がっくり
「がっくり」きた瞬間。
「あぁ、よーやく、今日の記事を書き終わったぞ」と思ったのも束の間、「まてよ、前に同じこと書いてなかったっけ?」ということで、blogの過去記事を検索して、「一字一句同じことを書いた記事」を見つけてしまったとき。
これは「がっくり」くるね。
ていうか、「今の僕」は、まさにそうなんだけど・・・。
いっつも同じこと言っているんだな・・・つまらない人間なんだな、となんだか自分を攻めてしまいます。
あー、なんだかこのところ体調不良なんだけど、疲れてるんだよ、きっと。しょーもない記事なんか書かずに、さっさと寝な>自分
トホホ
投稿者 jun : 2005年9月30日 18:41
「おやこdeサイエンス」参加者募集!
「おやこdeサイエンス」への参加者募集がはじまっています。
先日、毎日新聞朝刊、読売新聞夕刊にも掲載されました(下記は毎日新聞朝刊と同じ記事)。
毎日新聞
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20050925ddm041040006000c.html
皆様、ふるってご参加いただけますよう、よろしくお願いします。
またお近くの関心がおありな方にもご周知のほど、よろしくお願いいたします。
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親子で取り組む科学実験教育プログラム
親子60組募集中 参加費無料!
企画:東京大学BEAT講座 制作:ガリレオ工房
協力:ベネッセコーポレーション、NTTドコモ
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東京大学大学院 情報学環 ベネッセ先端教育技術
学講座は、「親子で取り組むことのできる科学実験
教材」である「おやこ de サイエンス」を開発しま
した。
おやこdeサイエンス
http://www.oya-ko.jp/
「おやこ de サイエンス」は小学校4年生、5年生
を対象にした、3週間の学習プログラムです。
非常に理解の難しいと言われる「光」の単元につ
いて、親子で実験をしながら科学的に理解を進める
楽しさを味わうことができます。
「おやこ de サイエンス」では、携帯電話を、教科
書・えんぴつ・ノートと同じ「学習のための道具」
として利用します。「おやこ de サイエンス」に参
加する親子には、期間中、携帯電話が2台貸与され
ます。
東京大学では、11月5日-26日までの3週間、「おや
こ de サイエンス」に参加していただける小学校4
・5年生の子どもと保護者,計60組(120名)を募集
しています。
申し込みはWebサイト「http://www.oya-ko.jp/」から
申し込み用紙をダウンロードの上、FAX・封書にて10月
18日まで行えます。
皆様のご応募、お待ちしております!
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投稿者 jun : 2005年9月29日 12:45
日本教育工学会に参加した
徳島で開催された日本教育工学会に参加した。
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今日の研究発表で個人的にヒットしたのは、富山大学の高橋さんの研究。「高齢者用のWebの階層構造はいかにあるべきか」というもの。若年層と高齢者のWebの探索過程を丁寧に追っていったものである。
「高齢者には、常に選択可能なものを1画面で表示する」のがよいのだという。マウスオーバーやスクロールなどをなるべく廃したデザインをしなくてはならないそうだ。時間はかかるが、とてもよい研究だと思った。
あと、森田さん@長崎大学の研究もおもしろかった。
簡易型のVRシステムをどのように利用すればよいのか、という研究である。実験デザインがとても勉強になった。今後は、簡易型のVRシステムのコンテンツを開発し、それを学校に持ち込み、役立てたいのだという。非常に楽しみだなぁと思った。
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1日目、ユビキタスラーニングのシンポジウムを拝聴する。
個々の発表はオモシロイが、全体としてまとまりにかけていたところは残念だった。「ユビキタス」という概念の曖昧さの中で、モバイルもセンサー系も、学校も社会施設もすべてひっくるめて議論を行うのは難しいと思う。
今後は、ユビキタスというものの指し示すものを、いくつかに整理する必要があるだろう。またそれが使われる場所、文脈を整理するとよいと思う。
ジャストアイデアだが、「ユビキタス」という言葉を一切使わないで、議論をするというのもオモシロイと思う。ユビキタスという言葉は、人間の思考を停止させるマジックワードでもある。
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シンポジウム終了後、静岡大学の大島先生とお会いする。「少し話しませんか」ということになり、個人的には、非常にこれが勉強になった。
いくつか印象に残ったことをメモしておく。
■モバイルと学校
現在、モバイルは学校教育を拡張していく技術として利用されている。要するに、学校がその中心にある。今、学校で局地的に行われている実践が、この技術を使うと、家庭、そして郊外へと拡張していく。
学校教育がその中心にあるということは、そのオーガナイザーは教師ということになる。それは妥当なことなのか、ということが議論になった。
僕も大島先生もそこには懐疑的であった。
まず、それによっておこる教師の負担をどうするのか?という問題。また、仮にその負担を教師が引き受ける覚悟をもったとして、それが本当に「可能なのか」という問題。そして、それが仮にできたとして、局地的に非常に整えられた環境で成功したものを、普及させることには無理があるのではないか、という問題。
結局、もし現状のままで学校を中心にしたモバイル利用を推し進めていくということは、「現場の先生方に、今以上、働けますか」という覚悟を迫ることになるのではないかと思う。
■戦略的な学び手の学習環境はそもそもユビキタスである
そうなのである。本当に優秀な学び手は、自分のまわりにある環境を、ユビキタスな学習環境に変えていける能力をもっているのである。たとえば、電車の中、トイレの中・・・時に暗唱したり、自分に問いかけたり、書き付けたり。そうした隙間時間をうまく使って、優秀な学び手は、常に学び続けている。
デジタルデバイスをつかって、ユビキタスな学習環境をデザインしようとする際、すでに戦略的な学び手が行っていることを子細に観察してみるというのもおもしろいと思う。
■ユビキタス学習環境のエコノミクス
このことは、いろいろな場所で言っていることではあるけれど、そろそろ「RFIDタグの教育利用」においては、経済学的な制約を考えて議論を進めた方がいいように思う。
たとえば、よくある研究に「RFIDタグをあらゆる場所に配置してユビキタス学習環境」とするといったものがある。しかし、これは、本当に実現可能性のあるシステムなのであろうか(技術的に実現可能であることはわかっている)。
簡単に考えれば、以下のときにユビキタス学習環境を整備しようという話になる。
学習サービス機関(学習者)が受けるベネフィット>RFIDを配置するコスト
しかし、実は、この不等式は成立するのがとっても難しい。
なぜなら、RFIDタグを使ったユビキタス学習環境において実現される学習は、たとえば、言語学習、など特定のサブジェクトを学ぶものになる可能性が高い。コストをかけ、RFIDタグを配置しても、specificなことしか学べない環境しかできないのでは、先のベネフィットが向上することは、なかなか難しい。
おそらく、僕の予想では、実現可能なのは、1)博物館のハンズオン展示のナビゲーション(展示は、そもそもspecificなことを学ぶ場なのである)、2)既存のインフラにすでにRFIDタグが用いられ、そこにオプションとして、学習情報をのせうることが可能な場所に限られると思う。
そろそろそのあたりを考えるときなのではないかと思う。
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そんなことを考えながら、学会に参加した。
投稿者 jun : 2005年9月28日 14:36
シンポジウム「モバイル放送の未来」
あと数席余っています。
決してほかでは聞けない内容だと思います。
ふるってご応募ください。
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BEAT特別セミナー
ヨーロッパ・モバイル放送の現状と教育利用の展望
日英同時通訳つき
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韓国ではすでに7万5千人を越えるユーザーが携帯
でモバイル放送を利用しており、教育放送も視聴で
きるようになっています。
このセミナーでは、モバイル放送のもう一つの先進
地域であるヨーロッパの現状と教育利用の展望につ
いて、スカンジナビア諸国(デンマーク・ノルウェ
ー・スウェーデン・フィンランド)の放送局のスタ
ッフからお話を伺います。
またヨーロッパの現状と課題にとどまらず、日本の
現状と今後、およびモバイル放送の教育利用の有効
なモデルについて議論をしていきたいと考えています。
●主催:
東京大学情報学環
ベネッセ先端教育技術学講座 (BEAT)
●日程:
10月1日 土曜日 午後2時~5時
●場所:東京大学 武田先端知ホール
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_13_03_j.html
(地下鉄千代田線 根津駅 徒歩5分)
●定員
100名(お早めにお申し込みください)
●参加方法
参加希望の方は、BEAT Webサイト
http://www.beatiii.jp/seminar/
にて、ご登録をお願いいたします。
●参加費
無料
●プログラム
(日英同時通訳がつきます)
【第1部:各国の現状報告】
デンマークのモバイル放送と教育利用の現状と課題
Peter Ostergaard Sorensen 氏 (デンマーク放送協会)
スウェーデンのモバイル放送と教育利用の現状と課題
Christer Smedberg 氏 (スウェーデン教育テレビ協会)
日本のモバイル放送と教育利用の現状と課題
元橋圭哉 氏 (NHK総合企画室)
【第2部:パネルディスカッション
モバイル放送の教育利用・そのモデルをさぐる】
司会:山内祐平(東京大学情報学環)
パネラー:
Peter Ostergaard Sorensen 氏(デンマーク放送協会)
Christer Smedberg 氏(スウェーデン教育テレビ協会)
元橋圭哉 氏(NHK総合企画室)
指定討論者:
菊江賢治氏(NHK学校教育番組部)
Aske Dam 氏(メディアプロデューサー)
※プログラム終了後懇親会がございます。参加ご希望
の方は、参加登録の際に同時にお申し込みください。
※この案内は、自由に転送していただいて結構です。
本件に関するお問い合わせは、担当:佐藤
(sato@beatiii.jp)までお願いします。
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投稿者 jun : 2005年9月27日 13:50
言葉にならない
先日、僕が、ある人に言われた言葉。
「中原くん、そのジャケット着てたら、マジシャンみたい!ハトでてきそう」
ちなみに、そのジャケットは先日、D & Gで一目惚れして、清水の舞台から飛び降りる思いで買ってしまったもの。
ハトかよ。
言葉にならない(笑)
それにしても、「最近、わたしラブラブ・メロメロ・エロエロなんだよねー」と言ってはばからない、「FDの大家さん」には言われたくなかった。
語り得ぬものには、沈黙しなくてはならない。
投稿者 jun : 2005年9月26日 09:54
怖くて言えない
先日、カミサンが、ある人に言われた言葉。
「中原さん、もしかして妊娠してますよねぇ?」
もちろん、そんな事実はない。
てことは・・・
これ以上は、僕には怖くて言えない。
語り得ぬものには、沈黙しなくてはならない。
投稿者 jun : 2005年9月25日 23:20
学会前夜:ワカモノたちの宴会最終案内
神戸大学の望月俊男さんから、ワカモノたちの宴会最終案内を掲載してくれ、と頼まれました。
下記、ご覧ください。
それでは皆さん、徳島でお会いしましょう!
