「大学教育の情報化」マネジメント
某社の大房さん、鈴木さんと工学部、情報基盤センターにお出かけをする。お二人は密かに、東京大学の「教育の情報化」の成功を握っているキーマンである。大房さんには、TREEプロジェクトの顧問に就任していただき、Web、ビデオ、音声・・・様々なMedia productionを業務委託している。
けだし、「大学教育の情報化」は、大学内部だけのリソースだけで達成するプロジェクトではない。否、大学内部で十分な人的リソース、物的リソースを確保できない以上、そうせざるを得ないのだ。
大学の外部にいる専門性をもった人たち、そして、先進的なモノゴトに興味をもつ企業、そういう外部との回路をつくりあげることが重要だ。
ただし、誤解をさけるために言っておくが、「すべて外部から」というのも全くの間違いである。
「大学の教育をより魅力的にすること」はまず内部から提唱され、組織体制と意志決定プロセスを確立必要がある。これが外部との「回路」を支えるバックボーンとなる。
「大学内部」と「大学外部」が、お互いにメリットを感じるWin-win関係を築けたとき、そして、そこに情報のサーキットが生まれたとき、はじめて「大学教育の情報化」という巨大プロジェクトが、ようやく立ち現れる。
一人でできることは限られている。
だからといって、やみくもに人を集めればいいわけじゃない。
そこには、戦略的なマネジメントが必要である。