青山学院大学大学院・組織間ネットワーク特論2011 本年度集中講義のシラバスができた!
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青山学院大学大学院・組織間ネットワーク特論2011
シラバス最終
大学院修士1年生・2年生向け・科目等履修生制度あり
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中原 淳
東京大学 大学総合教育研究センター 准教授
■講義の目的・概要
人は、人生の一定期間、学校という場所「だけ」で学ぶわけでは
ありません。学校を「卒業」した後でも、会社や組織の中で、新た
な知識を獲得したり、他者と知識を共有したりしながら、仕事に日
々取り組んでいます。人は年をとっただけでは、学びをやめません。
人は、生けとし生きる限り、学び続ける存在なのです。
本授業では、経営学習論(Management learning)という分野
の基礎的文献の購読、ディスカッションを行います。
近い将来、組織における学習、人材育成システムを実際に「分析」
したり、あるいは「構築」したりする場合に必要になる基礎的概念
を理解することをめざします。
講義は受講者によるプレゼンテーションを中心に進行します。
経営学習論の主要概念をレビューするほか、今年度は特に「組織
開発(organizational development)」に焦点をあてます。組織
開発とは「組織の卓越性・優位性を保つことを目的として、人々の
インフォーマルな関係性や、組織文化を効率的かつ協働的にするプ
ロセス」と定義します。株主価値の極大化、成果進捗管理の徹底など
の背景の中、今、職場の人間関係、組織の理念が喪失の危機にあります。
この基礎的文献を購読し、今、企業経営者・人事担当者が何をなす
べきかを、議論します。
■評価
下記の3点から成績をつけます。
1.出席(20%)
2.プレゼンテーション(教員評価40%)
3.資料のクオリティ(教員評価40%)
なお評価のポイントは下記の5点。
1.スライド・配付資料のわかりやすさ( / 5)
2.プレゼンテーション手法(声・身振り)( / 5)
3.質疑応答の適切さ( / 5)
4.理論の解説がわかりやすいか( / 5)
5.考察がなされているか( / 5)
■連絡先
中原 淳(なかはらじゅん)
〒113-0033 東京都文京区本郷7−3−1
東京大学 大学総合教育研究センター 准教授
東京大学大学院 学際情報学府 准教授(兼任)
Blog : http://www.nakahara-lab.net/
■場所
青山学院大学 青山キャンパス
11号館 1121教室
http://www.aoyama.ac.jp/other/map/aoyama.html
■参考書
中原淳(2010)職場学習論. 東京大学出版会
講義では直接利用しませんが、主要概念がまとめられていますので
適宜ご利用ください。
■日時
9月3日(土) 9時ー17時
セッション1 9時から10時 オーバービュー
セッション2 10時から11時30分
セッション3 13時45分から15時15分
セッション4 15時30分から17時00分
9月4日(日) 9時ー17時30分
セッション5 9時から10時30分
セッション6 10時45分から12時15分
セッション7 13時15分から15時45分
セッション8 16時から17時30分
9月11日 10時ー14時
セッション9 10時から11時30分
セッション10 12時30分から14時00分 リフレクション
リフレクション 14時から15時
■プレゼンテーションのやり方
・文献購読は1セッションあたり「受講生2名」(2名が難しい場合は3名)で担当・要約・発表してください。担当した文献の発表には責任をもってあたってください。万が一、2名ともに当日事情が生じた場合には、受講生同士で調整をお願いをいたします。
・東大での過去の平均的な準備時間を見ると、おおよそ2名で
「3週間程度」必要のようです。本授業の「評価」はプレゼンテー
ションと資料のウェイトが大きいです。十分な時間をとってください。
・文献の割り振りと、発表日時はコースにて決定し、結果をお知らせい
たします。なお、ご希望に添えない場合もあります。
その際はどうぞお許しください。
・課題文献、図書を個人で役割分担をしながら購読し、ひとつの
ストーリーにまとめ、プレゼンテーション20枚以下にまとめてください。
複数の課題文献が1セッションに割り当てられている場合は、文献
内容をそれぞれ要約し、その総合的な意味を考察してください。
ひとりにつき発表時間は35分程度です。