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ワカモノタチの大宴会@TOKUSHIMA
参加申し込みの方々へ
=======================================================
望月@神戸大です.
■皆様へお願い
(1)学会主催の懇親会に「出席されない方」はあらかじめ
軽食をとってからいらっしゃることをおすすめします.料理
はある程度出ますが,飲み放題での価格(3,000円)ですので,
全員が腹ぺこ状態の場合には十分でないかも知れません.
(2)既に会場のキャパを少しオーバーするほど人数が多い
ため(ありがとうございます!),当日は全体に向けた自己
紹介セッションは難しいと思われます.ですので,ぜひ名刺
と,学会のネームカード(名札)をお持ちください!
その他のお問い合わせは,jsetenkai2005@mochi-lab.netへ
お願いいたします.
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日本教育工学会 第21回大会@TOKUSHIMA
Learning of Tomorrowなワカモノタチの大宴会
開催のお知らせ(最終案内)
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■日時:
2005年9月24日(土)午後8時30分~午後10時30分
上記の日時は開催予定時刻です。
学会の懇親会がのびた場合など,若干の変動があります。
■場所と移動方法
ビアウエーブ・ザッツ
徳島市通町3丁目22
Tel: 088-653-2868
日本教育工学会の懇親会は,午後8時まで開催されます。
その後,各自で会場に徒歩で移動していただくことに
なります.(所要約3分~5分程度).
※本飲み会の運営企画側から誘導等のご案内を行うことは
ございませんので,ご了承ください。移動は各自の責任で
お願い致します。
■参加資格
特にありません。
年をとっただけで 人は老いない
理想を失ったとき 人は老いる
(サムエル=ウルマン)
というぢゃないですか。
上記の詳細をご理解頂ける方であれば、自称ワカテ!
どなたでも歓迎します。
教育工学会がはじめてでお友達がいない、という方も
是非、ご参加下さい。きっと知り合いがぐんと増えます。
■後援:
NPO法人 Educe Technologies
エデュース・テクノロジーズ
http://www.educetech.org/
Educeは、教育工学の若手研究者がつくった研究開発型の
NPO法人です。教育工学の知見を活用したコンサルティン
グサービスを社会に提供します。
■協力:
徳島大学工学部 矢野研究室
http://www-yano.is.tokushima-u.ac.jp/index-jp.html
担当:緒方さん@徳島大,葉田さん@NIME
徳島大学大学開放実践センター
http://www.cue.tokushima-u.ac.jp
担当:神藤さん
東京工業大学教育工学開発センター 赤堀研究室
http://www.ak.cradle.titech.ac.jp
担当:山本さん,山田さん
金沢大学教育学部教育実践総合センター 中川研究室
担当:田口さん,小林さん
東京大学
NPO法人 Educe Technologies
http://www.educetech.org/
担当:中原さん,山内さん,飛弾さん
神戸大学学術情報基盤センター
http://www.istc.kobe-u.ac.jp/
担当:望月
謝辞:このほかにも,村上さん@京都外国語大学,
稲垣さん@東北学院大学,山口さん@宮崎大学,
北村さん@熊本大学など,多数の方々のご協力
のもと、企画をすすめております。
この場を借りて御礼申し上げます.
※超若手スタッフ大募集中!
ご興味ある方はjset2005@mochi-lab.netまでご連絡を!
■会費
有職者 3,000円
学生 1,500円
※ただし、有職者とは、所得税を課税される収入がある
方をさします。
■謝辞:
2002年に開催された「水越敏行先生を囲む会」にご出席の
諸先生方から多大なるカンパをいただきました。
本会の開催には,昨年度までの繰り越し金を利用させて
いただいています。この場を借りて感謝申し上げます。
■備考:
この会はボランティアによって運営されているものです。
運営に不手際等,多々あるかもしれませんが,お許しくだ
さい。
予想以上の申し込みを頂きまして、ありがとうございました。
現在会場の宴会用の席の定員を少々オーバーしております。
人数分の席を準備して頂けるよう、店にはお願いをしてお
りますが、これ以上予期しない参加者が増えてしまいますと、
お席の保証ができなくなります。
本当は「お誘い合わせの上…」と申し上げたいのですが、
なにとぞ事情をご拝察くださいますようお願い致します。
また、キャンセルの場合は、会場の店との調整・交渉の都
合上、【20日までに】jsetenkai2005@mochi-lab.net宛に,
必ずご連絡をお願い致します。
■備考:
この会はボランティアによって運営されているものです。
運営に不手際等、多々あるかもしれませんが、お許しください。
=======================================================
投稿者 jun : 2005年9月24日 13:42
ミュージカルごっこ
最近、我が家で流行しているもの、それは「ミュージカルごっこ」である。意味もなく、ふつうの会話で突然歌い始める。
(以下キャッツ「ジェリクルキャッツ」のメロディで)
「今日は、君がメシつくる日かい? それとも僕がメシつくる日かい?」
「そうだわ、今日はわたしの当番よ! ちょっと待ってて、2時間後、できるから」
(以下「オペラ座の怪人」のメロディで)
「僕のあしたは、研究会!」
「わたしの明日は、編集!」
「あさってはECS!」 「次の日はロケハン!」
「僕は、来週は 海外!」
「2週間後に逢おう」
二人とも火をふくほど忙しい。
しかし、同時に我が家は平和でもある。
投稿者 jun : 2005年9月22日 21:44
白昼夢
最近、僕は、デジタル方面で本当にロクなことがない。
つい先日は、スケジュールをすべて吹っ飛ばしてしまったし、つい2日~3日前からは、NAKAHARA-LAB.NET BLOGがスパムの餌食になっている。
スケジュールの件は、皆さんのサポートのおかげで、何とかなったけれども、スパムの方は深刻である。blogをはじめれば、いつか絶対にそういうことで悩まされるぞ、と思っていたけど、早速である。
「Online poker」とか「Viagra」とか意味不明のコメントやトラックバックが、毎日おくられてくる。きっと新しいバージョンのMovable typeをインストールしたり、スクリプトを若干足したりすることで解決できるらしいのだが、それをする時間がない。というわけで、現在、コメントとトラックバックは中止しています!残念!
おまけに、コメントやトラックバックを削除しようとすると、例の「Internal Server Error」がでてしまう・・・(Errorがでていても、削除できているのが、これまた意味不明)。
嗚呼・・・どうしたらいいんだろう。
誰か、天使のような人がいて、助けてくれないかしら・・・夢を見てみる。
投稿者 jun : 2005年9月21日 20:52
Formative Evaluation
先日、ベネッセコーポレーションさんの神保町オフィスにて、「おやこdeサイエンス」のプレテスト実験が行われた。
「プレテスト実験」とは、いわゆる「Formative Evaluation」である。僕らがこれまで開発してきた教材、i-modeサイトを、3組6名の親子に使ってもらい、いくつかの視点から評価を行った。
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一般的に「Formative Evaluation」とは日本語では「形成的評価」と名付けられる。しかし、この訳語を一度聞いただけでは、その意味するところを理解するのは難しい。
「Formative Evaluation」とは、要するに「Form(カタチをつくる)」ための「Evaluation(評価)」なのである(ちなみに、Formative Evaluationの本質的な意味を僕に教えてくれたのは、同志社女子大学の上田先生である、<かたちづくるための評価>という言葉も彼の造語だ。僕は、彼の研究から非常に多くのインスピレーションを受けている!)。
何かものをつくるとき、僕らはよく「Formative Evaluation」を行う。それをへて、様々な反省が加えられ、より「使いやすく」「学びやすい」教材が生まれる。
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「おやこdeサイエンス」の「Formative evaluation」でも、非常にたくさんの課題がうまれた。
その課題の多さに、一度はメンバー全員暗澹たる気持ちを禁じ得なかった!!!
そういった負の瞬間がなかった、とはお世辞でも言えない。一時は、全員言葉を失った。だけれども、そういうものなのである。そういうものなのだ、ものづくりとは。
アタマの中で理論をシコシコくみ上げ、紡ぎ出した物語を超えたものが、現実には起こるのである。僕らは、そうした厳しい現実に向き合わなくてはならない。
その「現実」を直視することが、自分たちの「数ヶ月」にわたる思惟 - アタマの中で紡ぎ出した渾身の物語を否定するものであったとしても、僕らは、それと向き合わなければならぬ!
