経営学習研究会【INHOUSE】 : 人材育成内製化のアート(技術)  サイエンス(科学)、そしてポリティクス(政治)

 リーマンショック以降、企業人材育成の「内製化」の動きが本格化しています。「内製化」とは人事用語ですね。ここでいう「内製化」は、「組織につとめる実務家の方が、自分の組織のメンバーを対象にして行う学習機会」と定義します。

 ここ最近では、研修はもちろんのこと、ワークショップ、ダイアログなども、組織のメンバーによって担われる場合も、少なくなくなってきました。
 中には、組織内コミュニケーションや組織活性化などをめざした、組織開発を組織内部のメンバーで担う事例も、よく耳にするようになりました。皆さんの組織ではいかがでしょうか。

 しかし、ここに「ややこしい問題」があります。

「組織のメンバーが、同じ立場の従業員に対して、研修、ワークショップ、ダイアログ、その他組織開発を実践すること」は、「子どもを対象にしたワークショップ」や、「社外で自発的に集まった人たちを対象にワークショップをすること」とは、趣を異にするところもでてきます。
 しかし、そうした、組織ならではの事情に「目配りのある学習機会」は、世の中に、非常に限られているのですね。内製化を仕事として委された人が、学んだり、集う機会が圧倒的に少ないように思うのは、僕だけでしょうか。

 世の中には、ワークショップやら、なんやら、かんやら、数多くの書籍がありますが、そこで扱われているのは、「子どもを対象にした学習機会」か「社外で自発的に集まった人たちを対象になされるワークショップのこと」であることが多いように僕には思います。しかも、その内容は、圧倒的に教育技術・学習技術であることが多いのですね。

 しかし、おそらく「内製化」に求められているのは「それだけではない」と思います。「それは大切だ」けど、「それだけではない」。仕事柄、企業・組織の中で人材開発をご担当なさっている方とおつきあいする機会が多いのですが、そうした方々が悩んでいるリアリティは、ちょっと、趣が違うように思います。
 単純に考えて、ファシリテーションのテクニックも、組織のメンバーに受けいれられるように行わなくてはなりないですし、それ以上に、政治的交渉、ステークホルダーへの翻訳など、様々なことを考慮になくてはなりません。

 内製化を行っている人とは、なかなかその仕事を外では語りにくいものです。なぜなら、内製化される研修とは、業務によってしまうのです。扱う話題が、かなり業務によっているために、安心できない環境では、あまりベラベラと、社内のことを話すことができない。

  こんな背景をもとに、もう一回ゼロから、「組織の中で研修・ワークショップ・ダイアローグをすることの意味や事例」を、「安心できる環境」「安心でき、業務を実際に担当なさっている皆さん」で、みんなで考えていく会をもてないだろうか、と、最近、考えていました。

 で、このことを、わたしの講座にご参加頂いたことのあるKさんにフラッと相談し、さらに「志ある人事・人材開発関係者の方々」に提案させて頂いたら、企画側だけでも、20名弱の方々が集まっていただきました。心より感謝です。ありがとうございます。20名は、参加者ではなくて、企画者です(笑)。それだけニーズもあるのですね。

 というわけで、近いうちに・・・

 経営学習研究会【INHOUSE】
 人材育成内製化のアート(技術)
 サイエンス(科学)、そしてポリティクス(政治)

 という研究会を、皆で企画して開催したいと思います。
 企画側で20名弱もいらっしゃるので、企画ミーティング自体が勉強会になってしまう可能性も多々あるんでしょうけど(笑)、できれば、何らかのかたちで、より多くの志ある方々に集って頂ける機会をつくりたいと考えています。

 どういうかたちになるかはわかりませんが、近いうちに、必ず。
 また、皆さんで詳細を話し合い、決まったら、このブログでご連絡いたします。

 そして人生は続く

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■2011/11/13 Twitter

  • 21:53  あれれ、新しい水槽が、知らないうちに、キッチンカウンターに出現! 困ったなぁ。。。 http://t.co/gHHZzl43
  • 17:08  ボストン留学時代のルームメイト・某省庁のM君のFacebookで発見しました(迷惑がかかったらいやだな、と思い、イニシャルにしてます)。いい言葉ですね> Chase your passion, not your pension. (Denis Waitley)
  • 15:18  RT @QLib_info: 論文検索のCiNii(サイニィ)は、CiNii Articles へ。そして、待望の、論文の全文検索ができるようになりました。日本の知の蓄積から、さらなる新しい知を見出してください。CiNii Articles http://t.co/X9U ...
  • 10:11  佐倉先生同感です。対面でインタラクティブな学習機会を生み出すことで価値を高めることも可能かもしれませんRT @sakura_osamu: みんなが超一流の授業を受けられる時代、それ以外の講義の存在意義が問われる。覚悟しないと。 RT スタンフォード大学公開講義を35000人受講。
  • 07:20  そうなんだ。ところで、僕のは、どこいったっけ?>大学卒業アルバム、売れぬ、購入者減少:「知らない人の顔ばかりでつまらない」「引っ越し時の荷物になる」: http://t.co/cuJpANhi
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■2011/11/12 Twitter

