密かにシコシコ研究をしています
学内の仕事とか、そういうんじゃなくて、あくまで「研究」の近況をご報告。
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まず、Project Book。これは、人材育成に関係する心理学、教育学、経営学等の理論をまとめた教科書づくりのプロジェクトです。
この本、ダイアモンド社から近刊予定なのですが、ようやく、編集者の方のチェックが終わり、一部修正の後、発刊されることになりそうです。
もう1年以上書いているのだけれど。
まぁ、あともう少しなので、頑張ります。
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ワークプレイスラーニング研究論文、JSISE論文誌に掲載されました。
中原淳・荒木淳子(2006) ワークプレイスラーニング研究序説:企業人材育成を対象とした教育工学研究のための理論レビュー. 教育システム情報学会. Vol.23 No.2 pp88-103
ぜひご一読いただければ幸いです。
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MEET講座プロジェクト・・・こちらは、未来の大学の「教室」をつくるプロジェクトです。
本件、日程的にかなり厳しく、まだ具体的になっていない部分も多々ありますが、メンバー全員で、何とか絵を描いたり、探ってみたりして、具体的にする努力をしています。
来週あたりには、美術大学生を雇用して、僕らのつくったコンセプトを、本格的な絵にしてもらうことになっています。研究としてのロジック構築は、今後の課題でしょうか。
まさにHard Fun・・・
Enjoyしましょう。
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「なりきりEnglish!?」プロジェクト・・・携帯電話による英語教育プロジェクト。これが、今年の僕のメインプロジェクトです。
これはメンバー全員のブレストのおかげで、かなり具体的な研究計画のベースができあがってきました。6月2日、3日と合宿が開催されますが、そこで、かなり具体的になるでしょう。
このプロジェクト、僕自身がやっていて愉快でたまりません。「おやこdeサイエンス」のときもそうでしたけども。
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「おやこdeサイエンス」・・・これは、親子で取り組む科学教育プロジェクト。昨年度に実証実験を終わり、今年は論文執筆フェイズです。
先日、打ち合わせがあって、大筋でGOになりました。
6月、7月、8月、10月と、4人の研究者が4本の論文を投稿する予定です。僕の担当は、9割完成しました。あとはリバイズを重ねなきゃね・・・。投稿のトップバッターは、僕だ。6月末の投稿めざして頑張ります。
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教育工学会シンポジウム企画・・・「社会人の学習環境を創る」です。教育工学会で、成人の学習環境をテーマにしたシンポジウムは、過去になかったのではないかと推察します。
本日、ようやく、シンポジスト候補者の先生方全員にアポをとって、お逢いすることが終了しました・・・。詳細は、このblogでまたご紹介しますが、こちら、オモシロイと思います。
eラーニング、コーポレートユニバーシティ、OJT、知識創造理論・・・それぞれの専門家に登壇頂き、これらを「つなぐ」シンポジウムにしたいと考えています。
もし都合があえば、ぜひ、いらっしゃってください。
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それにしても、いつも顔をあわせるたびに西森さんとボヤいてるけど、一日が早いよねぇ。もうあっという間。あれがやりたい、これがやりたい、と思っても気がつけば夜。
でも、それにもまして、1週間の方が早く感じるかも。あっという間に、次の週の「笑点」です。なんか、毎日のように「歌丸」を見ているような気がするよ。
そして人生は続く。
投稿者 jun : 2006年5月31日 23:38
アナン事務総長 名誉博士号授与記念講演
先日、国連アナン事務総長に東京大学から名誉博士号が贈られたのですが、その記念講演の様子を、TODAI TVで公開しています。
TODAI TV
http://todaitv.ep.u-tokyo.ac.jp/
ぜひご覧下さい。
投稿者 jun : 2006年5月31日 13:41
東京人になる
先日、ある人と「自分が、東京人になったなぁと思った瞬間っていつ?」という話で盛り上がった。僕も彼も田舎出身者で、大学進学と同時に上京し、今ではもう十数年ここに住んでいる。そんな僕たち自身が、いつ、「自分も東京の人だと思うようになったのか」ということについて話していた。
少し考えてみれば「東京人」という概念は、どことなく変な気がする。生まれも育ちも「江戸っ子」というなら、話はわかる。
しかし、どこかで聞いた話では、東京にすむ人々の約半数以上は、田舎出身者らしい。そうであるならば、東京人というのは人の属性をさすものではないと考えることも可能である。その場合、それはむしろ、後天的に「学習された結果」ということになる。
ボーヴォワール風に比喩的にいうのであれば、
東京人として生まれるのではない
東京人になるのだ
ということになる。
僕の場合、「東京人になったなぁ」という瞬間は、2つある。
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1.夏に背中に汗をかいて歩いていても「ちょっと暑いなぁ」くらいしか感じなくなったこと
2.最寄りの駅ではなく、ちょっと遠い駅からでも、歩いて目的地につくことができるようになったこと
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1については、言うまでもない。北海道出身の僕は、上京当初、夏の暑さにやられて、「ヒッキー寸前」に陥ったことがある。
確か、記憶では、僕が上京した94年は記録的な猛暑だったはずである。家の外をでると、即、38度。毎日毎日そんな日が続いた。まさに灼熱地獄である。
なにせ、僕が18年を過ごした北海道は、胸をはって「夏だなー」と言えるのは8月の前半から中旬にいたるわずか2週間ほどしかない。
お盆を過ぎると、北海道の人は、「なんか、最近、朝晩冷えるもねー」なんてのが、朝晩の挨拶である。そんとこから、38度空間に、突然来たら、死ぬで、そら。
結局、家の中は、「アンタ、ここはシベリア?」ってくらい、クーラーをキンキンにきかせて、一歩も外に出ない日がずいぶんと続くようになってしまった。それで友達もすいぶん失ったねー(笑)。苦い思い出である。
それが、あのね、だんだんと慣れてくるのよ。
あんまり「暑い」と思わなくなってきたってーのかね。今では、きっと、みんなよりも僕の方が「暑さ」耐性が強いと思います。みんなが「今日は暑いねー」と言っていても、「そう?」なんて言っている。血行悪いだけかもしれないけどさ。
昔の僕は、外を歩いていて背中に汗をかくと、それだけで耐えられなかった。だけど、今じゃ、フツーに歩いてるよね。
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2つめは、つまりこういうことです。たとえば、今、秋葉原にいるとする。そこから淡路町に行って、藪でソバを食いにいくぞーって話になるとするよね。
そうすると、昔の僕ならば、秋葉原からお茶の水にいって、で、そこで乗り換えて淡路町に行っていたと思う。いうなれば、「乗換案内」そのもののルートで動いていた。
だけれども、今だったら、秋葉原から南下したくらいが神田だろって、鳥瞰図的にわかっているから、とりあえず南にいくと思うんです。で、あっ、ここの通りだったら、淡路町はこっちだよなーという感じで、たぶん歩いて、目的地につけると思う。
つまり、前者は、いつも毎日「川口浩探検隊」なのですよ。地図をもって、ルートのとおりに冒険しなきゃならない。
だけど、今はバードビューを手にいれた気がするのです。いったんバードビューを手にいれると、東京って、駅と駅の間が近いから、かなりの部分は歩いて目的地につけるんだよね、そういうところが本当に変わった。
そして、歩いて目的地にたどり着くことができるよなー、とふと思ったときに、僕は、「オレも東京人になったなぁ」としみじみ感じたことを思い出します。
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まぁ、東京人という言葉はこの際、どうでもよい。
だけれども、きっと、人それぞれ、昔を思い出してみれば、今住んでいる地域になじんでいくプロセスってあると思うんですよね。
本当は、そういう学習のプロセスが、アイデンティティの問題と結びついているんでしょうけど。
そういうの、オモシロイと思うなぁ。
投稿者 jun : 2006年5月31日 08:31
6月14日は東京大学でお逢いましょう!
6月14日に開催されるシンポジウム。現在、150名くらいの参加申し込みをいただいております。皆様、ありがとうございます。一条ホールは、180名くらいが適正人数ですので、残席30席になりました。
そこで、今日は、このシンポジウムの見所をご紹介します。ぜひ、ふるってご参加下さい。参加は無料。申し込みはWebで行えます。どうぞ宜しく御願いします。
●参加申し込みはこちら!
http://utmeet.jp/events/index.html
さて、このシンポジウムの見所ですが、なんと言っても、最新の話題が満載であるということでしょう。
まず、基調講演は「日本の高等教育の情報化の現状と課題」ということで、吉田文先生にご登壇いただきます。吉田先生は、アメリカの大学eラーニング事情について大変お詳しい方でもあり、また過去数年間にわたって、日本の大学のIT利用について調査を行ってきた方です。
事例報告では、ビジネス・ブレークスルー大学院の事例をご発表いただきます。ビジネス・ブレークスルーといえば、日本でもっとも有名な経営学者の一人、大前研一さんが立ち上げた遠隔教育によるMBA大学院ですね。
ビジネス・ブレークスルー大学院大学
http://www.ohmae.ac.jp/
学長からのメッセージ(ビデオ)
http://edge.bbt757.com/media/promotion/univ/ohmae_message_128k.wmv
ビジネスブレークスルー大学院大学では、今、1タームに50名程度の学生が、日夜、勉学に励んでおられるそうです。
実は、僕の友人のひとりもここで学んでいるのですが、とてもエキサイティングな日々を過ごしていらっしゃるようです。この事例報告では、eラーニング大学院大学では、どのように学習が行われているのか、その魅力をお伝えします。
ここで話はがらりとかわります。
これまでの話が、いわゆる「eラーニング」ですが、ここからの話は「対面型の教室の活動をITで変革しよう」という話です。
大学の授業の多くは、今日も、「通常の教室」で行われているのですね。どんなに文明が進化したとしても、教室こそが大学教育の中心であり続けるでしょう。それを、ITによって、いかにエンパワーメントするのか、ということに話をズラしましょう。
NINTENDO DSの流行に見られるように、ここででてくるのが、ペンコンピューティング、Touch Generationです。
まずは、Tabletを大学の授業でいかす試みをずっと行ってきた、ワシントン大学のリチャード・アンダーソン先生に講演をいただきます。実際にデモも予定されています。
次に、ペンコンピューティングをつかった様々なアプリケーションを開発なさっている東京大学の五十嵐先生からご発表をいただきます。五十嵐先生は、かつて、3Dを簡単に描けるソフトウェア「TEDDY」で大変有名な方です。
五十嵐健夫先生のページ
http://www-ui.is.s.u-tokyo.ac.jp/~takeo/index-j.html
最後に、MS講座が今後何をおこなっていくのか、どのようなソフトウェアをつくり、どのような教育的価値をもたらそうとしているのか、についてお話しします。
このように今回のシンポジウムは盛りだくさんの内容です。
よろしければぜひご参加下さい。
●参加申し込みはこちら!
http://utmeet.jp/events/index.html
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「大学教育の情報化、そのフロントライン」
東京大学 大学総合教育研究センター
マイクロソフト先進教育環境寄附研究部門
設立記念シンポジウム
~大学総合教育研究センター設立10周年記念~
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東京大学では、情報技術を活用した教育環境の革新と向上を
目指す全学的取り組みとして、「教育環境のリデザインプロ
ジェクト(TREE)」を展開しています。
このプロジェクトの推進のため、今春、大学総合教育研究
センターにマイクロソフト先進教育環境寄附研究部門(MEET)
が設置されました。
これを記念して下記のシンポジウムを開催します。
このシンポジウムでは、高等教育の情報化に関する
国内外の調査・先進的事例について皆さまと情報を共有し、
今後の方向性を考えていきたいと思います。
この分野に関心を持たれる東京大学内外からの
多数の参加者のご来場をお待ちしております。
お申し込みは http://utmeet.jp/events/index.html から
御願い致します。
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●日 時 6月14日(水) 14:00~18:30
●場 所 東京大学 本郷キャンパス 弥生講堂・一条ホール
http://www.a.u-tokyo.ac.jp/yayoi/
●参加費 無料
●主 催 東京大学 大学総合教育研究センター
●共 催 マイクロソフト株式会社
●協 力 東京大学教育企画室TREEプロジェクト
●お申込先 http://utmeet.jp/events/index.html
●お問合先 東京大学 大学総合教育研究センター
マイクロソフト先進教育環境寄付研究部門
TEL 03-5841-1727 FAX 03-5841-1729
e-mail sympo2006@utmeet.jp
●プログラム
<挨拶> 14:00~
東京大学 理事・副学長 古田 元夫
東京大学 大学総合教育研究センター センター長 岡本 和夫
マイクロソフト株式会社 執行役 大井川和彦
<趣旨説明>
東京大学 大学総合教育研究センター 客員助教授 西森 年寿
<基調講演I> 14:30~
「日本の高等教育の情報化の現状と課題について」
独立行政法人メディア教育開発センター 教授 吉田 文
<事例報告I> 15:20~
「映像コンテンツを活用するe-learningにおける効果的な運用方法」
株式会社ビジネス・ブレークスルー 取締役 伊藤 泰史
http://www.bbt757.com/
<休憩> 16:00~
<基調講演II> 16:20~
「TabletPCによる教育実践の現状と未来」
ワシントン大学 教授 Richard Anderson
http://www.cs.washington.edu/homes/anderson/
<事例報告II> 17:10~
「TabletPCを利用した教育ソフトウエアと活用事例」
東京大学大学院 情報理工学系研究科 助教授 五十嵐 健夫
http://www-ui.is.s.u-tokyo.ac.jp/~takeo/index-j.html
<総括> 17:50~
東京大学大学院 情報学環 助教授 山内 祐平
18:00~
東京大学 大学総合教育研究センター 客員助教授 望月 俊男
18:15~
東京大学 情報基盤センター 教授 山口 和紀
<懇親会> 同会場 18:30~
(懇親会は参加費3,000円となっております)
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投稿者 jun : 2006年5月31日 00:09
玄関は一つでいい
ちょっと前のことになりますが、アメリカの某大財団がOpen Educational Resource(OER : ネットでオープンに公開されている教材)のポータルサイトを開発している、というニュースを、ある方から聞きました。
要するに、自分の財団の資金提供によって開発されたオープン教材を、一カ所で検索出来るようにするデータベースと検索システムですね。いわばポータルサイト。
要は、「教材を検索しながら自分で学びたい人」に対して、いろいろなサイトで別々に教材を見つけてもらうのではないのだ、と。ワンストップサービスを提供したいのでしょう。
このニュース自体は、一応、「高等教育のIT」の人々には、驚きと好奇心の目で迎えられているようです。「最近、アメリカではそうなんだってねー」という感じで、いろいろなところで話を耳にしますね。
ですが、僕としては、それに非常に期待をもつ一方で、「うまくいくのかなぁ」と、つい心配をしてしまいます。
理由の詳細は、3年前に下記のように記していました。どうぞそちらをご覧下さい。
下記の話は、直接、今回の件にあてはまるわけではないです。が、教材の流通、公開という観点で、いくつかの「神話」を書いたつもりです。
教材が流通しないわけ
http://www.nakahara-lab.net/researcheressay03.html
さらに、上記の文章には書いていないけれど、最大の疑問は、この手のデータベースの最も基本的な前提・・・「ネットワーク上にオープン型の教材を検索できる場所を用意すれば、人は学びたいときにそれを使って、教材を見つけて学ぶことができる」ということにあります。そもそも、そんな人いるのか?ということです。そのあたりはちょっと疑問。
「データベースを検索をして自分の学習を組み立てられる人」は、既に学習内容について「わかっている人」であり、そもそも、そうしたかたちで学ぶことは少ないのではないだおるか。
そして、本来ならば、データベースや検索を使って自学自習しなければならない人は、なかなかそうしたサービスでは学ぶことが難しいのではないか。「オープン教材を組み合わせて学ぶ」ということは、自分でカリキュラムをつくることに似ています。それは、ほとんどの人々にとっては無理なのではないだろうか、ということです。
あと、上記の文章では言及していませんが、GoogleなどのGeneralなロボット型の検索エンジンが、あらゆるネットワーク上のドキュメントを検索可能にしていく時代に、領域に特化した非クロール系のデータベースって存在意義があるのだろうか、という疑問もあります。
---
いずれにしても、ポータルとは「玄関」のこと。現在、日本をふくめ、世界には様々なOpen Educational Resourcesの「玄関」がつくられています。ですが、玄関は、2つも3つもいらないのです。それがどれになり、何が淘汰されるかは、近い将来にわかることでしょう。
学習者にとって、玄関は1つでいいのではないかと思います。少なくとも、コンテンツ少なくして、ポータル多数、という状態は、かなりみっともない。
国内外をとわずして、ポータルの名前を冠するものが、どのようなものになるか・・・なかなか目が離せません。
投稿者 jun : 2006年5月30日 23:29
女性専用車両のこと
先日、僕がいつも利用している地下鉄に「女性専用車」が導入された。女性専用車とは、言うまでもなく、「女性だけが利用できる電車の車両」のこと。僕の路線では、一番前の1号車がそれに指定されていて、朝のラッシュ時、そこに男性が乗ることはできない。
ほんでもって気づいたこと。
女性専用車の導入にしたがって、当然の事ながら、それまで1号車に乗っていた男性は、他に乗らざるを得ないわけですね。で、やはり一番混雑するのは、2号車なんだねー。
で、この2号車の「ムサ度」恐るべしよ。どの車両よりも、男が満載です。
おい、ここは「男塾」か?