今日は、多くの課題の中から、予算・スケジュール・技術的実現可能性を加味し、仕様を練り直した。それは一度つみあげた「積み木」をガーンと崩すような感じで、気が滅入る作業ではある。まるで「積み木崩し」だ。しかし、それなしでは、僕らが見てみたい、あの「学習者の姿」を見ることはできない。
これからだ!これからである!
全力を尽くし、参加者が満足できる教材をつくりたい。
心の底からそう思う。
まだまだ、これからだ!
僕らの教材は、もっとステキになれる!
そして、「おやこdeサイエンス」の参加者は、ステキな学び手になれる!
投稿者 jun : 2005年9月20日 21:10
ラジオ体操
朝っぱらから、カミサンが「茶の間」でラジオ体操をしている。
「ラジオ体操をするようになったら、肩こりがなくなった」という話を、誰からか聞きつけてきて、また「影響されちゃった」のである。「またはじまった」のだな。
音楽はない。アカペラで「ちゃんちゃら、ちゃーん、ちゃちゃ、ちゃーんちゃちゃちゃー」と歌って、それにあわせて体操をしている。なんだか少しマヌケだが、そんなことは決して口にだして言わない。
それにしても、びっくりしたのは、彼女がラジオ体操の振り付けをほとんど覚えていることだ。多少順番は間違えたりするものの、決して間違えない。「なんでそんなに覚えてるの?」って聞いたら、「だって、子どもの頃、毎日、ラジオ体操行ってたやん」と言っていた。
そうか、マジメな子どもは、毎日ラジオ体操にいくんだ・・・。
僕の場合、実家の目の前は公園で、そこでラジオ体操をみんながやっているのにもかかわらず、参加したことは1度か2度しかない。
「何が悲しくて、朝っぱらから体操だよ、果報は寝て待てだ」
という感じで、布団にくるまっていたことを思い出す。典型的なオサボリさんである。だから、振り付けなんてほとんどおぼえちゃいない。カミサンはスゴイと思う。
ところで、もうひとつ驚愕の事実が発覚。
それまでカミサンの体操をみていた僕も、なぜか、「ほら、アンタもやんな」ということで、なぜか一緒にラジオ体操をやることになったのだが、なんと!、僕は腕があがらないのです。
ラジオ体操の一番最初の体操で、「おさる」のように腕をまげる体操があると思うんだけど、腕が上にいかない!
「あーあ、四十肩じゃないの?」
とカミサンは笑っていたけど、なんだか笑い事にならないなぁ・・・。
29にして四十肩かい!
皆さんはどうですか?
最近ラジオ体操やったことのある人って、そう多いわけじゃないと思うんだけど、トライしてみてください。
ちなみに、四十肩とは言わずとも、きっと、子どもの頃はラジオ体操なんて、「余裕シャキシャキ火がボーボー」だったと思うのですが(意味不明)、今やったら、結構、運動になると思うよ。これが結構疲れる。
僕も、毎日、ラジオ体操やろうかな・・・。
投稿者 jun : 2005年9月19日 12:42
【緊急】助けてください
中原です。
緊急事態が発生しました!
ハードディスクエラーにて、「スケジュール」のOutlookのファイルを吹っ飛ばしてしまいました。このクソ忙しいときに!!!
バックアップはとっていたはずだったのですが、「オトボケ」で、違うファイルをバックアップしていたのです・・・。ということは・・・スケジュールが全くわからないということですね・・・。
本当に恥ずかしい話なのですが、明日から何をしていいか、全くわかりません。
スケジュールが多く、すべてOutlookで管理していたからです。
今、泣きそうになっています。
もし僕とプロジェクトをなさっていたり、あるいは、近いうちにお約束をしている方は、大変申し訳ないのですが、ご一報いただけませんでしょうか・・・。
アワワワワ・・・。
投稿者 jun : 2005年9月18日 22:47
オーパスワン
いやぁ、わたくしめ、このたび、贅沢をしてしまいました。
先日、念願の「オーパスワン」を飲んでしまったのです!
オーパスワンは、カリフォルニアワインの父「ロバートモンダヴィ」と、フランスはシャトー=ムートン=ロートシルトの「バロン・フィリップ・ロスチャイルド」伯爵が共同でつくった究極の赤ワインです。
「オーパスワン」とは聞き慣れない言葉ですが、「作品番号第一番」という意味です。
「一本のワインは交響曲である」というバロン・フィリップの信念から、命名されたと言われているそうです。
彼らは自分自身の「交響曲」をつくるため、途方もないお金と労力を費やし、このワイナリーをつくったのですね。成功者の道楽に近いんでしょうね。
で、ちなみにこのワイン、新宿パークハイアットの「ニューヨークグリル」で飲めば1本65000円になります。
ひゃー。
でも、今回は、かみさんの友達が、ソノマに海外出張に行った際に、運び屋になってくれました。65000円よりはずいぶんオトクでした(でも、貧乏ヒマ無しの僕からすれば、清水の舞台から飛び降りたようなもの。なにせ、1mlが30円だよ・・・1滴30円とは!1滴すら無駄にはできん!)。
肝心の味はねぇ・・・感動しました。
このワイン、ティスティンググラスに少しだけ注ぎ、ほんのすこしだけステアするのですが、その香りだけで、咽せてしまうほど、香りがたつのです。こんな強烈な香りをもつワインを僕ははじめて飲みました。
そして、甘い。
「ブドウ」の酸味の奥に限りない甘さがあります。コロコロと舌で転がすと、その甘みと酸味がたまらん。
ふだんはあまりワインを飲まないカミサンなのですが、この日は、なぜか二人で一瞬で一本をあけてしまいました。
おそるべし、オーパスワン。
明日から、また仕事、頑張れる気がします。しばらくピーピーで、「おしん」のように「だいこんめし」を食ってなアカンけどなぁ。
投稿者 jun : 2005年9月17日 00:25
韓流eラーニング4日目:一歩先の未来
早朝起床。朝9時30分、韓国の外国語学習最大手企業のYbm sisa.comへ。
Ybm sisa.comは、1961年創業。外国語学習を中心とした様々な出版物、教材、テスト等を開発。
2001年からeラーニング事業を開始している。同年、Cosdacに上場。韓国最大ランキング大手Rankeyによると、Ybm sisaのシェアは、58.82%。ほぼ実質上の寡占状況にある。韓国で最も知られてる外国語学習に関する企業であることは間違いない。
提供するサービスは、BtoB、およびBtoC。国内の外国語学習者は220万人。YBM sisaは、BtoC市場、BtoB市場においてもにおいて1人あたり1日4000円程度のサービスを提供している。
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ybmの提供するサービスは、下記の6点にわかれている。
1.e4u(e-learnig for you事業)
外国語学習のコンテンツサイト。
e4u
http://e4u.ybmsisa.com/school/
韓国ではTOEICが大学入試、就職試験などに利用されている。イ・ソ・オクら有名講師らの提供するTOIECの講義は、大人気になっている。コンテンツは20分ごとにわけられている。ひとつあたりのコンテンツ受講料は4000円程度。
2.CAT TOEIC事業
CAT(Computer Adaptive Testing)によるTOEIC対策テスト事業。
3.YBM TMK事業
英才高校(有名高校)に進学するための、中学生用外国語学習コンテンツサイト。
4.電子辞書開発事業
MP3プレーヤ+電子辞書を開発し発売したところ、大人気になっている。これは、今週号のASAHIパソコンにも取り上げられているそうだ。
次期モデルでは、これに通信モジュールを付け加え、語学学習をできるような総合プレーヤとして売り出す予定。教材入手手段は、無線LANによるダウンロード型。
5.PMP・PSPで稼働するコンテンツ開発事業
PMP(Portable Multimedia Player)、PSPで稼働する映像コンテンツを販売。要するに、先のe-learning for youで開発したコンテンツを一部改変して(たとえば黒板の文字が見えにくいので、それをテロップにするなどする)、モバイル版として売り出している。先の有名講師によるTOEIC対策事業などが、これらのモバイル端末でも閲覧出来る。
コンテンツはDRM(Digital Rights Manegement)を行い、不正使用をふせいでいる。そのほか、何名かの社員にネットワーク上を常に監視させている。YBMのコンテンツが流出しているのを発見した際には、メールにて警告をおくる。
コンテンツ購買層は大学生から30台前半。男性が7割、女性は3割。利用は出退勤時間であるとのこと。
コンテンツの流通手段として通信型ではなくダウンロード型をとる理由は、利用者が通信料(パケット代)を気にするから。
当初、韓国のコンテンツ産業では、携帯電話などから直接ダウンロードするかたちでのビジネスを模索していた。しかし、通信料の問題で、それがうまくいかなかった。mp3プレーヤの市場がダウンロード型のビジネスモデルに転換したことをきっかけに、音楽ファイルの領域でビジネスが活性化し、ようやく、語学学習にも市場が開けたという。
6.ケータイで稼働する辞書
mdicと呼ばれている。「もえたん」のような辞書。1ヶ月300円の費用で、現在3万人が利用。
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はぁ・・・充実した4日間だった。
体力的にも精神的にもギリギリのところだったが、何とか終えることができたことを、今は嬉しく思う(明日から岐阜の学会に参加する・・・体力的に大丈夫かなと少し心配)。
我々の視察をアレンジしてくれたUFJ総研の大嶋さん、東京大学大学院の澤本さん、王さんにこの場を借りて感謝します。ありがとうございました。
なお、この視察の結果に関しては、近いうちに開催されるユビキタスラーニング推進協議会で発表する予定です。こちらの方も、是非、お越し下さい。
最後に今回の韓国視察を終え、雑感をひとつふたつ。
まず、e-learningのこと。
今回の韓国滞在中に思ったのは、eラーニングをビジネスとして成功させるためには、
1)有名講師によるコンテンツのブランディング
2)テストによるフィードバック情報の開示
3)CREDUのナインタッチに代表される手堅い運営
4)わかりやすいユーザインタフェースの提供
5)デジタル著作権処理
などがキーになるのかな、と思った。この順番かな、重要なのは。
運営しているシステムがどうだ、とか、標準化がどうだ、というのもとても重要なんだけど、結局、成功を左右するのは、こういうことなんじゃないかなと思う。
どれも地道でアタリマエのことだけど、「みんなできてますか?」と聞かれると、いささか心許ないことが多いのではないでしょうか。もう一度考えなおす必要があるのかなとも思います。
最後にm-learningに関しては、まぁ、まだまだどうなるかわからないのですが、ひとつだけ言えることは、こういうことです。
「かつてインターネットを教育に応用するっていうことが、みんなの関心になっていた時代も、こんな感じだったということ」
