シニアをねらえ&テニュアトラック
大学関係のニュースを2つ。
●大学も団塊狙う シニア入試、新学部
http://www.asahi.com/life/update/0612/001.html
ここ数年で大量退職を迎える団塊の世代。彼らをターゲットにした教育サービスの開発が進んでいる。シニア大学院、シニア研究生、シニア入試。
人が学び続けることのできる環境をいかにつくるか? こうした動きを一時期の流行にしないためには、何ができるか。各大学の知恵比べが続きそうですね。学問的には、「シニアの教育学」とかでてきそうだな・・・。
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下記、12日朝日新聞朝刊、38面より引用。
●研究者昇進ガラス張りに
東京工業大学や京都大学など9大学は今年度、研究者の昇進を実力本位に改めるため、一部に新しい昇進審査制度「テニュアトラック」を導入する。選ばれた若手研究者が独立して研究を続け、一定期間のあとに、研究業績に基づく昇進審査を受ける。合格すれば、教授や准教授としての終身在職権(テニュア)が与えられる仕組みだ。文部科学省が各大学に3億円ずつを5年間助成する。
もちろん、上記の9大学がこれは人事制度を180度変えたというわけはなくて、とりあえずは文部科学省の助成がある期間の措置なのでしょうか。
どうなんでしょうね、テニュアトラックって、結局、日本の大学にとって、どんなメリットをもたらすのでしょうか。最近、企業の世界では、日本型経営がもう一度見直されているようですが。
僕がMITにいたときの研究室では、テニュア制度の弊害をよく聞いたけど。「日本は、テニュアがなくていいね」ってよく言われた。
一番よく聞いた話は、「テニュアをとって燃え尽きてしまう研究者がいかに多いか」ということだった。「背中に包丁をつきつけられて、創造的な研究ができると思うかい?」って言っていた研究者もいました。
皆さんはどのように思われますか?
投稿者 jun : 2006年6月12日 18:00