寿司屋に行きたい!
最近、「寿司屋」に行くことが僕の楽しみなんです。
寿司屋といっても、「まわり寿司」ではないし(僕の用語で回転寿司のこと)、作家池波正太郎先生が行かれるような「1回2万は覚悟!」みたいなお店ではもちろん、ありません。
池波先生がよく行かれた「寿司幸」
http://gourmet.yahoo.co.jp/gourmet/restaurant/Kanto/Tokyo/guide/0106/M0013000995.html
池波先生がよく行かれた「新富寿司」
http://www.ginza.jp/shintomi/
カウンターがあり、気難しくない大将がいて、おいしいものを食べさせてくれる、しかし、(ここが一番難しい)リーゾナブルな寿司屋・・・そういうところに行きたいと思うんです。
そういうところでは、セットで頼むのではなく、刺身、おつまみなどを食べたあと、最後に寿司をちょっとつまむ、という食べ方をします。
お酒はやはり冷酒でしょうか・・・これを2合少々いただきます。これで、だいたい予算は7000円くらいになると嬉しいでしょうか。
「なぜ、寿司屋がいいな」と思うようになったかというとですね・・・「旬のおいしいものを食べさせてくれるから」です。比喩的にいうと、「寿司屋で季節を知る」というのがいいなぁと思うようになりました。
たとえば・・・冬はヤリイカ、ブリ、なまこ、ほうぼう、鯖。春は生ウニ、さくらえび。夏は穴子・・・そしてシンコ。秋はサンマ、カツオ、鮭・・・・。
その食材が一番おいしい季節に、いただく。これが、最高の贅沢に思います。
もうひとつの楽しみは、これらをいただくときに、大将に魚の話や、寿司をつくるプロセスをを聞くことです。これは本当にオモシロイ。
大将の話といっても、「説教クサイ」のは嫌いです。そういうのは別の客にやってくれ。そういうことじゃなくて、「寿司をにぎること」に関する職人魂、プロフェッショナリティを語ってくれる人が好きです・・・もちろん、店に客がいなくなってから。
失礼ながら、子どもの頃、寿司屋さんの仕事というのは、「お魚を仕入れて、あとは適当に包丁できって、ごはんの上にチョンチョンとのっけること」くらいだと思っていました。
ところが当然ですが、これは違います。考えてみれば、これは本当に失礼な認識だよね・・・。
寿司をにぎるには仕入れにいかなくてはなりません・・・朝の3時におきて、築地に買い出しにいく。これは真剣勝負ですし、どのくらい魚が必要かを読まなければならない。
午前中、店に帰ってくると仕込み。これも本当に、気の遠くなるような時間がかかるそうです。で、ようやく店にたって寿司をにぎる。
寿司をにぎる、という作業の背後には、途方もない時間や苦労があるのですね。
我々は寿司屋で何気なく頼みますよね・・・「次、かんぴょうね」「ヅケまぐろ・・・お願い」「次は穴きゅう1本ちょうだい」「シンコをください」
「かんぴょう」「ヅケ」「穴きゅう」「シンコ」・・・いずれも途方もない仕込みのあとに、ようやく食べられるお品なのですね。そういう苦労をききながら、旬の魚の寿司を食べるのが好きです。
皆さんには行きつけの寿司屋がありますか?
あー、なんだか、こういうことを書いていると、また寿司屋に行きたくなってきたねぇ。でも、ここはサンフランシスコだしねぇ・・・。どうせ、カリフォルニアロールしかないだろうし・・・。
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