恋の策士

 先日、機内の映画サービスで、久しぶりに「寅さん」を見たんですよね。シリーズ第29作「寅次郎 あじさいの恋」という作品です。

 あらすじを簡潔に言いますと、ひょんなことがきっかけで出会った「陶芸の大先生」のところにいるお手伝いの女性に、寅さんが惚れるという筋書きです。

寅次郎 あじさいの恋
http://kazekobo.cool.ne.jp/torasan/29.htm

 でも、この作品、寅さんシリーズには珍しく、かがり(いしだあゆみ)という名前のマドンナの方から、積極的にリードする作品なのですね。で、この「かがり」がなかなかの「くせ者」でした。

 押しては引き、ひいては押す。笑い顔の奥に、寂しさがすける。そうね、「たゆたう波」のような攻めをしかけてきます。恋の策士だな。
 でも、決して嫌みなわけではないのです。断じて違う。清楚でいて、非常に思慮深い。だから、そうであるからこそ、余計に難しい。うーん、やっぱり、「くせ者」です(笑)。セクシーなんだけど、この上なくデンジャラスな香りがします。

 そういえば、昔はやった歌に、古内東子の「誰より好きなのに」という歌がありましたね。

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やさしくされると切なくなる
冷たくされると泣きたくなる
(中略)
追いかけられると逃げたくなる
背を向けられると不安になる
誰より好きなのに

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 男の方からすれば、「えーい、どないせーっちゅうねん?」とアタマをかきむしりたくなる状況ですね。なんか、これに似てるよなと思いました。寅さんも、結構、困っていた。

「あじさいの恋」も、最後はいつものおきまりのパターンなのですが、まぁ、結構、見ていて切ない。「あーすっきり」というのじゃなくて、「おー、寅さん、悩ましいねぇ」と思ってしまった。まぁ、そんな寅さんシリーズもよいのいかもしれませんけど。

 これを機会に、他の寅さん作品も見てみようかな、と思いました。恥ずかしながら、数本しか今まで見たことはありません。休日にでも、レンタルビデオで借りてね。ただ、作品たくさんあるからな。どの作品から見ればいいのかな、と迷っちゃうけどねぇ。

 今まで、「24」と「寅さん」だけは手をつけなかったのですよね。絶対に、エンドレス地獄にハマるから。途中でやめられない気がしているのです。でも、最初から全部は見る時間がないしなぁ・・・。

 悩ましいねぇ。なんかいいアイデアがあるとよいのだけれども。

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追伸.
 しかめっ面をした人間国宝の先生に向かって、寅さんがタンカをきるシーンがあります。そのときの寅さんの台詞が気に入った。大学で流行させよう。

 だめだよ、そんなウ●コ食べたような顔しちゃ!

 31にもなって、相変わらず、僕は、品がありません。

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追伸.

 どなたか、ひとつ教えていただけませんでしょうか。日本の場合、教員の方が大学院を修了して、専修免許を取得して現場に戻った場合、収入は年間でいくらほど増えるのでしょうか。今、原稿を書いているのですが・・・・なかなか資料が見つからず困っています。アメリカの場合は、僕の知り合いが、60万ほど増えるといっていました。アメリカの公式資料も探しているのですが・・・。