フィットネスジムでは痩せない?

「フィットネスジムで運動をして短期間で痩せよう」

 とは決して思わないほうがいいと思うんです。

 むしろ、ジムは「健康のため」「ストレス解消のため」と割り切ってかようほうがいいですね。科学的根拠?・・・ごめん、ないんですけど。でも、ジム歴7年の経験上そうなんだから、そうなんです。

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 理由は、2つあります。

 まず第一に、ジムでの運動というのは、考えているほどカロリーを消費しないんですね。驚くほど。

 たとえばトレッドミル(ランニングマシン)上で早足で10分間走るとしますね。消費したカロリーは、ドン。ズバリ、100キロカロリー。

 たったの100キロカロリーですよ。おにぎり半分、ベーグル半分にもなりません。散歩レベルのはやさで、ちんたらちんたら、歩いていたら、1時間あるいたって、70キロカロリー程度です。

 有酸素運動の代表格である「水泳」であっても、注意が必要です。確かに、水泳はカロリー消費が大きいと言われています。いろいろ数字があるけれど、たとえば1時間で980キロカロリー。でも、これはクロール全快で泳いだ場合の話なのですね。

 多くの人がやっているように、平泳ぎでチンタラ泳いでいる場合には、あてはまりません。要するに、たとえ水泳でもカロリーを大量消費するのは、そう簡単な話じゃないんのです。

 ちなみに、理論的には1キログラムの脂肪を減量するのに約7000キロカロリーも消費しなければならないんだよ・・・7000キロカロリー。たとえ水泳でも、何時間泳がなければならないか・・・日が暮れるね。

 有酸素量は、睡眠時間に消費するカロリー(代謝)をよくするといわれています。確かに寝ているときのカロリー消費があがれば、自然とダイエットができそうですね。でも、これは人々のおおくが期待するような、短期間にでる効果ではありません。長期的な視野にたって効果を見ていかなければならないそうです。

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 フィットネスジムで短期間に痩せられない理由の2番目は - これがもっとも深刻なのだけれども - 下記のように我々の心理的機制が働くことによります。つまり、こう考えてしまうのですよ。

「ジムであれだけ運動したのだから、かえって、ちょっとくらいケーキ食べても大丈夫でしょ」

「ジムであれだけ運動したんだから、かえって、ビールでもカーッと飲むか。そういや、つまみにピーナッツがあったな」

 これで「一巻の終わり」です(笑)。

 既述したようにジムのカロリー消費は、思ったよりも低い。ケーキやピーナッツといったような「カロリー爆弾」のようなものを食べれば、それだけで、消費したカロリーを上回ってしまいますよね。

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 たとえば、僕の身近にこんな例があります。身近といっても、昨日、ジムにいった、うちのカミサンの話だけど(笑)。

「いやー、今日は運動した。めちゃめちゃ疲れたわ。なんか、小腹すいたわ。かえり、ミスドでドーナツ買ってこー」

 よせばいいのに、ドーナツ1個ではあきたらず。オールドファッション抹茶(288キロカロリー)+ハニーチュロー(233カロリー)をご購入。自宅で、雑誌を見ながら、バクバク食って、合計521キロカロリー。

「今日は運動したからいいんだもんねー、まだ大丈夫やんなー、痩せるかな?」

 痩せるわけねーだろ(笑)。

 ちなみに、その日の運動量はリラックス系のヨガ+水泳250mで、おそらく100キロカロリー超えるかこえないか。

 いかにジムで痩せるのが難しいか、わかっていただけたものと思います。

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 じゃあ、結局痩せるためにはどうすればいいか?

 僕は栄養学や体育学の専門ではないので、無責任に言い放つけれど、結局は「食」なのではないか、と思うんです。

 かつて25キロのダイエットに成功した経験からいうと、結局、「痩せるため」には、食習慣を根本からかえる他はないように思うのですね。

 一時的に絶食したり、食事制限したりするのでは、結局長続きしない。というよりも、むしろ、食の習慣を変えるほうに力点をおいたほうがいいのではないでしょうか。

 たとえば朝起きたら、コントレックスを1杯飲む。カロリーの高いものを避ける。食事の時間を統一する。ゆっくり食べる・・・などなど。

 そういうことを地道に積み重ねて、「痩せる食習慣」を築いていくほかはないのだろうか、と思います。

 友人の中にも、ダイエットに挑戦した人が何人もいるけど、9割はリバウンドする。成功する人は、「食習慣」がいぜんと比べてドラマティックにかわった人だけだったりします。

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 学習に王道はないのと同じように、結局、ダイエットにも王道はないのかもね。