ユビキタス・ラーニング
先日、総務省の「ユビキタスラーニング推進協議会」の第4回会合が、広尾で開かれた。
ユビキタスラーニング推進協議会 http://www.ufji.co.jp/u-learning/
今回の協議会には、国際的に著名なCSCL研究者である徳島大学の緒方先生、PDAを使ってオリジナリティの高い教育実践活動をしていらっしゃる、「マリンワールド海の中道」の高田先生におこしいただいた。両先生方には、この場を借りて、感謝致します。ありがとうございました。
緒方先生のご発表は、ユビキタスラーニングの概念的な説明からはじまり、徳島大学で進めていらっしゃるu-campusプロジェクトについてご報告いただいた。ご呈示いただいた概念枠組みや、プロジェクトは、「ユビキタスラーニングとは何か」を考える上で、非常に参考になった。
高田先生のご発表も、非常に興味深かった。そもそも、「新聞記者になって、マリンワールド海の中道を取材しよう」という教育活動自体が、とても新鮮だった。また、子どもが使えるようにPDAや教材に様々な工夫を凝らしているところは、非常に勉強になった。「子どもにPDAを渡せば、どうなるか」「授業の中で、どのようにPDAを使った活動を無理なく埋め込んでいくか」・・・高田先生のご発表からは、これらの問いに対するある種の姿勢 - 学習者中心主義的な発想 - が見て取れ、非常に好感がもてた。
「ユビキタスラーニング推進協議会」は、事例の収集をめざした第一フェイズをこれでおえる。9月にはIT先進国「韓国」の視察・関係者との会合が予定され、協議会の第2フェイズは秋頃から再開する予定である。
そして人生は続く。