・プレゼンテーションには下記の情報を最低限含むようにしてください。
「初学者」の方が聞いても、わかるように説明することがポイントです。
1.著者の背景情報
2.文献の概要
3.先行研究など、研究の背景情報
4.文献の要旨
5.文献の要旨
6.文献の要旨
7.理論的示唆、実践的含意
(8.文献が複数の場合は、総合的意味など)
9.興味をもったところ、ディスカッションのポイント
・配付資料は「パワーポイントの配付資料」を各自印刷して、用意してきて
ください。何部印刷するかは、事務局に受講者数をおたずねください。
・配付資料のデジタルデータ、当日行ったプレゼンのデジタルデータは全員で
共有するので、当日USBメモリなどに入れてもってきてください。
・当日のPC・プロジェクタは各自用意してきてください。
■授業内容
#1オーバービュー「経営学習論の視座」
・中原がプレゼンテーションしますので、こちらを担当することはできません
・中原淳(2010)職場学習論. 東京大学出版会
#2「組織社会化論」(担当: ・ )
(○)尾形真実哉(2008)若年就業者の組織社会化プロセスの包括的検討. 甲南経営研究
(○)尾形真実哉(2008)新人参入の組織論的考察. 甲南経営研究
#3「組織社会化論」(担当: ・ )
(○)竹内倫和・竹内規彦(2009)新規参入者の組織社会化メカニズムに関する実証的研究. 日本経営学会誌. Vol.23 pp37-49
(○)尾形真実哉(2009)導入時研修が新人の組織社会化に与える影響の分析. 甲南経営研究. Vol.49 No.4
#4「組織社会化論」(担当: ・ )
(○)小川憲彦(2005) 組織社会化研究の展望 - 組織個人化研究の展開に向けて. 神戸大学経営学研究科モノグラフ.
#5「経験学習論」(担当: ・ )
・松尾睦(2006)経験からの学習-プロフェッショナルへの成長プロセス. 同文舘出版, 東京
(○)Matsuo(2011) The role of sales berries in facilitating experiential learning A empirical study of Japanese sales person. Psycology and Marketing. Vol28 No.4
(#5の英語文献は、松尾(2006)の一部が投稿されたものです。適宜参照してみてください)
#6「組織開発論」(担当: ・ )
(○)中山和彦(2007)組織開発とは何か?. The Journal of human relation. Vol.6
(○)西川耕平(2011)実践としての組織開発. 甲南経営研究. Vol.51 No.4
#7「組織開発論」(担当: ・ )
(○)Ruona & Gibson. The Making of Twenty first century HR: An analysis of Convergence of HRM, HRD, OD. Human Resouce Management Vol.43 No.1
#8「組織開発論」
(○)杉万俊夫・谷浦葉子・越村利恵(2006)研修会場と職場が共振する研修プログラムの開発. 看護組織の中堅看護師研修における試み 実験心理学研究
(○)福井宏和・杉万俊夫(2007)安全のための小さな試みを促進する職場活動. INSS J. Vol.14, Page2-10
#9「組織開発論」(担当: ・ )
(○)Lien, Hung and Mclean(2007) Organizational Learning as an Organization Development Intervention in Six High- Technology Firms in Taiwan: An Exploratory Case Study. Human Resource Development quarterly Vol.18 No.2
#10「組織開発論」(担当: ・ )
(○)福井宏和・杉万俊夫(2005)現場調査による安全風土醸成へのアプローチ. Vol.12 pp65-70
(○)Clarke(2004) HRD and the challenges of assessing learning in the workplace. International journal of training and development. Vol.8 No.2
#11「リフレクション」
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投稿者 jun : 2011年6月 1日 20:59