ピンドンコンって知ってますか?:都築響一著「バブルの肖像」
苦々しくも、痛々しい、そしてちょっと切ない本に出会った。都築響一著「バブルの肖像」である。
1986年から89年、バブル経済全盛。日経平均株価は、3万8915円を記録。日本中がカネに狂っていたあの頃を、昔懐かしのキーワードと写真で綴っている。表紙のコピーにはこうある。
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本書はバブル・グレイテスト・ヒッツご一行様の同窓会である
ジュリアナ東京、ボジョレヌーボー、アッシーメッシー、ミツグ君、ボディコン・・・
日本中が夢におぼれ、欲に踊った遠い日々を振り返る、初のグラフィックヒストリー
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1986年といえば、僕は11歳。小学校高学年の頃である。もちろん、僕はバブル経済を知らない。
「はー、オレが子どもの頃に、こんなお祭り騒ぎをやらかしたのね。それで、僕らの世代が貧乏くじ世代と呼ばれることになったのね、そのツケを後の世代にまわしてるのね、ふーん」
という感じで、冷めた目で読んだ。苦々しくも腹立たしい。だけれども、そこに映っている人たちの顔を見ていると、どこか切ない。
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個人的に興味をもったのは、ピンドンコン。知ってますか?、ピンドンコン。
知らない人は、ぜひ読んでみて。どんな味なのか知らないけど、飲んでみたいと、あんまり思わないけれどね。