ですね。
1990年代後半・・・今から5年から6年前でしょうか。
その当時、まだブロードバンドなんかはあり得なくって、ダイアルアップでみんな接続していました。本当に技術的には不便だった。で、そのときには、今のm-learingと同じようなことがまことしやかに語られたものです。
僕は占い師ではありません、研究者です。
だから、今後、m-learning市場がどうなるかは、わかりません。
だけれども、たとえば携帯電話の定額制が実現したり、あるいは、ビデオ版のポッドキャスティングなどが実現するようになったり、あるいはワンセグ放送に、もっと様々なチャンネルができるようになったりすると、m-learningにも現在の状態とは考えられないほどの展開が生まれるのではないかな、とも思います。
韓国は、その意味で、一歩先の未来を歩いているのではないかと思います。
いずれにしても、目が離せないですね。
投稿者 jun : 2005年9月16日 10:29
韓流eラーニング3日目:まさに混沌、m-learing市場
早朝起床。ホテル近くを散策。
9時30分、韓国最大のeラーニング会社であるCREDUへ。ここは2000年にサムソン電子のサイバー研修チームがスピンアウトしてできた会社。
代表理事(社長)のYoung Soon Kimさんのもと、従業員121名。コンテンツ開発、システム開発、教育コンサルティングの3種のサービスを提供している。国内30の大企業をはじめとして、これまでの顧客数は950というから、かなり大きい方だと思う。
大規模なシステム開発からコンテンツ開発までを、一貫して請け負うCREDUであるが、定評があるのは「eラーニングの運営ノウハウ」である。彼らの提供するコースの平均修了率は95%というから驚異的な数字である。
この秘訣は2点。
まず第一に、ナインタッチ(Nine touch)という原則を遵守していること。つまり、学習者に対しては「月に9回メールや電話等で、手をかえ品をかえ、連絡をとる」という原則をもち、それを遵守している。
2点目にComputer Telecomnucation Interfaceというシステムを有していることがあげられる。これは、学習進捗管理システムとコールセンターシステムが融合したようなもの。
学習者からサポートの電話が入ると、CTIシステムは、サポート担当者のコンピュータに、どんな学習履歴のあるどんなユーザから連絡がきているのか、過去にどのような問い合わせを行ったのかを表示する。これによって、365日年中無休のヘルプデスクサービスを実現している。
あとで同行したある方にお話を聞いたところによると、「通信教育には電話でのプッシュは不可欠であり、それがあってはじめて通信教育はサービスたりえる」のだという。
現在、CREDUは一月に5万3千人の学習者を抱えているが、この学習者のケアを40名の派遣社員が上記のような原則とシステムのもと、実現している。
こうした地道な取り組みのかいあって、CREDUの「企業eラーニング市場占有率」は30.6%となっている。
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そんなCREDUが半ば先行投資として実施しているのがm-learning市場。現在大学生や社会人を中心に36万人いるといわれるPDA所持者を対象に、m-learningのコンテンツを提供している。MOBISTAとよばれるサービスがそれだ。
CREDUのシステム「MOBISTA」の特徴は下記にある
・コンピュータからPDAにコンテンツをダウンロード
して学ぶこともできるし、Webでも学べる
・PDAの学習進捗状況は、On-lineになった段階で
自動的にサーバにおくられる
要するにPDAとコンピュータのSync機能を充実させている。
それではなぜケータイではなく、PDAなのか?
CREDUでは、これらのサービスを開始する前にサムソン電子の従業員を対象に、ベンチマーキングテストを行った。その結果、携帯電話は画面が小さく、彼ら学習者が満足出来る学習を行える可能性はないと判断したという。
彼らのm-learnigのコンテンツ自体は非常にシンプルである。まず最初にアニメーションを見て、学習内容を把握したうえで、テストを行う。基本的なCAIの動作原理そのままである。
現在、MOBISTAはBtoCのビジネスモデルで運営されている。社長自ら告白するとおり、やはりBtoCのモデルは非常にきびしい。売り上げの2%程度の貢献しかしていないのだという(ちなみにCREDUの売り上げの10%はBtoG、70%はBtoBである。eラーニングはいかにBtoB市場しか成立しにくいかがわかる!)。
まだまだ技術的な課題が多く、現在は先行投資にしかなっていないと自ら思う。近い将来には、BtoBへの移行をはたしたいと考えている。「F2Fの研修の補完がe-learning、e-learningの補完がm-learnig」という風になればよいなと考えているのだという。
最期にCREDUが、注目しているテクノロジについて聞いてみた。2点あげられた。
1点目は「ワイブロ」というテクノロジー。
これは、「広帯域+広域の無線LAN」である。済州島あたりで現在実験段階にある。これが実現すれば、車で120キロで移動中には1.5MBPS、移動しないときはより広帯域のネットワーク環境が手に入る。これが都市で実現すれば、飛躍的にm-learningの可能性が高まると考えている。
韓国では、ケータイの電話網はまだまだスピード遅い。かといって、いつまでたってもコンピュータと同期するのでは、m-learningの特性を生かし切れない。そこで注目されているのが広域無線LANである。だから、これもきっと過渡期の現象になるとは思うが、韓国でm-learningというと、「無線LANを利用したPDAサービス」をさす場合が多い。
また既に韓国ではじまっている「携帯電話で受信出来るデジタル放送(Digital Multimedia Broadcasting)」も将来的には非常に可能性があるメディアだ。いわゆるワンセグ放送というやつである。これが2つめの注目テクノロジー。
現在、韓国では93チャンネルの番組を携帯電話で見ることができる。費用は基本パッケージで1300円程度。有料放送も中にはあるが、1300円払えば一通りは見ることができるという。既に、韓国の教育テレビであるEBSはここでサービスを行っている。
これは現在、One-wayであるが、近い将来的にはTwo wayになりうる可能性がある。
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最後に、CREDUの社長が韓国のeラーニング業界団体であるKERIAの会長に先日選出されたことから、業界の推進方針について聞いた。
韓国では1990年代後半より、eラーニングの振興に関する法律がのきなみ制定されている。
1996年に設立された生涯教育法は、のちに17のサイバー大学がうまれる素地をつくった。また2003年に制定された産業資源部によって「eラーニング産業発展法」が制定され、2005年には「eラーニングを活用した国家人的資源開発法」が教育部によってつくられた。
いずれも、立法化を行うこと、行政によって支援がなされることは業界の発展にとって非常に重要な意味をもつのだという。
「韓国と日本の違いは政府の関与にある。日本の場合、eラーニングに関する政策がないばかりか、予算も少ない。この領域に関して、日本は韓国よりも遅いといわざるをえない。この原因は行政の関与の低さにあると思う。」
もちろん、上記の言葉はある種の感情浄化には寄与するかもしれないが、考える行政だけを責めれば解決するという問題でもない。割り引いて考える必要がある。
ただし、この視察を通して考えるに、ある一面において、それはあたっていると僕は思う。
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午後からはGrobal21という語学教育コンテンツの開発会社に出向いた。Grobal21は、1987年に設立。外国語に特化したコンテンツの開発にこだわっている。2002年からはeラーニング市場に参入。ストリーミングをはじめとして所持するコンテンツのデジタル化につとめてきた。
今日デモしてもらったのは、各種のモバイルプラットフォームで稼働する外国語コンテンツについて。1コンテンツ20分の長さで、1ヶ月で20コンテンツで修了するのだという。だいたい3000円程度の費用がかかる。なお、すべてのファイルはMPEG4を用いており、DRM(Degital Rights Management)がなされている。
今日、見せてもらったのは下記。
1) PMP(Portable Multimedia Player)
2) PDA
3) PSP
4) 携帯電話
1)のPMPは、数十ギガの大容量HDDを有するプレーヤ。静止画、動画、音楽など多メディアを再生することができる。市価は3万円程度。Grobal21では、今年の5月からサービスを開始し、現在、PMPで1万人が学んでいるという。
2)はいわずもがな。3)は日本の誇るプレイステーションです。
1)から3)までがコンピュータでファイルをダウンロードしてファイルを見るかたちになるが、4)はその都度通信が発生する。ただ4)に関しては、テキストデータが中心で、まだ動画を扱うことはできないとのこと。
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現在、Grobal21で行われているm-learnigサービスは、まだまだこれからという感じであるが、ひとつ懸念しているのは韓国教育放送の動き。
韓国教育放送EBSは、最近、大学入試の動画コンテンツを無料でダウンロードできるようにして、民間教育業者の非難をあびているのだという。
もし番組が無料でダウンロードできるのであれば、Grobal21のようなビジネスモデルはいっさい崩壊する。事実、EBSのおかげで、韓国のeラーニング業界は巨人MegaStudy以外が、のきなみM&Aの憂き目にあっているのだという。
山内さんによるとこのあたりの問題はフィンランドでも起こっているのだという。日本のNHKは、ダウンロード型のコンテンツ提供を行っていないが(ストリーミングは行っている)、近いうちに公共放送のあり方をめぐる議論がおこるのかもしれない。
なお、下記は私見。
現在、PMP、PSP、PDA、携帯電話等、文字通り百花繚乱状態にあるプラットフォームであるが、Appleのipodがビデオを扱えるようになり、また、iTune Video Storeなんかが万が一でてくるようになると、一気に淘汰が進むだろうな、と思った。
現在、この市場はカオスである。
何が残り、何が駆逐されるのか、誰もわからない。しかし、かつてのインターネットがそうであったように、カオスにあるときこそ、チャンスがある。
目が離せない。
投稿者 jun : 2005年9月15日 10:27
韓流eラーニング2日目:なぜu-learningなのか?
