同窓会に行ってきた!

 先日、高校時代の同窓会が東京で開催されました。高校を卒業してから、はや13年。一瞬瞼を閉じて、ふたたび開いたら、ここまで来ちゃった気がするけれど。

 最初の店に集まります。なんか気恥ずかしくて、最初のうちは、お互い探りあっているところもありましたけど、すぐに呼吸を取り戻しました。

 ---

 不思議なものですね。13年あってなくても、すぐに「トバー」「上野ー」とかになる。あの時の雰囲気がそのまま戻ってきます。

 今や僕らをつなぐ共通点は、15歳から18歳までの間の3年間、同じ校舎で過ごした、というその一点しかないのだけれどもね。でも、その一点は強固みたいです。当時話したことのない人でも、なぜか話せる。

 ---

 同窓会のコミュニケーションは、基本的に、下記のプロセスをとると思われます。

問いかけ「あの頃、君は~したことあったよな」
ボケ「えっ、そうだっけ?」
呼びかけ「そうだよ、なぁ、みんな」
同意「そうそう」
笑い「ハハハハハ」

 ですね。

 僕は、長期記憶が崩壊し、いまや短期記憶をつないで生きているので、よー、ネタになりました。

「黒板を見ると、いつも授業中に耳かきをしている中ちゃんが見えた」
「日本史の時間、中ちゃんは、先生に”中原靴下はきなさい”といつも怒られてたよな」
「中ちゃんは、いつも授業を中抜けしていたよな。先生に”一度失った信頼は取り戻せないぞ”とか言われてた」

 などなど・・・。

 そうか? それは僕のことですか?
 ・・・全く記憶なし。

 あと、キャラが丸くなったね、とも言われた。

「あの頃、中ちゃんは尖っていた」
「中ちゃんは、怖くて、声をかけずらかった」
「なんか、今日久しぶりにあって丸くなってびっくりした・・・」 
 とか、複数の人に声をそろえていわれた。

 要するに、「性格が悪い」ってことですね(笑)。
 つーか、はっきり言えよ(笑)。

 そういえば、ちょっと前、旭川のスーパーで、中学校の時の同じクラスの女の子とバッタリであって、少し話したことがあります。そのときも同じようなことを言われたことがあります。

 「あんた、中学校の頃、ほんとに嫌なやつだったよね」

 素直すぎてステキ(笑)
 ・・・・って、素直すぎんだろー、コラ(笑)。

 トホホ・・・覆水盆に返らず。

 若い皆さんは、気をつけてください。そのときは何も言われなくても、13年たったら本音がでます。

 ---

 今回の同窓会、僕は親友と一緒に出かけました。静岡に彼は住んでいるので、うちに宿泊したのですが、こんなことを言っていた。

「高校の頃とは予想のつかない方向に人は流れて行っているなぁ」
 
 うーん、確かにそうだね。

 あの頃、僕らが抱いていた人物像とは、おおよそかけ離れた職業についている場合もあれば、そうでない場合もある。

 毎日が楽しそうに見える人もいれば、大変そうな人もいる。それは、高校時代の姿には、それほど相関がない、と思います。まさに「人生いろいろ」だよなぁ・・・。

 ---

 帰り際、昔流行ったダウンタウン浜田の歌詞を、ワケもなく、急に思い出した(なんていう歌かは忘れた)。

 たまには こうして肩をならべて 飲んで
 ほんの少しだけ 立ち止まってみたいよ
 純情を絵に描いたような さんざんむなしい夜も
 笑って話せる 今夜はいいね

 温泉でもいこうなんて いつも話してる
 落ち着いたら仲間でいこうなんて でも
 ぜんぜん暇にならずに 時代が追いかけてくる
 走ることから 逃げたくなってる

 この曲が流行ったのは、たぶん、僕らの高校時代だったと思う。そのときは、何とも思わず、「メロディ」を聴いていたけれど、年をとってあらためて思い出してみると、今度は、その「歌詞の意味」が、わかるような気がする。

 ともかく、同窓会はいいものだ。
 また来年やろう。