できる教師を育成せよ!
日曜日の朝日新聞32面に「教員研修に関する記事」が3つ掲載されている。下記、一部引用しつつ、ご紹介。
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1つめは、「指導力に定評のある名人教師から、現役の先生たちが指導法や日常の自己管理、教材開発をまなぶ教室が人気」だという記事。生徒指導で有名になった原田氏が、自分の講演料や印税などをもとに、東京、京都、大阪で無料の教室を開催しているのだという。
原田隆史さん
http://www.haradatakashi.jp/index1.html
扱っている内容は、「教師として人生のビジョンをたてる」であるとか、「1ヶ月の目標をきめて、それが達成できたかどうかを議論する」といったような内容。教科にはよらず、いわゆる「目標管理」っぽい内容を提供しているのか。
原田さんのWebの「教師塾」のところを見ていたら、下記のような「教師塾の卒業資格」に関する記述がオモシロイなと思った。
1.各学習教程のマスターと卒塾時に作成する論文を持ってその資格とします。
2.卒塾生は、2期以降の教師塾へ、オブザーバーとしての参加資格を有します。
3.卒塾生は、定期的に催される教師塾主催の研修会への参加資格を有します。
おそらく、これは教師塾を中心とした「教師のつながり」「教師のコミュニティ」をつくりあげようということだと思う。
あと、Webを見ていたら、こちらは有料だが、携帯電話を活用したリマインダーシステムもあるようだ。
目標達成システム
http://www.officeh.com/system.html
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2つめは、「退職した校長がマンツーマンで授業力向上に取り組む機会を教育委員会が用意しているという話」。新潟県で実施されている「教員サポート錬成塾」などがある。退職した校長が、希望する現職教員に授業づくりや学級経営などのノウハウを教えるのだという。
東京でも「東京教師道場」というのが4月から開始されるのだという。団塊の世代の大量退職をきっかけに、これは他地域に広まるかも知れない。
研究としてこれをフィールドにするのは、オモシロイかも。
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3つめは、「小中学校教員の研修を充実させるため、大学が地元の教育委員会に専門的なノウハウを提供する試み」。こちらは、独法の教員研修センターがおこなう「教員研修モデルカリキュラム開発プログラム事業」で、18大学・教育委員会が採択されたのだという。
教員研修モデルカリキュラム開発プログラム
http://www.nctd.go.jp/F_other_training/model_1.html
何を行うのかはしらないが、上記のような民間での取り組み、教育委員会の取り組みがある中で、大学としての威信をかけた試みになるであろう。
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かつて「だるまストーブの前で繰り広げられた教育談義」「校内研修での先輩から後輩へのノウハウ伝達」が失われた、といわれて久しい。
しかし、その一方で、いわゆる<学力向上>に社会の焦点があたり、授業をもう一度見直そう、という機運が高まっている。特に、これから数年は、団塊の世代の大量退職によって、学校内の徒弟的学習制度も、危機に瀕することが予想される。
<教師の学び>が、今、熱い!
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