デジタル教材設計論&大学院入試
4月からの大学院授業「デジタル教材設計論」をヒーコラ、ヒーコラと、重田君に協力してもらいながら、つくっています(重田君ありがとう)。
デジタル教材設計論は、今のところ、こんな感じの授業です。
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■講義タイトル
デジタル教材設計論
■概要
本講義の目的は、ここ数十年のデジタル教材の発展の歴史、および設計思想を理解することを目的とする。
講義参加者には、グループで、各時代の教材を実際に利用し、その設計思想、背景となる教育理論とともにプレゼンテーションすることを求める。
プレゼンテーションには、必ずデジタル教材のデモンストレーションを入れるものとする。また発表ごとに英語文献を指定する。
講義の何回かは、スペシャルセッションとして、医学教育、企業内教育、教師教育等の領域から、教材開発をしている専門家を招く。
なお、講義の履修にあたっては、下記の基礎文献を読むことを求める。講義の中でも折に触れて参照するが、原則的には自学自習することとする。
必読基礎文献
■場所・日時
東京大学大学院 情報学環 2007年夏学期
木曜日 14:45~16:15
■内容
●スキナーの夢:ティーチングマシンとCAI
・ベネッセ社 STUDY BOX
・誤りから学ぶCAI
●知的な振る舞いを目指して:知的CAI
・ピッツバーグ大学 Cognitive Tutor
●マイクロワールドで学ぶ
:CAD型シミュレーション教材
・Interactive physics
・Geometric supporser
●スペシャルセッション
・医学教育の分野からスペシャルゲスト
に出講いただく
(患者シミュレータをつかった医師養成)
●パパートが抱いた希望
:コンストラクショニズムの源流をたどる
・ロゴ坊
・LEGO Mindstorm(中野)
・スクイーク
●ディレクターと研究者のマリアージュ
:コンテンツ開発の実際
・セサミストリート
・テレビは幼児に何ができるか?
●Anchored Instruction
:学習の文脈をつくりだせ
・ミミ号の冒険
・Jasper
●スペシャルセッション
・教師教育の分野からスペシャルゲスト
に出講いただく
(教員養成を支援するメディアテクノロジー)
●ネットde三人寄れば文殊の知恵!?
:Computer Supported Collaborative Learning
・CSILE
・WISE
●仮想世界での学習
・Second lifeで人は学べるか?
●スペシャルセッション
・企業教育の分野からスペシャルゲスト
に出講いただく
・シナリオ型eラーニング教材
■評価
考え中、考え中
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ゼミ形式の授業です。
履修希望の学生は、グループで1つ以上のテーマの報告を行わなくてはなりません。
報告の際は、1)関連する文献を読むこと、2)実際にデモを見せること、が求められます。
どうでしょうかね?こんな授業。もしご意見あれば、中原までお寄せ下さい。改善したいと思います。
なんでこんな授業をするかというと、なんかね、この世界は「いつか来た道」ってのが多い。
「やれシミュレーション、やれゲーム、やれドリル」みたいな。そのたびに「いつか犯した間違い」を犯してしまうことが多い。
だから、そういう教材設計の奥深いところを学ぶ機会というのは重要だと思うのです。
ちなみに、この授業は隔年で開講したいと思っています。そうすれば、僕の研究室の大学院生は修士のうちに必ず1回は歴史や思想を勉強できるだろうから。
余談ですが、来年2008年は、「組織人材育成論」を開講します。これは、「組織における人材育成」「組織における学習」にフィーチャーした授業。
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ところで、宣伝で申し訳ないのですが、そろそろ今年dの大学院入試のアナウンスをしなくてはならない時期になりました。
今年も、東京大学大学院情報学環 中原研究室では大学院進学希望者を募集しています。修士の受験は夏、博士の受験は冬です。去年は、修士の学生さんが2名合格しました。
将来、教育工学、学習科学などの研究者になりたい方、また、そうした学問の専門的知識や技能を身につけ、ワーキングプロフェッショナルになりたい方、ご連絡お待ちしています。
中原の研究指導をご希望の方へ
http://www.nakahara-lab.net/playlink.html
修士課程入学案内
http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/admission/masters.html