Unconference(アンカンファレンス):ユーザー参加型の「創発の場」をつくりだせ! : REMIXの応募〆切

 12月9日 / 10日、奈良県吉野で「REMIX : 経験のリミックス」というイベントを、上田信行先生×中原が主催となり開催することは、先日、このブログでもお伝えしました。

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REMIX : 経験のリミックス

http://www.nakahara-lab.net/blog/2011/09/remixneomuseum.html

 下記は、デザイナーの三宅由莉さんがつくってくださった、REMIXのパンフレットです。多種多様な色から構成されている背景は、まさに「REMIX」が「REMIX」たることを暗示しています。

 申し込みは先日で終了しましたが、予想を超える120名程度の参加希望の問い合わせを得ることができました。心より感謝いたします。おそらくすでにメール連絡がなされていることと、思います。皆様にお会いできますこと、心より愉しみにしております。

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 お越しになられるお客様は、東京・大阪をはじめ全国からおいでです。
「12月のクソ忙しい時期に、奈良県・吉野まで来られる」ということは、かなりの調整が必要ですし、よほどのパッションをお持ちなのだと思います。ありがとうございます。

 REMIXは、「主催者 - お客様」の垣根のないイベントです。パッションをお持ちの皆さんで、この場を素晴らしい気づきに満ちた場にいたしましょう。
 わたしたちも、皆さんのパッションにお応えできるよう、努力いたします。最近は、上田先生と「遠恋中のカップル」のように電話をして相談する日々です。関西では、上田先生と同志社女子大学の皆さん、卒業生の皆さんが、頻繁に会議をもってくださっているようです。お疲れ様です。どうぞよろしくお願いいたします。

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 ところで、今日の話題は「Unconference(アンカンファレンス)」という考え方についてです。先ほどのポスターにも、大きく「Unconference」と書いてありましたね。
 この概念が、ここ数日、上田先生と僕の「電話」の主な議題になっています。この言葉は、「今、米国のいろいろなところで話題になっているよ」ということで上田先生から教えてもらいました。学術ワードというよりは、実務の、市井の人々から生まれた概念の模様です。

 アンカンファレンスとは、「カンファレンスのUN」ですから、必然的に「これまでのカンファレンスのあり方」を問い直す、つまりは、カウンターカルチャー的性質を帯びている言葉です。
 ここで「カンファレンス」とは、「壇上からエライ先生」が「ありがたい講義」を「伝達」してくれる、いわゆる「導管モデル」の場をさします。よくあるフォーラム、セミナー、講演、会議体です。

 アンカンファレンスは、すでに世間では、様々な使われ方をしていますが、いくつかの特徴があります。

 【Participation】
  ユーザー参加型・ユーザー主導型の場であること

 【Interaction】
  トップダウンに「教えてくれる」場ではないこと

 【Emergent】
  プランに従った場ではなく、創発の場であること

 定義によっては、Wikipediaの「アンカンファレンス定義」のように、1)価格が高く、2)スポンサーのついたプレゼンテーションがあり、3)トップダウンの組織によって運営されているので、それを「回避」するのが、Unconferenceだ、という言い方もなされています。たぶん、そういう定義もあるのでしょうね。

 ところで、このアンカンファレンスという概念、じわじわといろいろな場所で使われているようです。組織経営、組織内コミュニケーションのあり方を、徹底的に「アンカンファレンス」にする組織もあらわれているようです。面白いですね。話をお聞きすると、「組織開発」にも通じるところがあり、非常に盛り上がっていました。まさに、小生が長岡先生(法政大学)「ダイアローグ 対話する組織」で書きたかったこと、そのものです。

 結局、これを、REMIXのプログラム構成のコンセプトのひとつに設定し、学習研究の立場から概念を組み替え、インプリメンテーションすればどうなるか、という話になっています。面白いですね。REMIXでは、日本ではじめての「Unconference」をご体験いただければと思います。

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 最近、とみにコミュニケーションのあり方が変化してきています。それも、これまでは教育や学習の専門家・プロがそのことを主張して概念化してきましたが、そうした概念が、市井の様々な人々に語られています。そして「Unconference」というキャッチーな言葉でまとめられようとしています。

「学びとコミュニケーションの世界」は、まさに、Unprofessionalの段階に入ってきたのだな、と実感した一瞬でした。
 そして、概念が「Unprofessional stage」に入った以上、Professionalは、さらにラディカルに、さらにリスキーに、コンセプチュアルな作業をしたり、場のインプリメンテーションをしていく必要があります。さらに、面白く、さらに愉快に、さらに、Learningfulに。

 ゆっくりお茶飲んでる暇なんて、ない。
 愉快だね、そして人生は続く。

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■2011/11/04

  • 22:21  中原研でも、やってください、是非。喜ばれると思いますよ。RT @mitsuru_3261 中原研でもやりましょう。 RT @tatthiy: 明日は青学で院生の方向けに「先行研究のまとめ方講座」的なものをやります。
  • 18:25  原稿催促メールきたー。メールの文面から「真の〆切」がいつなのかを推し量りつつ、明日のカタリバさん主催イベント「学びの風景2020」の講演スライドをつくる。アイアム自転車操業、、、泣。
  • 15:50  あまり真にうけないでください(笑)。コンセプチュアルにキンキンに尖っていて、それでいて、ほっこりとコンヴィヴィアルな忘年会になると、素敵ですね。RT @masahiro_sekine: 宴会部長として、指導教員とゼミ長から承った指令「世界一の大忘年会を企画せよ!」について思索中。
  • 14:51  某学術雑誌・原稿執筆。まだ5600字 / 16000字。ぜーぜー。もうダメポ。
  • 09:11  ブログ更新。どMな動機で現代アート!?:僕が美術館に出かける理由 http://t.co/cdZRHaLu
  • 06:11  シコシコと概算要求資料作り。ひー。
  • 05:49  もう枯れたプロダクトと思われるところにも、創意工夫・イノベーションの余地はある。「夢のナット」を開発せよ! http://t.co/GwmBT0P5 >日本イノベーター大賞「緩まないナット」ハードロック工業社長の若林克彦氏(日経)
  • 05:45  マッサージされたり、ハリをうたれたりしている最中に、根掘り葉掘り「成長のクリティカルインシデント」を聞くので、どう考えても怪しい人と思われるのが難点です(笑)RT @tkanai1954 大学院金井ゼミでは、熟達化研究にも興味をもつ人たち。わたしも含め、粋な「ながら取材」に感銘。  [in reply to tkanai1954]
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投稿者 jun : 2011年11月 5日 07:36