「メディア創造ワークショップ」のカリキュラムができた!

 あいかわらず、僕の日常は、バタバタしています(大人語)。

 昨日は、来学期に駒場で行う授業「メディア創造ワークショップ」のカリキュラムを、それぞれの専門家・プロの方々まじえてディスカッションをしながら、みんなで創りました。

 世界で誰も感じたことのない学習経験を創ろう!

 その道の専門家の方々と、ディスカッションして、ものを創り上げていく経験というものは、本当に楽しいものです。この授業にご協力いただける皆さんには心より感謝しています。ありがとうございました。

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 「メディア創造ワークショップ」は、東京大学の1年生、2年生向けに、「自分たちの力でメディアを創ってみる」という授業です。
 具体的には、最近話題の「電子書籍」をつくります。大学を出て、自分たちでアポをとり、取材を行い、様々な人にあって、電子書籍(ipadのアプリ)をつくることをめざします。

 つくった書籍(アプリ)は、実際に、無料で配信をいたします。その中では、多様な、そしてタフな経験をたくさんすることでしょう。様々なレスポンスやフィードバックが寄せられることでしょう。

 募集は機材の関係がありますので12名限定。「志」と「やる気」のある1年生、2年生に、ぜひ、参加していただきたいと考えています。我こそは、と思う方はぜひ、ご参加ください。

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東京大学 駒場キャンパス 全学自由ゼミナール 2010年後期
「メディア創造ワークショップ」
水曜4限(14:40-16:10) 駒場KALS
担当教員:中原 淳准教授・重田勝介助教
東京大学 大学総合教育研究センター
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■趣旨

 近年、ソーシャルメディア、電子書籍など、テレビ・新聞・ラジオの
いわゆるマスメディアに変わり、様々なユーザー参加型メディアが登場
しつつある。これらのメディアにおいては、ユーザーが、コンテンツの
「受け手」というよりも、自ら望めば、コンテンツの「作り手」になる
ことが可能である。すなわち「メディア創造」の機会が、万人に開かれ
ている。

 この授業の目的は、「メディア創造」である。メディアとしては「電
子書籍」を取り上げる。学生自らが取材を行い、コンテンツを執筆・撮影
・編集し、「スチル・テキスト・ビデオを含む、ipadで閲覧可能な
インタビュー雑誌」を開発し、配信するまでを実習する。

 作成したコンテンツは、授業終了後、広く一般に無償で公開する。
必要機材(Macbook、編集機、マイク、ipad)等は準備・貸与するので、
学生は準備をする必要はない。

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 本講義の性格上、受講にはいくつかの注意がある。

 まず第一に、取材・撮影・編集などはグループで行う。協調的な作業
やコミュニケーションを厭わないことが求められる。

 第二に、受講にあたって、事前に特別なスキルやプログラミング等の
知識は必要ない。ただし、撮影・編集のスキルは、作業をしながら学ぶ
「熱意」が必要である。プログラミング等の知識については必要ない。

 第三に、授業時間以外にも、場合によっては、グループで話し合った
りする時間が必要である。また、実際の取材は、具体的に手を動かし、
足を使ってなす必要がある。これらの活動に積極的に取り組むことの
できる学生の参加を希望する。

 機材の関係上、人数は少数にしぼり12名までとする。希望者が多い
場合には、初回授業開始時にレポート課題を与え、所定日時まで提出
してもらう。それによって受講制限を行うことがあるので、ご了承いた
だきたい。
 最後に、このような授業の性格上、途中で授業受講を辞めることは
極力差し控えていただきたい。

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 本授業の主なターゲットとしては、将来メディア産業で働きたい人の
みならず、広くナレッジワークにつきたい学生を想定している。

 本授業を受講することで獲得することが予想される知識・技術は、
1)現在のメディア環境に関する知識、2)取材に関する基礎的スキル、
3)コンテンツの撮影・編集等に関する知識などがある予想されるだろう。

 本講義は、東京大学 大学総合教育研究センター 教育の情報化プロ
ジェクトが主催し、東京大学 教養学部付属 教養教育高度化機構の支
援のもとに実施される。

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■10月6日 授業「オリエンテーション」
 ・授業シラバスの確認
 ・開発する電子インタビュー雑誌のコンセプトの説明
 ・(受講者多数の場合のみ)選抜課題の提示
  希望者多数の場合は、人数に制約があるため、選抜のためのレポート
  課題を設ける。10月8日までにレポート課題を提出する。

  ●レポート課題
   下記の項目を含むA41枚程度(1200字)のレポートを
   作成してください。

   ・あなたは、この授業で、どういう人にインタビューし、
    どのようなことを聞いてみたいのか?
    その上で、誰に、どういうメッセージを届けたいのか?