朝、韓国教育人的資源部に向かった。厳重なセキュリティチェックをへて、Information Technoogy planing devisionへ。殺伐とした廊下をみながら、お役所というのは、どこでも「同じにおい」がするなぁと思った。
ディレクター(課長)、Senior Supervisor(専門官みたいな感じ)と面会。名刺交換の際、二人がPh.Dを持っていることにまずびっくりした。やはり韓国はアメリカの影響が強い国なんだなぁと思う。
以下、彼らの話をまとめる。
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韓国MoE(Ministry of Education)としては、これまで「Cyber家庭学習」「u-learning施策」を実施している。
「u-learning」に関しては、Korea Telecomやマイクロソフトと協力し、本年研究プロジェクトを立ち上げた。
これはKERISのコーディネーションによって実施されているもので、韓国の9つの学校においてTabletPCなどを使ってもらうというもの。予算規模が2億円程度である(ちなみに韓国で流通するコンピュータの99%がMicrosoftの製品である。ソウルにMacをうる店は2つしかないとのこと!)。
今後は、この先、2年間で有識者、民間IT業者らなどからなる「研究会」を立ち上げる。そこでも研究結果を参考に、政策をつくりたい。一応、現在、それを「u-learning@korea 2010」とよんでいる。
u-learning@korea 2010というものをつくるのが現在のマイルストーン。ここでは、全国1万の学校に、u-learning関係の情報基盤をつくりたい。
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「u-learning」をどうとらえるのか、という問題に関しては、下記の3つが要件だとおもっている。
1.TabletPC、PDA、携帯電話などメディアは
問わずに利用できる情報基盤であること
2.無線LANを活用する
3.学校教育と家庭学習を接続する
特に特徴的だと思われるのは3についてである。要するに、家庭と学校がしっかり連携して、子どもの学習をケアしていくための手段としてITを活用したい。おそらく、個々に韓国のu-learningの特徴があるだろう。
昨日紹介した「Cyber家庭学習」、および、彼らがすすめる「u-learningプロジェクト」には、近いうちに導入されようとしている「週5日制度」の社会的背景がある。
さらに塾などの校外学習が盛んになりすぎて、そこに費やすお金が莫大にのぼることが、非常に問題になっている。週5日制はほおっておけば、この「Private Sectorでの教育」をさらに拡大してしまう結果になる。
校外学習は、とにかくお金がかかる。少ない人で年間所得の2割を子どもの教育に費やす。多い人では4割~5割というのもざらである。一方で、お金のない親は子どもの教育にお金をかけることができない。このようなプロセスをへて進行する「世代間の再生産」に非常に懸念をもっている。
故に、Information Technology Planing部門としては、こうした再生産を断ち切り、かつ、公教育の正常化を行うための施策として、e-learningやu-learningに注目している。
なお、e-learningに関しては既にCyber家庭学習を行っているが、2点の反省点があるとのことであった。
第一に「子どもの学習は、Cyberな空間だけで完結させるのではなく、実際の教室での学習と連携させなければ、のぞむ効果は得られない」ということである。
第二に、「親をTutorとして巻き込んでいく必要性がある」ということである。積極的な親の関与のないところでは、子どもの学習はのびない。
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その後、ソウル郊外にある「Sinhak elementary School」へ。ここは、u-learningの小学校のモデル校のひとつ。ソウル北部に位置する。ちなみに、ソウルは中央にある川「漢
江」を境として、南側を「江南」、北を「江北」という。裕福な人々がすみ、塾が百花繚乱しているのが何部。北はあまり裕福ではない。
「Sinhak elementary School」は生徒数1300名。そのうち5年1組の32名に、TabletPCを1人に1台常に携帯させている。教室には無線LANのAccess Pointが2台設置してあった。教師は部長クラス以上の教員が15台所持している。
Tablet PCの利用の仕方は1)「科学」と「社会」の時間、2)家庭での学習など、3)学習履歴の親への開示、4)学校からのお知らせの通知など。
1)は、教師がタッチスクリーン型の大型テレビを用い、子どもがTablet PCをノート代わりに用いるといったかたちで活用されている。
2)では、宿題をTablet PCを用いて行う。また、チャットなどを通じて教員への質問なども行えるようにしているという。子ども同士でメッセンジャーを使って、宿題を一緒にするなどのことも行われているとか。
3)は現段階では、どう言う学習を行ったのか、というポートフォリオを親に開示しているらしい。近いうちに成績に関しても、親に開示出来るようシステムを開発しているとのこと。
親の反応としては、当初、経費がかかるのではないか、などの懸念が多かったが、現在では解消され、すこぶる評判がよいとのこと。「子どもがTablet PCを用いて教師とチャットしている姿を見て」安心した親が多いとのことであった。
気になる教師の負担としては、やはり家庭での子どもの学習までケアしなければならないので、負担は増える。現在は実験ということで、TabletPCを所持する15名の教員が相互に助け合って実施しているとのこと。
ちなみに教員研修は、1)学校での10日間の研修、2)マイクロソフトの提供する研修で行った。そこでは、TabletPCの使い方から、教え方、問題のだし方について、研修が実施されたとのことである。
なお、この小学校では、こうした実験的な授業を行っている教員には、インセンティヴがあるとのこと。昇進のときの判断材料になるほか、手当をわたしているという。
子どもに感想を聞いてみた。
「2キロ程度あるTablet PCは重くないのか」と聞いたところ、「重いけど、別に気にしない。自分のうちでパソコンを使えるのなら、別に気にならない」との様子であった。
「お父さん、お母さんはなんか言っている?」と聞くと、「宿題なんかのとき、声をかけられることが多くなった」と明るく答えていた。
Shihak elementary Schoolにおける評価はまだ行っていない。9月末に学習効果、満足度などを計測するとのことである。ただ、現段階でも「子どもたちの学習に対する興味は確実に増した」「宿題の提出率」は格段にあがったという。別の中学校で行った評価結果では、学習成績に統計的有意な差があったという。
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夜は、雑誌Penで紹介されていた、最近の韓国のオシャレスポットのレストランへ。「あたり」だった。
そして人生は続く。
(文責:中原淳)
投稿者 jun : 2005年9月14日 10:23
韓流eラーニング1日目:公教育の正常化
(※今日から4日間にわたり、「韓国のe-learning / m-learning」について、中原がお伝えします)
朝KERIS(Korean Eudcational Research Information Service)に向かった。対応をしてくれたのはe-learningのディビジョンの3名。
KERIS
http://english.keris.or.kr/main/index.jsp
彼らいわく:
---現在、韓国ではeラーニングは既に研究開発のステージを終えています。ですが、m-learning、u-learningはまだはじまったばかり。定義すらも曖昧で、僕たちもその作業を進めています(ちなみに彼らはコンセプトビデオをつくった。これがオモシロイので、是非、今度機会があったらお見せしたい)。
u-learning関係のプロジェクトといえば、2年間の計画で、小学校1校、中学校1校、高校7校の計9校で、タブレットPCやPDAを活用した学習環境構築のプロジェクトをはじめたばかりです。KERISではあくまで、公教育の延長上としてe-learning / u-learning /m-learningをとらえています。
このプロジェクトは、マイクロソフト、インテル、Korean Telecom等の機材・私財提供のもと、実施されています。KERISはコーディネートをしているのですね。
国家が主導するm-leanring / u-learningプロジェクトはまだありません。4700万人の人口のうち、3700万人が携帯電話を有する韓国であっても、まだm-learning / u-learningはこれからの課題なのです。
ちなみに、KERISが対象にしているのは、あくまで公教育(public sector)。民間のMega Studyのような会社の行うサービスに関しては、あまり関知しません。
ともかく、最大の課題である「公教育の正常化(Justification of the public education)」のため、塾に行けない子どもたちに、様々なサービスを提供しています。そのひとつにCyber Home Learning Service(サイバー家庭学習)があります。
サイバー家庭学習は、LMSによって管理された学習コースウェアですね。KERISが中央センターとなり、国内10万人の子どもたちがこれを利用しています。
---
上記の彼らの話の中で、非常に印象的だったのは、「公教育の正常化(Justification of the public education)」という言葉であった。
70%の高校生が大学受験に望む、世界一きびしい受験国家である韓国。そこは、もう数十年にわたって「塾に行かなければどうしようもない状況」が生まれており、「公教育に対する不信感」は非常に高い。今回あった多くの人々が、「公教育はcollaspしている」という表現でそれを語っていた。
ともかく、政府はやっきになって、信用を失ってしまった公教育の復権をねらっているという。KERISは、それを情報通信技術を活用することで実現しようとしているのであろう。
それにしても、「正常化」とは・・・。ものすごい強い表現に、言葉を失った。
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お昼。KERISの人たちと韓定食を一緒に食べて、そののち、Liztechへ。
Liztech
http://www.liztech.co.kr
ここでは、ケータイで稼働するFLASHコンテンツを簡単につくることのできるオーサリングツールを見せてもらった。
タブレットPCをもって、マイクロホンに向かってしゃべりながら文字を書く。そこで書いた図と音声がムービーになり、FLASHファイルに変換される。FLASH ver1.0以降が動く端末であれば、動くとのことであった。
これは意外にいろいろな場所で使えるかも・・・と思った。