つーか、2号車の男塾の住人はすごいね。
「おい、オマエ、歯磨いてきたか?」というオッサンから、つり革で「立ち寝」するサラリーマン。朝っぱらからマンガ雑誌広げて、ガムくちゃくちゃやってる茶髪。なんだか、意味不明に機嫌悪いジイサン。
まわりを見渡せば、皆、男、男、男。360度すべてが男、男、男。なんぼほど、ムサイ空間やねん。異様やで、しかし。つーか、江田島平八も乗ってそう。
僕、生まれてこの方、ずっと共学なんですけど、こんなに男が詰め込まれた空間って、はじめてです。朝っぱらからはシンドイわ。
結局2号車に乗る人って、朝ちょっぴり起きるのが遅くって、ほんで、急いで駅にきて、1号車にのれず、飛び乗った人なのね。言うたら、「寝ぼすけちゃん」なわけだな。
あー、早起きしよ。
明日こそは、3号車をめざす!
それじゃ、オヤスミ、いい夢みろよ。
投稿者 jun : 2006年5月29日 22:45
Jazzyな女性ボーカル
どことなく「Jazzyな雰囲気の漂う女性ボーカリスト」が好きなんです。
まず、Holly Cole(ホリー・コール)。彼女の、一見、やる気のなさそうな、しかしそれでいて力強い低い声が好きです。
Holly Cole
http://www.hollycole.com/
アルバムでいうと、やはりファーストアルバムの「Tempation」サードアルバムの「Blame it on my youth」がいいと思います。「Jersey girl」「I want you」「God will」なんかは、最初に聞いたときには、鳥肌がたちました。
あと、映画「バグダットカフェ」の主題歌のカバー「Calling you」もいいですね。あれっ、「Calling you」って、原曲を歌っているのは、誰だっけ?
それにしても、一度でいいから生で聞いてみたい。虎視眈々とBlue Noteでのコンサートスケジュールを見ているのだけれど、なかなか来日しないんだよなぁ。
昔、ANAがらみのコンサートを一度やったことがあるらしいのですよね。それ以来、きてくれません。あと、最近、アルバムでないのは、もう活動やめちゃったからなんだろうか・・・。
次にNorah Jones(ノラ・ジョーンズ)。
Norah Jones
http://www.norahjones.com/
彼女は、たまたま銀座の山野楽器の前を通り過ぎたときに、かかっていたのです。「Don't Know Why」だった。まさに「一目ぼれ」ならぬ、「一聞きぼれ」です。それ以来、いつも聴いています。
彼女の声もメランコリーだ。だけれども、ホリーコールとはちょっと違って、なんか、その背後に優しさを感じるんだよねぇ。
他には、ケイコ・リーとかもよく聞きますね。Blue Noteでのコンサートにも行ったことがあります。よかった。ケイコリーは、一時期CMで「We will rock you」のカバー歌っていましたね。絶対に聞いたらわかると思うけれど。
コンサートでは、最後に「We will rock you」を歌ってくれました。会場はかなり盛り上がっておりました。
---
ところで、今あげたようなアーティストって、なんというジャンルに分類されるんだろうね、音楽的には。ジャズ? 女性ボーカル? よーわからんねんけど。
他にも、「これ系」の女性ボーカリストでいい人を、どなたかご存じでしたら、教えて下さい。
投稿者 jun : 2006年5月29日 07:39
モルトン・ブラウンでリラックス!?
なんか、最近、「気に入ったお品」を紹介してばかりいますね。あのね、ここはE-commerceサイトじゃないのよ。
でも、調子こいて、もうひとつだけ。
モルトン・ブラウン社のハンドソープ、シャンプーです。先日行ったホテルで使われていました。
モルトン・ブラウン シャンプー
http://www.sonyplaza.com/shopping/30/SDB/70/30-SDB-0070.html
モルトン・ブラウン ソープ
http://www.sonyplaza.com/shopping/30/SDB/52/30-SDB-0052.html
モルトン・ブラウン ハンドウォッシュ
http://www.sonyplaza.com/shopping/30/SDB/49/30-SDB-0049.html
このお品、本当に泡がきめ細かく、かつ、匂いがよいのです。
「臭い」じゃないのよ、「匂い」です。
僕はふだん香水をしないのですけれども・・・自意識過剰かもしれんが、これを使ったあとには、なんか「いい匂い」が自分からしているような気になる。
男30歳、思えば、これまで「匂い」とは無縁の生活をしてきました。「足の臭い」「酒の臭い」など、各種の「臭い」にしか縁のなかったワタクシとしては、このお品の醸し出す「匂い」に酔いしれます。
ただ、ちょっと「いただけない」のは、この値段よ。300mlで3000円てか。なめとんのか、コラァ!
300mlで3000円ということは、1mlで10円です。一回のシャンプーで、最低15mlは使う?。ナンボほど高いシャンプーやねん。
でもまぁ、1日に1回、風呂場でリラックスできると思えば、それで心が安まるなら、高くはないか?
貧乏大学教員、金なら、ねーぞ。
嗚呼、悩ましい。
投稿者 jun : 2006年5月28日 09:55
朝っぱらからロハス系
先日、義理の妹夫婦から、あるお祝いで下記のお品の詰め合わせセットをいただいた。セゾンファクトリーというロハス系食品会社のジャム詰め合わせセット。
セゾンファクトリー
http://www.rakuten.co.jp/saison-f/index.html
特に個人的には、ホイップクリームがおいしかった。黒豆きなこホイップね。
カミサンによると、飲む酢シリーズもはやっているそうです。
朝っぱらから優雅な気分になれるので、おすすめです。贈り物にもよいと思うけれどね。
S君、J子ありがとう。
投稿者 jun : 2006年5月27日 08:59
祝!NAKAHARA-LAB 50万アクセス達成!
祝! NAKAHARA-LABが50万アクセスを超えました!
Webページをはじめてつくったのが1996年。もう10年になるのですね・・・。当時はね、HTMLでシコシコと書いていました。blogにしたのが去年。そのあたりからアクセス数が飛躍的に伸びました。
現在、だいたい、一日に2000名くらいの方々に、このblogをお読み頂いております。ありがとうございます! 皆さんのご期待にそえるようなものを書けている気は「全くしない」のですが・・・これからも励みます。
今後とも、応援のほど、宜しく御願いします!
投稿者 jun : 2006年5月26日 22:05
「ブレンディッドラーニングの戦略」を読んだ!
「遅まきながら」という巻頭語から、今日のエントリーを書くのが適切なのか・・・。
先日、「ブレンディッドラーニングの戦略」を一気に読んだ。おそらく、このblogを日々読みにきてくれている人の中には、もうこの本をお読みなった方も多いかもしれない。
周知のことではあるが、「ブレンディッドラーニング」とは、「オンラインでの学習」と「オフラインでのF2Fの学習」を組み合わせた学習形態のこと。完全オンラインだけのいわゆる「eラーニング」と対比する言葉として頻繁に用いられることが多い。本書における定義は、「最適のトレーニングプログラムをつくりだすため、異なるトレーニングのメディアを組み合わせること(p3)」となっている。
本書は、アメリカで「ブレンディッド・ラーニング」のコンサルティングを行ってきた著者が、どのように「ブレンディッド・ラーニング」を組織すれば、より学習効果をあげられるのかを、懇切丁寧に解説している。
ブレンディッドラーニングの「歴史」にはじまり、「経営論」「デザインコンセプト」「メディア選択の方法」「予算の算出の仕方」などに至るまで、あますところなく解説している。
事例も豊富で、実際のスクリーンキャプチャなども見ることができ、大変参考になる。
おすすめの一冊である。
---
ところで、ここからはクダラナイことになるが、僕自身は「ブレンディッドラーニング」という概念自体には、はじめてそれを聞いたときから、ずーっと気になることがある。
誤解を避けるために言っておくが、いささかもその重要性を疑うつもりはない。本書で提案されているような方法で、学習効果の高いプログラムが開発されることを切に願っている。
しかし、教育学的な観点から見ると、「ブレンディッドラーニング」で言い表されていることの実際は、「オンライン学習をひとつのリソースとして構築されたカリキュラム」と表現出来る。
一般にカリキュラムとは「学習者の経験の総体」をさす。そう、「ブレンディッドラーニング」という言葉より「カリキュラム」という言葉を古く使ってきた僕のような人間からすれば、それは「カリキュラム」そのもののように見えてしまうのである。
なぜ「カリキュラム」と呼ばないのだろうか。「ブレンディッドラーニング」というと、何か特別な(スゴイ!)ラーニングの形態をイメージしてしまうのではないだろうか。ラーニングはラーニングであろう。そのあたりが、僕の「ひっかかり」の源泉なのではないかと思う。ほとんど「いちゃもん」だが、何となく気になる。
・・・まぁ、どうでもいいんだけどさ・・・朝っぱらからくだらないことを述べてしまったことを反省する。
とにかく、本書は「効果的な人材育成の実際」を知るには最適の一冊だと思う。訳者ら(何人かは一緒に仕事をした方々である)にお疲れ様でした、と申し上げたい。
---
<お知らせ>
中原は本年より大学院生の指導を開始します。すでに何名かの方々からはご連絡をいただいております。ありがとうございます。もしご興味がございましたら、下記をご覧下さい。
大学院で学びませんか?
http://www.nakahara-lab.net/blog/2006/05/post_202.html
大学院入試説明会が、6月10日(土曜日)に開催されます。ふるってご参加いただければ幸いです。いわゆる説明だけでなく、「学環・学府めぐり:スタッフや院生とめぐり逢える知的バザール」もあるようですよ。僕ももちろん参加します!
大学院入試説明会
http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/gnrl_info/news/list06/04.html
6月14日シンポジウム「MS寄附研究部門開設記念:大学教育の情報化、フロントライン」ですが、すでに申込者が120名を突破した模様です。一条ホールですので、席数にはまだ余裕がありますが、くれぐれもお早めにお申し込みを御願い致します。
大学教育の情報化、フロントライン
http://utmeet.jp/events/index.html
---
今日から土曜日まで通信環境の非常に悪いところにいます。メールチェックもできない可能性があります。僕に用事の方は、西の方角に伝書鳩を飛ばして下さい。
投稿者 jun : 2006年5月25日 04:16
手くらい洗えよ!
アメリカで暮らしていたとき、僕が感じた不満のひとつに「アメリカのレストランではおしぼりをくれないので、食べる前に手がふけなくてイヤ」というのがあった。
2004年9月11日の日記から一部引用してみよう。
(不満の)ひとつにさ、レストランで「お手ふき」をくれないってのがあるわけ。日本だったら、必ず「お手ふき」くれるじゃない、ぬれタオルとかさ、食べる前に。だけどそれがない。理解できないんだよねぇ。
ていうか、汚いってーの。オレの手だけじゃないだろ、コ汚いのは。オレの「手」のセンサーはかなり敏感に反応してるぞ。日本にいるときよりも、カベとか、公共施設のソファーとか、確実に汚れてる。手がベトベトすることが多いです。オレの手は騙されんぞ。
先日、寿司屋で昼食をとったら、トイメンのカウンターに2人連れのアメリカ人が座った。暇なのでボッーと見ていたら、「おしぼり」がでてきているのにも関わらず、最後まで、それを使わずに「寿司」を素手で食べていた。
「最近、すげーうまい鳥のバーベキュー(焼き鳥?)のレストラン見つけたよ」
「あの、六本木の交差点のところにあるとこだろ?」
なんてしゃべりながら、寿司をつまんでいたけれども。
シャラップ、寿司食う前に、手をふけ、手を!
---
とまぁ、偉そうに言っていたのはいいんだけど、昨日、望月俊男大先生と「連れション」をしたあとで、痛烈な指摘をされてしまった。
「中原さん、便所にいって、手洗おうよ」
つーか、細かいことはいーんだよ、男は(笑)。
いーんだよ、オレには免疫があるんだから(笑)。
我、矛盾!?
ていうか、より悪い?
投稿者 jun : 2006年5月24日 19:00
そして人生は続く
週の中盤にして、もう、疲れ果てました。
よーやくできた、プレゼン。かなり「Photoshoper」になりました。綺麗にね、つくらないとね。見栄え重要よ。
これからニューオータニでショート・トークです。日本の各大学のCIOが集まるそうですけど。発表時間が短いのが、はっきり言ってツライ。嗚呼、ヒゲそってないぞ。
大学CIOフォーラム
http://www.microsoft.com/japan/mscorp/citizenship/ucf/
---
よーやく、できました・・・「おやこdeサイエンス」論文。もうしばらくSPSSを見るのはイヤです。
何とかかんとかカタチにはなったかな。でも、まだCognitive ScienceとChild developmentの関連する論文を読んでません。これをイレこめば、何とかOKではないか、と。
それにしても、電子ジャーナルって便利だよなー。学内からほとんどのジャーナルが、PDFで手に入るんですね。あと、新聞のデータベースとかね。便利でやめられんな。
おやこdeサイエンス
http://www.oya-ko.jp/
東京大学附属図書館
http://www.lib.u-tokyo.ac.jp/
明日から合宿です。
これで完成!
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MEET講座の研究プロジェクト、昨日、夜話し合いをもちました。
昨日は拡散的にブレストだったけど、いろいろといい案はでてきた感じはしました。
個人的に、あとは「マージするものはマージする」「切るところは切る」勇気かな、と思いましたけど。
プロジェクトの概要は、6月14日のシンポジウムでお披露目の予定だそうです。ぜひ、いらっしゃってください。懇親会もあるよ。
大学教育のフロントライン
http://utmeet.jp/events/index.html
---
そして人生は続く・・・。
投稿者 jun : 2006年5月24日 11:19
教職大学院、2007年度開設を断念
風の噂には聞いておりましたが・・・。
教職大学院、2007年度開設を断念 文科省
http://www.asahi.com/politics/update/0523/005.html
教育基本法の改正に注力したい!?とのことですが・・・。
投稿者 jun : 2006年5月23日 07:24
プレスリリース第二弾! 東京大学とNHKの共同研究!
東京大学とNHK、NHKアーカイブスの
教育利用に関する共同研究を開始:
~公共放送の映像データベースを活用した
新しい高等教育を創造する~
国立大学法人東京大学(総長:小宮山 宏、以下「東京大学」)と日本放送協会(会長:橋本元一、 以下「NHK」)はこのたび、NHKアーカイブスの高等教育での利用に関する共同研究を開始することに合意しました。
東京大学は昨年度より教育企画室のプロジェクトとして、情報通信技術を用いた教育改善の全学プロジェクトとしてTREE (Todai Redesigning Educational Environment)プロジェクトを展開しております。TREEの一環として、東京大学の講義を広く市民に公開する東京大学オープンコースウェアの運営や、マイクロソフト先進教育環境寄附研究部門 (MEET)におけるタブレットPCの高等教育での利用に関する研究開発などを行っています。
NHKアーカイブスは、NHKがこれまで制作してきたニュースや番組を国民的な文化資産としてとらえ、大切に保存し、多角的に活用するために、2003年2月に開設されました。現在、134万2千項目のニュース、48万4千の番組(東京本部での保有数)を保存しています。この膨大なコンテンツを社会に還元するため、全国の放送局に「番組公開ライブラリー」を設置し、視聴者の皆様がNHKの番組を自由に見られる環境を整えています。
また、教育の場におけるアーカイブスの利用についても、積極的に進めていこうと考えています。東京大学とNHKは、NHKの持つ良質の教養・教育番組の映像資産を高等教育の場で活用するために、「NHKアーカイブスを高等教育の場で利用するためのソフトウェア(映像ビューア)の開発」および「NHKアーカイブスを高等教育の場で利用するための授業モデルの検証」に関する共同研究を、2006年6月から2008年3月までの約3年間にわたって、展開する予定です。
本プロジェクトの遂行にあたっては、教養教育開発機構の協力により、実際の授業の中でのテスト運用および教育効果の評価を行います。
研究において開発されたソフトウェアや授業モデルなどは、広く一般に公開する予定です。将来的には、NHKの持つ映像資産を広く高等教育の場で利用するための基盤として、皆様に活用していただけるように努力していきます。
【参考URL】
TREE プロジェクト http://todaitree.jp
東京大学オープンコースウェア http://ocw.u-tokyo.ac.jp/
マイクロソフト先進教育環境寄附研究部門 http://utmeet.jp/
NHKアーカイブス http://www.nhk.or.jp/nhk-archives/
投稿者 jun : 2006年5月22日 20:38
プレスリリース第一弾! MS講座始動!
