新生児とテクノロジってオモシロイね:育児する教育学者

 今年の年末・年始は、いつもより長く休みをとっています。ズバリ育児をするためです。

 この時期の子どもは、本当に成長が早いものです。わずか1週間の間に、体重が400グラムも増えました。もう5キロです。原始歩行も、見られなくなってきました。日々、タクは成長しています。

 それにしても、子どもの世話をしていると、一日がすぐに終わります。

 夜に何度か起こされ、ミルクをあげては、オムツをかえる。カミサンと交代で - とはいっても、カミサンが7、僕が3くらいでしょうけど - それにあたっています。

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 何ターンか、それを繰り返していると、すぐに、日はまた昇り、夜はまた来る。繰り返し、ただひたすらに繰り返しです。

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 育児は、とてもオモシロイです。
 でも、同時に、とても大変な仕事だと、心の底からわかりました。一言でいうと、体力的にも、精神的にも重労働です。

 最近、よく思います。日々繰り返される「重労働」が「母親 - 子ども」の閉じた関係の中でおこなわれることには、ある種の危険性もあるのではないか、と。

 この時期の子どもに理屈はありません。また「泣くこと」「うまくいかないこと」に、いつも「原因」があるわけではありません。私たちが日々慣れている「原因 - 結果」という因果律の外に、この時期の子どもはいます。

 ですので、子どもがうまくあやせない、子どもがなかなか寝ない、という場合に、どうしても、パニックに陥ってしまいがちです。

「どうして?」「もしかしたら、わたしが悪いのではないか」と自分を攻めてしまいがちなのです。真面目な母親、ある意味で、「よい母親」になろうとする人ほど、そうなる傾向があるかもしれないな、と思いました。
 
 育児は、できるのであれば、「母親 - 子ども」の閉じた二項関係の中でおこなわれるのではなく、多様な人々によって支えられるべきものと思います。

 母親だけで子どもに接していると、先のような閉じた原因帰属をおこなってしまいがちなのではないでしょうか。それは精神衛生上、あまりによくないのではないかな、と思います。僕が母親だったら、そうなるんじゃないかな、と思った。

 やはりそこには、複数のオトナがいて、「子育て」という問題解決を共同でおこなっていくとよいのではないかと思っています。

 昨今では、

「育児をしない男を父とは呼ばない」
「パパ、(育児)いやとは言わせない」

 というコピーがありましたね。

 僕は、幼児教育の専門家でもなければ、政府の人間でもありません。ですので、このようなコピーを声高に叫ぶつもりもありません。

 僕に言えることは、個人として、我が家の方針として「母親 - 子ども - 父親」の関係をつくっていきたいと考えています。もちろん、それがよいことか、どうかは、僕にはわかりません。

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 少し真面目な話になりました。こんなことをいつも考えているわけではない(笑)。いつもは気楽にやっています。

 最近は、だんだんと慣れてきて、ミルクをやったり、ゲップをださせたりしているあいだ、雑誌を読んだり、本を読んだりする余裕がでてきました。

 宮崎大学の山口先生も、前に言っていたけど、「赤すぐ」はオモシロイね。

 そういう雑誌を読んでいると、いろんなオモチャ、育児用品があることに、まず驚かされます。

 中には、こんなん使えるのかな、と思うものもあります。が、開発者に敬意を払いたくなるスグレモノもあります。

 先日、うちでは、クリスマスに下記を入手しました(じいちゃん、ばあちゃんに買ってもらいました・・・ありがとう)。

「タイニーラブ」のベットメリー
http://ec2.images-amazon.com/images/P/B000FHS8CK.01._AA280_SCLZZZZZZZ_V52102238_.jpg

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「sassy」のライオンアクティビティマット
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 本当によくできているんだよねぇ・・・。赤ちゃんは、「赤」「黄色」「鏡」などには反応するそうです。あと、繰り返し行動に興味を示す。それをふんだんに使っています。赤ちゃんのアクティビティがデザインされているのです。

 こういうのこそ、よくできた「テクノロジ」だよなぁと思いますね。そういう意味では、とても勉強になります。オモシロイね、とてもオモシロイね。

 明日も、子育ては続く。

  

投稿者 jun : 2006年12月31日 16:56