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Liztechの人たちと別れ、そののち、ソウル大学へ。ソウル大学では、e-learningコンテンツの開発センターである、Center for teaching and learningを訪問した。
ソウル大学 Center for teaching and learning
http://ctl.snu.ac.kr
ソウル大学には、e-learning関係部署としてUniversity Computing Center(日本でいえば情報基盤センター)の他に、このCenter for teaching and learningがある。前者が情報インフラの構築を担当するのに対して、後者が注力するのはあくまでコンテンツである。
「教授がやりたいといえばコンテンツをつくる」「もし教授がオンラインで単位をだしたいといえば、それに必要な学習カリキュラムづくりの相談にのる」
Center for teaching and learningでは、この種のコンサルティングサービスをベースとして、VOD、WBTなどの各種のサービスを開発していた。
ちなみに、大嶋さんによると、この種のコンサルティングサービスをベース/ポリシーとして支援を行っているのは、国立シンガポール大学も全く同じであるそうである。
前々から口が酸っぱくなるほど、いろいろな場所で繰り返し繰り返し述べているけれど、日本の大学にはこの種のセンターがないことが多い。
教育とテクノロジーに専門性をもつ人々が集まり、その専門性に基づいて学内のe-learningを推進していく。そのようなリソースを確保しない限り、統計上も、e-learningは推進出来ないことは既に明らかである。
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Center for teaching and learningをあとにしたあとは、ソウル大学の中央図書館に向かった。
ソウル大学では、PDA、t-PC(Tablet PC)、Note PC、Phoneなどからアクセス可能なMobile campusというポータルサイトがあるのだが、中央図書館では、その1部のサービスとして下記を提供している。
1.本の貸し出し予約
2.VODサービス
3.本論文検索
4.購入図書申し込み
5.学位論文全文検索
6.e-journal
3は便利だろうな、と思った。だって、図書館を回りながら、本を眺めつつ検索ができるから。たとえば、手にとった本の引用文献をみて、それをその場で検索するといったことができるでしょ、これは便利だと思うよ。
ところで、日本の大学の中で、Mobile deviceからのアクセスが可能なWebサイトはいくつあるのだろうか? 日本の大学図書館だったらどうだろうか。帰ったら、調べてみようかな、と思った。
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朝からずっと英語だったので、疲労困憊しホテルへ。本当は寝たかったけど、カミサンから頼まれた「漢方・コラーゲン顔パック」を探しに、疲れたカラダにムチをうって、THE FACE SHOPというお店へ(嗚呼)。
夜は、今回の視察のアレンジメントを行ってくれたジョンさん、山内さん、大嶋さん、僕で、ジョンさんおすすめのインド料理屋でお食事(ここは美味しかった)。
ジョンさんは、アメリカの大学院で会計学のPh.Dを取得し、帰国後、DUNETというe-learning会社の社長さんをしている。本当にとてもよい人だった。
DUNET
http://www.dunet.co.kr
ジョンさんの会社は、1)コンテンツ開発、2)システム開発、3)ASPサービス提供という3つのビジネスモデルから成立しているe-learning companyである。
ビジネス的には、昨今、2)が縮小し、1)に比重がうつってきているのだという。ただ、1)は収益がどうしても小さくなる傾向があるので、3)を模索しているという。
ただいま会社は急成長中。先日も10名の新入社員を採用したとのことであった(4名が教育工学、3名がアート、2名がシステム屋、1名がビジネスだったとのこと)。
彼からは本当にオモシロイ話がたくさん聞けた。特に興味深かったのは、サイバー大学の話。
ご存じのとおり、韓国ではサイバー大学が17ある。そのうち10はソウルにあり、残りの7は地方にある。ジョンさんのところは、17のうち2つにシステム開発、コンテンツ開発を請け負っているとのことであった。
2001年からはじまったサイバー大学は、今年2005年が初めて卒業生をだす年度になるという。
ところで、
「seoul or not seoul」
という言葉をご存じだろうか。ここ数日で、いろいろな人々から何度か聞いた言葉である。
受験戦争において、とにかく激しいのはSeoulにある大学らしい。地方においては、場所によってbankruptするところもでてきているようだから、状態は日本と変わらない。要するに、「ソウルにあるか、そうでないか」によって、受験生の競争の程度も違えば、大学の人気も異なるのだ。すべての国民がソウルをめざしてこの国では戦っているのであろう。
ちなみに、サイバー大学の場合、「サイバー」なのだから、この傾向は当てはまらないのだろうな・・・と思っていたら、サイバー大学でも同じらしい。ソウルにある10はおおむね好調とのことである。地方にある7はきびしいらしい。
---
大学受験(Entrance Exam)のための受験サービス最大手である「メガスタディ」についても聞いた。
メガスタディ
http://www.megastudy.net/
メガスタディは、韓国60万の受験生人口のうち、50万人程度が利用しているという、まさに「メガ」学習サイトである。
各教科の人気講師の講義ビデオをVODで配信している。ちなみにひとつの講義を受けるために必要なお金はおおよそ日本円で6000円程度。これで50万人が最低1個は受けているのだから、ものすごく儲かっていることがわかる。
メガスタディの成功の秘訣を、ジョンさんに聞いた。
「それはクオリティだ。一流の講師、一流の先生の授業にあそこはこだわっている。ツールやサービス自体はシンプル。それが成功の秘訣です」
なるほど、納得出来る回答である。
多くの人々が同時に利用出来るインターネットの世界には、「人気のあるもの」は、ある領域で一つあればいいのである。たとえば、買い物するなら楽天。オークションするならYahooオークション...といった具合に、一度確立されたブランドには、どんどんと人が集まる傾向がある。
もてるものが、さらにもつようになる
人気が人気を呼んでいく
日本でも昔から、代々木ゼミナールとか河合塾ではサテライトを使った授業配信がなされているが、なぜインターネットの世界に進出しようとしないのか、すこし疑問である。
---
長い一日が終わった。
明日も人生は続く。
それにしても身も心も疲れ果てた・・・。今日はよく眠ることができるだろう。
(文責:中原淳)
投稿者 jun : 2005年9月13日 10:21
さんまの「あらい」
先輩というものは、スゴイものである。
今日、先輩の西森さん@NIMEらと飲んだ時のこと。
飲み会の最後に、「メロンシャーベット」のデザートを頼んだ西森さん。
誰も食べずに余っていた「さんまの刺身」を、おもむろに見つけ、それをシャーベットの上にのっけて食するという「男っぷりあふれる姿」を見せてくれた。
彼いわく、「さんま」の「あらい」らしい(笑)。
確かに「シャーベット」は「氷菓子」ではあるけれど・・・。
いやー、先輩というのはスゴイものである。「シャーベット」に「さんまの刺身」とは、この食い合わせ、先輩じゃなきゃできない偉業である。
僕は西森さんを心の底から尊敬している。
投稿者 jun : 2005年9月12日 01:00
韓流eラーニング 更新中!
中原です。
ここ4日間、韓国のeラーニング / mラーニングについて、TREE blogの方に記事を書きます。そちらをご覧下さい。
韓流eラーニング1日目:公教育の正常化?
韓流eラーニング:2日目:なぜu-learningなのか?
韓流eラーニング:3日目:まさに混沌、m-learing市場
韓流eラーニング:4日目:一歩先の未来
TREE blogはこちら
http://tree.ep.u-tokyo.ac.jp/
投稿者 jun : 2005年9月11日 23:52
韓国へ出張!
今週8日まで、総務省「ユビキタスラーニング推進協議会」の仕事で、韓国のm-learning、u-learning、e-learning関係者のところをまわって話を聞きます。UFJ総研の大嶋さん、山内さん@東大と一緒です。
<国関係> 韓国教育学術情報院 韓国教育人的資源部<民間会社>
Liztech
DUNET
Credu
Daekyo
SKテレコム
Mega-Study
Skyedu
YBM/Si-sa<学校>
Sin-hak Elementary school
京福高等学校
こういう出張ってさ、絶対にその日のうちに、何かに書いておかないと忘れちゃうからね、だから、なるべく、体調を壊さない限り、その日のうちに得た情報は、blogで書きたいと思います。それにしても、結構、強行軍だな・・・。
ただ、今日から木曜日までの記事は、NAKAHARA-LAB.NETではなく、すべてTREE blogの方に書きます。
TREEというのは、Todai Redesigning Educational Environment(東京大学 教育環境リデザインプロジェクト)の略です。さっきのホームページは、このプロジェクトのWebなんですが、ここでは同時に「教育の情報化に関する最新ニュース」も日々公開しています。
東京大学だけの「教育の情報化」をめざしているわけではなくて、もう少し広く役立つ情報をだしたいと思っているのです。実は、これはメディア教育開発センターにいた頃から、僕がやりたいと思っていたことでしたが、いろいろな理由があって、なかなか実現することができませんでした。
望月さん@神戸大学、寺脇さん@東京大学情報基盤センター、島田さん@国際交流基金らの、「TREEプロジェクト協力研究員」の方々が、記事を執筆してくれています。この記事は、やがて集められ、本になる予定です。
TREE blog
http://tree.ep.u-tokyo.ac.jp/
望月さんの記事:大学における携帯学習環境の未来
http://tree.ep.u-tokyo.ac.jp/archives/2005/08/post_29.html
寺脇さんの記事:eラーニングとジェネレーションY
http://tree.ep.u-tokyo.ac.jp/archives/2005/09/ey.html
島田さんの記事:日本語教育とITの利用
http://tree.ep.u-tokyo.ac.jp/archives/2005/08/it_1.html
ということで、このサイトを広く知って頂くためにも、今回の韓国の視察で僕が感じたこと/見たことは、まず先にこちらにのせます。是非、「はてなアンテナ」や「RSSリーダ」にTREE blogをご登録ください。それらを使っていない方は、是非、日々のblog巡回リストにTREE blogを入れていただけると幸いです。
なお、今回の韓国の記事はしばらく遅れて、NAKAHARA-LAB.NETにも掲載します。
どうぞお楽しみに!
