「リフレクション学!?」の2日間ワークショップを開催します!:フレッド・コルトハーヘン名誉教授をお招きして!
ずっとずっと先のことになりますが、きっと、僕のことなので、直前になって、あたふた慌てふためき、関係者にご迷惑をおかけすることになると思いますので、半年以上前からアナウンスをさせていただきます。
今回アナウンスさせていただくのは、ズバリ!
リフレクションのすべて!?を2日間で学べるワークショップ
を開催します!
というお知らせです。
来たる、11月1日(土曜日)・2日(日曜日)、2日間にわたって、「ザ・リフレクション学」!?のワークショップを開催します。
リアリスティックアプローチで著名なオランダのフレッド・コルトハーヘン名誉教授(ユトレヒト大学)をお招きして、2日間にわたるワークショップを都内にて、朝から晩まで(11月1日は午前9時ー6時、2日は午前10時ー午後3時)実施したいと思います(通訳入りますのでご安心を!)。
わかるようで、いまいち、ピンとこないリフレクション!?(笑)。
わかっているつもりで、するすると手からこぼれおちるリフレクション!?(笑)
これに関する理論(ALACTモデルと呼ばれています)を下敷きにしつつ、自ら学習者として「リフレクションをやってみること」で、その内実を理解しよう、という内容です。
この企画は、教師教育学研究会の坂田哲人さん、山辺恵理子さん、そして、経営学習研究所(吉村さん、町支さん、脇本さんにもご支援をいただきます)の共催企画にて実施させて頂きます。先だって、研究室で、坂田哲人さん・山辺恵理子さんとお打ち合わせをさせていただきました!(感謝)。ちなみに、コルトハーヘン先生らの日本における受容に大きな役割を果たしておられるのは、武田信子先生らが率いる同研究会であり、武田先生のもと、訳書(専門書)も出版されています。
教師教育学研究会(Research Group on Teacher Education)
http://www.teachereducation-jp.org/
今回のワークショップの参加者として想定しているのは「リフレクションに興味をもつ様々な領域の方々」です。
大学研究者、指導主事などの方々はおろか、看護教育、医療教育、企業人材育成、トレーナー育成にたずさわっている方々にもお楽しみいただける内容だと思います。一般にコルトハーヘンのアプローチは、「教師教育」の範疇で語られることが多いのですが、僕が関わるので!?、今回はむしろ、それを、他の職種にも拓いていきます。
(ちょいと専門的な内容になりますが、僕は個人的にリフレクションという概念の日本への普及は、いろんな意味で、すこし「ねじれたかたち」で進行したと思っています。「いろんなねじれ」を微に入り細に入り論じてもいいのですが、そのような暇と興味は、僕には、あまりないので、あえて1つだけ最も深刻なねじれを述べるのだとすると、それは「職種」の問題となります。リフレクションの概念は、もともとデューイなどの反省的思考の概念を下敷きに、ドナルド・ショーンを媒介しつつ、世に広がることになりますが、ショーンにおいては、それは高度専門職を基礎づける概念でした。しかし、この高度専門職には、教師、医師などの専門職はもちろんのこと、建築家やビジネスパーソン、マネジャーなども含まれていました。分厚い原書を読んだことのある方なら、誰もがわかることです。つまり、それはショーンにおいては、教師や医師などの、いわゆる近代に確立された専門職の専門性を限局する概念ではなく、より広範囲な職種を基礎づける概念であったということです。しかし、それが日本では、主に「教師の専門性」を基礎づける概念として普及します。建築家やビジネスパーソンなどの伝統的な職種ではない「専門職」すら、リフレクションを行う主体であることは、忘れ去られる傾向がありました。)
閑話休題
ワークショップでは、
・リフレクションとは何か?
・自分のリフレクションの癖とは何か?
・リフレクションをどのように行えばいいのか?
など、ペアやグループで「自らリフレクションを実践しながら、リフレクションを学ぶことができる」予定です。費用や場所などは、まだまだ検討中ですが、講師謝礼金、ランチ2回、通訳費用を含むので、相応の負担にはなると思います(3万程度でしょうか。経営学習研究所は非営利団体で、このワークショップには投資を行って実現させまますが、それでもやむなしとう状況です。あしからずご了承ください)。募集人数は50名です(ワークショップという形式上、これが限界です! すみません)。おそらく募集は、7月頃から、メルマガ・ブログなどから行うことになると思います。
もしまだメルマガにご登録をいただいていない方は、ぜひ、この機会にお願いします。いつも言っておりますが、大丈夫です、メルマガといっても、年に数回「愉しく役に立つイベントの情報」が流れてくるだけです。間違っても「壺、買いませんか?」とか、そういう怪しい情報が流れることはありません(笑)
中原研究室メルマガ
http://www.nakahara-lab.net/mailmagazine.htm
どうぞ、「ザ・リフレクション学」についてご興味をお持ちの方は、11月1日・2日のスケジュールをあけておいていただけますと幸いです。どうぞよろしく御願いいたします。
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追伸.
5月9日、拙著「駆け出しマネジャーの成長論」が中公新書ラクレにて刊行されます。AMAZONではすでに先行予約がはじまっておりますが、先だって、「瞬間最大風速」的に、カテゴリー「マネジメント・人材管理」1位を記録しました(笑)。ありがとうございます!
この本は、「実務担当者がいかにしてマネジャーになっていくのか」を扱った一般向けの新書です。人材育成研究の知見と、先達マネジャーの語りから、新任マネジャーが直面する7つの挑戦課題について、それをいかに乗り越えるかを考えています。玄人のみなさまにもお楽しみ頂けるように、脚注などを充実させました。どうぞご笑覧ください。
投稿者 jun : 2014年4月30日 09:56