一歩踏み出すときはピボットターン理論!? : どんな仕事をしていいか悩むとき、キャリアで迷ったとき、転職を考えるとき

 思い切り「わたしの人生論」で恐縮なのですが、僕は「人生ピボットターン理論」という「なんちゃって持論」を、ひそかに、唱えています。

「将来、何をしていいかわからないんですぅ」
「どんな仕事についていいか、わかんないですけんのー」

 といったような就職活動手前の学生さんが、今仮にいたとして、万が一人生最大の過ちを犯し(笑い)、「他人の話を聞けない星人」で生まれた、この僕に(笑)、人生相談なんかをしはじめちゃったとして、もし僕が、彼/彼女に語りうることがあるのだとしたら、それはひと言。

 「人生の選択とはピボットターンです」(笑)。

 ごめん、それしかないんだ。

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「ピボットターン」とは「片方の足を「軸足」として動かさないで、もう片方の足でくるくると移動する、ちょっと奇妙なアレ」ですね。ピボット(Pivot)とは「軸」という意味ですので、ピボットターンは「軸足を使った旋回」ということになりますかね。

 中学校とかのバスケの時間にやったことあるよね。なんかクスッと笑っちゃう、コミカルな動きの「アレ」です。イメージがつかない人は、下記をご覧下さい。

テニスナビ
http://www.tennis-navi.jp/expert/physical/purpose/footwork/003853.php

 イメージつきましたか?
 きっと、皆さん、一度は、人生のうちで、くるくるピボットターンしたことあるでしょう。
 僕もくるくる、あなたもくるくる。

 バスケでは、いったん立ち止まると、「両方の足を動かしちゃう」と、バイオレーション(違反)になります。「両足」はいっぺんに動かせない。いったん動きをとめた選手は、必ず、「軸足」を決めて、「もう片方の足」で、くるくると回り出す。
 ほんでもって、パスして、次に動き出すのが一般的ですよね。つまり立ち止まったからには、「くるくる」がある。きっと、若い頃、皆さんもやったことあるでしょう。

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 ほんでもって・・・

 「キャリア選択はピボットターンみたいなものかな?」

 という僕の言葉の真意、要するに言いたいことは「何か」と申しますと、2つです。

 まずひとつめ、それは「軸足」の大切さです。

「何か新しいことをしようとするとき」には、まずは自分の「軸足」をどこに定めるかが大切なんだよ、ということです。
 そして、さらにさらに、最も大切なことは、その「軸足」は「今まで自分がやってきたことのなかしかない」ということです。

 ちょっと、かっこつけていうと、

「軸とは、あなたの過去に中にある」

 そういうことですな(笑い)。

「オレの軸って何だったべか」と考えて、ある日、突然、空の上から「目もくらむような光り輝く"軸"」が、「どりゃー」と落ちてきて、「神様、ありがとうごぜーますだ、なんまいだー、なんまいだー」となればいいんですけど、たいがい、そういうことはない(笑)。

「あなた以外の他者」は、「あなたが何者であるか」を、あなたが「過去のやってきたこと」のストーリーからの類推からしか、判断できないのです。だから、「軸」は「あなたの過去」からしかつくることができない。

 あなたは「自分が、今までやってきた経験・培ってきたノウハウ」を「軸」にするしかない。とはいえ、「過去は変えられません」ので、あなたが「自分の過去」の中から、何かひとつを「軸」として「意味づけるしかない」ということです。

 つまり「軸」は「これまでの経験」から、あなたがつくるものであり、
 あなたが意味づけるものである
 そして、あなたによって「固定されるもの」だ

 ということです。

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 その上で大切なことは、「軸足ではない、もう片足の自由奔放さ」です。
 これがふたつめです。

 あなたがどんなに新しい領域に踏み出そうとした場合にでも、「軸になる足」だけは決して動かさず、逆に、自由になる反対側の足は、縦横矛盾に「くるり」「くるり」と動かす。「軸足の意味」が最大限輝く1点(落ち着きどころ)を探して、大胆に動かすのです。

 ここでやってはいけないことは、「軸足ではない反対側の足は、決して、軸足と揃えてはいけない」。つまり、1点で立ってはいけない。決して、バレーを踊ってはいけない(笑)。
 むしろ、「自由になる反対側の足」こそ、「軸足」とは違う方向に動かす。「軸足」でどっしり立っている意味が生きるように大胆に、しかし、それでいて、自分が転ばない程度に動かす。

 イメージできますか?

 こうしたことをメタファとして、キャリアの選択をすると、僕は、失敗する可能性がきっと低くなるんじゃないのかな。これが、今日、言いたいことです。

 つまり、求めるべくは

 「不動の軸足」
 「自由奔放な足」

 ということですね。

 ただし、失敗しても、知りません(笑)。またあてはまんない場合もたくさんあります。たとえば、医師・看護師などの専門職などです。想定しているのは、いわゆる、一般企業に就職活動をしている学部学生ですね。
 上記は「わたしのキャリア論」「わたしの人生論」ですので、その辺は割り引いて考えて下さいね。キャリア論を専門としている方も、マジで反応しないようにしてください(笑)。

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 もう少し具体的にいいましょう。

 今、仮に、大学時代に、勉強は全くせず、学生サークルで、イベントばかりやっていた人がいるとします。で、彼が、とうとう、3年生になった。どうするよ?、おい。

 そういうときに、少しだけ思い出して欲しいのです。「人生なんてピボットターン理論」という、たぶん、永遠に検証されないし、反論もされない、どーしょもない理論というか、「小生の持論」を(笑)。

