学会のシンポジウムの演題と概要が決まりました!
今年の日本教育工学会は、東京大学・本郷キャンパスで実施されます。僕は、大会のシンポジウムを担当しています。
変革をささえる教育工学:サスティナビリティとスケーラビリティ
http://www.nakahara-lab.net/blog/2009/04/post_1473.html
ご講演いただく先生方のご協力で、下記のように、演題が決まりました。この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。
「教育現場における変革」のサスティナビリティとスケーラビリティ・・・初等教育の現場、高等教育の現場では、それぞれ、どのような挑戦がなされているのでしょうか。そして、その挑戦のもとでは、
1)研究者と実践者の関係はいかに「ある」のか
2)研究者は何をデザインし、何を評価するのか
3)研究のアウトカムはどのような表象を用い、「誰」を「宛先」に発信されるものなのか
4)研究者が「研究以外」に引き受けなければならないことは何か
5)上記のようなプロセスの中で、研究者はいかなるアポリアを背負うことになるのか。
僕自身がとても楽しみなセッションになりそうです。
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【初等教育】
■学校現場・企業・研究者による共同研究のサスティナブルなデザイン
玉川大学 堀田龍也先生
概要
教育工学を支えるプレイヤーである学校現場・企業・研究者は,それぞれ異なる立場を持つため,一般に連携することは容易ではない。教育工学の発展のためには,三者が連携する共同研究をサスティナブルにするデザイン原則を共有すべきではないか。いくつかの事例をもとに検討する。
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■カリキュラム・リーダーシップに関する理論的・実践的研究-語りと探究のコミュニティの可能性と課題-
大阪教育大学 木原俊行先生
概要
「カリキュラム・リーダーシップ」は,カリキュラムに関する「語りと探究のコミュニティ」をいかに充実させるかという,問題解決の営みである。この概念の台頭や実践化を報告しつつ,そこに内包される,カリキュラムに関する知恵の交流や伝承の可能性と課題について,理論的・実践的に論ずる。
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【高等教育】
■FDは研究か、実践か?~高等教育学における臨床研究アプローチの模索~
愛媛大学 佐藤浩章先生
概要:
報告者はFDを実践するFDer(ファカルティ・ディベロッパー)である。自らの実践を普及させるために、その成果を明らかにする臨床研究に取り組んでいる。報告者の事例を紹介しながら、その特質を考察する。さらに研究成果を持続させるための、人材育成やシステムづくりの実践を紹介する。
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■京都大学センターによるFDの組織化:そのサスティナビリティとスケーラビリティ
京都大学 松下佳代先生
京都大学センターでは現在、学内・地域・全国・国際の4レベルでFDネットワーク構築と拠点形成を進めている。今回は、地域レベルでの組織化の事例を取り上げ、それがどう生成し、持続し、波及しつつあるか、そこに我々がどう関与してきたのかを議論する
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■コメンテーター
松尾 睦先生(神戸大学:経営学の立場から)
長岡 健先生(産業能率大学:組織社会学の立場から)
■司会と問題提起
中原 淳(東京大学)
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追伸.
名城大学の神保啓子さんの論文、オンラインで読むことができます。個人的には、非常に興味深いなと思いました。関係する方は、ぜひ、ご一読ください。
価値創造FD マネジメントの方法:コミュニティ・オブ・プラクティスのモデル
http://emspd.meijo-u.ac.jp/publication/journal01/1_02.pdf
投稿者 jun : 2009年4月13日 09:06