動くフーコー
先週?だったかな、フランス国立視聴覚研究所(INA)が、同機関が所蔵する10万本のビデオ、音声アーカイブをネットで公開した、というニュースが流れましたね。
b3Annexニュース
http://toshio.typepad.com/b3_annex/2006/05/ina10.html
公開されたビデオ映像には、ヌーベル・ヴァーグの旗手「ジャン=リュック・ゴダール」のインタビュー映像などもあります。
ジャン=リュック・ゴダール
http://www.ina.fr/archivespourtous/index.php?vue=notice&id_notice=I00005272
個人的に、特に感銘を受けたのは、ミシェル=フーコーの映像。
今まで、フーコーに触れたのは、「監獄の誕生」「性の歴史」といったテクストを通してだけだったけれども、実際に「動くフーコー」を見られたのは、とても印象深かった。
へー、こんな人だったんだ。こんな風に話すんだ・・・ほとんどミーハー精神丸出しだけどね。
ミシェル=フーコー
http://www.ina.fr/archivespourtous/index.php?vue=notice&id_notice=I00002886
おおよそ現代に形而上学的な実体として信じられているものが、近代という時代に、権力をもつもののために歴史的に構築された人工物であることを明らかにしたフーコー。彼の学問は、「フーコーショック」と言われるほど、のちの学問に - 教育学はもちろんスゴイ影響を受けましたよ - 影響をもたらしました。
なるほど、こうして「動くフーコー」を見たあとでは、テクストの理解にも差がでてくるかもね。
それにしても10万本はスゴイなぁ。
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