インターネット市民塾と<あなた>
昨日、総務省の会議で「富山インターネット市民塾」の柵さんに久しぶりにお会いした。柵さんとは、数年前?に文部科学省の生涯学習関係の委員会でお話をうかがって以来だった。
富山インターネット市民塾
http://toyama.shiminjuku.com/home/index.html
インターネット市民塾とは、一般市民がインターネットを利用し、誰もが「講座」「サークル」を開催することのできるWebサイトである。一言でいうと、いわゆる「学びのフリーマーケット」。平成14年から運用を開始し、現在11万人がこの場で学んでいるという。
地域には、一芸や知識に秀でた市民がたくさんいる。そうした市民を情報の受け手とするのではなく、発信者にする。
情報を発信していく人が増え、それをコアに様々なコミュニティが形成されれば、ひいては地域振興にもむすびつくだろう。また地域の「学習社会化」が進んでいく。インターネット市民塾の理念は、こういうところにあるのだと思う。
ちなみに、市民は、自分で講座のプランをたて、値段をつけ、参加者をつのり、授業を行う。すべては自主責任の世界だ。生活関連、ビジネス関連の講座が人気だとか。郷土関連の講座も、根強い支持がある。
もうひとつ、インターネット市民塾のオモシロイところは、このシステムを利用する地域が増えていることだ。
「せたがやeカレッジ」「おおがた学校」「わかやまインターネット市民塾」「徳島インターネット市民塾」「東京e大学」「富山e大学」「e-市民塾みらい」の現在7つが、兄弟市民塾として活動を行っている。システムは富山市民塾のものを融通しているところもあるそうだ。
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市民塾の発展は、もはや言い古されて手垢だらけの言葉を使うならば、2.0的だと思う。こういうインフラストラクチャが広まぅていけば、学習社会の実現につながるのだと思う。
今年のTIMEのPerson of the Yearは「あなた」だ。