今年もそのシーズンである。次の研究ネタの仕込みである。
 「科研」やほかのグラントに「申し込む」とか、「申し込まない」というのは関係ない。
 ここらあたりでプロポーザルを書いておかないと、来年の4月まで半年くらいのあいだ、いろいろな文献やフィージビリティを検討できない。僕はだいたい10月にはいったら、次の年以降の計画をたてることにしている。

 先日、学内でよく知っている先生にあったら、「いやー、この時期はプロポーザル書くので一年で一番忙しいけど、一番愉快だね」とおっしゃっていた。

 そういう人たちは、「夢」を見ているのだと思う。あんなことできたらいいな、こんな風にならないかな。こんなことが起きたら、オモシロイだろうな。こんな風に、現象に迫れたら、すげーだろうな。

 研究は、そんな「夢」からはじまる。