東京大学におけるマイクロソフト寄附研究部門
ITを活用した先進教育環境に関する研究プロジェクトを開始
国立大学法人東京大学(本部:東京都文京区)とマイクロソフト株式会社(本社:東京都渋谷区)は、 ITを活用した次世代の教育環境の研究を推進するために提携し、東京大学内にマイクロソフト先進教育環境寄附研究部門(略称 MEET: Microsoft chair of Educational Environment and Technology)を設置し、具体的な研究を2006年5月から開始いたしました。
この取り組みは、ITを活用した次世代の教育環境の研究の推進を目指し、東京大学とマイクロソフトが、昨年11月に発表した提携の具体的な取り組みの第一弾となります。
MEETは、東京大学の全学的な教育の情報化の取り組みであるTREEプロジェクト(Todai Redesigning Educational Environment)の一環として、ITを効果的に応用した「課題発見型教育」を実現するための学習環境の創造に取り組みます。
主としてタブレットPCを活用した先進的教育環境(学習システム)を開発するとともに、タブレットPCの活用による学習効果などを検証していきます。また、研究成果は東京大学の教育現場をはじめ、広く国内外に実践的に還元していくことを目指します。
具体的には、
①学びたい授業を選べる環境を作る
②興味関心から問題を引き出す
③「読み・書き・発表」スキルを身につける
という学習段階に合わせて、以下の研究を実施します。
これらの研究開発においては、マイクロソフトリサーチが開発した最先端技術や、マイクロソフトが全世界で実施している他の教育工学研究プロジェクトの成果を積極的に取り入れて、より実践的な研究を行う予定です。
研究内容:
1.MEET コースカタログ
最新のWebテクノロジー等を利用して、膨大な授業情報を自動的に整理し、授業と授業の関連を分かりやすく表示するなどして、学生が学びたい授業を見つけ出すことができるようなシラバスシステムを研究開発する。
2.MEET ビデオアーカイブス
高等教育に資する様々な映像資料をタブレットPC上に映し出し、教育・学習活動の中で柔軟に利用できるようなシステムを研究開発する。学生や教師の興味関心に応じて、学習に役立つ映像シーンを容易に検索できるインタフェースの開発も視野に含める。
3.MEET e-ジャーナル
タブレットPCによる直感的なマーキング機能等を活用して、アカデミック・リーディング,ライティング能力を育成支援するシステムを研究開発する。テキストマイニングによる要約技術を応用して、適切な指導をフィードバックする機能も検討する。
4.MEET プレゼンテーショントレーナー
最新のビデオ・テクノロジー等を活用して、PowerPointを利用したプレゼンテーション能力を高めることができる教育システムを研究開発する。
なお、MEETの開設記念シンポジウムを、2006年6月14日に東京大学一条ホールにて開催する予定です。
詳細はこちらをご参照ください。
URL:http://utmeet.jp/events/index.html
投稿者 jun : 2006年5月22日 20:36
APRU DLI 2006に投稿しませんか?
本年、第7回APRU DLI 2006(Asia Pacific Rim Universities Distance Learning and the Internet 2006)という国際会議が、11月8日-10日の3日間、東京大学本郷キャンパス内弥生講堂にて開催されます。
APRU DLI2006
http://apru2006.dir.u-tokyo.ac.jp/
APRU DLI 2006は、2000年の第1回から数えて7回目にあたり、遠隔教育、eラーニング、教育支援関連技術に関わる、世界中の教育界、産業界および政府機関から専門家が集まり発表、意見交換を行う恰好の場を提供するものです。
論文は査読つき!
投稿ガイドラインは下記のようになります。〆切は6月1日までですので、ふるってご投稿いただければ幸いです。
投稿者 jun : 2006年5月22日 07:57
ダヴィンチ・コード、建築現場見学会
今日はマンションの建築現場見学会だった。
朝っぱらから、カミサンにたたき起こされ、フトンから引きずりおろされ、「市中引き回し」の上、1時間かけて会場へ。
正直行くまでは、「うわっ、日曜日の朝かよ、面倒くせーな」と思っていたけど、何のことはない、行ってみると、とても楽しかった。
まだ鉄筋のむき出しの現場で、いろいろと空想をめぐらしてみる。
ここにはエレベータができる。ここにはカウンターができる。ここにはソファーをおこうか。ここは風呂になるんだろうな・・・。
おそらく、僕は、ここで長い時間を過ごす。悲しみを感じるときもあれば、喜びをかみしめることもあるだろう。そう考えると、なんだか、目の前の打ちっ放しのコンクリートさえ、無味乾燥なものには見えなくて、どこか感慨深いものがある。
見学会終了後、電車の中で爆睡1時間、いったん自宅へ。
話題の映画「ダ・ヴィンチ・コード」を見てみたいとのことで、近くのシネプレへ。
ダ・ヴィンチ・コード
http://www.sonypictures.jp/movies/thedavincicode/
個人的には面白かった。ストーリーは、最後の最後まで、どんでんがえしが待ち受けている。あと、かつてパリを訪れたときに行ったことのある場所が、結構、でてくるので懐かしく見ることができた。
ただ、この映画は、キリスト教の知識の少ない日本人にははっきり言って難しいとも思う。
たとえば「教会がなぜ女性をおそれたのか」「もしその秘密があばかれれば、どのようなインパクトを世界がおそうのか」について、映画が提起している問題をビビッドに感じるためには、よほどヨーロッパの知識とキリスト教の世界観、そして政治の中で宗教が果たしてきた役割を理解する必要があるだろう。
きっと、この映画を機会に勉強して見に行くと、きっと3倍は楽しめるのではないかと思った。僕は勉強して行けなかったけれど、これから少し、昔読んだ歴史の本などを読んでみようかな、と思う。
ちなみに、手っ取り早く読みたい方は、下記のヤ○ザ本がおすすめです。楽しめるよ。
それにしても、かえすがえす思うのは、人間とは「物語」に生きる生き物だ、と思う。
「物語」のために闘い、傷つき、そして命を落とす。それは、人類のもつ性質の中で、紀元前からの昔から、何一つ変わっていないことのひとつではないかと思う。
---
追伸.
来週も超ハードだなぁ・・・もう寝よ。
投稿者 jun : 2006年5月21日 21:41
日本の教育と基礎学力
まず、最近読んだ本。
東京大学大学院 教育学研究科 基礎学力研究開発センター (編集)(2006) 日本の教育と基礎学力―危機の構図と改革への展望. 明石書店, 東京
学力を様々な観点から論じた本。学力問題を考察する際には、「学力の社会学」とともに、よい基礎的文献になるのではないかと思う。個人的には、秋田先生の教師教育に関する論文がとても興味をひかれた。最近の教師教育研究の動向がよくわかった。
以下は、読みたい読みたいと思っているけれど、まだ全部読み切れていない本。韓国において学歴、教育が果たしている役割を、社会構造から読み解く労作と聞いています。去年、韓国には視察にいってとても考えさせられたので、その実態を知りたいと思っています。
有田伸(2006) 韓国の教育と社会階層:学歴社会への実証的アプローチ. 東京大学出版会, 東京
勉強せなな。
投稿者 jun : 2006年5月21日 20:45
教員の個人情報
先日、ある人と話した際、「大学によっては教員の自宅の住所や電話番号を、学部の学生に全員に名簿をわたして公開しているところがある」、という話になった。自分のゼミの学生だけにならわかるけど、不特定多数の人たちに公開とは、にわかに信じがたかった。
そんな話をしていたら、別の人が、「先日受け取った学会のニュースレターには、新入会員の住所と電話番号が書いてあったよ」と教えてくれた。こちらもにわかに信じがたかった。
個人的には「教育をする場所」や「研究をする場所」と「プライベートを過ごす場所」は、しっかり線を引きたいと思う。勝手に僕のプライベートに関する情報を公開して欲しくない。
小学校や中学校、高校では教員の住所は「連絡網」で公開されているのだから、「大学教員だってそのようにあるべきだろう」とおっしゃる人もいるかもしれない。
また、学会は「ひとつのコミュニティ」なのだから、会員間のコミュニケーションを増やすと考えられる情報は、積極的に開示した方がいい、という人もいるかもしれない。
しかし、どちらの意見にも僕は「はい、そうですか」と思えないところがある。
一言でいうと、「世の中にはいろんな人がいる」のだ。僕にはそのリスクにそなえる義務がある。
僕の考えからすれば、「情報を公開して受け取る教育・研究上のベネフィット」よりも、「そのために引き受けなければならないリスク」の方が、ずっと大きく見えてしまう。
この問題、誰も問題にしないのだろうか。もちろん、今回の話も、たまたま聞いた話なので、実態はよくわからないけれども。
投稿者 jun : 2006年5月20日 08:05
教師教育の「穴」!?
最近、いろいろな場所でこんなことを聞かれます。
「中原さん、ちょっと教えて欲しいのですが、若手教師をどのように育成するべきかって、いう研究はありますか?」
おそらく、団塊世代の大量退職&若手の大量採用を前に、いろいろなところで、若手教員育成のメソッドに対する関心が高まっているのだと思います。
これに対する答えは、「残念ながらあまり多くはしりません」なんですがね・・・。お役にたてませんですみません。ですが、今日、教育学研究科で教師を研究しているS君に聞いたら、やはり「あまりないんじゃないんですか」とのこと。やっぱり「穴」なのかなぁ。
S君は、最近の教師教育についてまとめた本を教えてくれました。ちょっと読んでみようと思いますけども。John Bransfordらが編者に加わった本。
Preparing Teachers for a Changing World
http://www.amazon.com/gp/product/0787974641/sr=8-1/qid=1148008656/ref=sr_1_1/002-6773878-4997637?%5Fencoding=UTF8
それにしても、読んでみたいけど、時間がねーなー。誰か読んだことのある人がいたら、教えてくれないかなぁ・・・正直。
投稿者 jun : 2006年5月19日 12:43
私の頭の中の消しゴム、専門用語禁止
映画「私の頭の中の消しゴム」を見た。
あらすじはこんな感じ。
物忘れが多いスジンと、建築家のチョルスが、ある日、コンビニで偶然出会う。その後すぐに、偶然再会した二人は恋に落ち、紆余曲折をへて結婚。しかし、幸せな結婚生活は長く続かない。
日々物忘れがひどくなっていくスジンが、病院で検査をしたところ、若年性アルツハイマーと診断される・・・。
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「おいおい、アンタはクリントイーストウッドか?」と問いかけたくなるところや、「劇臭のする愛の言葉」など、ツッコミどころ満載の映画ではあったけれど、楽しく見ることができた。
それにしても「記憶を徐々に失う」、しかも、「記憶を失っていくプロセスを自分で自覚してしまう」という若年性アルツハイマーの境遇とは、なんとも過酷なことだなぁと思った。
月並みではあるけれど、もしも、自分がこの病気にかかったら、僕は何を思い、どのように行動するだろうか。最後には身体制御の機能も失われ排泄まで、身近な人に依存しなければ生きていけないとしたら、僕はどうするだろうか。
もしも、僕を介護してくれる人が、まだ若く、十分人生のやり直せるのだとしたら、僕は何を思うだろうか。
いくつもの「もしも」を重ねながら見た。
とても考えさせられた。
5月13日からは、同様のテーマを扱った日本映画「明日の記憶」も公開されている。こちらの方も、見に行きたいなと思った。
明日の記憶
http://www.ashitanokioku.jp/
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何とか、今書いている論文が、残り2節のところまでいった。あとは評価と考察を書くだけ。「SPSSな日」が数日続く模様。
それにしても、「隙間時間の執筆」、さすがに疲れた・・・。次から次から新しい問題が日々生まれている状態での執筆。こんな状態が長く続くのは、精神的にシンドイ。なんか自分がダメになっていっている気がします。
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現在、下記のイベントへのご参加を募集しています。1週間で、かなり多くの方々に登録頂きました。ありがとうございます。
吉田文先生による「日本のe-learningの動向」、「e-learningMBA、ビジネスブレークスルー大学院大学での学習の実際」「ペンコンピューティングの教育利用」など、他では聞けない内容ばかりです。
●大学教育の情報化のフロントライン:MS講座設立記念シンポ
http://utmeet.jp/events/index.html
1粒で3度以上!?おいしいシンポジウムですので、ぜひお越し下さい。
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先日、「僕は絵を描きながら考える」というネタをblogで書いたら、「他にコツはないんですか?」と何人かの人に聞かれた。
もうひとつ「僕のやっていること」をご紹介。
名付けて、「専門用語禁止」。
前にお正月番組で、タモリとさんまが、英語を使わないでゴルフをやっていたじゃないですか。あれと同じで、いっさい「専門用語を禁止して、モノを考えること」です。
僕は論文の構想をねるとき、仮説をつくるとき、システムを考えるとき、「専門用語の使用禁止」を自分に課します。
「ここでは、learning communityをつくる」
「いわゆる熟達化のプロセスを見る」
「collaborative learningで学んでもらう」
とか死んでもいいません。敢えて、誰でもわかる言葉で、具体的に具体的に語ることにします。
誰が(Who)
いつ(When)
どこで(Where)
何を(What)
誰と、誰に対して(Whom)
どのようにする(How)
のかを、ひとつひとつ確認していく。そして、最後に「So what?・・・で、結局なんなのか(結論)」と「Why so?(なぜそうなのか?)」に答える。これらによどみなく答えられれば、もう研究は7割できたも同じなのです。
いや、研究だけじゃないよ、きっと。ビジネスだって同じだと思うよ。「マーケティング」とか「BtoB」とか、そういう言葉を使わないってのは、結構過酷だと思うけど。
じゃあ、こんな面倒なことをするのは、なぜか?
それは簡単です。
「専門用語使うと、誤魔化すから」「専門用語を使うと、わかった気になる」からです。さっきの文章だって、「learning community」「熟達化」「collaborative learning」という言葉以上、思考が前に進まないでしょ。そこで、判断停止になる。それを防止するのです。
本当に自分の書きたいこと、自分の作りたいものがわかっているのなら、具体的に語れるはずです。そして、学ぶメリット、学べるメリットを具体的に具体的に提示できるはずです。それができないのなら、「わかってない」ってことですね。
「わかってないことをわかるため」に、「わかってないことをクリアにするため」に僕は、敢えて「専門用語禁止」をしています。
こういうコツ、大学院時代に身につけました。
研究者によって、いろいろコツをもっているんでしょうね。他の研究者のコツも知りたいものです。
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今日も「とんぼがえり京都出張」。
投稿者 jun : 2006年5月18日 07:47
授業の小ネタ
昨日ふと思いついた「授業ネタ」。忘れないようにかいておきます。
まず「○○検定をつくろう」という授業。自分の好きな検定をつくっちゃうんです。たとえば、「本郷文豪検定」とか「山手線検定」とか。
テストと問題集をつくる。これ、簡単なようで、難しいですよ、とても。インストラクショナルデザインのプロセスを教えるのにちょうどよいと思いました。
次は、「査読者になってみよう!」というネタ。
普通のゼミでは、よい論文を読むけど、敢えて教員の書いたヤヴァイ論文を読む(泣く泣く恥ずかしい論文を引き出しから出さなくてはならん)。
で、どこに論理の飛躍があるか、どこに説得力がないかを、なぜボツになるのかを、「査読者になったつもり」で指摘してみる。
「論文を書くこと」は、ふつう、「まず~すべし」としか教えない。そうではなくて、「誤り」を発見させて、学んでもらう。
どう?効果ありそう?オモシロイ?
あと、下記の組立ケータイは、教材にいいかも。
ネットワークのことをわかるためには、パソコンを組み立て、FREE BSDとかをインストールさせて、環境を構築させるのが一番だと僕は思っている。下記なら、ケータイのことがわかるかも。
組立ケータイ
http://k-tai.ascii24.com/k-tai/news/2006/05/15/662204-000.html
いろいろ小ネタをストックしとかなきゃね。
「僕だからこそできる教育」って何だろう?
投稿者 jun : 2006年5月17日 09:12
オリジナルとは??
悪いんだけど、僕はそんなことしょーもないことやる気はないんですよ。小さくまとまりたくないんだ、申し訳ないけど。今まで、誰もやっていないことやりたいんです。それが何かって?そんなのこれから考えるんじゃないですか。でも、僕にはそれができるんだ。
対して、希代の陶芸家の北大路魯山人、曰く。
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焼き物をつくるんだって 皆コピーさ
なにかしらコピーでないものなんて、ひとつとして存在しないんだ
ただし、そのどこを狙うかというが、狙いどころなんだ
真似どころが肝要なんです
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名品に学びながら独自の器を創造しつづけた魯山人。それは「本歌どり」ならぬ、「作品の忠実なる模倣」。
オリジナルとは何か?