■10月8日(金)(人数多数の場合)レポート課題締め切り
■10月11日(月)(人数多数の場合)結果をメールにて通知
  
■10月13日(水)授業「ipad experience」
 ・ipadで電子書籍を読んでみる
  電子書籍と通常の書籍の読書体験がどのように違うのかを話しあう
 ・レポート課題の発表

■10月20日 授業「コンテンツ開発とは何か?」
 ゲスト講師 映像ディレクター 大房潤一さん
 ・スタジオ見学
 ・コンテンツ制作の現状

■10月27日 授業「インタビュービデオの作成」
 ゲスト講師 映像ディレクター 大房潤一さん
 ・ミニインタビュービデオ作成実習

■11月3日 授業「インタビューを書くということ」
 ゲスト講師 ダイヤモンド社記者 間杉俊彦さん
  ・インタビューの書き方のレクチャー
  ・模擬課題

■11月10日 グループ実習

■11月17日 授業「インタビューを批評する」
 ゲスト講師 ダイヤモンド社記者 間杉俊彦さん
  ・模擬課題をクラス全員で共有して、よいインタビュー記事とは
   何かを考える

■11月24日 授業「インタビューの手続き」
 ゲスト講師 ダイヤモンド社記者 間杉俊彦さん
  ・インタビュー取材の方法論
  ・インタビュー依頼の方法
  ・権利処理&知財の基本
  ・取材先候補のディスカッション

■12月1日 授業「電子書籍の現在 - 激変するメディア環境」
 ゲスト講師 ダイヤモンド社 加藤貞顕さん
   ・電子書籍市場の現在

■12月8日 授業「電子書籍の開発」
 ゲスト講師 ジェットマン 井上さん・吉岡さん
  ・電子書籍の開発の実際

■12月15日 授業「コンテンツ開発へ向けて」
  ・インタビューとビデオ撮影をもう一度やってみる

■12月22日 授業「インタビュー記事の構成案」
 ・インタビューを行った結果の報告を行う。
 ・インタビュー記事の構成案などをクラスで共有

■1月12日 授業「試写」

■1月19日 授業「編集」
 ・コンテンツ編集作業

■1月26日 授業「編集」
 ・コンテンツ編集作業

■後日
 ・App storeにて後日コンテンツ配信

■3月
 ・合評会

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■参考図書
 ・立花隆(1984) 知のソフトウェア. 講談社新書
 ・小池和男(2000) 聞き取りの作法. 東洋経済新聞社

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■2010年8月5日 中原のタイムライン

  • 05:31  ご一報感謝です、誤報の可能性は知りませんでした。なるほど、どうなることやら。@askoma (バーンズ&ノーブル)身売りの件、誤報という説もあるようです。どうなんでしょうね。http://oharakay.com/archives/2121  [in reply to askoma]
  • 05:18  米書店チェーン最大手のバーンズ・アンド・ノーブル、身売りを検討: http://ow.ly/2l6P0
  • 05:17  個人的には、電子書籍で誰が儲かるか、ということよりも、本を読む経験がどう変わるか、著者や読者の概念がいかに変わるかに、興味を感じます:電子書籍:携帯3社競争白熱 狙いは「データ通信料」: http://ow.ly/2l6LL
  • 05:13  ダイソンの「はねのない扇風機」は買うべきか買わないべきか、悩んでおりまする:JR東日本「駅型保育園」などに最優秀賞 第4回キッズデザイン賞 :  http://ow.ly/2l6EB
  • 05:03  すべてはデザインされている!「デザインとは何か」についての講演 RT @AkikoSugaya デザインとは何かのトーク。IDEO/NYのデザインミュージアム館長。RT @cooperhewitt "What is Design?" http://bit.ly/cBFizn  [in reply to AkikoSugaya]
  • 05:00  RT @fujisiro ジャーナリズムも似ているが、自覚している人が少ないような...RT なるほど!@clione 特にカウンセリングの場合、「助けてあげたい」が命取り。その途端助ける方略に意識が向き相手が消える。助けて「あげる」ことなんかできないと腹を括ることが必要  [in reply to fujisiro]
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■2010年8月4日 中原のタイムライン

