大停電で考えた:ハワイの地震

 ハワイ島のM6.6の地震、そして、それによって引き起こされた「ホノルル大停電」。僕は、何の因果かそこに居合わせました。

 今から考えれば、わずか十数時間の出来事でしたが、本当にスゴイ経験をしたように思います。

 下記、長くはなりますが、今日の「出来事」をゆっくりリフレクションしながら書きたいと思います。

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■午前5:50

 いつものように早い朝食をとりに、スターバックスにいきます。お決まりの食事。ベーグル+アールグレイ。これさえあれば、僕は生きていける。ベーグルは本当にアメリカのものは美味しいですね。日本はベーグルではアメリカに完敗です。モチモチ感が違う。

 店内は早朝なのにたくさんの人がいます。みんなリラックスしている。新聞を読みます。続けて学会のプロシーディングス。・・・今日もいろいろとあるねぇ・・・とりとめて変わったことのない普通の日々になるはずでした。

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■午前7時未明

 スターバックスから帰ってきます。東京とメールのやりとり、電話など。海外出張中とはいえ、処理しなければならない原稿、案件がヤマのようにあります。仕事を粛々とこなします。

 ところが・・・・


 ガーンという横揺れ。
 突然、震度3から4程度でしょうか。

 とはいえ、東京ではこんな地震はなれっこになっているので、「またいつものがきたか」とくらいしか思いません。

 しかし、そのうち電気がダウン。電気が消えると部屋は暗闇につつまれます。パソコンのLCDモニタだけが、ボーッと青白い不気味な光をだしている。何だか少し怖くなります。僕は、自慢じゃないけど、恐がりなのです。

 突然、ホテル全体にサイレンがなりひびきます。廊下にでると、何人かのお客さんが顔を見合わしている。「どーする、いかなくてもいいんじゃない」・・・という風に、何人かの人たちが話しています。

 警告音が大きくなってきました。
 ウィーンウィーン。日本のサイレントはちょっと違うのですね。

 そのうち避難を開始する人がでてきます。非常階段を下りてドタドタ、なんだどうなってるんだ、としゃべりながら1階へ。

 ところが、外はものすごい豪雨です。今日はもともと雷雨の予報でした。でも、ここは仕方がありません。どしゃぶりの中、外へ。お客さんは、皆、かなりぬれています。