投稿者 jun : 2006年5月17日 01:38
お笑い教師同盟
「リンゴが二つあります。さて、何でしょう?」
「カズオさんは、みかんを4個もっていましたが、2個落としました。さて、どうでしょう?」
あまりにも古典的な漫才ネタだが、こういう「お笑いの小ネタ」を教室での授業に活かそうという先生たちがいるのだという。ちょっと前のAsahi.comに取り上げられたが、先日、研究者たちが集まる「ある会議」で話題になった。
ASAHI.COM
http://www.asahi.com/kansai/wakuwaku/class0428-3.html
お笑い教師同盟
http://www.owarai-kyousi.com/index.html
おそらく、こういうことをやっていると、「教壇でお笑いとはケシカラン!」だとか「小手先の教育技術よりも、授業内容を磨け」とかいう批判が聞こえてきそうだ。
もちろん、授業は「笑い」だけで構成されているわけではないし、「笑い」だけで「学習効果の高い授業」ができるわけではない、ことは言うまでもない。
しかし、Asahi.comの中の「大橋繁太郎校長」のコメントにもあったように、「子どもたちを授業に引き込むため、先生たちは持ち味を生かした仕掛けを競っている。いろんなやり方があっていい」という意見に、僕個人としては賛成だ。
いわゆる「テクニック」といわれるもので「よりよくなる余地」があるならば、試してみればいいし、追求してみればいいのだと思う。授業には、決まり切ったテクニックにまとめることができない部分の方が多いのだから、それ以外の部分は「テクニック」をワザとして身につけることも重要だろう。最終的には、授業が成立しているかどうか、教えるべき内容が、きちんと子どもに学習されているかどうかが問われればよい。
「授業とは○○であるべきだ」とか「教室とは○○な場所だ」「教師とは○○であるはずだ」という規範でモノを考えるのではなく、「いろいろなやり方をためすこと」「そのやり方の効果を同僚と吟味しあうこと」が、プロフェッションの基盤なのではないか、とも思う。
もちろん、僕自身、この先生たちの授業を見たことがないので、それ以上の「善し悪し」に関するコメントは避ける。ただ、「お笑い」というだけで「毛嫌い」したり、斜にかまえるのは、賢明な態度ではないように思う。
ぜひ、機会があらば、こういう授業も観察させていただきたいものだ。
---
<お知らせ>
現在、下記のイベントへのご参加を募集しています!
ぜひお越し下さい!
●大学教育の情報化のフロントライン:MS講座設立記念シンポ
http://utmeet.jp/events/index.html
日本のe-learningの現状、e-learning大学院での学習の実際、ペンコンピューティングを活用した新たな学習環境など、1粒で3度以上!?おいしいシンポジウムです。
投稿者 jun : 2006年5月16日 08:29
動くフーコー
先週?だったかな、フランス国立視聴覚研究所(INA)が、同機関が所蔵する10万本のビデオ、音声アーカイブをネットで公開した、というニュースが流れましたね。
b3Annexニュース
http://toshio.typepad.com/b3_annex/2006/05/ina10.html
公開されたビデオ映像には、ヌーベル・ヴァーグの旗手「ジャン=リュック・ゴダール」のインタビュー映像などもあります。
ジャン=リュック・ゴダール
http://www.ina.fr/archivespourtous/index.php?vue=notice&id_notice=I00005272
個人的に、特に感銘を受けたのは、ミシェル=フーコーの映像。
今まで、フーコーに触れたのは、「監獄の誕生」「性の歴史」といったテクストを通してだけだったけれども、実際に「動くフーコー」を見られたのは、とても印象深かった。
へー、こんな人だったんだ。こんな風に話すんだ・・・ほとんどミーハー精神丸出しだけどね。
ミシェル=フーコー
http://www.ina.fr/archivespourtous/index.php?vue=notice&id_notice=I00002886
おおよそ現代に形而上学的な実体として信じられているものが、近代という時代に、権力をもつもののために歴史的に構築された人工物であることを明らかにしたフーコー。彼の学問は、「フーコーショック」と言われるほど、のちの学問に - 教育学はもちろんスゴイ影響を受けましたよ - 影響をもたらしました。
なるほど、こうして「動くフーコー」を見たあとでは、テクストの理解にも差がでてくるかもね。
それにしても10万本はスゴイなぁ。
---
<お知らせ>
現在、下記のイベントへのご参加を募集しています!
ぜひお越し下さい!
●大学教育の情報化のフロントライン:MS講座設立記念シンポ
http://utmeet.jp/events/index.html
日本のe-learningの現状、e-learning大学院での学習の実際、ペンコンピューティングを活用した新たな学習環境など、1粒で3度以上!?おいしいシンポジウムです。
●Learning bar@Todai ユビキタス学習環境の実際
http://www.nakahara-lab.net/blog/2006/05/_learning_bar_1.html
慶應義塾大学で研究している実世界の空間情報センシングや次世代家具へのアプリケーションをもとに「教育環境をどのように知的化できるか」についてお話いただきます。ユビキタスが一日でわかる!
お早めにお申し込みを御願いします!
投稿者 jun : 2006年5月16日 00:01
火曜日か水曜日か・・・それが問題だ!
先日、ある会議で、興味深い話を聞いた。
いわく、
「メルマガの発信は、火曜日の午前11時がベスト。その時間帯が、一番メールを読んでもらえるらしい」
だそうです。
うーむ。
月曜日はメールが多いから、メルマガなんて見ない。また、土日に働いている人は、月曜日に休日を取る場合が多いので、そういう人には届かない。
水曜日はミッドウィークだから休む人が多くなる。また、週のちょうど中間なので、なかだるんでしまう。
木曜日は、明日が金曜日なので浮き足立ってくる(笑)。金曜日は、明日が土曜日なので、もう心は仕事場にない。
という、もっともらしい説明もできるのかな、と(根拠レス)。
ちなみに、僕のblog:NAKAHARA-LAB.NETのアクセスログを見ますと、アクセスが圧倒的に多いのは水曜日です。まぁ、確かに火曜日も多いけど、水曜日がピョンとグラフが飛び出ています。一番多い。
話が違うじゃねーか。
メルマガは火曜日で、blogは水曜日なのか?
この問題、マーケティングなんかをやっている人にとっては、非常に重要な問題なのかな、とも思います。だって、同じ費用をかけて、「見てもらえる機会」が違うんだからねぇ・・・。
それにしても、実際のところはどうなんでしょう?
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<お知らせ>
現在、下記のイベントへのご参加を募集しています!
ぜひお越し下さい!
●大学教育の情報化のフロントライン:MS講座設立記念シンポ
http://utmeet.jp/events/index.html
日本のe-learningの現状、e-learning大学院での学習の実際、ペンコンピューティングを活用した新たな学習環境など、1粒で3度以上!?おいしいシンポジウムです。
●Learning bar@Todai ユビキタス学習環境の実際
http://www.nakahara-lab.net/blog/2006/05/_learning_bar_1.html
慶應義塾大学で研究している実世界の空間情報センシングや次世代家具へのアプリケーションをもとに「教育環境をどのように知的化できるか」についてお話いただきます。ユビキタスが一日でわかる!
先日募集していた「魁!学習科学会」は既に規定人数に達し、募集を終了しました。ありがとうございました。
最近、非常に〆切がはやくなっています。お早めにお申し込みを御願い致します。
投稿者 jun : 2006年5月15日 08:44
銀座菊鮨、チームワーク、夕食、吟醸酒
先日、午前中、日比谷で会議があったため、前からいってみたかった「銀座 菊鮨」のランチにでかけた。場所は、帝国ホテルの横にあるビルの地下1F。
菊鮨(内幸町・土日祝休)
http://maps.google.co.jp/maps?q=%E5%8D%83%E4%BB%A3%E7%94%B0%E5%8C%BA%E5%86%85%E5%B9%B8%E7%94%BA1-1-7
ネタは新鮮、シャリは大きめ。にぎり8カン+巻物1本だけでお腹いっぱいになってしまう。これで1200円は明らかに安い。
また、クスリを飲まなければならない僕のために、自分の仕事を中断して、カウンター内から水をもってきてくれるなど、板さんは非常に優しかった。
あんまりいないけど、偉そうな人もいますよね、何がエライんだか知らないけどさ。あと、僕は個人的にイヤなのは、カウンター内で若手職人を怒鳴っている親方とかいるでしょ、あれ、見苦しい。客は、そういうところを見に来たんじゃないんですよね。できれば、あとで客の見てないところで指導すればいいのでは?と思います。
いずれにしても、菊鮨はそういうのとは無縁です。気持ちよく鮨をいただくことができました。
日比谷あたりでお腹をすかせたときにはおすすめです。
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漫画「医龍」を読んだ。協調学習/協同作業を研究するものとして、また多くの人たちと協同して研究を日々進めているものとして、下記の台詞は非常に印象深かった。
「チームとは、助け合い、かばい合うことじゃない。チームのメンバーにどれだけ貢献出来るかだ」
「チームワークとは「かけ算」である。0がひとりでもいると、0になる」
その通り!
思うに、コラボレーションをする際、「誰と一緒に組むか」で、パフォーマンスの6割は決まる。「どのようなルールで仕事を進め、何を共通の目的にするか」で、残りの3割が決まるように思う。あとの1割が、ディレクションか? ディレクションにできることって意外に少ない。
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今日の昼は、山菜そば。新潟の生そばをさっとゆで、山菜、とろろ、生なまごとあえる。成功。願わくば、とろろがもう少し「ゆるければよかった。ちょっと固い。
昨日の夜は、洋食だったので、今日は「和」にチャレンジ。でもね、ワタクシメ完全に敗退しました。
まず一皿目、ゆず豆腐を塩でいただく。しかし、ゆず豆腐を入手したはいいものの、どうも水切りが悪く、食べる寸前まで、水がでてくる始末。大失敗・・・どうすればいいんだろう?
二皿目、肉じゃが。出汁は昆布とかつおぶし。昆布を沸騰前にひきあげ、その後、かつおぶしを一瞬沸騰させる。その後、じゃがいも、人参、たまねぎを煮る。味付けはまぁまぁ成功。
しかし、この後が問題。どうにも人参とジャガイモの煮えるタイミングがズレてしまう。人参にもう少し味がしみてほしいのだが、これ以上やると、ジャガイモがカタチをなさなくなる、というトレードオフ関係に。おーい、何とかしてくれ、誰か助けてー。というわけで敗退しました。
三皿目。鶏肉のササミとサラダ。これは申し分なし。アタリマエだろっ、デパ地下で買ったんだから(笑)。
四皿目。だし巻き玉子。今日たまたまデパ地下で、「卵焼きフェア」をやっていて、ずーっと職人さんが「だし巻き」をやく様子を20分近くジーッと観察していた。それをそのまま再現したかったんだけど、大失敗。出汁を入れすぎて、やや緩い。味はまぁまぁいいんだけどねぇ。
料理は難しいねぇ。
いつか上達するときがくるんだろうか。
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それでも気をとりなおして、最近いただいた日本酒たちで夕食をいただく。日本酒は、何にでもあうよねぇ。大変おいしゅございました!
男山純米大吟醸(北海道)
http://www.alulu.com/lunvini/it2516.html
天領盃 大吟醸(新潟)
http://www.e-na.co.jp/tenryo/product/index.asp?prd_id=No04
それにしても、やはり僕はフルーティな吟醸酒が好きだねぇ。これをやると、なんだか、もうどうでもよくなってしまうね。いやぁ、この吟醸酒にあうような料理をつくれるようになりたいよ、僕は。
オチャケ、ありがとうございました。
・・・嗚呼、酔っぱらってる場合じゃねーな。
明日は仕事だ。来週は鼻血がでるほど忙しいぞ。
そして人生は続く。
投稿者 jun : 2006年5月14日 22:34
東大 教職員数 学生数 データ
プレゼンなどで便利そうなので、ここにのせておきます。
完全に自己メモ。
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教授 1254人
准教授 915人
講師 255人
助教・助手 1492人
教諭・養護教授 42
教務職員 1人
特定有期雇用教職員 1203人
事務系職員 1463人
技術系職員 674人
医療系職員 1473人
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学部学生 14241人
大学院修士 6539人
専門職学位 984人
博士課程 6099人
大学院研究生 574人
投稿者 jun : 2006年5月14日 14:20
巨大家具ショップ:IKEA(イケア)にいってきた
「いいお散歩になるかなぁ」ということで船橋にできた「激安巨大家具ショップ」の「IKEA:イケア」に行ってきました。
イケアはスウェーデンに本社をもつ世界最大の家具メーカ。右肩あがりの成長をとげていて、「安いわりにはデザインがよい」というので、日本でも一部の人たちにはウケていました。
IKEA
http://www.ikea.com/ms/ja_JP/local_home/funabashi.html
船橋のショップは、人口スキー場「ザウス」の跡地に建設されています(懐かしいねぇ・・・ザウス)。この広大な跡地に、「日本人が典型的に好む部屋」を「モデルルーム」として、70個ほど再現したショップを建設したのですね。
それぞれの「モデルルーム」は、全部で「70000円」という具合に値段がつけられています。モデルルームの家具が気に入れば、ここで買うことができる、という感じです。要するに、「個々の家具」ではなく、「シーン」を提案している。いずれにしても、この売り方は、これは広大なフロアがなければ実現出来ない売り方ですね。
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個人的な感想として印象に残ったことは、やはり「安さ」でしょうか。僕はもともとフランフランとか、クレート&バレルとかの家具が好きなのですが、それから比べると格段に安い。おそらく、
1) 売り場が船橋ということで、地価が安い
2) 建物には金を使っていない
3) ショップと倉庫をかねることによる倉庫コストの圧縮
4) セルフサービスの徹底による人件費の圧縮
5) 世界規模で規格品を大量生産することによるコスト圧縮
6) 組み立て式の商品を売ることによる、組み立てコストの圧縮
あたりが、その秘密かな、と思いました。
家具としては、やはり「値段」に見合った感じはありますが、たとえば単身者とか、上京してきた若者とかにはとてもいいと思います。フツウの家具屋で買うよりは格段に安いです。あと、1カ所で買い物が済むよね。
あと、キッズのコーナーの家具は、色づかいが原色が多いのですね。なかなか日本で、このような家具をさがすのは難しいかもしれません。ということで、「子どもにはラブリーな家具を」と思っているお父さん、お母さんにはウケるのではないかと思いました。きっと上記のような層がメインターゲットなんじゃないかな、と想像しますけど。少なくとも、シニアじゃないと思います。
大きな店舗なので、散歩には最適です。ここだけで6000歩は歩けます。散歩がてら、覗いてみては?
