知性の創発と起源

 このところ読書に大忙しである。大変興味深い書籍が、矢継ぎ早に出版されているからだ。

 今日紹介する本もすごい。鈴木宏昭先生の「知性の創発と起源」である。

 本書では、鈴木先生のおっしゃる、知のアプローチの「生物学的シフト」の全体像を知ることができる。脳科学、動物行動進化学、生態心理学、法学、発達心理学から「知」に肉薄する。

鈴木先生のblogにあった紹介文
http://edhs.ri.aoyama.ac.jp/~susan/archives/2006/07/post_187.html

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総論:認知の創発的性質 鈴木宏昭
第I編 揺らぎ創発する知
 1章
  脳における生成とクオリア 茂木健一郎
 2章
  学習と発達における揺らぎ 鈴木宏昭
第II編 かかわり合う知
 3章
  遊離物と知性 野中哲士
 4章
  法規範の定立と社会規範の創発 太田勝造
 5章
  創発のためのソフトウェア 中小路久美代・山本恭裕
第III編 育ち、進化する知
 6章
  身体的「知」の進化と言語的「知」の創発 岡ノ谷一夫
 7章
  ヒト知性の生得的基盤 稲垣佳世子・波多野誼余夫
 8章
  共発達の構成論 植田一博・小松孝徳

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 本書編纂のもとになったのは、人工知能学会誌18巻第4号に「知の起源」だという。意欲的な特集号だ。

 それにしても、人工知能学会は最近元気だよなぁ。
 いいなぁ。
 入会を考えようかなと思っている。