ワークプレイスラーニング研究序説
嬉しい知らせが届きました。下記の論文、荒木さんと一緒に書いていたのですが、こちら「採録決定」になりました。
中原淳・荒木淳子(in printing) ワークプレイスラーニング研究序説:企業人材育成を対象とした教育工学研究のための理論レビュー. 教育システム情報学会. Vol.XX No.XX ppXX-XX
要旨はこんな感じです。
近年、大手企業を中心にeラーニングを導入する事例が増えている。そして、その導入とともに、教材開発手法としてのインストラクショナルデザインが注目をあびている。しかし、企業の中で実施されている教育は、eラーニングの形態だけで実施されているのではない。今後の教育工学研究においては、eラーニングのみならず企業の人材育成施策全般に研究の視野を広げていくべきである。本稿では、この「企業の人材育成施策活動」を総称して「ワークプレイスラーニング」という概念で把握する。本論文で筆者らは、1)経済学、2)経営学、3)認知科学、4)社会学、5)心理学の研究知見の中で、特にワークプレイスラーニングに関連する上記の諸科学の知見をレビューする。レビューを通して、今後の教育工学研究の課題を提示する。
前にも書いたかも知れませんが、この論文は本当に苦労しました。特に、共著者の荒木さんには、アタマがあがらないほど御世話になったし、彼女の展開した論理は素晴らしかった。ありがとうございました。あと、論文の試読を引き受けてくれた酒井君にも大変御世話になりました。重ねてありがとう。このような助けをうけながら、もし論理に破綻があったとしたら、すべては僕の責任です。
論文採録は何度も経験しているはずなのに、なんだか今回は喜びひとしおだねぇ。なんでだろう。
ワークプレイスラーニング研究・・・はじまるで!
ダハハ。
追伸.
ワークプレイスラーニングについての解説は下記です!
ワークプレイスラーニングとは1:定義編
http://www.nakahara-lab.net/blog/2007/09/post_1005.html
ワークプレイスラーニングとは2:現場の学び編
http://www.nakahara-lab.net/blog/2007/09/workplace_learning.html
ワークプレイスラーニングとは3:学習環境のデザイン編
http://www.nakahara-lab.net/blog/2007/09/workplace_learning_1.html