  • 23:19  なるほど!@clione 特にカウンセリングの場合、「助けてあげたい」が命取り。その途端助ける方略に意識が向き相手が消える。助けて「あげる」ことなんかできないと腹を括ることが必要。RT この世はUnhelpful helpに満ちている!http://ow.ly/2kT5T
  • 22:48  愉しみににしています!@tatthiy そういえば京都でおみくじ引いたら「恋愛→脈なし」「学問→その調子でがんばれ!」的な結果だった。今年の夏はおとなしく研究しろってことですかね。論文執筆+新研究の実践+その他の科研プロジェクトなど、もろもろ抱えていることがあるのでがんばろー。
  • 22:18  某学会からの講演オファー・・・でも、この日はTAKUZOデーなんですよね。。。
  • 19:45  学校、教育機関に勤める方含め、教育に関心をもっておられる方まじえ、素晴らしい時間が過ごせるとよいですね。@lalaharu 教育の未来を創るワークショップ 学校、教育行政、教育機関、学生さん、様々な立場の方とともに教育の未来を語りあいたいです!http://ow.ly/2kMQe  [in reply to lalaharu]
  • 18:50  次の駅で 電車のドアが空いたら 猛ダッシュ TAKUZOお迎え なんとか間に合うか?
  • 18:43  泣RT @edufolder 20100801「東大、京大の消滅も? 子ども手当、高校無償化のツケだ 民主党の予算編成に見る大学の危機」(産経ニュース) http://bit.ly/b036y7
  • 18:22  昨日の金井先生の講義で印象に残った言葉。人事部門は"ひとの問題"ではなく"ひととひとの関わり合い"に おいてエキスパートとなることが求められている。
  • 18:16  RT @s7_Hachi: 「最終的な他者のエンパワーメント」はフィリピンで農園支援していた父からも言われたことがある。他者の為ってホント難しい。RT あなたの支援は「Helpful help」ですか「Unhelpful help」ですか?http://ow.ly/2kKgv
  • 18:12  その道の専門家の方々と協同して、授業をつくるのは、実に愉しい。世界で誰も感じたことのない学習経験を創ろう!
  • 17:18  ブログ更新。あなたの支援は「Helpful help」ですか、それとも「Unhelpful help」ですか?「この世はUnhelpful helpに満ちている!」支援することの難しさについて、ゆるゆると書いてみました。 http://ow.ly/2kKgv
  • 17:08  サンデル先生の講演会、メディア創造ワークショップ、まだ言えないもうひとつの秘密企画の実現のために、大総センターのスタッフ、重田助教(@shigejam)、山本さん、阿部さんが尽力してくれています。感謝です。せっかくの機会なので、最大限、多くの人々の学びにつながるよう努力します!
  • 16:43  ご登壇感謝です。スタッフ一同、精一杯努力いたしますので、なにとぞよろしくお願いいたします。@SOYAMA 光栄です!よろしくお願いします! RT Learning bar運営スタッフ次回の開催は、9月29日(水)。メルマガにて募集です。 http://ow.ly/2kJLr  [in reply to SOYAMA]
  • 16:41  感想・記事をありがとうございます。ありがたいことです。@akinorin 京都大学での「大学生研究フォーラム」、中原淳先生の講演。大学のキャリア支援が向くべき方向について、たくさんの示唆が。刺激いっぱいでしたので、ブログに感想まとめましたhttp://am6.jp/cUmiM3  [in reply to akinorin]
  • 16:40  中原研究室M1の吉村さん(@lalaharu)が、仲間の皆さんと一緒に、「教育の未来」を考えるイベントを企画なさっています。『教育の未来を創るワークショップ2010』~未来の教育を創っていく仲間と出会う場 http://ow.ly/2kJJ5
  • 15:32  JR東日本、共同研究打ち合わせ。
  • 14:35  Learning bar学生スタッフ5名募集!9月29日16時- 22時まで。4000円入場料無料、バイト代5000円支給(交通費含む)、仕事内容は会場設営、運搬。食べ飲み放題。申し込みは名前、ふりがな、所属、メアド、携帯番号を明示の上 bar.gakusei@gmail.com
  • 14:28  Learning bar運営スタッフ会議! 次回Learning barは、9月29日(水)サイバーエージェントの曽山さんをお招きいたします!8月末に募集文がメルマガでまーす。メルマガへのご登録をお願いいたします。 http://ow.ly/2kI1Z
  • 11:26  東京大学教養学部 全学自由ゼミナール「メディア創造ワークショップ」の関係者打ち合わせ。ダイヤモンド社間杉さん、映像ディレクターの大房さん、JETMANの井上さん、中路さん。
  • 10:55  「ハーバード白熱教室 in Japan」マイケル・サンデル教授 東大講演会プロジェクト。関係者打ち合わせ。東京大学 大学総合教育研究センター、NHK、東大学務課。
  • 09:39  本郷キャンパスに、やけに、わかいひとが多いな、と思ったら、今日は東京大学オープンキャンパス。高校生たちですね。 http://tweetphoto.com/36684867
  • 08:20  保育園送り完了。今日も暑いわ。
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投稿者 jun : 2010年8月 5日 06:26