三十路
思えば、恥の多い20代を過ごしてきました。
「ブレーキのないジェットコースターに、コカコーラを片手にもって、シートベルトなし」で乗っているような、ハラハラドキドキの時間でもありました。
10月1日 -
男、中原、三十路に入りました。
とはいえ、いやーどうにもまったく実感はありません。ここでもう少しかっこのよいことを言えるとよいのですが、どうにも僕には30代になったということがわからない。
飲み屋などで年齢の話になったら、「いやー、僕はまだ20代だからね」といってしまいそうな勢いです。たぶん、しばらくそのような感覚が続くのでしょう。
だけれども、どうしてなのかはわかりませんが、20代に終止符をうつ最近になって、「時間を有効に使わなくては」と思うようにもなってきました。限られた時間を、無駄にせず、最大限使いたいのです。
たとえば読書。
本には「○○が書いた本」と「○○について書かれた本」があります。たとえば、「西田幾多郎が自ら書いた本」と「西田幾多郎について書かれた本」。
西田哲学の真骨頂を僕が理解しているとは到底いいがたいのですが、時間が限られているのならば、前者をゆっくり時間をかけて読みたいと思うようになりました。
今の例は読書についてだけですが、このことは音楽にだっていえるし、映像にだっていえる。「○○風」のものを見るのではなく、「○○」が見たい。
30代 - 時間は10年と限られています。
さて、どんな10年になるでしょうか。
明日からの一日一日、楽しみでなりません。
追伸.
誕生日に際してメールなどいただいた方々、ホントウにどうもありがとうございました。
さらに追伸.
今日からロシア出張(別名シベリア送り)です。インターネット使えるとよいのですが。来年、東京大学がホスト校になって、APRU DLIという国際会議を開催するのですが、その関係でシベリア送りです。ウラジオストクにある極東大学というところにいきます。
ウラジオストクは、昼間は常に手荷物に注意、夜は飲みに行くなんてとんでもない、という「超治安の悪いところ」らしいです。おまけに、警官が一番ヤバイらしくて、何かにつけて職務質問をして、金をまきあげるらしいです。
トホホ・・・。オレ、無事に帰ってこられるのだろうか。帰ってこられなかったら、運動を起こして僕を救ってください。よろしくお願いします。