投稿者 jun : 2005年9月10日 22:33
ケータイだけの危険性
学生「僕は、メールやWebはケータイしか使わない」
中原「なぜPCは使わないの?」
学生「だって、どっちも一緒、インターネットじゃん」
前にも日記で書いたことがあるけれど、つい先日も、ある学部生と、こんなやりとりをした。
確かに「ケータイのメール」も「PCのメール」もインターネットメールであり、「ケータイのWeb」も多少の仕組みの違いはあっても、ほぼ同じである。この学生が、「PCのかわりにケータイを使う」という選択肢をとるのも、合理的だよな、とは思う。
実際、最近、PCを使っている学生は本当に少ないな、という感触をもつ。なぜわかるかっていうと、学生から僕に贈られるのメールがケータイから発せられているからです。まずまともなメーラを使っている人はいないんじゃないか、と思っちゃいます。
ちなみに、こういう事態は学部生だけじゃない。大学院生でも、こういう学生は多くって、びっくりしてしまう。大学院になってから、表計算やプレゼンをはじめてやったというツワモノもいて、開いた口がふさがらない。
まぁ、別にピーピー青筋をたてなくても、使いたいもん使って、できることが同じなら、それでもいいんだけどさ。
でも、やっぱり、僕には懸念が消えない。
「ケータイでできること」、あるいは、「PCのWebでできること」ってのは、情報の「消費」活動がメインであって、「情報を自分であたりをつけて収集して、分析して、まとめて、発信するといった活動」が、おろそかになってしまうのではないか、という懸念である。
さらに言うならば、見かけ上はケータイを使っていても、「情報を扱っているように」見えてしまうので、そういう活動の重要性が忘れ去られてしまうという懸念でもある。
別に、僕がケータイオンチだから、こんなことを言っているわけじゃないよ。たぶん、人並み以上にケータイは利用しているし、imodeも、かなりのサイトを使っている。
しかし、経験上、そこでやっている活動は、「情報を一方的に消費されられる感じ」が多い。
さらなる懸念は続く。これらの学生諸氏が「人の親」になったとして、日頃「ケータイしか使っていない親」と、「家でPCもケータイも使う親」に分岐するとする。
もし仮に彼らの情報処理能力に差があった場合、その格差が子どもに格差が再生産されるっていう問題がある。
そういう事態が、何だか怖い。
ケータイにせよ、PCにせよ、メディアはこのさいどちらでもいいから、「情報の創造的側面:分析・統合・発信」をきっちり教えるべきだと思う。
投稿者 jun : 2005年9月 9日 22:20
教育と著作権
東京大学BEAT講座が主催する「教育における知的所有権」のシンポジウムが、先日土曜日、東京大学山上会館で実施された。
このシンポジウム、僕は、「高等教育における教育の情報化を推進立場」からパネリストとして参加した。
4月から推進しているOCWやTREEプロジェクトの中で、著作権問題はさけて通れない。TREEオフィスの山本さん、岩下さんらとともに、現在も「著作権との闘い」の日々が続いている。当日はそんな話をした。
キーノートスピーカーには、文化庁著作権審議会の委員をなさっている苗村憲司先生(元慶應大学教授・現情報セキュリティ大学院大学)をお呼びして、「教育現場における著作権」の動向についてお話をお聞きした。
苗村先生からはは、まだオープンになっていない情報を含め、貴重なお話をいただけた。今回のシンポジウム、僕は実施側にいるにもかかわらず、とても勉強になった。
苗村先生からお聞きした話でもっとも興味深かったのは、「教育の場では著作権フリーにせよ」という話と、国がすすめる「コンテンツ保護政策」はトレードオフの関係にあるという話だ。
その上で「コンテンツ保護政策の観点からも、教育だからといって著作権料を払わなくていいってことじゃない」ってことを苗村先生は主張なさっていた。
このあたりは、NIME客員教授(元・NHKエデュケーショナル)の杉村さんも同じ主張で、「教育の錦の御旗だけかかげて、無料にしろとだけ言い続けてきた教育業界は、反省すべきところにきている」と主張なさっていた。
僕の意見もまさに同じである。「コンテンツ保護政策とトレードオフにある」という観点こそはなかったものの、「しかるべきものには、しかるべきお金を払うべきだ」と僕も思っている。だからプレゼンでは下記のようにいった。
---「知の公開」「eラーニング」は大学の事業であるから、それを「無償にしてくれ」とは言いません。大学は、しかるべき費用は払えます。いや、払うべきだと僕は思います。
問題はお金より手間なのです。現行法では、図版ひとつひとつに対して許諾の申請をしなければならない。
ただし、大学は教育機関であり、ひとつの大学だけで、放送局のように著作権部を要することは財政上不可能です。
よって、この許諾申請を簡素化する仕組み。たとえば、JA版権処理を一括して行ってくれる機関を設立するとか、一括契約を行えるとかができるようになると、非常に助かります。もちろん、この場合処理をアウトソースするわけですから、お金は支払います。
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先日、実は、ある海外の教科書の版権処理を、TREEオフィスのスタッフに頼んだら、著作権処理を代行してくれる民間サービスを見つてきてくれた。それもネットでできる。結局、今回はそれを利用しなかったけれども、そんなことがサービスとして成立していることに驚いた。
そして、今の大学に必要なのは、こうしたサービスなのではないかなと思います。せめて、「教育と著作権に関する電話相談・メール相談」とかができれば、とても喜ばれると思う。コンテンツ登録サイトも重要なのかもしれませんが、これは絶対にキラーサービスになるな、と思う。
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シンポジウム終了後、苗村先生とお話ししていて、非常に印象的だった言葉があります。
「著作権の問題をもう少しスムーズにしたいと思うのだったら、教育関係者が自ら動き、業界を説得しなければならないのです。自分たちから制度を提案し、組織を提案しなければならないのです。
それをしないで、いつまでも、学校や教育は「聖域」だからという認識でいることが一番悪い」
そうだよなぁ・・・。「大学が自ら動くべき」なんですよね。こういう話をすると、「国がやれだの、どこかの中立機関がやれ」だのって話になるんだけど、そんなの待ってたって、実現するわけがないんです。そこは予想がつく。
できるところから、大学が集まって立ち上げるべきなのかなぁ・・・もしそういう話になれば、個人的には「東大TREEプロジェクトは参加していくべきだろうな」と思いました。
あくまで私見ですが。
投稿者 jun : 2005年9月 8日 22:29
カフェ
つい先週まで、イタリアはローマ、ヴェネツィア。フランスはパリで妻と休暇を過ごしました。
青い空に映えるローマの古代石像。ゴンドラの行き交うヴェネツィアの運河。どこまでも美しいパリの町並み。本当によい旅行でした。
ところで、今回、密かに楽しみにしていたのは文豪や哲学者たちが、集い議論を行った場所をおとずれることでした。TREEオフィスのスタッフである岩下さんが、「是非に」と行っていたので、訪ねてみることにしました。
ヴェネツィアの「カフェ=フローリアン」、サンジェルマン・デ・プレの「カフェ=フローラ」などにおとずれました。
前者は「若きヴェルテェルの悩み」を著したゲーテが、後者はアンガージュマンの哲学で有名なサルトル、「女は生まれながらにして女ではない。女になるのだ」の言葉を残したボーボワールが集ったカフェですね。
カフェ、サロンのあるところに知的潮流が生まれるというのは、歴史をひもとくと、どの時代でもそうなのですが、「はぁ、ここで」と思うと、どこか感慨深いものがあります。
なんだかんだいっても、ミーハーな僕。
投稿者 jun : 2005年9月 7日 22:28
怒りをもって振り返れ
先日会った人に、こんなコトを言われた。
中原さんの先生だった、佐伯先生はたくさんの本を書いていますが、どれが一番おすすめですか?
