ファカルティ・ディヴェロップメント2.0 ワークショップ
下記、再掲です。ファカルティ・ディヴェロップメントのワークショップを9月21日東京大学で開催します。ファカルティディベロップメントに関しては、大学院に続き、学部の義務化が検討されています。要するに、「どの大学でも他人事ではなくなる」ということです。
ファカルティディヴェロップメントは、従来のいわゆる「授業改善」を中核にすえたものでよいのでしょうか?それとも新しいカタチがあるのでしょうか? このワークショップでは、「望ましいファカルティディヴェロップメントとはどのようなかたちでなされるべきか?」を考えます。
ぜひお越しください。
----------------------
(下記再掲)
最近、ファカルティディヴェロップメント(FD)が注目を浴びていますね。大学学部、大学院での義務化の動きが急速に進んでいます。東京大学でも、今年から、俗称「FD部会」という全学組織をつくって、これに対応しようとしています。
ところで、皆さん、「素人丸出しな質問」で恐縮なんですけど、
「FDって、そもそも何なのでしょうか?」
・
・
・
・
「話をふっておいて、オマエがケツまくるんじゃない」と言われそうですが、ごめんなさい。本当に僕自身がわからなくなってきているのです。
今年に入ってから、仕事の都合で僕もいろいろ勉強したり、レクチャを受けたりしているのです。が、正直にいいますと、僕には、これがだんだんとわからなくなってきました。
一般には、FDというのは「個々の教員が、自分の授業をカイゼンする試み」だと理解されています。シラバスをつくったり、評価を実施したり、授業を撮影するなどして、とにかくPDCAのサイクルをまわし、「授業をカイゼンする不断の活動」だと理解されている。
しかし、そのフィージビリティを考えた場合、それを「教室に限定される活動」として把握し、実施体制をつくることは、組織的、かつ、戦略的にコレクトなのだろうか、と思ってしまうのです。「素人考え」で恐縮なのですが、いくつか、それには理由があります。
まず、FDを教室に限定された営みだと把握した場合、よいことか悪いことかは別として、多くの大学教員の目には、それは「新たな負荷」とうつるでしょう。「それでもやるんだかんね」と言うのでしたら、それでもいいのですが、困難と形骸化は容易に予想されます。
また、それが教室に限定された営みだとするならば、そこで対象になるのは、「教員個人」です。でも、ここを教員個人の力量にまかせてしまってよいのだろうか、と思ってしまいます。
また、さらにいうならば、そこに事務職員は関与しません。だって、教室は教員の専決事項だから。つまり、大学教員- 大学事務職員という二分法を受け入れることになる。
でもね、教育は多くの場合、膨大な事務的ロジスティクスの制約を受けているのです。教育が変わるためには、大学のロジスティクスも変わる必要があります。
どうも、僕には、そのあたりがひっかかるのです。先ほど「FDが教員個人の授業カイゼンだと把握することは、組織的、かつ、戦略的にコレクトなのか」と問うたのは、そのためです。
むしろ、より大きな概念で把握し、大学教員も、事務職員も、多くの大学関係者が参加できる「場」として、把握することが重要なのではないか、と思うのです。
簡単にいいますと、
「これからみんなで集まって、大学にとってよいことを、知恵をしぼって、ひとつずつ考えてやってきましょうや。そのひとつに教育もありますよね。」
的な場であり、企てですね。
で、こんなことを考えているときに、我が意を得たりと思う考え方にであったのですね。以前から知己のあった神保啓子さんが、FDを、実践共同体として把握する、ということをおっしゃっていたのです。
ほんで、このたび、9月21日(金)、名城大学の神保啓子さんに無理をお願いして、「コミュニティ・オブ・プラクティスとしてのファカルティ・ディベロップメントの取り組み」というワークショップを開催させていただくことになりました。
ふるってご参加いただければ幸いです。
=================================================
ファカルティ・ディベロップメント2.0ワークショップ
「コミュニティ・オブ・プラクティスとしての
ファカルティ・ディベロップメントの取り組み」
2007年9月21日(金)午後6時から 東京大学
=================================================
このたび9月21日、名城大学の神保啓子さんを
お招きして
「ファカルティディヴェロップメント2.0」
というワークショップを開催いたします。
神保さんには、エティエンヌ=ウェンガーの提唱
した「実践共同体」の概念をコアにした「ファカルティ
・ディベロップメント」の取り組みをご紹介いただきます。
最近、ファカルティ・ディベロップメントの学部、
大学院での導入が、教育行政において検討されており、
関係者の注目を集めています。
本ワークショップでは、一般の、いわゆる「授業のカイゼン」
を主としたFDとはひと味違った、「教育価値の共創を
めざす新しいFD」をご紹介いたします。
ふるってご参加いただければ幸いです。
なお、今回のワークショップは人数を40名に限らせて
いただきます。
今後のFDに関して建設的な意見交換の場となりますので、
FDに関する経験や興味がある方のご参加を期待します。
また人数が多数の場合は、抽選になる場合があります。
その場合は、大学関係者を優先させていただきます。
その際は、9月14日までに結果をお知らせさせていただきます。
応募は下記のフォームをe-mailでお送りください。
Looking foward to seeing you !
