Early Exposure
先日、京都大学大学院の三原さんに、Learning bar@Todaiという研究会で、講演をしてもらいました。「医師を育てる」ために、卒前・卒後にどのような教育カリキュラムを組んでいるのか、について話してもらいました。
三原さん自身の研修の経験も、いくつか語ってもらいましたが、とても知的にオモシロイ時間を過ごすことができました。今回のLearning bar@Todaiでは、何人かの医師の方も参加したのですが、彼らからもあとからメールをもらいました。よい時間を過ごしていただけたようで、何よりです。
僕はこの研究会から学んだこと、いっぱいあるんだけども、特に、「医学教育の世界」と「教師教育の世界」・・・それぞれを比較してみると、教師の専門性を高めるっていう議論をするときに、どうしても、足りてないものがあるんですね。それがよくわかりました。
これはちょっとセンセーショナルなことでもあるので、また、機会があったら、飲み屋で話しましょう。でも、「専門性を高める」ってのは、戦略的に行わなければならないってことがわかりました。
この研究会で得た気づきは、結構、多岐にわたっていて、その多くは今も整理がつかないでいるけど、オモシロいなぁと思った考え方に、「Early exposure」っていうのがありました。
医学カリキュラムの中で、「解剖実習」ってのがあるそうです。要するに、ホトケさんの解剖ですね。
これ、やっぱり、医学生のアイデンティティのよりどころになるらしいのですが、それをやる時期を、なるべく早くするっていうことが試みられているらしいのですね。そうすると、これから学ぶことの全体像がみえるのと、動機の向上につながる、という。
教師教育の世界でも、これに似た考え方は一部あるのですが、もっと本格的に導入するとよいのかも、と思いました。
たとえば教育実習短期版を1年生にもってくるとかね(既に試みている大学はあると聞いています)。
ほんのマネゴトでもいいから、専門的なカリキュラムの中で、もっとも印象的なものは、最初にもってきた方がいいような気もするのです。もちろん、ほとんど高校生のような大学1年生を現場につれていくのは、ホントウに大変なことではあるけれども。
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とにかく、いろいろ勉強になりました。三原さんには、この場を借りて感謝いたします。ありがとうございました。