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今週末は、「野菜の味があじわえるビーフシチュー」にチャレンジしました。
肉は牛肉のヒレブロック。すじと脂肪をとり、大きめにきって、赤ワインでしたごしらえ。そのあとで、圧力鍋で5分。野菜は、ニンジン、たまねぎ、ブロッコリー。それぞれ別々に煮て、最後にブラウンソースをからめるあたりで合流させました。合格。ただし、途中で野菜の面取りを面倒くさくなってやめたことが減点対象。めんどくせー。
サラダは、にがうりとレタス。フォションで買ってきた、オリーブオイルとバルサミコをかけて、黒ごしょうで味付け。これは失敗作品。どうも、オリーブオイルとバルサミコのバランスを間違えた様子。もっと香りがあってもよかったかも。
パンはフランスパンをかってきて、オーブンへ。そういえば、表面に霧吹きで水をサッとかけると、カリカリ度があがるそうです・・・。忘れてたけどね。
なかなか「週末料理」も楽しいですね。今日は「和」にチャレンジです。
いつまで続くコトやら。
投稿者 jun : 2006年5月14日 09:35
描きながら考える
先週は本当に「絵」を書いた一週間でした。
その様子を見たことのある人ならおわかりかと思いますが、僕は、新しいシステムをつくるとき、新しい論文を書くとき、新しい研究を立ち上げるとき、新しい研究のアイデアだしをするとき、とにかく「絵」を描くのです。中原画伯と呼んで下さい。
油性マジックを使って、何枚も何枚も紙を使って、書き殴っていく。時にはマンガを描いたり、数式を描いたりしながら、とにかく「描きながら考える」のです。描きながら、うんうんうなって、「クリエイティブの神様」が降臨するのを待つのです。そうやって、今まで、いろんなアイデアをだしてきました。
たとえば、新しいシステムをつくるんだったら、「○○と○○がここで通信して、で、このデータをかえして」みたいな感じですね。で、「おっ、ここに○○あったらオモロイんちゃうの?」と思いつく。
新しく論文を書くんだったら、「ここの問題点が、ここにつながって、こういう結論になる・・・」みたいな感じ。そうこうしているうちに、「あれ?問題点が3つあるのに、結論が2個しかねーじゃん!!」と気づくのだね。で、もう一度最初から描く。
こうした作業は、どうもコンピュータでやる気がしない。Tabletならできるかもしれないんだけど、まだ試してはいません。
来週はまたずいぶんと「絵」を描かなければダメみたいです。しばらく「中原画伯」に徹しようと思います。
投稿者 jun : 2006年5月13日 10:34
段ボーラーなわたし
先日、会議で弥生キャンパスに行った際、学部時代の僕がよく利用していた共同研究室に立ち寄ってみた。当時、そこには教育学部の最新鋭のコンピュータ(PowerMac7500かな?)が据え付けられており、そこに、僕は入り浸っていたのである。その日は、残念ながら室内に入ることはできなかったけれど、なんだか懐かしくなった。
学部時代3年生、そして4年生の途中まで、僕は、「大学」に住んでいた。家にあまり帰らず、夜になれば、研究室に「段ボール」を引いて、その上で寝袋にくるまって、寝ていたのである。比喩的な言い方をすれば、「研究室」が僕のおうちだったことになる。
風呂は根津の方に歩いていけば銭湯があったし、食べるものは大学生協にいけばよいので、何にも困らなかった。
なぜ、当時の僕が、家に帰りたくなかったか。それは2つの理由がある。
一つめの理由は、「インターネットへの常時接続」を求めたからである。当時、まだ自宅で常時接続というのは、ほとんど普及しておらず、大学は唯一、いつでもインターネットに接続出来る場所であった。当時の僕は、インターネットに「どっぷり」はまっていたので、片時もネットから離れるのがイヤだった。
考えてみれば、僕が入学したのは94年。まだWebブラウザがモザイクだった時代である。その頃から、僕にとって大学にいく意味というのは、「インターネットに触れることができる」というものであった。
第二の理由。それは、この時期に、研究の基礎基本となるような文献をひーこらひーこらと勉強をしていたからである。当時の学部の助手さんや、先生なんかに英語の文献、日本語の文献を薦めてもらっては、ひたすら読み込み、ノートに整理していた(このノートはまだ研究室に大事にもっている!)。
人によっては「大学で勉強なんてナンセンス」「研究は基礎基本を勉強するということではなく、未知の課題に自分で取り組むことだ!」なんていう人もいるかもしれない。
でも、申し訳ないけど、僕の感覚でいうと、そういう指摘こそがナンセンスだ。クドイかもしれないけど、何事をするにも「最低限の型」というものが必要だ。研究者コミュニティに参加し、「自分なりの未知の課題」に取りくみたいからこそ、「型」を習得しなければならないのである。
それは、もしかすると研究者コミュニティが代々受け継いできたカルチャー、ジャーゴン、テクニックとも言えるかも知れない。しかし、それなしでは研究者的にモノゴトを論理的に考えられないばかりか、研究者同士で会話することすら困難なのである。
今から考えれば、時間のありあまっている学部時代に、教育学、教育心理学や認知科学の教科書にでてくる論文を読み込めたのは、僕にとって最大の幸せだったように思う。
そしてさらなる幸せは、その共同研究室にはたまーに、僕のような学生や院生がきて、彼らといろいろ話をできたことだろうか。中には、プレイステーションを持ち込んできて、研究にあきると、「ファイナルファンタジーを一緒にクリアしない?」と誘惑してくる人も、いたけれど(笑)・・・結局クリアしたけど。
---
研究室に僕が「住んでいた」のは、今から10年前くらいのことである。ネットワークの時代は変わり、学問の最先端も変わり、そしてまた僕も変わった。
それにしても、「段ボールをマットレスにして寝袋で寝ていた」というのは、今の僕にはできない気がする。あの頃はなぜできたんだろう・・・不思議で仕方がない。
投稿者 jun : 2006年5月13日 10:14
映画検定
またまた「検定ネタ」です。いろんな検定があるんだねー。今度は「映画検定」。
映画検定
http://www.kinejunsoken.com/eigakentei/index.html
これなんかは、蓮見先生の「リュミエール」の文章なんかで青春を過ごした、現在40歳くらいのオジサマたちとっては、垂涎の検定ではないでしょうか?ご丁寧に教材も売っています。
映画検定教材
http://www.kinejunsoken.com/eigakentei/kyouzai01.html
ちなみに、わたくし、模擬試験にもチャレンジしましたが、点数は忘れたいです。生涯、このような点数をとったことはございません。でも、難しすぎない?これ。
模擬試験
http://www.kinejunsoken.com/eigakentei/mogishiken01.html
1級とかになると、将来的には、やっぱり実技とか入るのかね?
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現在、下記のイベントへのご参加を募集しています!
ぜひお越し下さい!
●大学教育の情報化のフロントライン:MS講座設立記念シンポ
http://utmeet.jp/events/index.html
日本のe-learningの現状、e-learning大学院での学習の実際、ペンコンピューティングを活用した新たな学習環境など、1粒で3度以上!?おいしいシンポジウムです。新ネタが多いです。
●Learning bar@Todai ユビキタス学習環境の実際
http://www.nakahara-lab.net/blog/2006/05/_learning_bar_1.html
慶應義塾大学で研究している実世界の空間情報センシングや次世代家具へのアプリケーションをもとに「教育環境をどのように知的化できるか」についてお話いただきます。ユビキタスが一日でわかる!
先日募集していた「魁!学習科学会」は既に規定人数に達し、募集を終了しました。ありがとうございました。
最近、非常に〆切がはやくなっています。お早めにお申し込みを御願い致します。
投稿者 jun : 2006年5月12日 08:21
大学教育の情報化のフロントライン:MS講座設立記念シンポ
このたび、東京大学内に設立された、マイクロソフト寄附研究部門(MEET)の設立記念シンポジウムを6月14日に開催致します。
日本のe-learningの現状、e-learning大学院での学習の実際、ペンコンピューティングを活用した新たな学習環境など、様々な話題を用意しています。
参加は無料。どなたでもご参加頂けます。
お申し込みは下記から
●http://utmeet.jp/events/index.html
よろしければぜひご参加下さい。
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「大学教育の情報化、そのフロントライン」
東京大学 大学総合教育研究センター
マイクロソフト先進教育環境寄附研究部門
設立記念シンポジウム
~大学総合教育研究センター設立10周年記念~
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東京大学では、情報技術を活用した教育環境の革新と向上を
目指す全学的取り組みとして、「教育環境のリデザインプロ
ジェクト(TREE)」を展開しています。
このプロジェクトの推進のため、今春、大学総合教育研究
センターにマイクロソフト先進教育環境寄附研究部門(MEET)
が設置されました。
これを記念して下記のシンポジウムを開催します。
このシンポジウムでは、高等教育の情報化に関する
国内外の調査・先進的事例について皆さまと情報を共有し、
今後の方向性を考えていきたいと思います。
この分野に関心を持たれる東京大学内外からの
多数の参加者のご来場をお待ちしております。
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●日 時 6月14日(水) 14:00~18:30
●場 所 東京大学 本郷キャンパス 弥生講堂・一条ホール
http://www.a.u-tokyo.ac.jp/yayoi/
●参加費 無料
●主 催 東京大学 大学総合教育研究センター
●共 催 マイクロソフト株式会社
●協 力 東京大学教育企画室TREEプロジェクト
●お申込先 http://utmeet.jp/events/index.html
●お問合先 東京大学 大学総合教育研究センター
マイクロソフト先進教育環境寄付研究部門
TEL 03-5841-1727 FAX 03-5841-1729
e-mail sympo2006@utmeet.jp
●プログラム
<挨拶> 14:00~
東京大学 理事・副学長 古田 元夫
東京大学 大学総合教育研究センター センター長 岡本 和夫
マイクロソフト株式会社 代表執行役社長 Darren Huston
<趣旨説明>
東京大学 大学総合教育研究センター 客員助教授 西森 年寿
<基調講演I> 14:30~
「日本の高等教育の情報化の現状と課題について」
独立行政法人メディア教育開発センター 教授 吉田 文
<事例報告I> 15:20~
「映像コンテンツを活用するe-learningにおける効果的な運用方法」
株式会社ビジネス・ブレークスルー 取締役 伊藤 泰史
http://www.bbt757.com/
<休憩> 16:00~
<基調講演II> 16:20~
「TabletPCによる教育実践の現状と未来」
ワシントン大学 教授 Richard Anderson
http://www.cs.washington.edu/homes/anderson/
<事例報告II> 17:10~
「TabletPCを利用した教育ソフトウエアと活用事例」
東京大学大学院 情報理工学系研究科 助教授 五十嵐 健夫
http://www-ui.is.s.u-tokyo.ac.jp/~takeo/index-j.html
<総括> 17:50~
東京大学大学院 情報学環 助教授 山内 祐平
18:00~
東京大学 大学総合教育研究センター 客員助教授 望月 俊男
18:15~
東京大学 情報基盤センター 教授 山口 和紀
<懇親会> 同会場 18:30~
(懇親会は参加費3,000円となっております)
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投稿者 jun : 2006年5月11日 20:42
UT OCW、TODAI学生アルバイト募集
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UT OCW / TODAI TV学生アルバイト募集
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■仕事
・UT OCWサイトのコンテンツ編集作業
(http://ocw.u-tokyo.ac.jp)
・TODAI TVサイトのコンテンツ編集作業
(http://www.todai.tv/)
・講義資料中の著作権の処理
UT OCW,TODAI TVは東京大学の講義資料を無償
公開する全学プロジェクトです。ビデオ等に関し
ましては、Podcasting等で配信しております。
コンテンツ編集作業とはパワーポイントを使った
配付資料のフォント調整、英語入力などです。
■場所
本郷キャンパス 本部アネックス3階
中原研究室(TREE PROJECT OFFICE)
http://www.nakahara-lab.net/map/nime_map.html
■勤務日・時間
週2日、1日4~5時間程度
(曜日、時間等は応相談)
■給料
時給1000-1200円(交通費なし)
■アルバイト期間
2007年3月まで
■応募資格
・明るい方
・人とのコミュニケーションが好きな方
・パワーポイントを使用できる方
・HTMLに関する知識と技能
応募方法/〆切:5月20日までに、
tree [at mark]nakahara-lab.netまでメールにて、
下記事項をご記入の上、ご応募ください。追って、
面接の日時をお知らせいたします。
投稿者 jun : 2006年5月11日 17:59
【日程変更:注意!】 Learning bar
6月のLearning bar@Todaiは、慶應義塾大学の岩井先生
をおよびして「Ubiquitous Learning Environment」に
ついてディスカッションを深めたいと思いました・・・。
が、主催者側の都合で、日程が変更になってしまいました・・・。
本当に申し訳ございません。
新しい日程は、
6月13日(火曜日) 午後6時30分からです
すでにお申し込み頂いた方は、恐れ入りますが、もう一度
お申し込みをいただけますでしょうか。こちらから
ご連絡いたします。
岩井先生には、慶應義塾大学で研究している実世界の空間
情報センシングや次世代家具へのアプリケーションをもとに
「教育環境をどのように知的化できるか」についてお話
いただきます。
岩井先生
http://vu.sfc.keio.ac.jp/faculty/profile.cgi?0+tailor
岩井先生のご研究
http://www.ht.sfc.keio.ac.jp/uPlatea/
フォーカスをしぼった集中的なディスカッションの機会に
したいと思います。
是非、ご参加ください。
中原 淳
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Learning bar@Todai
「Ubiquitous Learning Environment」
2006/05/08
東京大学 TREEプロジェクト& NPO Educe Technologies
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●日程:
6月13日 木曜日 午後6時30分から
●東京大学 大学総合教育研究センター MEET部門
http://utmeet.jp/access/index.html
●定員
20名
●参加方法
参加希望の方は、atusaka@educetech.orgまでご連絡
ください。人数が多い場合、抽選となる場合がございます。
後日結果を発表します
●参加費
無料
投稿者 jun : 2006年5月11日 17:11
谷根千の散歩
ゴールデンウィーク最中、一日まるまる空いていた日があったので、以前から行ってみたいと思っていた「谷根千」エリアの散歩にでかけました。
「谷根千」とは、谷中・根津・千駄木の頭文字をとった言葉ですね。東京の中でも、寺社仏閣が多く、昔ながらの老舗や通りが残っているエリアになります。
このエリア、大学からは歩いて本当にすぐのところになります。ていうか、僕は、健康のため、たまーに一駅前でおりてキャンパスを横切って研究室に向かいますので、毎日のように、この表通りを歩いているんです。でも、今まで、表通りをさらにはいって探検することはなかったのですね。
この地域には、「谷根千(やねせん)」という言葉を生み出すもとになった地域雑誌「谷中・根津・千駄木」があります。
谷中・根津・千駄木
http://www.yanesen.net/
この雑誌は、この地域にすむ3人の主婦が、郷土の歴史などを紹介する目的で創刊されました。その立ち上げからの軌跡は、下記の単行本で辿ることができます。地域メディアの立ち上げに孤軍奮闘する様子は、とてもオモシロイですよ。よろしければ是非。
さて、早速、谷根千エリアに潜入です。
大学から言問通りにでて、根津の駅に近づいたあたりで、裏通りにはいっていきます。「札幌旅館」という、とてもレトロな旅館がありました。
クネクネとした道を道なりにすすんでいくと、東京大学農学部のちょうど裏手にでます。ここには、「おばけ坂」というちょっと暗い坂がありますね。これを降りると、なにやらすごい人だかりでした。
ゴールデンウィーク中、ちょうど根津神社では、「つつじ祭り」をやっていたのですね。それで、多くの人々が参詣にきていたわけです。
あまり関係ないですが、「つつじ祭り」というと、学部時代に一度来たことを思い出しました。まだ僕が大学3年生だった頃、エスノメソドロジーの自主研究会かなんかに、参加していて、それが終わったあとで、佐伯先生や参加者たちと、つつじを見に来たのですね。とても綺麗だったことを思い出します。
そのときは、つつじの花壇に無料で入ることができたのですが、今は有料になってしまったようです。これはとても残念ですね。
根津神社の北側から、もう一度、根津側に歩いていきます。そして、もう一方の谷中のエリアに足をすすめます。このあたりは、本当に素晴らしい下町ですね。
ここらあたりには、下町情緒あふれる食べ物屋さんがたくさんあります。
根津の甚八(居酒屋)
http://hw001.gate01.com/izakayajunky/nezunojinpati.htm
根津 鷹匠(そば)
http://chibiyukarin.blog4.fc2.com/blog-entry-252.html
根の津(うどん)
http://allabout.co.jp/gourmet/udon/closeup/CU20040415A/
うーん、どれも名店です。このあたりに住んでいる方に教えてもらったのですけれども(笑)、どこも癖になりますよ。特に僕がたまーにいくのは、「根の津」と「鷹匠」ですね、ここは(・∀・)イイ!。
あー、思わずのれんをくぐってしまいそうになる気持ちを、何とかかんとか押し殺し、上野側に坂をのぼっていきますね。そしたら、あら不思議。なんだか知らないうちに、寺社仏閣ゾーンに突入です。
寺社仏閣というと、わたしたちは、すぐに「京都」とか「鎌倉」のような場所をすぐに思い浮かべてしまいますね。つまり、時の権力、体制とむすびついた祝祭の場を思い浮かべる。「そうだ、京都に行こう」は、そういう場所なのです。
しかし、このエリアに関しては、どうもそういう雰囲気ではないですね。個人の邸宅のようでもあり、寺社仏閣のようでもあり。どちらかといいますと、住宅地にとけ込んでいる感じです。
かといって歴史がないわけではありません。寺社仏閣の前には、立て看があって、そこでは、その建物の歴史的背景を説明している。
それらを十分堪能したあとで、さらに足を進めると、ちょうどJR日暮里駅のあたりにでてきます。で、そこを左にまがると、夕焼けで有名な谷中銀座の「夕焼けだんだん坂」ですね。
僕は、午前中に探検をしていたので、夕焼けは見えませんでしたが、これは夕方にいくと、夕焼けが見えるのかな。ちょうど夕焼けが見えそうな場所に、マンションが2棟たっているような気がするのですが・・・。どなたか夕方にここを訪れたことのあるかた、教えて下さい。
谷中銀座には、いろんなお店がありました。コロッケ屋さんには、ものすごい人だかりでしたね。あと、10円まんじゅうかな。みんな10個とか20個の単位で、買い求めているようです。
ここも、思わず列に加わってしまいたくなる衝動を抑えて、なんとかゴールの千駄木駅へ。だいたい2時間くらいの散歩道でした。
---
谷根千・・・きっとまだまだオモシロイ空間が広がっているのでしょうね。このエリアは、天気のよい日には、とてもいい散歩道だと思います。ただ、谷中あたりは、あんまり日よけがなさそうだから、うだるような暑さのときには、ツライかも。今の季節におすすめです。
投稿者 jun : 2006年5月11日 07:09
銀座 新富寿司
今日は朝から論文を書いている。
最初、自宅で集中して書こうと思ったけれど、僕は「意志弱男くん」である(いし・よわおくん、と読みます)。「ダラダラしてしまうこと」が容易に予想されるので、大学にくることにした。そのかわり、研究室の山本さんには「僕にはいっさい電話は取り次がないで」と御願いしてある(blogで研究室にいることを公言していては、あまり意味がない!?)。
それにしても「論文を書く」とは精神的にキツイ作業である。
このblogのように、思いつくことを、思いついたままに書き殴ることができれば、どんなにいいだろう、と思うけれど、それでは「子どもの書く絵日記」にしかならない。
「あれも書きたい」「これも書きたい」という衝動を抑えて、禁欲的に、禁欲的に、ひとつの筋をおう。これが、なかなかツライ。「欲望丸出し」ではイケないのである。
というわけで、今日はあまりにストイックな時間を過ごしているので、お昼はドドーンといくことにした。せめて「食欲」くらいは、「欲望丸出し」でいこうというハラヅモリである。一度行ってみたかった銀座の新富寿司にでかけることにした。
新富寿司
東京都中央区銀座5-9-17
TEL 03-3571-3456
FAX 03-3571-2356
営業時間 AM11:30-PM9:00 盆・正月を除く無休
http://www.ginza.jp/shintomi/
新富寿司は威勢のよいかけ声とは無縁の寿司屋で、どちらかといえば店内は静まりかえっている。「落ち着いた雰囲気の中で食べられるように」という店の配慮らしい。
ネタ、シャリは、当然の事ながら、申し分ないものであった。というか、品のよい江戸前とはかくあるべしという感じで、銀座の寿司屋の風格を漂わしている。
個人的には、スダチをぬったイカ、コハダ、ホタテあたりがおいしいなぁと思った。あと、最後に頼んだスフレのような玉子も、まるでデザートのように甘く、美味しかった。
8カン+巻物で2600円。僕はそれにコハダとタマゴを、アラカルトで頼んだので、結局3600円くらいだった。まぁ、安くはないけれど、食欲は大いに満たせた! 欲望スロット全開!、ざまーみろ。喜々として大学に戻る。
---
今の僕なら書けるはず!
