自腹でマンガを買うカミサン

 他人にとってはどうでもいいことだとは思うけど、うちのカミサンは絶対に自分でマンガを買おうとしない。自分の好きなマンガを人に買わせて、あとでゆっくりと読む。

「たまには、君が買ってよ」と言うと、「なんか、マンガを買うって、お金がもったいない気がするんだよね」と、しゃーしゃーと言ってのける。「じゃあ、読むなよ」というと、「なにさ、減るワケじゃあるまいし」と逆ギレする。

 アンタ、鬼嫁?

 この性格、幼い頃から培われたものらしい。カミサンは長女だが、自分の読むマンガを、幼い自分の2人の妹たちに買わせて、それで読んでいたとのことである。自分の方が、たくさん「おこづかい」をもらっているのに・・・。

 むごい・・・あまりにむごすぎる。
 ていうか、虐待?

 そういえば、昔、似たようなヤツがいたよなぁ。人の買った「週刊少年ジャンプ」を読みに、人のうちに遊びにきて、読み終わったら帰るヤツ。

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 結婚してはや5年・・・だが、この悪しき慣習、いつかは絶たなければならない。今こそ、天誅を!、今日こそは許さない、と僕は覚悟した。

 最近の僕のお気に入りのマンガに「医龍」っていうのがあるのだけれども、彼女と書店にいき、買う寸前までは、いつものように僕が払うような雰囲気にしておく。そして、買う土壇場になって、マンガをすべて押しつけ、素知らぬ顔して逃げる。

 「なんでわたしが・・・」と言葉につまっているけれど、レジうちは既に終わり、支払いが彼女に要求される。

 ダハハハハ。
 かくして、彼女は生まれてはじめて、自腹でマンガを買った。

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