飛行機は通路側に限る

 飛行機の座席は通路側にかぎる。
 
 東京への飛行機、3席並びの真ん中の席になった。いつもは通路側をお願いしているのだけれど、席とれず。嫌な予感。

 予感的中。僕の右隣のおねえさんが、いきなり、ゲ○を吐いた。のる前から、なんか、気分悪かったらしい。

「すみません、すみません」と申し訳なさそうに言っている。確かに揺れたからなぁ。同情する。が、謝るのはもういいから、袋をちゃんと持っていてくれ。

 飛行機は無情にもなおも上昇中。かなり揺れている。シートベルト着用のサインが点灯中なので、どうすることもできない。

 追い打ちをかけて、僕の左隣の高校生の男の子が「もらいゲ○」。
 オマエ、小学生じゃないんだから、耐えろよ、バカヤロー。ただでさえ、キツイのに、男のオマエが「もらいゲ○」してどーする。女性には同情するが、わたくし、野郎には容赦ない。

 リャンメン・ゲ○攻撃の中、真ん中の席で僕はひとり耐える。オイニー、キツい。この体、朽ち果てそうになる。

 これだから、真ん中はイヤだ。
 飛行機は通路側に限るぜ。