明日は形成的評価・・・決戦は金曜日!

 明日は「なりきりEnglish!」のFormative Evaluation(形成的評価)の日である。Formative Evaluationとは、Form(かたちづくる)ためのEvaluation(評価)。要するに、自分たちの開発物が、こちらの設計意図通りに動くかを、被験者に操作してもらいながら、検証することをいう。

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 画面はわかりやすいか。
 ボタンなどのユーザインタフェースは使いやすいか。
 そして、学習者は満足して学んでいるか・・・

 アチーブメントの向上などを検証する「本格的な評価=Summative Evaluation」とは異なって、Formative Evaluationの評価ポイントは、上記のような基礎的項目にある。

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 しかし、さらっと簡潔に書いてきたけれど、Formative Evaluationとは、開発者・設計者の観点からすると、シンドイものでもある。

 ユーザーとは常に予想外の反応をするもの。Formative Evaluationでは、その予想外のアクションが噴出することが常である。開発者は隣で見ていることが多いのだけれども、ハラハラドキドキの連続だ。

 あー、あのボタンは、もう少しデカクすればよかった・・・
 あのフローはこうするべきだった・・・
 ユーザーには、このインストラクションはわからなかったか・・・

 ユーザのアクションを目の前にして、つい猛省モードにはいってしまう。
 中には、口もきけないほどの惨敗をしてしまうことも少なくない。だから、つい「Formative Evaluation」は後回しにされる。

 授業では「Formative Evalutionは重要ですよー、必ずやりましょうね」と教えつつも、研究開発ではそれをやらない傾向があるように思う(最大の理由は、従来の研究室研究では、UIを向上させても、論文の価値があがらないということにつきる。だから、使えるものが研究室からはなかなか生まれない)。

 まぁ、いろいろな理由はある。だけれども、開発者の立場からすれば、辛い現実を見たくないというのも、大きな理由のひとつだと思う。「時間がない」などの理由で、ユーザビリティの検証などは忌避される。

 しかし、ここが正念場だ。

 「モノをつくるのならば、ケツまくれ」

 と僕は思う。

 「淡い期待」なんか裏切られてアタリマエ。本当の開発に着手する前に、システムのウィークポイントを把握できただけで、「丸儲け」だと思ったほうがいい。

 そして、「はひー、そうきましたか」「いやー、こりゃ、まいったなぁ、一本とられたなー」という具合に、Formative Evaluationをエンジョイしたほうがいいと思う。

 そして、結果がでたら、それを真摯に、かつ前向きに、対応を議論したほうがよい。「誰の作業が悪かったか」を話すのではない。そんな会話はナンセンス。「何を変えるとよりよくなるのか」を十分話し合って、合意できれば、それでよい。
 三人集まれば文殊の知恵。解決策は、必ず、見つかる。フィージビリティとリソースを勘案する必要はある。
 明日のFormative Evaluationも、そういう機会になったらいいと思っている。

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 昨日夜から、システム班、英語班、評価班の各グループは最後の追い込みに入っている。数十通のメールがとびかう。

 最後までコンテンツを作り込んでくれている島田さん、ハリソンさん、栗原さん。実機のデバックをしている山田さん、秋山さん、西森さん、三宅君。そして、評価のプランニング等を行ってくれている北山君、館野君、中野さん。そしてW-ZERO3、Windows mobileでのFlashのシステム開発を進めているスパイスワークスの藤田さん、常松さん、草間さん、関根さん。
 最初のマイルストーンに向かって、今日も作業が続いている。

 本当にお疲れ様です。
 明日は、エンジョイしましょう!