企画担当:中原 淳
Educe Technologies・副代表理事
東京大学・准教授
---
○主催
NPO法人 EDUCE TECHNOLOGIES
http://www.educetech.org/
EDUCE TECHNOLOGIESは、教育環境の構築に
関する調査、研究、コンサルティングを行う
非営利特定活動法人です。
副代表理事 中原 淳
○共催
東京大学大学院 学際情報学府 中原淳研究室
http://www.nakahara-lab.net/
○日時
2007年9月21日(金曜日)
午後6時00分より午後9時00分まで
※時間が限られておりますので、定刻通り
に始めます。本郷キャンパスは意外に
広いです。くれぐれも、迷子になりませんよう。
○場所
東京大学 工学部2号館 9F 92B
大学院情報学環 教室
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_04_03_j.html
※地下鉄丸ノ内線からは徒歩で20分はかかります
本郷キャンパスは広いので、お早めにお越し下さい。
○食事
サンドイッチ等の簡単な食事と飲み物をこちらで
準備いたします。
○内容(案)
□開場
(5時30分)
□Learning barのご紹介と企画趣旨
(6時-6時15分)
・中原 淳(東京大学)
□ワークショップ開始(休憩15分を含む)
1.コミュニティ・オブ・プラクティスを
FDに適用する意味
2.事例紹介とワークショップ
コミュニティ・オブ・プラクティスをFD
に適用している導入事例に基づき、
FDマネジメントの視点で紹介
3.コミュニティ・オブ・プラクティスFD
の可能性と課題
□ラップアップ
(8時30分 - 8時45分)
・中原 淳(東京大学)
○参加費
2000円(一般・学生)
(講師謝金、食事代、飲み物代、資料代等に
支出いたします)
○参加者
参加をご希望の方は下記のフォームをご利用のうえ、
sakamoto [at mark] tree.ep.u-tokyo.ac.jpの
メールアドレスまで、お申し込みをお願いします。
人数が多数の場合は、抽選になる場合がございます。
その際は、9月14日までに結果をお知らせいたします。
○参加条件
1.本ワークショップの様子の写真、NPO Educe
Technologies、東京大学 中原研究室が関与するWeb
サイト等の広報手段、講演資料等に用いられる場合が
あります。参加にあたっては、この条件を許諾いただ
ける方に限ります。
2.申し込みはしていたけれど、参加が難しくなった
場合は、sakamoto [at mark] tree.ep.u-tokyo.ac.jpまで
連絡をください。このところ、非常に参加希望者が多く
なっており多くの方のお申し出をお断りしているような
状況が発生しています。
一人でも多くの方に席をお譲りしたいと思います。
〆ココカラ=======================================
参加申し込みフォーム
sakamoto [at mark] tree.ep.u-tokyo.ac.jpまで
9月7日までにお申し込み下さい
人数が多数の場合は、抽選になる場合があります。
その場合は、大学関係者を優先させていただきます。
9月14日までに結果をお知らせさせていただきます。
上記参加条件のもと、申し込みます。
氏名:
フリガナ:
所属:
メールアドレス:
FDとのかかわり:
( )
〆ココマデ=======================================
投稿者 jun : 2007年8月29日 07:39