アメリカのホスピタリティ
エコノミーにしか乗っていないので、あまり文句を言えたことではないのかもしれませんが、今回乗った航空会社のサービスは、ホントウにヒドイものでした。ヒドイというよりも、もはや、むごい。
まぁ、基本的にホスピタリティはゼロです。
水を頼みます。
「ちょっと待ってよ、今、やらなければならないことが2つあるので、それが終わったらね」
と言って・・・・後から来てくれるといいのですが・・・・
結局、なしのつぶて(笑)。来るわけありません。経験上、こういう場合は絶対にこない。絶対来ないだろうなぁ・・・あれ、来るかな、えっ、まさか・・・あっ違った。また裏切られた(笑)。つーか、来るわけないんだよ。
待てども待てども、誰もきません。そのうち、機内販売なんかをはじめて、「どう?」なんて言ってきます。水のことなんか、「トータリー(totally)、忘れてる」
結局、水がゲットできるのは、機内販売が終わった1時間後です。
で、さらなるポイントは、忘れていたのに「謝らない」ということです。全くその気がありません。「ほれ、水をもってきてやったよ」という感じです。
ありえん。
まぁ、僕もアメリカに暮らしたことがあるので、こういうのは慣れています。ここまではまだいい。
---
次に乗った便には、どうやら、スッチーのお友達がお客さんとして登場していたようです。
「久しぶりー、元気だった?、あらこちらは旦那さん、お二人で旅行なのー、いいわねー」
とか言ってハグしています。でも、ここからがスゴイ。
まず、飲食のサービスのとき。僕の乗った便は国内線なので、食べ物やお酒のサービスはありません。みんなしょーもないスナックとダイエットコークを飲んでいる。
だけど、その友人だけ、特別扱いがはじまります。「何にする?」とか言って、友達にはマイタイ、旦那さんには生ビールが運ばれてきました。さらに、食事もです。まわりは誰も食事をしていないのに、彼女のところにだけ、ビジネスの方にでている食事が運ばれてきます。
スッチーは、
「内緒よ」
とか言っています。
つーか、アホか。みんな聞こえてるっちゅうーねん。まわりの客は、みんなドン引きです。苦笑しています。
食事の時間が終わると、今度は、おしゃべりタイムです。トイレ前の通路あたりに、バカデカイ声でおしゃべりをしはじめました。
「こないだ、バーゲンにいったのね・・・」
ホントウにしょーもない話です。
だけど、問題は、体格のよい彼女たちが二人で通路をふさいでいて、他のお客さんが、「なかなかトイレにいけない」ってことです。
みんな「エクスキューズミー、ちょっと通しておくんなせー」とか言って申し訳なさそうにトイレに行っている。当の二人は、全く「じゃま」ということには気づきません。場所を変える気は、限りなくゼロベース。
---
アメリカの航空会社は、チャーター・イレブン(連邦破産法11条)によって、2000年以降、破産を申し立てました。この会社も、そのひとつです。
破産は、9.11の影響が非常に大きいと思いますが、これを機会に、サービスのあり方を見直す、みたいな機運が社内でおこらないのでしょうか。
現状では、ホスピタリティは「ゼロ」どころか、「マイナス3万点、さらに倍」という感じです(笑)。篠沢教授状態?
せめて、ゼロになれ。