教育の有識者?
朝日新聞「時流自論」の本田由紀先生(教育社会学)のコラムを興味深く読んだ。
時間がないので(今から新幹線)、骨子だけを引用。
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・(1月24日にまとめられた報告書は)教育についての科学的な検証に従事している者を一人も含まないメンバーからなる教育再生会議が、インパクト重視でまとめた報告書。その提言が、将来この社会を担うすべての子どもたちの毎日の生活を大きく左右しかねないことに対して、計り知れない危機感を感じる
・(たとえば)授業時間数を増大させることによって「学力向上」は達成されるのか、ということである。(ある研究グループの調査によれば)授業時間数と成績の間に関連は認められない。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/gijiroku/005/03070801/004.pdf
・(そもそも)学力向上の必要性の根拠になっている「学力低下」は現実に生じているのか。(ある調査によれば)上昇傾向が見られ、93年~95年調査と比べても明確に低下してはいない
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/17/04/05042302.htm
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「教育についての科学的な検証に従事している者が一人も含まれない」事態は、なぜ引き起こされたのだろう。
そもそも、教育の「有識者」って「誰」のこと?
どういう人のことをさすのか?