日出づる国
韓国 - 来るたびに驚かされる国である。
ビルディング、道行く人の格好、レストランの店構え・・・前回の来韓と比較すると、常に、洗練の度合いがあがっているように感じる。「今、まさに成長しているのだ」という感覚を、この国では感じることができる。
それに対して今回行ったロシア。
まぁ、おおよそ予想はしていたけれど、ここは、どうも「衰退」していっているような感覚を受ける。今回がはじめてであるから、字義通りの意味で、「衰退」しているかどうかはわからない。だけど、なんか感じるのである(ギボアイコか、オレは)。
今年発行された、どのガイドブックでも紹介されているレストラン、カフェが、もう既になくなっている。偶然で閉店しているのではないように思う。外食という産業が、構造的な問題で消え失せているのではないかと、根拠のない邪推をしてしまう。
デパートにいっても品揃えは少なく、人はいない。埃をかぶった商品が陳列されている。博物館はやはり人は自分ひとりだけ。駅にいっても、灰色の人々が徘徊している。ビールを片手に歩く人を何人みただろう。
どうかんがえても、ここで60万人の人々が生きている実感がしない。どのような職があり、どのように、人々が日々働いているのか、全く想像ができないのである。
政治体制、経済体制というものが、どのくらい人々の生活に影響を与えるか・・・それを考えると複雑な気分になる。
今、僕は韓国、仁川空港で成田行きのエアラインを待っている。目の前には「バーガーキング」があり、「サブウェイ」がある。そこにはたくさんの若者がいて、一見、日本人か韓国人かわからない。
次にくるときに、この国は、どのような発展をとげているのだろうか。そして、かの国は、どのように変容しているか。
楽しみだ。