しかし、当然の事ながら道のりは険しい。今、シコシコと論文を書いている。書くのに詰まっては、となりの山内研のあたりをプラプラしたり、三四郎池に意味なくいってみたり。
キャンパスを夢遊病者のように歩いている僕を見ても、石をなげないように。
・・・しばらく、こんな日々が続きそうだ。
投稿者 jun : 2006年5月10日 15:29
本郷の寿司屋
本郷界隈のお寿司屋さんの中で、まずおすすめできるのが「和可奈鮨」です。明治の創業で老舗中の老舗だそうです。
和可奈鮨
文京区本郷2-26-8
日、祝休
TEL 03-3811-5457
http://g.pia.co.jp/front/contents/pdetvie/SH55115
握りもよいのですが、オススメなのはランチの海鮮丼ですね。1000円で大変新鮮な丼が食べられます。なんと、ネタには中トロも2切はいっており、満足です。
東大近くには、もう1店、正門前あたりに「喜鮨」というところがあるのですが、こちらはまだいったことがありません。夜は東大の教員が多いようで、あまり大きな声で「いろんな話」はできないかもね。
喜鮨
http://plaza.rakuten.co.jp/gekiyasunosake/diary/200509070000/
和可奈鮨、東京大学にいらっしゃったおりにはぜひ。
投稿者 jun : 2006年5月 9日 20:45
人生の半分を過ごす場所
今年9月、5年間住んでいた街を引き払い、引越しを予定しています。せっかく新しい住居に移るのだから、古くなった家具なども新調したいですよね。
というわけで、最近、家具などをいろいろ見て回っておるのですが、よい家具は高いのよ。カタログを前に悶絶(!?)する日々が続いております。
---
つい先日、2007年に東京で勃発する高級ホテルの熾烈な価格競争を扱った新書「ホテル戦争」を読んでいたら、恵比寿のウェスティンホテルで使用されている最高級のベットに「ヘブンリーベット」というのがあることを知りました。
(2007年、東京ではペニンシュラ、リッツカールトン、マンダリンオリエンタルを代表とする外資系ホテルが相次いで開業するのです)
このベット、文字通り、寝心地は「ヘブンリー」らしい。「モーニングコールを2度以上鳴らさないと起きれないほど寝心地がいい」というのですが、ホンマかいな。
ヘブンリーベット
http://www.westin-tokyo.co.jp/jp/stay/hb.html
まぁ、寝心地を知りたかったら、ウェスティンで宿泊すればいいのですが。そうは言うけどよ。ウェスティンて、結構、高いんじゃないの、アンタ。そう簡単に試すことができるホテルではないですよね。しかも、東京に住んでいて東京のホテルに泊まるってのは、なんか「負けてる」気がするわ。
この話をある人にしたら、
「ベットだったら、絶対にシモンズがいい」
と言って譲らないわけです。またまた、新キャラ、新ブランドね。聞くところによると、10万円以上のベットの市場は、シモンズが占めているのだそうです。
シモンズ
http://www.simmons.co.jp/
どっちがいいのよ、結局・・・。
---
実際のところは、よーわからないのですが、確かなことは、「人間は一生のうちの半分くらいはベットの上で過ごす」ということです。「寝る」っていうのは、膨大な時間なのですよ、実際。だから、そういうところには、こだわった方がいいと思うのです。
そんなわけで、悩みはつきません。
---
追伸.
男の週末料理ということで、先日、スープカリーをつくってみました。なかなかうまくいった。
スープカリーは、札幌が流行のはじまりですが、最近は、東京にもいくつかのお店が進出しているそうです・・・僕自身はよく知りませんが。今度、行ってみようかなと思っています。
投稿者 jun : 2006年5月 9日 07:20
君は本当のユビキタスを知っているか?
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NAKAHARA-LAB.NET M@il Magazine
2006/05/08
Jun Nakahara
NAKAHARA-LAB.NET (http://www.nakahara-lab.net/)
※このメールは転載自由です。
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■ご案内
6月のLearning bar@Todaiは、慶應義塾大学の岩井先生
をおよびして「Ubiquitous Learning Environment」に
ついてディスカッションを深めたと思います。
岩井先生には、慶應義塾大学で研究している実世界の空間
情報センシングや次世代家具へのアプリケーションをもとに
「教育環境をどのように知的化できるか」についてお話
いただきます。
岩井先生
http://vu.sfc.keio.ac.jp/faculty/profile.cgi?0+tailor
岩井先生のご研究
http://www.ht.sfc.keio.ac.jp/uPlatea/
フォーカスをしぼった集中的なディスカッションの機会に
したいと思います。
是非、ご参加ください。
中原 淳
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Learning bar@Todai
「Ubiquitous Learning Environment」
2006/05/08
東京大学 TREEプロジェクト& NPO Educe Technologies
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●日程:
6月1日 木曜日 午後6時30分から
●東京大学 大学総合教育研究センター MEET部門
http://utmeet.jp/access/index.html
●定員
20名
●参加方法
参加希望の方は、atusaka@educetech.orgまでご連絡
ください。人数が多い場合、抽選となる場合がございます。
後日結果を発表します
●参加費
無料
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NAKAHARA-LAB.NET M@il Magazine 2006/05/08
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お問い合わせは、下記までお願いします
中原 淳(東京大学 大学総合教育研究センター)
mailmagazine@nakahara-lab.net
NAKAHARA-LAB.NET (http://www.nakahara-lab.net)
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投稿者 jun : 2006年5月 8日 19:04
ゴールデンウィーク
嗚呼。
昨日まで、ゴールデンウィークとは「長期間の休み」だと思っていた。しかし、どうもこれは違うのではないかと今日思った。
ゴールデンウィークとは「やらなければならないことを先延ばしして、さらに余裕がなくなり、余計に自分を追い込んでしまうしまう期間」ではないだろうか。
つまり、「休み」ではなく「先延ばし」。
かくもツライものか、この世に生を受けるとは。
投稿者 jun : 2006年5月 8日 18:49
日本酒のトラウマ
以前と比べて、最近の僕は「日本酒」を飲むことが、増えました。実家の親から「素晴らしい地酒」をもらった、というのもあるのですけど、キリリと冷やした日本酒が、上質のワインのように感じられ、心から「うまい」と思うようになったのです。
---
以前の僕は、日本酒が嫌いでした。
まぁ、いわゆる「食わず嫌い」ならぬ、「飲まず嫌い」なのですが、その一因は、若い頃飲んだ安い日本酒に起因しているのではないかと思います。
お金のなかった高○生の頃、そして大学生の頃、僕らが選んだ日本酒は、1.8リットルで1000円とかいう、いわゆるパック酒です。
お金がなかったので、それしか選ぶ余地がなかった。ビールは高いわけですよ、日本酒から比べれば。「胃にはいっちまえば、同じだろ、アルコールは酔えればいーんだよ、酔えれば」というなら、日本酒が一番コストパフォーマンスが高いのですね。
でも、僕らが買えるような日本酒は、本当に甘ったるく、ベチャベチャしており、あまりおいしいと思える代物ではないのですね。おそらくは、醸造用アルコールをあとで激しく添加していることが理由のひとつなのでしょう。なんだか「作られた味」なのです。
で、こういう安い日本酒を僕らは、大量に飲んでいた。
「森のくまさん」のイッキコールにあわせて飲んだりしていたわけですよ(今はイッキ禁止だよねぇ・・・もう久しくあのメロディ聞いてないねぇ)。
「まだまだ、くまさんは、おさけを飲み足りない!・・・」とか言って、キャキャー言って飲んでいた。
で、ヒドイ目にあうわけだよね、恐ろしいほどの、いやいや、天地がひっくりかえるほどの二日酔いに苦しむわけです、「バカ丸出し」だねー。
もともと、日本酒を「おいしいもの」だと思っていませんけど、さらに「ヒドイ目」にあっていますから、さすがに「鳥頭」の僕たちでも、学習するわけです。
かくして「日本酒」が「不快な感情」とむすびついて、長期記憶の意味ネットワークに刻まれるわけですね。「日本酒=ヤヴァイ酒」みたいな。
---
僕のようなかたちで、日本酒が嫌いになってしまった人、日本酒と疎遠になってしまった人は、結構多いのではないかと推察します。つまり、日本酒がトラウマになっちゃっている人ね。
そういう人たちに日本酒を見直してもらうためには、やはり日本酒に関する知識と、おいしい飲み方を積極的にPRするしかないのではないでしょうか(てめーで勝手にしょーもない飲み方をしたくせに、と怒られるかもしれませんが・・・)。
今、日本酒は焼酎に完全に負けていますね。
先日、スーパーでお酒売り場にいったところ、日本酒のコーナーは縮小され、本当に申し訳なさそう程度にしか、売られていませんでした。とても悲しいことです。
おいしい日本酒が普及することを期待します。
投稿者 jun : 2006年5月 8日 09:04
魁!学習科学塾 : 最低3日まで
中原です。
「魁!学習科学塾」ですが、残り数席になりました。
「どうしても欠席をしなければならないのですが・・・何とか参加出来ませんでしょうか」というお問い合わせが、多々寄せられましたので、参加条件を緩和させていただくことにしました。
なるべく多くの方々にご参加いただければ幸いです。この勉強会は、新たなコミュニティづくりも目指しております。
下記、新しいお問い合わせフォームです。
最低3回はご参加頂くことが条件になりました。ただし、1度でもご参加いただけない方は、恐れ入りますが、文献の担当はこちらより決定させていただければ幸いです。
どうぞお早めにお申し込み下さい。
皆さんにお会い出来ますこと楽しみにしております!
============================================
魁!学習科学塾
主催:東京大学 中原研究室&MEET部門
============================================
■趣旨
近年、認知過程研究や心理学研究の知見を活かし
て新たな学習の場をデザインする学習科学という研究
分野が注目されています。
本研究会では、アメリカの学習科学学会が中心
になって編集したHandbook of Learning Scie
nceとGary SthalによるGroup Cognitionを全員
で輪読します。
協調学習、学習科学の基礎的な知見について
は、ほぼ網羅的に学ぶことができます。
研究会には下記の条件を満たす方なら、どな
たでも参加できます。
ふるってご参加ください。
1.下記の日程に最低3回参加できる方。
なお1回でも欠席なさる方は、恐れ入りますが、
文献の担当はこちらから指定させていただきます。
2.下記にある文献リストのうち、2つ以
上を担当しA4レジュメを作成し、発表でき
る方。なおレジュメは、PDF化し、NAKAHAR
A-LAB.NETにて公開させていただきます。
※研究会は相互貢献の場です。
※オブザーブのみに参加は認めないこと
とします
なお場所の関係で、人数を15名にて打ち切ります。
現在、空席は数席です。
ご了承下さい。お申し込みはお早めに。
■日時
2006年 7月5日(水曜日)
午前10時 - 午後5時まで
2006年 7月26日(水曜日)
午前10時 - 午後5時まで
2006年 9月13日(水曜日)
午前10時 - 午後5時まで
2006年 10月25日(水曜日)
午前10時 - 午後5時まで
2006年 11月29日(水曜日)
午前10時 - 午後5時まで
■場所
〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1
大学総合教育研究センター
マイクロソフト先進教育環境寄付研究部門
tel:03-5841-1727
fax:03-5841-1729
東京大学本郷キャンパス内 第2本部棟4階
403号室です。
http://www.utmeet.jp/access/index.html
■参加の申し込み方法
参加申し込みは、下記のリストから担当
したい章を4個ご選択の上、下記の申し込み
フォームをつかって、
mmiyakeあっとまーくmvg.biglobe.ne.jp
のメールアドレスまで6月1日までにメールを
ください。
ご指定いただいた4つの文献のうち、2つを
ご担当いただければ幸いです。
なお、1回でも欠席をご予定の方は、恐れ入り
ますが、こちらより文献担当を指定させていただき
ますので、下記の担当指定は結構です。
1-15, 2-4, 2-7, 2-9などという風に番号
でお知らせください。
なお人数の関係で、15名を上限に参加者を
打ち切ります。先着順といたします。
〆ココカラ----------------------------------
申込フォーム
--------------------------------------------
名前:
所属:
メールアドレス:
欠席予定 あり ・ なし
欠席予定日 ( 月 日 ・ 月 日)
欠席予定がない場合
文献担当希望:
第1希望
第2希望
第3希望
第4希望
------------------------------------〆ここまで
■文献内容
1.Keith Sawyer ed, (2006) "The Cambridge Handbook of the Learning Sciences"
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0521607779/ref=ed_oe_p/249-5883400-7709928
目次情報
http://www.cambridge.org/catalogue/catalogue.asp?isbn=0521607779&ss=toc
担当
1-1. Intro, 1
1-2. chapter 2,3
1-3. chapter 4,5
1-4. chapter 6,7
1-5. chapter 8,9
1-6. chapter 10,11
1-7. chapter 12,13
1-8. chapter 14,15
1-9. chapter 16,17
1-10.chapter 18,19
1-11.chapter 20,21
1-12.chapter 22,23
1-13.chapter 24,25
1-14.chapter 27,27
1-15.chapter 28,29
1-16.chapter 30,31
1-17.chapter 32,33
1-18.chapter 34,afterword,epilogue
2.Gary Stahl, (2006) "Group Cognition: Computer Support for Building Collaborative Knowledge (Acting With Technology)"
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0262195399/ref=pd_sim_dp_5/249-5883400-7709928
目次情報
http://www.cis.drexel.edu/faculty/gerry/mit/index.html
担当
2-1. preface,1
2-2. chapter 2,3
2-3. chapter 4,5
2-4. chapter 6,7
2-5. chapter 8,preface2
2-6. chapter 9,10
2-7. chapter 11,12
2-8. chapter 13,preface3
2-9. chapter 14,15
2-10.chapter 16,17
2-11.chapter 18,19
2-12.chapter 20,21
※当日、研究会終了後、懇親会をいたします
============================================
研究会幹事:
三宅正樹(東京大学大学院 学際情報学府 M1)
mmiyakeあっとまーくmvg.biglobe.ne.jp
館野泰一(東京大学大学院 学際情報学府 M1)
tatthi-yあっとまーくlapis.plala.or.jp
============================================
投稿者 jun : 2006年5月 8日 08:35
新幹線のグリーン車
生まれてはじめて「新幹線のグリーン車」に乗りました。
「そこは禁断の間・・・一度覗いてしまうと、二度とシャバには戻れないわ」
わたくしのような「貧乏人」が、決して垣間見ることのできぬ、目がくらむ世界。あの扉の向こうでは、この世のものとは思えないスペクタコーが、日々繰り広げられている・・・そう聞いていたのです。
---
それにしても、いつも「お金」がなくてピーピー言っているのに、どんな短歌を詠んでも下の句が「それにつけても金のほしさよ」と続けてしまうのに、なぜ、そんな僕が、グリーン車に乗ったのか?
