大トロ化するわたし?

 先日、行きつけの寿司屋に、お昼を食べに行った。このお店は、夜に3000円以上でだしているお寿司を、ランチでは1000円で提供してくれる。僕は、非常に重宝していて、結構頻繁に通っている。

 年末年始はご無沙汰だったから、この日は、久しぶりの来店だった。そんなこともあり、帳場の大将は、「今年もよろしく」ということで、その日入った最高の大トロをオマケでつけてくれた。

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 こういう、プチオマケは非常に嬉しい。「こちらこそ、今年もよろしく」と言いつつ、有り難く大トロ様を頂こうとした途端、フッと、ある考えが浮かんだ。

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 大トロとは、腹腔のまわりの脂身の部分を言う。大トロは、英語で「Fatty Tuna」というけれど、その名前からも、「脂のってますけんのー」という感じが漂ってくる。

 「腹腔の周りの脂身」・・・・、てことは、人間でいうと、要するに下っ腹の脂身ってことになる。

 てことは、いわゆる大トロとは、要するに今話題の「メタボな部分」じゃないのか?
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 いったんそう思い、大トロ様をマジマジと見ていると、今度は「メタボリックシンドロームっす、申し訳ないっす」という雰囲気が感じられる。

 ここ数年はマグロの値段があがっているせいもあって、大トロは大変貴重だ。でも、要するに、ここは「メタボ爆心地」なのか・・・。そう思うと、何だか少し食欲が減退した。
(そんなことを言っては、病的脂肪肝であるフォアグラなんて食えたものじゃない)

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 結局・・・大トロはおいしくいただいたけれど、それを食べながらも、自分が「大トロになること」だけは避けたいな、と切に思った。

 実は正直に告白すると、この正月で、僕は暴飲暴食の結果2.5キロも太った。「中トロ化」した、と言っても過言ではない。

 まぁ、正月なのだから、「中トロ化」くらいはやむを得ないことなのかもしれない。でも、「大トロ」だけは、何としても避けたい。いや、避けるべきなのだ。

 久しぶりにダイエットプログラムを発動しよう。
 僕は一生「赤身」でいたい。