教職大学院の創設

 教職大学院の概要が文部科学省から発表されましたね。

文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/19/03/07030503.htm

 目標には、現在の教育現場が構造的に抱える人材育成の課題である、下記の2点が明記されています。

1.実践的な指導力を備えた新人教員の養成
2.現職教員を対象に、スクールリーダーの養成

 特徴的なのは下記でしょうか。

1.教職修士(専門職)の学位をだすこと
2.修了要件のうち、10単位以上は小学校等を活用した小学校等の教育に関する実習であること
3.連携協力を行う小学校等(連携協力校)を確保しなければならないこと
4.4割以上の実務家教員(小学校等の教員としての実務の経験を有する者)を確保しなければならないこと

 どのくらいの規模で運営するかに依存するのですけれど、4を確保するのはかなり難しくなるだろうなぁ、と感じました。そんなことはないですか?

 残りの6割は、現在の既存の教員で兼任するとして、この4割をいかに確保するか。もし立ち上げるのであるのならば、地元の教育委員会や小学校、中学校と組織的連携を行うことになるのでしょうか。

 結局、どこの大学が名乗りをあげるんだろう。いくつかの大学は絶対に手をあげるにしても。法科大学院のときのようになるんだろうか。

 当事者ではないので勝手な想像ですが、既存の大学院との関係をどうするか、既存の学部との接合をどうするか、など解決しなければならない問題が結構多そうな感じがします。

 いずれにしても、平成20年4月から開学ですので、名乗りをあげる大学は水面下で急ピッチで準備を続けているのでしょうね。お疲れさまです。