それは簡単です。シンプル・アンサーよ。ゴールデンウィークで、新幹線があまりに混んでいて、席がなかったからです。
いいえ、正確にいいますと、数日前、カミサンの言うことを珍しく聞いて、「予約」はしていたんですが、なんと、三十路中原、重大なミスをしてしまいました。
予約していた席は、なんと「喫煙席」だったのです。ていうか、予約のWebがわかりにくいんじゃ、コラ!
喫煙席、マジ無理。
3時間タバコの煙の中で燻されることは、僕にはどうしても耐えられませんでした。それならば、一回飲みにいくのを我慢したと仮定して、素直に4600円払ってもよいかな、と思ってしまったナリよ。
26歳まで僕は長いことタバコを吸っていたのですが、僕のように禁煙した人間というのは、普通の人以上にタバコの臭いに耐えられなくなるのです(他の人はどうなんでしょうか?、オレだけか?)。
「喫煙者がタバコを吸っているのを見ると、自分も吸いたくなる」というわけでは決してありません。そんなことは、ゆめゆめ思ったことすらありません。
もうね、臭い自体がダメなのです。オイニーが耐えられんのよ。これは生理的なものだと思います。
「オマエだって吸っていたんだから、大丈夫でしょ」とおっしゃるかもしれませんが、「吸っていたから、余計にダメなのです」。
---
そんなわけで、僕は、あの扉をあけて、グリーンのコンパートメントに入っていったのです。
うーん、結構、地味ね・・・。
座席は確かに広いし、フットレストもついてるけど・・・。別に、めくるめく世界ってわけでもない(笑)。まぁ、フツウの椅子なのね、フツーの。スゴイ椅子かと思ったよ。「何がスゴイ」のかは知らないけれど。
隣で、オヤジが気持ちよさそうに寝てる。
シャラップ イビキうるせーよ。
---
ゴールデンウィーク最終日、グリーン中原がお伝えしました。
皆様はいかがお過ごしでしょうか。
投稿者 jun : 2006年5月 7日 09:45
魁!学習科学塾
============================================
魁!学習科学塾
主催:東京大学 中原研究室&MEET部門
============================================
■趣旨
近年、認知過程研究や心理学研究の知見を活かし
て新たな学習の場をデザインする学習科学という研究
分野が注目されています。
本研究会では、アメリカの学習科学学会が中心
になって編集したHandbook of Learning Scie
nceとGary SthalによるGroup Cognitionを全員
で輪読します。
協調学習、学習科学の基礎的な知見について
は、ほぼ網羅的に学ぶことができます。
研究会には下記の条件を満たす方なら、どな
たでも参加できます。
ふるってご参加ください。
1.下記の日程に原則毎回参加できる方。
2.下記にある文献リストのうち、2つ以
上を担当しA4レジュメを作成し、発表でき
る方。なおレジュメは、PDF化し、NAKAHAR
A-LAB.NETにて公開させていただきます。
※研究会は相互貢献の場です。
※オブザーブのみに参加は認めないこと
とします
なお場所の関係で、人数を15名にて打ち切ります。
ご了承下さい。お申し込みはお早めに。
■日時
2006年 7月5日(水曜日)
午前10時 - 午後5時まで
2006年 7月26日(水曜日)
午前10時 - 午後5時まで
2006年 9月13日(水曜日)
午前10時 - 午後5時まで
2006年 10月25日(水曜日)
午前10時 - 午後5時まで
2006年 11月29日(水曜日)
午前10時 - 午後5時まで
■場所
〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1
大学総合教育研究センター
マイクロソフト先進教育環境寄付研究部門
tel:03-5841-1727
fax:03-5841-1729
東京大学本郷キャンパス内 第2本部棟4階
403号室です。
http://www.utmeet.jp/access/index.html
■参加の申し込み方法
参加申し込みは、下記のリストから担当
したい章を4個ご選択の上、下記の申し込み
フォームをつかって、
mmiyake[at]mvg.biglobe.ne.jp
のメールアドレスまで6月1日までにメールを
ください。
ご指定いただいた4つの文献のうち、2つを
ご担当いただければ幸いです。
1-15, 2-4, 2-7, 2-9などという風に番号
でお知らせください。
なお人数の関係で、15名を上限に参加者を
打ち切ります。先着順といたします。
〆ココカラ----------------------------------
申込フォーム
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名前:
所属:
メールアドレス:
文献担当希望:
第1希望
第2希望
第3希望
第4希望
------------------------------------〆ここまで
■文献内容
1.Keith Sawyer ed, (2006) "The Cambridge Handbook of the Learning Sciences"
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0521607779/ref=ed_oe_p/249-5883400-7709928
目次情報
http://www.cambridge.org/catalogue/catalogue.asp?isbn=0521607779&ss=toc
担当
1-1. Intro, 1
1-2. chapter 2,3
1-3. chapter 4,5
1-4. chapter 6,7
1-5. chapter 8,9
1-6. chapter 10,11
1-7. chapter 12,13
1-8. chapter 14,15
1-9. chapter 16,17
1-10.chapter 18,19
1-11.chapter 20,21
1-12.chapter 22,23
1-13.chapter 24,25
1-14.chapter 27,27
1-15.chapter 28,29
1-16.chapter 30,31
1-17.chapter 32,33
1-18.chapter 34,afterword,epilogue
2.Gary Stahl, (2006) "Group Cognition: Computer Support for Building Collaborative Knowledge (Acting With Technology)"
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0262195399/ref=pd_sim_dp_5/249-5883400-7709928
目次情報
http://www.cis.drexel.edu/faculty/gerry/mit/index.html
担当
2-1. preface,1
2-2. chapter 2,3
2-3. chapter 4,5
2-4. chapter 6,7
2-5. chapter 8,preface2
2-6. chapter 9,10
2-7. chapter 11,12
2-8. chapter 13,preface3
2-9. chapter 14,15
2-10.chapter 16,17
2-11.chapter 18,19
2-12.chapter 20,21
※当日、研究会終了後、懇親会をいたします
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研究会幹事:三宅正樹(東京大学大学院 学際情報学府 M1)
館野泰一(東京大学大学院 学際情報学府 M1)
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投稿者 jun : 2006年5月 6日 08:50
人間総量理論
先日、父がこんなことを言っていました。
人間ってのわな、総量はきまってンだァ。おいしいものを食える量も、飲める量も。いい思いをすることも、嫌なことも総量は同じよ。焦るこたァないンだ。
「人間総量理論」というのでしょうかね。
最近は、めっきりお酒に弱くなり、晩酌後には「のびた君ライクな即寝」を毎日披露してくれましたが、なかなかの哲学者ですね。
そういえば、先日釈放されたホリエモンも、「生き急ぎすぎた」というコメントを残していたよねぇ・・・そんなものなのかねぇ。
でもさぁ、よく団塊のオジサマ世代は、「若いうちは、ガムシャラに働け」とも言うではないですか。ガムシャラ働いて、総量を超えたら、あとは「ぺんぺん草もはえん」ぞ。どっちよ?
まぁ、でも、個人的には、「総量」を意識するってのは、重要な気がするなぁ、何となく。
どう思います?
---
追伸.
今、新幹線車内で大阪に移動中です。それにしても、新幹線って、なんでマイルを導入しないんだろう。あと、Webの「えきねっと」を使っての予約は、インタフェースが悪く、なかなか難しい。余計な御世話かもしれんけど。最近、毎週のように!?乗っている気がするんだけど、特にそう思う。
投稿者 jun : 2006年5月 6日 08:39
徒弟制一掃!?
何だか附におちません・・・。
というよりは、こうした大ざっぱな議論で(というか、記事かな・・・)、学習の手法としての「徒弟制」が誤解されないことを祈ります。研究者が「一人前」になるプロセスとして、研究室で行われる研究に「参加すること」が、前近代的な教育手法であるかのような誤解が、生まれないようにして欲しいと思います。
徒弟制一掃、文科省が大学院を抜本改革へ
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060430i101.htm
ここでは、「徒弟制度」が単に「大学院生や若手研究者の労働力搾取」の手段としてと見なされ排斥されようとしていますが、学習研究において徒弟制(Apprenticeship)は、そういう「教員 - 生徒間の垂直的な権力関係」「労働力収奪の関係」を助長する制度ではありません。
多くの学習研究者がすでに明らかにしているとおり、学習内容が高度なものになるにつれて、「学習手法としての徒弟制」、つまりは、「研究室で見習い研究者が、教員のプロジェクトに参加し、自然に知識を身につけること」は、むしろ不可欠なのではないかと思います。
ドナルド=ショーンがいみじくも述べるように、「高度な専門知識を要する実践において、応用力を修得するためのたったひとつの方法は、現場での経験しか存在しません」。
むしろ、高度な知識創造をめざす組織で、かつ、うまく機能している研究室では、この徒弟制がExplicitであれ、Implicitであれ、機能しているのです。
徒弟性自体は<悪くない>のだと思います。
むしろ、問題は、徒弟制を教育機会としてではなく、単なる「労働力収奪」の装置としてしか利用しなかった、硬直した研究室運営、研究室ガバナンスのあり方を改革すべきでしょう。それに変革をもたらすというのなら、僕に異存はありません。大いにやればいいと思います。
私見では、日本の大学院教育の問題のひとつは、徒弟制度が労働力搾取の装置としてしか機能していないということよりも、1)そもそもExplicitな研究者養成カリキュラムが不在であること、また、2)そうしたExplicitな教育機会が、徒弟制のようなimplicitな学習とうまくむすびついていないことに、起因するのではないかと思っています。
少なくとも、ボストンでのハーバード、MITでの大学院教育をかいま見て、僕はそのような印象をもちました。いいえ、海外にでる前から、僕はそう思っていました。
これには、学部によってもいろいろな意見があることですので、一概には言えませんが、少なくとも僕の専門の観点から言いますと、そのように思います。今後、議論をつくす必要があると思います。
誤解を避けるために言いますが、自分が教員の立場にたったから、上記のような主張をしているわけではありません。ここでは敢えて、その理論やデータについて、詳しく述べませんが、教育学研究者、学習研究者として誠意をもって言っています。
一人前の研究者になるためには、体系的に知識を習得するのと同時に、どうしても、様々なプロジェクトに参加しつつ、次第にそのプロジェクトを動かしていくような、いわゆる現場での徒弟的学習が、どうしても必要なのです。
くり返しになりますが、今回の発表が変に誤解されて、「徒弟制度はすべてダメ!」とならないことを祈ります。「研究室でかかげる研究への徒弟的参加が、どんな場合もダメ」みたいな曲解は、避けなければなりません。
日本の教育言説は、すぐに右に、左に振り子のように揺れるから、とても心配です。
投稿者 jun : 2006年5月 5日 16:30
北の国から:層雲峡、日比谷 英
先日、層雲峡までドライブしました。
層雲峡というのは、旭川から車で1時間30分あたりにある、大雪山の湧水がながれる石狩川の両脇に、断崖絶壁エリアがしばらく続くエリアです。
層雲峡
http://www.sounkyo.net/select.html
子ども時代に、ずいぶん、ここに一泊旅行に連れてきてもらいました。やっぱり車にのって。
今でこそ、旭川といえば観光は旭山動物園。ちょっと前は、美瑛・富良野でしょうか。
旭山動物園
http://www5.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/
美瑛・富良野
http://www.furano.ne.jp/furabi/
だけど、今から20年前、そんな観光資源はなかったのです。層雲峡、あと、天人峡(これは旭岳の方にあります)が唯一といってもよかった。
車でドライブすること、1時間。途中、国道39号線上で、とてもおいしいソバ屋を見つけました。なんと、ここでは、真空管アンプでジャズを聞きながら、江戸前のソバが食べられるのです。とても、センスがいい。
手打ちそば 日比谷 英(はなぶさ)
休 業 日 月曜日
11:30-14:30
17:30-20:30
01658-2-4008
この日は、桜切りをいただきましたが、おいしゅうございました。北海道ではなかなか食べられないそばであると思います。北海道で、濃い出汁にであえるとは。まるで神田でソバを食べているようです。
---
しばらくして、見慣れた景色を目に飛び込んできます。切り通しの断崖、その間を縫うように悠々と流れる石狩川。
層雲峡の温泉街は、旭山動物園と美瑛・富良野に、よほど「観光客」をとられているのか、本当に閑散としていました。これはかなり寂しい・・・でも、今の時期は、シーズン外なんですよね、ここは。
おそらくは新緑のシーズン、そして紅葉のシーズンには、もっとお客さんがくるようになるのだと思います。もし旭川にこられることがあったら、是非、足を伸ばしてみて下さい。
おっと、関係ないけれど、昨日、散歩の途中で「ふきのとう」を発見。
まだストーブがはなせない北海道。
その春の足音は、すぐそこまで。
追伸.
今日は、子どもの日ですね。昔は、本当に嬉しかったものです。実家には、僕が生まれたときに買った子ども人形が飾ってありました。
投稿者 jun : 2006年5月 5日 08:06
「変貌する北の国」から:東京化、アメリカ化する社会
数日前の日記にも書きましたけれど、北海道は、「アメリカ」並みの「車社会」です。
「1人1台」というのは言い過ぎかも知れませんけど。でも、感覚として、多くの家では、複数台の車を所有しているように感じます。
とにかく土地が広いんです。土地は、もってけドロボー状態。
レンタルビデオ借りにいくのでも、ちょっと、醤油を切らして買いにいくのでも、相当の距離を移動しなきゃあならないのですね。
極端な言い方をしますと、
車をもっていなければ、何もできません
車に乗らなければ、どこへも行けません
百歩譲ったとしても、北海道での生活をエンジョイするのは、かなり難しくなってしまうのではないかと思います。
---
ところで、「1人1台の車」を、ひとつの家庭で所有するには、それなりの可処分所得があることが前提になります。昔は生きていくので精一杯でしたので、とてもそんな「贅沢」はできませんでした。
「1人1台の車をもつ」という状況が生まれるのは、高度経済成長をへて、家庭の可処分所得が増大するに従って、加速していったのではないかと邪推します。
「高嶺の花」から、「1家に1台」、そして「1人1台」へ。オヤジやオフクロの感覚からすると、「1家に1台から1人1台」への移行は、10年前から15年前の話だそうです。
本当に、最近、多くの人々が自動車を所有するようになってきました。そして、それを「前提」とした社会が生まれつつあります。
社会全体が、「車をもっていることを前提とした社会」に移行しているのかもしれませんね。
それが典型的にあらわれるのが、国道沿いにできる大規模店舗だと思います。
思わず地平線を拝みたくなるほどの広大な土地に、無料の駐車スペースをつくる。で、あまりお金をかけない建物をたてて、大量生産された商品をならべます。大量に仕入れるので、当然に安い。
さらには、食料品から電化製品まで、すべてのモノはここでそろいます。専門店にいく必要なんてありません。全国統一で規格化された商品、僕らがいつも見ているような商品が、所狭しとガーッとならんでいます。
そして、こういうモールには、人があふれていますよ、老若男女すべての人々が。おいおい、どっからわいてきた?、と思わずツッコミを入れたくなる。オマエだって、わいてきた一人だろう!
なぜか?