  • 23:31  「万作・萬斎 狂言の世界」を視聴中。野村萬斎の初舞台、留学、襲名後の活躍、そして、野村万作の挑戦のドキュメンタリー。長岡先生(法政大学)に薦められました。確かに、面白い!:徒弟制、模倣、挑戦とは何かを改めて考えさせられます:http://t.co/qgBhAKNJ
  • 18:47  ちゑや店主、独立記念祭 http://t.co/fgQH1rui
  • 15:48  綺麗だなぁ。。。アクアショップにて。 http://t.co/2fpBn04k
  • 14:10  すごい参加人数 RT @yuuhey: スタンフォード大学の公開講義を35000人が受講。大規模オンライン授業の幕開けになるか。 http://t.co/JGPRRcN1
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■2011/11/11 Twitter

  • 22:55  お疲れさん。人材育成学会での発表、頑張ってください> RT @fumituki85 今日、中原先生と @mitsuru_3261さんに発表原稿をチェックして頂いて、一応完成した!なれない分野だったので今回は超難航だった。あとは最終チェックを頂いたら、郵送しよう。  [in reply to fumituki85]
  • 22:53  組織市民行動を体験・役割を学ぶためのカードゲーム。先日ワークショップ実施、お疲れさんでした>福山君のブログ:組織市民行動ゲームワークショップの開催報告: http://t.co/He5nX47l
  • 11:47  今日は寒いな。このところ、寒暖差が激しいですね。TAKUZO風邪。
  • 08:03  すごい、グローバル!>由紀さおりさん、欧米で大ブレーク 日本語で歌いヒット、米、カナダ、ギリシャなどでチャートの最上位、iTunesジャズ部門で堂々の1位に(asahi): http://t.co/h0ixImmW
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■2011/11/10 Twitter

  • 18:47  深刻な問題>@yukatan 「インターネットで情報発信できる被災地域には、もらい過ぎではないかと思うくらい支援物資が届きます」「やり方を知らない地区は、ほとんど物資が来ていません。その格差が急速に広がっているんです」 http://t.co/CfREeGeZ  [in reply to yukatan]
  • 18:28  RT @tatthiy: 「先行研究のまとめ方講座」を実施しました!(@青山学院大学): 青山学院大学の社会人大学院生の方(修士1年)を対象 http://t.co/HZbZA2i0
  • 18:16  大学院生の頃(10年以上前)、こんなこと考えてたんですね。今でも、あんまり変わってないかな>物語と学習、経験を物語ること: http://t.co/rftSpckH
  • 18:15  最近、いろいろな方が「中原さん、昔、こんなことを言っていましたよ」と、昔僕が大学院生の頃に書いた雑文(当時はHTMLで書いてた)の記事をググって教えてくれます(赤面)。ネットワークって、昔のことでも、全部ログ化されて残ってるから、すごいですね。
  • 15:42  ヒアリング・インタビューの極意>「問われる者」は「問う者」に敏感に反応する。撞木と鐘と同じである。鐘は、たたき方で鳴り方が違う。(立花隆)
  • 14:44  駒場授業「メディア創造ワークショップ」:ヒアリングの作法と文章構成法。間杉さん最終講義。
  • 14:16  ブログ更新。「見える化」と「ことば化」による人材育成 : 人が育つ!?レストランに行ってきた! http://t.co/Kb6jABS2
  • 12:56  脇本君(D3)論文指導。1行ずつ音読。ストラクチャーが、まだぼんやりとしているので、リバイズ決定。
  • 11:04  横浜市教育委員会の皆様、来研。1月19日関内ホールで開催される「第23年度 人材育成フォーラム」の打ち合わせ。
  • 08:03  Joe RaelinさんのWebページ(Leaderful organization & Work-based learningの研究者)。いくつか論文ダウンロード可能。 http://t.co/VGNrQX0B
  • 07:53  Leaderful & Learninful Organizationがあったら素敵ですね!RT @tkanai1954 Rarelin・リーダーフル組織・Leaderful Org.リーダーフルという英語の単語はないですが、リーダーいっぱい組織。  [in reply to tkanai1954]
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投稿者 jun : 2011年11月14日 15:40