成功するインタビュー、大ゴケするインタビュー?
1時間という限られた時間の中で、どのくらい、アクチュアルで、リアリティのある出来事やストーリーを聞き出すことができるのか?
どのような「問いかけ」をなげかければ、いわゆる「社会的望ましさ(常識的な倫理観に適合した回答を無意識的にしてしまうこと)」が比較的に低い、「生き生きとした語り」を引き出すことができるのか?
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僕自身、いくらインタビューを重ねても、このことには、本当に悩まされます。
仕事柄、僕は、マネジャーの方、若手ビジネスパーソンの方々にインタビューをさせていただくことが多いのですが、インタビューを終えて、別れの挨拶をし、エレベータの扉がしまった瞬間、「あー、あのとき、こう聞けばよかったな」「しくったなー」とつぶやいちゃうことが、多々あります。
反対に、これはかなり希なことではありますが、インタビューが会心の出来のときは、小躍りしてしまうくらい喜びます。「今日は、うまくいったな−、あの問いかけはよかった」と。悪いんだけど、自画自賛です(笑)。
お忙しいビジネスパーソンの方々にいただける時間は、最大でも1時間。この忙しい中1時間をいただけるのは、非常に感謝です。でも、その貴重な時間はあっという間に過ぎていきます。僕の経験上、相手も、45分を超える頃から、チラチラと時計に目をやるようになります。このあたりから、かなり「焦る」。
「1時間の勝負」には、悲喜こもごものインタビュアーのストーリーがあるのかもしれません。
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数々のインタビューを重ねてきて、インタビューには、いくつかテクニックがあるのではないかな、と思います。正確にいうと「成功するインタビューを保証するテクニック」ではなく、「大ゴケしないインタビューのテクニック」です。
例えば、1)信頼を得るためのテクニック、2)インタビューの趣旨と質問項目を伝えるためのテクニック、3)聴きたいことを自分自身がきちんと知るためのテクニック、4)事実と自分の解釈を分けて考える思考技術などでしょうか。
くどいようですが、所詮、これらのテクニックは、テクニックです。それはミニマムラインを確保するための技術であって、そこで、インタビュイーから、アクチャルでリアリティあふれるストーリーが語られるかどうか、つまりは「成功するインタビューが可能かどうか」はわかりません。
しかし、これらを駆使すれば「大ゴケしないインタビュー」は可能なのかな、とも思っちゃったりするのです、、、なんつって。
こうしたテクニックは、過去に、様々に語られています。労働経済学の小池先生や、ジャーナリストの立花隆さんによって、留意するべき点が、様々に提唱されているので、それをご覧いただくのが一番早いかもしれません。僕自身が実践していることも、その多くは下記に記してあることです。
いつかは、僕自身も、「組織と学習研究」の文脈にあったインタビューの本を書いてみたいな、と思います。
限られた1時間の中で、どのようにしてインタビューを実践すればいいのか、について論じるのはもちろんのこと、僕自身の専門を活かすのならば、そういうインタビュアーを「育てる」ためには、どのような「教育手法」が必要なのか、についての本です。
そういう本あるんですかね? 僕は門外漢なので知りません。
アメリカのジャーナリストスクールとかだったら、インタビューのトレーニング方法とか、あるのかな。日本のマスメディアだったら、どのように教えているのですかね? 非常に興味深いところです。
まぁ、志は高く、そして秘めて、機会があって、そのときになっても、やりたいようだったら、いつかね。まぁ、自分のことがちゃんとできるようになったらね(笑)。
そして人生は続く。
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■2010年8月9日 中原のタイムライン
- 22:04 ようこそ!専門誌「人材教育」の公式アカウントおめでとうございます!@jinzaikyoiku 中原先生、こんにちは。『人材教育』編集部の吉峰です。やっと公式アカウントを開設しました。今後ともよろしくお願いいたします! [in reply to jinzaikyoiku]
- 22:03 「もっと挑戦してください。でも、出すぎた杭になると、冷や飯、食わせちゃうよ」「もっと挑戦してください。でも、失敗すると、痛い目見るよ」・・・そのような風土が漂う組織において、人は「挑戦しないこと」を「合理的」に選択する。
- 22:03 新研究ネタのため、ビジネスパーソンに対するヒアリング調査を続行中。
- 19:14 ハーバード大学教育大学院のパーキンスさん、ガードナーさんの研究グループ「プロジェクトゼロ」って、今、こんなカンファレンスやサマーインスティテュートもやっているんだ・・・初日はスミソニアン博物館か。http://ow.ly/2mQ6N http://ow.ly/2mQ6X
- 13:33 自分も帰任時の逆適応の難しさは経験あり:海外勤務は赴任よりも「帰任」が問題であることも多い。海外赴任時に経験するカルチャーショックよりも、帰国後のカルチャーショックの方が大きいと答えるマネジャーは、米国派遣者で60%、日本の派遣者で80%である。Black et al(1999)
- 12:59 笑 @ikeyu 「好きになった人の名字っていつまでも破壊力あるなあ」が好き RT @AkaneSato 短い言葉の持つパワー。ツイッターの醍醐味です。RT @nakaharajun 素晴らしい名言が多い:Twitter名言 http://bit.ly/9ss9Uh [in reply to ikeyu]
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■2010年8月8日 中原のタイムライン
- 12:40 僕のベスト3「飛べないよと知っている人より、飛べるかもと思っている人の方が好きだし、飛ぼうとする人はもっと好きだ」「手のひらで踊っていたとしても あなたには そこは舞台なのですよ」「わけもなく悲しいのは、本当は訳がある」Twitter名言 http://bit.ly/cUmtV6
- 00:39 思わず、うなってしまうような、素晴らしい名言が多い:Twitter名言 http://twittermeigen.tumblr.com/page/1
投稿者 jun : 2010年8月10日 06:34