先ほどの理由に比べ、もうひとつ理由がある気がします。こうした大規模店舗には、すべての世代に働きかける様々なファシリティが、準備されているのですね。
広大な敷地をいかして、子どものオムツをかえる部屋、年寄り専用の便所などがちゃんと用意されているんです。これは便利だ。あと、子ども向けの乗り物カートもあります。これは、キラーコンテンツだ。
---
そのあおりを、まともに受けているのは駅前の一等地にある商業エリアですね。専門店や、いわゆる百貨店があつまっているエリアです。
旭川の場合、買い物公園というところがあります。ここは一年中歩行者天国のショッピングエリアなんですが、あまり最近は元気がない。人通りも少ないです。
うーん、というか、本当にどこも青色吐息。シャッターが閉じているお店も本当に多くなってしまいました。
まぁ、このストリートの商店の主人たちは、いずれももう定年を迎えているっていうのもあります。つまり、加齢による自然減。でも、その変数だけでは、説明がつかないほど、どんどんとシャッターがおりているような気もします。
僕がここにいた15年前は、まだまだ活気があったんですけどね。寂しい気持ちを禁じ得ません。
駅前がどんどんと寂れていく。それに反して、郊外の台規模ショッピングモールに新しい商圏がうまれる。いわゆるドーナツ化現象であり、アメリカ化そのものです。
---
駅前の商店街が、別に、手をこまねいているわけではないと思うんです。ショッピングモールに対抗し、なんとかしようとしている。しかし、なかなか難しいのは下記の理由によるのではないでしょうか。
1) まず駐車場を確保出来ない。確保出来たとしても、一等地ゆえに有料とせざるをえない
2) これらの商店や百貨店では、正社員を雇用していることが多いため、どうしても人件費がかさむ
3) ショッピングモールで売っている商品とは差別化をはかりたいのであるが、そうした高級品を購買する社会階層が、田舎にはなかなかおらず、差異化がはかれない
僕は、経営学が専門ではないので、上記の仮説は推測によるものです。データもありません。「わたしの経済論」「居酒屋談義」です。
ですが、上記の指摘が仮に正しかったとしたら、かなり挽回は難しいということになりそうです。
特に1)から2)は何とか営業努力でカバーとしたとしても、3)のあたりは、かなりシンドイ。
たとえば、東京だったら、銀座、日本橋というブランドがあるので、差異化戦略をとりやすいし、そういうブランドを消費出来る社会階層がふんだんにいる。それから比べると、田舎は難しそうですね。
上記とは異なった戦略を、何とかたてる必要があるようですが・・・。どういう戦略がありえるのか、僕は専門家ではないのでわかりません。
---
今日も、ショッピングモールに出かけました。綺麗で、整然としていて、とても過ごしやすく、楽しいですね。北海道にいるという感覚を忘れてしまいます。
そして、そこで買い物をしていると、複雑な感覚をもちます。そこに、「東京」と「アメリカ」を感じるのです。
東京で買える流行にのった、綺麗な、規格化された商品が、東京と同じようなディスプレイで並んでいる。そこに東京を感じます。大量生産、大量消費・・・そして、駐車場にならんだ千台の車を見ていると、そこに、「アメリカ的なるもの」を感じざるを得ません。
北海道にあらわれた「東京」と「アメリカ」・・・それは長期的には、北海道に何をもたらすのでしょうか。
Only God Knows...
投稿者 jun : 2006年5月 4日 08:18
腰痛の運動
大学教員の持病に、ワタクシメも、とうとう襲われました!
ザ・腰痛!
きゃー(ギャルの黄色い歓声!?)。
フフフ、これで僕も一人前でしょうか。どうだ、ざまみろ。
ちなみに、大学教員がなぜ腰痛に苦しむかというと、3つの要因が重なるからです。
1)いつもコンピュータを使っている
2)座って、同じ姿勢をとっていることが多い
3)運動不足
なんてことだ・・・。
ちなみに、僕は1)と2)があてはまるけど、3)はあてはまらないと思うんだけどね。悪いんだけど、僕はかなり運動してるハズなんだけどなぁ・・・。
まぁ、最近、腰が痛くて痛くて仕方がないので、おうちの近くの整骨院に行ってきたのですね。「ミヤイ整骨院」というのですが。
ミヤイさんは、とても有名な整骨院で、北海道出身のアスリートたちがよく治療におとずれるそうです。僕の行ったときは、近くに住んでいるジイさん、バアさんばかりでしたが、みんな常連さんの様子で、何となく仲が良さそうでした。
ただ、実は、ここは確かにアスリートが来るんだけどさ・・・何で一番有名かというと、「治療が痛いこと」で有名なんですね。
「うちは、ミヤイ整骨院じゃなくて、イタイ整骨院って言われてるからねー、ハハハ」
と先生は言っておられました。
あのねー、シャレ言っている場合じゃないのよ。
噂通り、治療は飛び上がるほど痛かった。
わたくし、死ぬかと思いました。特におしりのあたりを揉まれたときは、マジでヤバかった。涙がでてきました。治療が終わったときには汗ぐっしょりよ・・・いい汗かいたね。
でも、さすがにこれだけ痛いだけあって、治療後は、腰も足も、ものすごく軽くなるんですけどね・・・よくききました。これだけきくんだったら、痛いのも我慢せなアカンのかな、と。
ちなみに、腰痛体操教えてもらったよ。
要するに、腰痛を予防するには3種類の体操をせなアカンそうです。
1) 腹筋
2) 横の腹筋
3) 背筋
この3つを鍛えれば、これ無敵らしい。
体操の仕方、ここで公開します。
まず腹筋ですが、下記のとおりです。足を三角にして、手をお腹の上におきましょう。それで1日45回程度やってみてください。ちなみに、上体をおこすときには、絶対に息をはいてくださいね。
次に横の腹筋ですが、下記のとおりです。腹筋のときに三角にくんだ足を横に倒して、あとはひたすら同じように腹筋するのよ。やってみると、横の腹筋あたりが、かなり痛いはずです。
最後に背筋ですね。背筋は、うつぶせにねて、胸のあたりにクッションをおく。あとは、背中で手を組んで、上体を水平になるようにおこすのですね。それをやはり45回。
ちなみに、1)と2)に関しては、別に腰痛で苦しんでいる人じゃなくても、腹がでて仕方がない人にはオススメです。すっきりお腹になりますので、ぜひ。
投稿者 jun : 2006年5月 3日 07:00
おめざに99%カカオチョコレート
最近話題になっているチョコ、食べてみました。カカオ99%というやつです。
これはチョコですか?それとも罰ゲームですか。
めちゃめちゃ、ニガイっちゅうねん! クスリ食ってるみたいです・・・。
でもさ、毎日少しずつ食べてると、何だか、癖になってくんねんなぁ。今では、「おめざ」に、ひとかけら、食わな気がすみません。お目覚めすっきりよ、アンタ。
ぜひ、トライしてみて。
投稿者 jun : 2006年5月 2日 19:58
大学院で学びませんか?
ヘロー、皆さん! ここ数日、北の国から「旭川観光客には全く役に立たない与太話!?」、というか昔話、をお送りしていますが、ちょっと中断です。
実は、僕は「東京大学 大学総合教育研究センター」というところに所属しているのですが、今年から「東京大学大学院 学際情報学府」の教員を学内兼任することになりました。
東京大学大学院 学際情報学府
http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/
東京大学大学院 学際情報学府は、情報をキーワードにした文理融合型の大学院ですね。
というわけで、2006年夏の学際情報学府入試より、1名から2名程度、大学院生を募集することになりました。入試説明会は、6月10日です。
もし、東京大学大学院で、中原の研究指導を受けたいという方がいらっしゃいましたら・・・といいましょうか、中原といっしょに研究を進めてみたいと思われる方がいらっしゃいましたら、ぜひ、下記をお読み頂ければ幸いです!
中原に研究指導をご希望の方々へ
http://www.nakahara-lab.net/playlink.html
君も、東大で熱い血をたぎらしてみないか?
投稿者 jun : 2006年5月 2日 07:27
北の国から・・・プチ・アースダイバー
「料理は素材が八、料理人の腕が二、素材がよければ、すでに料理は完成したも同然だ」
先日、希代の食通「北大路魯山人」の名言を引用しました。
この魯山人の言葉どおり、北海道の料理は、やはり「素材のすばらしさ」につきるのだと思うんです。素材が新鮮、それ以上でも、以下でもありません。
和歌の世界に喩えてみますと、「新古今和歌集」というよりは、「万葉集」です。枕詞や掛詞を駆使した文章というよりは、東国や防人とした赴任した寂しさをつづる、そのむきだしの感情に、北海道の食文化は似ているように思います。
こちらに来て以来、いくら、エビ、カニ、水タコなどの海産物を食しています。この素材のもつ甘さは、たまりません。おそらく銀座界隈では、これらに数万円の価値がつくでしょう。
掛け値なしでお誘いします!ぜひ、北海道にお越し下さい。
決してガイドブックに頼ってはいけません。あなたの近くにいる北海道民にオススメの場所を聞いて、この北の大地を訪ねてみてください。本当にオイシイ物が、東京の5分の1の値段で味わえることでしょう。
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それはそうと、今日は朝から快晴でした。空気が澄んでいて、どこまでも広がる青空というのでしょうか。高村光太郎の「智恵子抄」ではありませんが、「本当の空」を久しぶりに気がします。
こんな日は、絶好の散歩日和です。今日は、小学校、高校へと足を伸ばしてみました。15000歩、2時間の小旅行・・・。
まず小学校です。
家から歩いて20分で小学校につきました。ほとんど20年前と変わった様子はありません。
20年前には校門のあたりにいた、行商のおじさん、教材販売の教材を売っているおばさんの姿は、当然のことながらありません。グランドをみれば、どこか「小さくなった感じ」がしますが、それは僕のカラダが大きくなったせいかもしれません。
数年前、僕の小学校は、30周年を迎えたそうです。僕がここに在籍していた当時、昭和59年には、たしか開校10周年でした。そのときの記念事業としてつくった、全校生徒の手形のプレートを、グランドの片隅に見つけました。
当時、クラスごとに集まって、コンクリートの台に、ひとりずつ手形をつけていきました。しかし、僕の手形・・・当時、僕は小学校4年生だったわけですが、その手形をついぞ発見することはできませんでした。
実は、この手形・・・思い出があるのです。当時、僕の担任はY先生という若い女の先生でしたが、僕は、彼女のことが密かに好きでした。で、何かにつけて先生の気をひこうと、いろんな試みをしていました。先生が板書のときに後ろを向いたとたんに輪ゴム鉄砲をとばしたり、黒板消しを隠したり・・・いろいろなイタズラをしておりました(なんちゅう、クソガキ!)
で、Y先生が「みんな、手形をつけてねー」と言っているのに、僕はやおら靴下を脱いで「足形」をつけたのですね。びちょん、と。これは怒られた。廊下に30分ほどたたされたのを覚えています(ちなみに、彼女は、僕が小学校高学年になると、退職して釧路で結婚しました・・・小学生ながら悲しかったなぁ)。
いまや、そんな僕のあまりに幼いイタズラの記憶も曖昧になっています。手形をおさめたコンクリートは北海道の厳しい自然・・・雪、雨、風・・・に襲われ、完全に風化していました。手形が残っているというよりは、もはや得たいのしれない、ぼこぼことした穴が、盤面に無数に並んでいる状況なのです。
かなしいけれど、それが北海道なのです。北海道の自然をナメてはいけません。
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次は、高校です。
高校は、大雪山の清流の流れる2つの川を超えて、旭川中心街に位置していました。道中、駅前からのびる買い物公園を横切りましたが、人通りは多くありません。
北海道は高度にモータリゼーションの発達した土地です。国道沿いにできる大規模店舗に、どんどんと客足を奪われ、いまや元々の駅前商店街は、どこも青色吐息です。僕がここにいた15年前は、まだまだ活気があったのに。寂しい気持ちを禁じ得ません。
1時間ほど歩き、ようやく高校に到着しました。ほぼ10年ぶりに訪れた旭川東高校。ここはまだ記憶が新しいせいか、「小さくなったな」と感じることはありません。
ですが、そこを訪れた際、僕の心には、あまりにも青臭く、それでいて、甘酸っぱい、いわゆる青春時代の思い出が、去来してきました。そこは、まだそのような場所であるようです。
グランドでは、当時と同じように、サッカー部、野球部、ラグビー部が練習をしておりました。しばらく練習を見ていましたが、当時と同じように砂埃の匂いがしました。
高校近くにある、いくつかの、思い出深い場所もおとずれてみました。
まず訪れたのは、喫茶店ブラジル。
大通りからは、ちょっと入った小道にあるブラジルは、先生方が決して巡回に訪れない場所でしたので、僕らの格好のたまり場でした。
ここでブレンドコーヒーを1杯だけ注文し、紫の煙がけむる店内で、僕らは2時間でも、3時間でも、話に興じることができました。なぜ、そんなに長い間、僕は人と語り合うことができたのか、不思議でなりません。
今の僕にとって、研究室で会議をするにしても、研究指導をするにしても、長くて1時間。「結論は何か」をすぐに追い求める今の僕にとって、ブラジルで過ごす数時間は、想像もつかない「無駄な時間」であり、同時に、かけがえのない濃密な時間でした。
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六条軒は、僕がいつも「昼食第二弾」をとっていたお店です。ここで、「大盛り中華丼」を食べるのが、僕の日課でした。
なぜ、「昼食第二弾」と言うかわかりますか?
なぜなら、「昼食第一弾」は既に2時間目が終わったときに済ましているからです。つまりは「早弁」というやつですね。オカンがつくってくれた、「卵焼き」と「ウィンナー」がいつもはいった弁当は、既にもう2時間目と3時間目の10分の休み時間に、すべてたいらげているのです。
でも、なぜか4時間目になるとお腹がすく。なぜなんでしょう、今だったら考えられませんが、もう1食食べないと、当時の僕は気がすみませんでした。
で、そんなとき、六条軒で世話になっていました。正確にいいますと、「六条軒」と米米亭(まいまいてい)というカレー屋専門店を、いつも交互に訪れていました。
米米亭(まいまいてい)では、「カレー大盛り」に加え、「カレー大大(かれーだいだい)」というメニューには決してのっていないメニューがありました。要するに、「ダブル大盛り」で、店の主人が、いつもお腹をすかせた東校生のためにつくったものなのでしょう。
当時の僕は遠慮を知らない若者でしたので、六条軒の、人のいいおじさんにも、「大大」を迫っていました。
「米米亭のカレーには、ダブル大盛りがあるよ・・・中華丼も大大にできないの?」
ということで、「ダブル大盛り中華丼」にしてくれ、と、いつも御願いしてました。おじさんは、しょうがないなぁという面持ちで、ラーメンどんぶり一杯にゴハンをいれてくれましたけれども。なんちゅう量だ!! そして、若い頃から、面の皮の厚い人間だったと、恥ずかしくなってくるのです。
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学校を終わったあとは、市立病院近くの噴水のある公園で、ロマンチックな!?時間を過ごしたり、気の合う友人たちとタ○コを吸いながら、訳もなく旭橋を眺めたりしておりました。
時には、街の中心部にある常磐公園(ときわこうえん)のボートに乗ったりもしていましたが、「常磐公園のボートにのったカップルは、別れる」という噂通り、悲恋を経験したりもしました・・・あべし。
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どれもよい思い出です。
自分の住んでいた故郷を歩き、自分がそこに生きていた記憶をたどるというのは、かくもオモシロイものだとは思いませんでした。
中沢新一氏の「アースダイバー」が、東京で縄文時代の祖先を辿る営みであるならば、僕の行ったこの散歩も、さしずめ、「プチ・アースダイバー」であった気がするのです。
まだ連休はあります・・・
あなたの失われた記憶を訪れてみませんか。
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本日5月1日をもちまして、人気blogランキングへの参加をとりやめることにしました。何とか本日有終の美を飾りつつ。これまで、ポチッ、ポチッと日々応援いただいてありがとうございました。応援いただいたすべての方々に、感謝しております。本当にありがとうございました。楽しかったです。
ランキングへの参加はとりやめますが、NAKAHARA-LAB.blogは、これまで通りつづけていきます。どうぞ宜しく御願い致します。
2006年5月1日
中原 淳@北の国にて
投稿者 jun : 2006年5月 1日 20:41
中原用・海外出張用持ち物リスト
備忘録です。海外出張用の持ち物リスト。
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□パスポート
□現金(日本円)
□クレジットカード
□航空券またはツアーの航空券の引換証
□国際免許証
□ホテルのクーポン
□現地通貨用の財布
□名刺
□眼鏡
□ボールペンなどの筆記道具
□常備薬
・シップ薬
・バンテリン
・腹痛用薬
・風邪薬
□大量のティッシュペーパー
□大量のビニール袋
□タオル
□ウエットティッシュ
□電動歯磨きセット
□電動ひげそりセット
□現地の訪問先のMAP
□海外発表の場合、論文・ポスターなど
□衣服
□下着
□かっぱ
□傘
□ガイドブック
□機内用スリッパ
□水泳パンツ
□水泳用メガネ
□水泳用帽子
□運動靴
□運動用Tシャツ
□運動用短パン
□携帯電話
□携帯充電用USB充電器
□PC
□PCアダプタ
□変圧器
□変圧器につけるようのテーブルタップ
□ipod
□ipod充電器
□バング&オルフセンのイヤホン
□ボーズのヘッドホン
□予備用単4電池
□モバイル通信用品
□リップクリーム
□シャンプー・リンス
□綿棒
□みみかき
□爪切り
□サングラス
□ホカロン
□デジタルカメラ
□デジタルカメラ充電器
□パスポートのコピー
□予備用の写真
※PCのハードディスクはバックアップをとること
投稿者 jun : 2006年5月 1日 03:14