手術を受けにバケーションでタイに行って来ます?
10月28日の東洋経済では、「ニッポンの医者と病院」という特集を組んでいた。この国の医療の問題点を非常にわかりやすいかたちで教えてくれたので、興味深く読むことができた。
特に、その中で印象的だった「メディカルツーリズム」の話。要するに、「医療費の安いタイやインドに行って、最先端の医療をリーゾナブルな価格で受けてしまおうこと」である。
特にタイは「アジアの医療ハブ」をめざしており、「アメリカや日本はドクター・ファーストだが、タイはペイシェント・ファーストである」と嘯いている人もいるとのことであった。
今日、いつものようにblogをチェックしていたら、下記の記事を興味深くよんだ。こちらでは「メディカルバケーション」とよんでいるらしい。
手術と観光の合体:メディカルバケーション
http://www.chikawatanabe.com/blog/2006/10/post_9.html
かくして「医療のボーダーレス化」「医療のオフショアリング」は、止めどもないスピードで進んでいく。僕なんかは、そこで受けられる医療の質が、かなり気になるけど・・・。安かろう、悪かろう、じゃ困るよなぁ。
ちなみに、Newsweek(ニュースウィーク)の最新刊は、「世界の最先端医療」だった(僕は一週間に十数冊の雑誌は目を通す)。「日本では複雑で長期間にわたる治見があるため、使えない薬、医療器具がこんなにもあるよ」という記事。
ニュースウィーク
http://www.newsweekjapan.hankyu-com.co.jp/
米国の医療は、やはり世界で最先端を走っている。富裕層は海外なんかにでなくても、米国で最先端の医療を受ければよい。ここでも格差が生まれているのだろうか。
以上の医療の問題、僕は専門ではないので、詳しいことはわからない。このblogは、専門の先生方も見ていらっしゃるかと思います。よろしければ、教えて下さい。
でも、少なからず言えることは、医療の世界は、教育の世界よりもずっと早くに、「市場化」「ボーダーレス化」「二極化」「グローバル化」に突入している。それによって、僕たちはどの程度、今よりも「幸福」になれるんだろうか
・・・本当に幸せになれるんでしょうか・・・。
重い問いだよなぁ。