「英検」「TOEIC」「TOFEL」の違いって?
「英検」「TOEIC」「TOFEL」「CASEC」「GTEC」の同じところと違うところは何ですか?
こう言われたら、あなたは何と答えますか?
同じところは「英語のテスト」?
違うところは
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(実は全然違う。設計思想から何から何まで違うんです・・・)
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昨日、東大で開催されたLearning bar@Todaiでは、TOIECの草創期から立ち上げに関わったライトハウス社の坂井修さんに、TOEICの設計思想・歴史と、坂井さんが今やっておられる音声認識スピーキングソフトについてお話しいただきました。
ライトハウス社
http://www.lighthouse-inc.com/
まず、TOEICは、日本が発案したテストだということご存じでしたか?もともと、TIME Inc総支配人であった北岡靖男という方が発案し、米国のETSが開発をおこなったものなのです。
北岡さんは、英語教育を憂い、「英語教育のひとつの手段」として信頼性のあるテストをつくりたいと思っていた。しかし、やがて、テストだけが一人歩きしていく。
つまりこういうことです。日本では、テストを提供する団体は「教育」を同時に提供することはタブーだと思われているんですね。だから、英語教育もおこないたいと思っていたけど、結局、それをおこなうことはできなかった。
一方、アメリカをはじめとして多くの国では、テストを提供するなら、同時に教育を提供するべきだ、という風に思われることが多い。この認識の違いが、日本でのテストの一人歩きを生み出します。
一人歩きとはいったものの、その道は決して単純なプロセスではなかった。一時は、給料遅配、倒産寸前にまで追い込まれます。結局、事業として独り立ちするには、10年かかりました。
現在、TOEICは世界で450万人、日本では149万人が受けるテストにまで発展しています。
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坂井さんは、その後、自ら会社をおこし、現在、Speakというソ音声認識エンジンの販売にかかわっておられます。
Speak
http://www.lighthouse-inc.com/speak.html
このソフトは、なかなかの優れものです。
まず、どんなものでもいいから、英語のテキストをソフトウェアにコピペする。そうすると、流ちょうにソフトウェアが、そのテキストを読んでくれます。
後ろにくる単語の種類によって、前の単語の音末処理をするのだそうで、機械がよんでいるなぁという感じではなくなっています。
そのあとで、今度は、自分で声をだして読んでみる。あなたの発音は、すぐに採点され、うまくいかなかったワードがハイライトされます。その後は、シャドーイング。機械が喋ったあとに、その声をリスニングして、声をだせる。
スピーキングのセルフラーニングソフトウェアですね。これ、学会発表前にいいんじゃないの、とまっさきに思いました。ひとりでプレゼン練習するときなどには最適な感じがします。現在、ECC、アルクなどでも採用されているそうです。
ある大学では、映画のあるシーンのスクリプトをソフトウェアに入力して、生徒に、その映画の主人公に「なりきって」、スピーキング練習させるのだとか。最初のきっかけにいいですよねぇ・・・。
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師走のお忙しい中、坂井さん、はじめライトハウスの方々には、お忙しいところプレゼンテーションいただきありがとうございました。この場を借りて感謝いたします。
Learning barのあとには参加者有志で懇親会が開かれたので、僕もそちらに行きたかったのですが、この日、自分のプロジェクトの集まりがすでにはじまっていて、失礼しました。
ともかく・・・・Learning bar、今年はこれで終了です。今年もいろんな方々に来ていただきましたね。
本当に多種多様だったなぁ・・・自分とは全く違っているなぁと思う発表の中から、いろんなひらめきがうまれるものです。本当にありがとうございました。
また来年、Learning bar@Todaiでお会いしましょう!