 第一に大切なことは

 「軸足とは、あなたの過去にしかない」

 でした。
 
 いくら、学生サークルでイベントばかりやっていても、それが「あなたが過去にやってきたこと」であれば、そこにしか、軸足はありません。嗚呼、勉強もしなかったんだよね。じゃあ、それは軸足にはなりません。じゃあ、どうするか。「今までやってきた過去」を大切にするしかない。

 つまりは、自分のやってきたことの中から、そのうち「ひとつ」を「軸足」と設定して、あとは、これを大胆に意味づけることのできる領域を探さなくてはならない(だから、多種多様な経験・知識を大学時代に積むことはとても大切なことなのです。それは選択可能性を高めます)。

 その際、大切なことは、

 「軸足ではない反対側の足は、決して、軸足と揃えてはいけない」

 でした。つまり「両足で一点でたってはいけない」

 ということは、具体的にいいますと、例えば、

 「僕は、学生時代イベントサークルやってたから、イベント会社に入りたい」

 と言っちゃうということです。
 そのまんま、ベタベタに。それ、ベタベタすぎない?

 もちろん、いってもいいんですよ。確かにそれで成功することもあるんだと思います。でも、どうなんだろう? 社会人の皆さん、いかがですか? 「学生時代に片手間でイベントサークルやっていた学生」を、「仕事としてイベントをする人」が、採用したいと思うでしょうか。
 むしろ、たぶん、根拠はないんだけど、僕は、結果は「逆」になることの方が多いと思うんだよね、たぶんだけど。そのあたりはご意見をお伺いしたいところです。
 
 次にやらなければならないことは、「軸足でどっしり立っている意味が生きるように大胆に、しかし、それでいて、自分が転ばない程度に動かす」でしたね。

 もちろん、「コケちゃだめ」なんです。「コケない範囲」で、「イベントサークルをやっていたこと」が、最大限活きるような業界・業種を探すこと - つまりはイベントなんかのノウハウなんか、全然今まで必要としなかったんだけど、これから必要とする業界・業種を見つけ - 何とか自分なりの「付加価値」をだす。「自分がこれまでやってきたこと」とは、「他人にとっては新しいこと」もあるのです。自分のやってきたことが、輝いて見える領域を見つける、ということです。

 思うに、世界は広いんです。公衆良俗に反しない限り、あなたがやってきたことを評価してくれる領域は、世界のどこかにはあるはずです。
 いや、本当にそう思いますよ。意外なところで、意外な場所で。問題は、そういう「反対側の足」が「落ち着く1点」をいかに探すか、ということです。

 これが「人生ピボットターン理論」です。
 たぶん、この理論?は、転職とかにも、ある程度は言えることではないかな、と思うのですけどもね。

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 バスケのピボットターンでは「いったん、止まってしまった場合には、両足は動かせない」というルールがあります。つまり、「軸足を無視し、かつ、自分のやりたいことだけを優先して、ある日、突然、変身することを求めること」 - つまり、「両足ともに前に投げ出すこと」「両足を空中に投げ出して、ジャンプすること」はできない。
 ある日突然、カフカの「変身」のように、自分が「変わること」はないし、世界に「変革」がおとずれることは、たぶんない。

 多くの場合、自分の軸は、自分のやったことの中からつくるしかないし、その際には、その軸でしっかりとたったうえで、もう一歩を無理ない範囲で、踏み出すしかない。僕はそう思います。

 「人生ピボットターン理論」は「僕の人生論」「僕のキャリア論」です。
 くどいようですが、これは永遠に検証されないし、また反証もされない理論??です。
 最近、学生の皆さんにアドバイスを求められることがあり、説教臭くなるのはいやだったのですが、書いてみました。

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 やっぱ、やめときゃ、よかったかな。
 でも、もし万が一、参考にしていただけるのだとしたら、嬉しいことです。

 さて、僕も、次の1歩をどこに踏み出すか。。。
 40近づいても、まるで、人ごとじゃないんですよ(笑)。
 今日のブログは、自分のために書きました(笑)。

 そして人生は続く

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■2012/07/09 Twitter

  • 18:36  研究室の書棚に、おもむろに置いてあったDVD「高田純次 適当伝説」を借りてきちゃいました。誰のか知りませんが、一日お借りします。ていうか、誰の?
  • 12:00  5人に2人が親に言うか・・・。RT @shigejam ネットいじめ(Cyberbullying)を解説したインフォグラフィック。深刻です。 http://t.co/HKlAdSqC
  • 11:05  残席「ごくわずか」です、お早めにどうぞ>大学生研究フォーラム2012 : グローバルキャリアの時代に大学教育は何ができるか 8/19(日) : http://t.co/7ZFrSmy0
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■2012/07/08 Twitter

  • 21:04  Name your work! RT @makimuramaho 「肩書き」を聞かれるといつも困る。どうしよう。私は会社員だけど、私の100%が○○会社じゃないし、かといって私の活動に名前があるわけじゃない。名前をつけなければいけないなぁ。  [in reply to makimuramaho]
  • 14:11  TAKUZOと葛西臨海水族園。爆走するマグロを見る。 http://t.co/g0zrm7vq
  • 09:20  熱帯魚水槽のお掃除。ヒーターを取り外し、冷却ファンを取り付け。夏だね。 http://t.co/VEFbnJis
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投稿者 jun : 2012年7月10日 17:50