ミルクを嫌がる子どもをあざむく
少し早すぎると思うんだけど、「反抗期」らしい。早速息子にメンチ切られた。0歳の分際で、上等だ、コノヤロー(笑)。
まゆげ薄いから、怖いけど。
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タクの最近の変化で一番大きいのは、「ミルクを極端にいやがること」である。
ほ乳瓶の「口」がイヤになったのか、それとも、グルメになって舌が肥えてきたのか、原因がわからなかったのが、数々の実験の結果、ようやく問題の切り分けに成功した。
ほ乳瓶の口を新しいものに変えても、この傾向は変わらない。ミルクの種類を変えてもダメだ。環境音をゼロにしても、視覚をふさいでもかわらない。
ということで、要するに、これは「彼の意識が何らかのかたちで、ミルクあるいは哺乳瓶を拒否している」と結論づけた。
で、昨夜、ミルクを飲ます方法を開発した(教育工学研究者としては、手法を開発せずにはいられない)。「そんな、おしゃぶりに騙されてメソッド」(意味不明)。
まず、ミルクを敢えていったん飲ませる。ほ乳瓶を口にもっていき、彼をいったん泣かせる。彼は泣くので、目を閉じるはずである。そこが勝負のときだ。ササッと「おしゃぶり」を取り出して、何食わぬ顔で、ほ乳瓶といれかえ、口にいれてしまう。
タクは、「おしゃぶり」を「おっぱい」と勘違いするので、これで確実に沈静化し、今度は深く目を閉じてしまう。そこで、ササッと先ほどのほ乳瓶を取り出し、口にいれてしまう。
要するに「あざむく」のである(笑)。30年以上も生ききた智恵をフル動員してね(たいした知恵じゃない・・・)。
結果、この方法は大成功だった。過去数日間10mlくらいしか飲まなかったミルクを、昨日は180ml飲ませることに成功。おかげで、昨日は8時間以上もの連続睡眠を確保。
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もちろん、この方法が、今日、うまくいくかどうかはわからない。また、どの子にも通用するとは限らない。だいたいにして、この時代の子どもは、「今日うまくいったことが、明日にはダメになる」ことが多い。だから話半分に聞いてね。
でも、だからこそ、探求(inquiry)することがオモシロイと思うのである。子どもの変化に応じて、親も考える。
子育てとは、親にとって「探求学習」そのものである。
僕はそう思う。