アルバイト情報誌を読んだ!
先日、あるところで、アルバイト情報誌!?というのかな、それを見る機会がありました。読んでいて、懐かしくなってね。つい昔を思い出してしまいました。
思うに、僕は、かなりいろいろなバイトをやった方だと思います。 もちろん、大学が4年間、大学院が3年間ありましたので、フツウの人よりは、アルバイト歴、長くて、かつ多様でアタリマエなんですけど。
塾講師、家庭教師をベースにしつつ、時にはバーテンの見習いをやったりしました。空いた時間に、こっそりと、オリジナルカクテルをつくるということに、命を燃やしていました。が、僕のつくると、いつも
「これは青汁?」
といったような「カクテル」になってしまいます。どうも僕にはバーテンのセンスはないようです。
そういえば、居酒屋のホールスタッフもやりました。新宿のお店でした。
「つけ場=料理をする場所」のスタッフが以上に「威張りくさっている」お店でした。料理長が、下のスタッフを怒鳴り散らしているのが、知性が感じられずイヤでした。
が、ホールの同じバイトさんたちは、みんな仲がよく、海に行ったりもしました。「あがりざけ」といって、仕事を終わったあとに、自分で好きなお酒を1杯飲みます。これが本当に楽しみでした。
こうなると、どんどんでてくるぞ・・・。
その他にも、パソコンショップの店員をやりました。アンケート集計もやりましたし、Webプログラマもやりました(エ●サイトのバナーとかつくったりもした・・・)。おっと、DTPもやりましたよ。教科書、問題集のレイアウトをやっていました。
なんでそんなにたくさんアルバイトしていたの?
と聴く方がいらっしゃるかもしれません。
まぁ、端的にいうと・・・
「金がなかった」のよ(笑)。
ときには、本当に「明日のごはん」にも困って、日雇いのオフィスの引っ越しバイトなんかもやったことありましたけど、これは止めた方がいいね。本当に「腰をイワして」、数日寝込んだ覚えがあります。
でもね、今になってみれば、もうひとつやっておけばよかったなぁ、と思うバイトがあります。ファーストフードの店員さんをやっておけばよかったと思うんです。マクドナルドとか、ケンタッキーとか、そういうところで、学生時代に、一回は働いてみたかったです。
別に「スマイル」がやりたいわけじゃないんです。
一般にファーストフードって、マニュアルが整備されているというじゃないですか。教育もしっかりしているという。
まぁ、単なる噂だけかも知れないけど、そういう「規格化された仕事」にもチャレンジしてみたかったのですね。教育学者のはしくれとしては、そうしたものも体験するべきではないかな、と思うのです。
どういう風に、マニュアルが用意されていて(あるいはされていなくて)、規格化された手続き、作法、言葉を学んでいくのか、知りたいな、と思うんです。そこには、きっと儀式があるでしょうし、規律があるんでしょう。そうした場で、いかに「人間のMcdonaldization」が進行するのか。興味があります。
そういうものを学生時代に体験していたら、結構、いい経験になったと思うんですよね。
誰の研究だったか、すっかり、忘れてしまったんですけどね、本郷3丁目のマクドナルドで、エスノグラフィーを書いていた人がいたんですよね・・・
もちろん、僕には、そこでエスノグラフィーを書く根気はないけれどね。そのマネゴトみたいなことをしてみたかったな、と思います。
「今からでも、遅くないぞ!」という方もいらっしゃるかもしれませんが、いくらドクホウカの後とはいえ、この兼業は認められないのではないかと思います。やっぱり、そういうのは学生時代に経験しておくべきでしたね。
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そういえば、先日、ある学生さんと話していたときに、僕が
「学生さんなんだから、暇でしょう、時間あるでしょう」
と言ったんですよね。そしたら、
「先生、学生って忙しいんですよ、みんな」
と言われてしまいました。確かに聴いてみると、クラブがあったり、授業があったり、ゼミがあったり・・・・結構予定がつまっているんです。アルバイトもずいぶんやっている学生さんでした。
「アルバイトは社会経験だから、やればやるほどよい」
こうおっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、少なくとも僕の経験から個人的な見解を言わせて頂きますと、少し疑問が残ります。
確かに、どのバイトも社会経験にはなります。
ただ、どうせ同じ時間をとられるのだったら、「やっていることで、社会の片鱗が垣間見られ、のちのちとっても役にたちそうに見えるもの」と、そうではないものがあるように思います。
どうせ「忙しい」のだったら、貴重な時間なのですから、オモシロくてお役立ちなバイトを選べるとよいですね。