うーむ、「おすすめ」か。佐伯先生の本は、おそらくすべてを学部時代に読んだとは思うんだけれど、「おすすめ」と言われてもねぇ。
ただ、その中で、一番印象に残っていて、今も忘れていないのはこれでしょうか。
- 学びの構造
少し長くなりますが、僕の好きな一節を引用してみましょう。
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現代は、科学や技術に対する不信の時代である。 「勉強して何になる」、「学んで何の役にたつ」、「科学は人間を不幸にしたではないか」、「技術は人々を阻害し、公害を産んだではないか」、「よく勉強した人々は単に出世して、結局は他の人々を支配し苦しめたに過ぎないではないのか」・・・。それにもかかわらず、わたしはあえて言う。
これらを克服していく道は、わたしたち自身がまず「学ぶ」こと以外にない、と。科学が人々を不幸にしているのならば、科学のなかから、それをなおす以外にない。
技術が人々を阻害し、公害をうんでいるなら、技術のなかから、それをなおす以外にない。
企業が人々を欲望にかりたて破滅に導くというのなら、企業のなかから、それをあらためていく以外にない。
政治が人々を支配し、人々の苦しみに目を背けているならば、政治のなかからそれを変革する以外にない。すべての人が「評論家」になる必要はない。ひとりひとりの立場、役割のなかから、あるべき姿をさぐり、あるべき世界を問い、そして学ぶことからはじめるべきである。
しかし、もしどうしても、本当ににどうしても、あなたの「学び」が妨げられ、あなたの「学び」が押しつぶされ、あるべき世界を人々が無視し、理解しないならば、
そのときこそ
怒りをこめて振り返れなぜなら、
人間、これこそ学び続けていくことのできる唯一の存在であり、この存在を否定することだけは、断じて許してはならないからである。佐伯胖(1975) 学びの構造. 東洋館出版社, 東京 pp206-207より引用
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学びが妨げられたときは、「怒りをこめて振り返れ!」。学び続ける人間の営みだけは、何人たりとも否定することができない。
この力強い言葉が好きだ。
ちなみに、この本が出版された1975年は、僕の生まれた年であった。今から30年前の話である。
投稿者 jun : 2005年9月 6日 22:27
教養のためのブックガイド
巷で話題になっている本「教養のためのブックガイド」を読んだ。
小林康夫・山本泰(2005) 教養のためのブックガイド. 東京大学出版会, 東京
東京大学教養学部の関係者の先生方が、「教養をかたちづくる書籍」について、それぞれの専門の立場から詳解した本。「教養とは何か?」ということをドグマティックに語るのではなくて、むしろ、「教養」に対する多層的な語りの中から、「教養なるもの」を浮かび上がらせよう、という試みです。
かつて「知の技法」「知の論理」「知のモラル」という基礎演習の教科書がベストセラーになりましたね。僕もそれで授業を受けました。テイストはそれに少し似ているな、という印象を受けました。
小林康夫・船曳建夫(1998) 新・知の技法. 東京大学出版会, 東京
それぞれの先生方の「教養なるもの」への語りはとてもオモシロク、思わず原著に手をだしてみたくなってしまいたくなる。
で、同時に、この本、読んでみると、「自分の教養のなさ」に打ちのめされる。そういう意味では、学生さんだけでなく、一度、社会にでた方にもオススメです。
学び続けて生きていきたい、と願う人ならば、どなたでも。
いや、遅くなんかない。
僕らはいつでも学べるよ。
投稿者 jun : 2005年9月 5日 23:13
男って孤独だよなぁ
男の子は孤独な存在だと思う。
あぁ・・・フェミニストとか、メンリブ主導者からすれば、「便所スリッパでひっぱたかれそうなこと」を言ってしまったよ、あーあ。でも、それでも僕の実感として「男って寂しいよな」とは思うんだよね。
ていうのはさ、男同士でたとえば飲みにいったとして、この年になると、あんまり会話がないんだよね・・・。いや、別に仲が悪いわけじゃないんだけどね、むしろいい。だけれども、なんかお互いにプライベートなことをあまり多くを語らないってのもあるし、どうも盛り上がらないことが多いんだよねぇ。
仕事仲間とか(僕の場合は研究仲間とかプロジェクトの共同研究者)、共通の趣味をもっている人、同業者(僕の場合だと研究開発とか教育に携わっている人)は別。その場合は盛り上がる。この場合、会話に困るなんてことはない。
だけれども、純粋な友達とかで同年代だと、男同士だけっていうのは、なかなか気をつかってしまって、会話が長続きしなそうに思えるんです。まして、一緒に海外に行くなんて、少なくとも僕に限っていえば信じられない。学生時代のバックパック旅行ならいざ知らず、この年になると、なかなかないんじゃないだろうか。
その反面、女の子は楽しそうに思えるのは僕だけでしょうか。だって、おいしいお店ができれば、とりあえずは一緒に行ってみて、会話だけで時間をつぶせる。海外にも友達同士でいける。なんか、女の子は、いつ見ても、友達同士でつるめて楽しそうだなぁ・・・と思うんです。偏見たっぷりなのはわかっているけど。
それにしても、こんな風に思っているのって、僕だけじゃないと思う。きっと男の子は、こういう自分の不自由さを一度は感じたことがあると思う。で、女の子同志の関係がうらやましく思える。
でも、これって何なんだろう?
いったい、いつから、男友達同士だけでは、なかなか会話が続かなくなってしまったのかな、って思うんです。
正直に告白すると、別に「いやらしい意味」じゃないんだけど、僕は、男友達といるときよりも、女友達とかカミサンの友人といるほうが、今だったら、リラックスできるんだよね・・・。会話だって、それほど気をつかわなくても続くし・・・(それって、むこうが無理してるんだろうか・・・そうだとしたらゴメン、場を読めない子ちゃんだったわ、オレ)。
いやぁ、前に、ボストンで一緒に住んでた同居人(男)と、この話で盛り上がったことを思い出しました。
そのとき二人で激しく同意したのは、「もう一度、生まれ変わるんだったら、女の子になりたいなぁ・・・」ってことでした・・・。実際は、そんなに甘くないのかもしれないけれど。彼は某省庁からハーバードにきていたんだけど、我ながらしょーもないことで激しく同意してたな、と思う。
まぁ、いいや。
雑談、雑談、ちょっと思ったことをいってみただけ。
マジで読まないでね。
でも、男って孤独だよなぁ。
投稿者 jun : 2005年9月 4日 22:26
毎日酔拳状態
このところ、疲れてさぁ。
ていうか、やることが指数関数的に増えていく。やっつけても、やっつけても、次の案件が増える。やっつけても、やっつけても、次の瞬間には〆切に追われている。ようやくひとつが解決したと思ったら、次の問題が生まれてる・・・。
とにかく研究室にじっとしているヒマがない。本当に外回りが多い。別に好きこのんで、ジタバタしているわけではないんです。が、でも、毎日何かの会議、何かの講演、何かのプレゼン、何かの提案に追われている。これに授業が加わったら、どうなるんだろう。
もう酒を飲まなくても、酔っぱらっているみたいな状態。
ていうか、「毎日酔拳状態」だ。
酒飲まなくても、ジャッキー=チェーンの酔拳だからさ。こいつはエコノミーでいいかな、と一瞬思ったけどさ。でも、結局、夜には酒は飲むんだよな・・・。
ていうか、酔っぱらわずしてやってられっかーってーの。
これがダメなんだろうな。
投稿者 jun : 2005年9月 3日 22:37
応援!?
両手両足を縛られて、さぁ、泳げといわれているようなものである
国立大学法人化を評した、小宮山宏 東京大学総長の言葉である。
小宮山総長によると、特に「財務の硬直性」は非常に激しいらしい。
たとえば、世界一裕福な大学であるハーバード大学は、2兆円の資産をもち、年間十数パーセントで運用している。つまり、年間数千億円のふくみ益があり、これをもとに充実した教育環境を構築することができる(空港ラウンジで読んだので、正確な数字を忘れてしまいました・・・ゴメンナサイ)。
そういえば、留学したいたとき、田口さんからだったと思うが、「ハーバード大学でもっとも高給取りなのは、学長ではなく、資産運用を行うプロフェッショナルだ」というのを聞いたことがある。たぶん、ハーバード大学デレク=ボクセンターのウィルキンソン先生からお聞きしたのであろう。
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法人化後の大学に関して、「両手両足を縛ること」だけでなく、「余計な応援」も必要ない、と思う。
国立大学法人化・独立行政法人化から1年。学会などで、全国の大学の仲間にあうと、このことが話題になる。大学によって悲喜こもごもである。
どこかのお役所からやってくる「天下り理事」。今まで教育研究活動を何一つ行ったことのない「お役人教授」など、人事交流という名の「押しつけ人事」も増えていると聞く。
もちろん、すべてがすべて悪いことだけではない。専門性のある人は、それを活かし、大学に貢献している人もいる。そうした健全な貢献なら大歓迎だが、いろいろな研究者の経験や意見を総合してみると、そういう事例は決して多くないようだ。
そういうのは、申し訳ないんだけど「応援」とは言わない。
投稿者 jun : 2005年9月 2日 10:38
m-learningに興味があれば
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Learning bar@Todai(公開研究会)
未来の教科書はどうなるの!?
「電子書籍マーケットの現状と今後の展望
m-learningへのインプリケーション」
2005年9月21日 午後7時 東京大学
主催:東京大学情報学環 BEAT講座
後援:NPO法人 Educe Technologies
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来る9月21日午後7時より、東京大学にて
未来の教科書はどうなるの!?:
電子書籍マーケットの現状と今後の展望
というテーマで、公開研究会を行うことになりました。
日本出版販売株式会社 経営戦略室の常磐さんに
お話し頂きます。
当日のトピックは下記のようになります。
1) 電子書籍のマーケットの現状
2) ケイタイ電話で動く電子書籍(デモ)
3) 現状の課題
4) 将来の方向性&教育へのインプリケーション
について、カジュアルにお話を伺う機会をもちたいと
思います。
デジタル時代にあらわれた電子書籍は、今、どのよ
うな発展をとげているのでしょうか。そして、それは
モバイル時代に、どのように変わりゆくのでしょうか。
そして、そのような中、教育のツール、たとえば教科書
や問題集は、どのように変わっていくのでしょう。
m-learningを考える上でも、非常に参考になるセッ
ションになるかと思います。
当日は携帯で見るマンガなど、デモをしていただく
予定です。狭いスクリーンの中で、どのように読者
にわかりやすい表現を行うか、お楽しみに!
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中原 淳
東京大学 大学総合教育研究センター
東京大学大学院 情報学環 BEAT講座
NPO法人 Educe Technologies
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日時:
2005年9月21日
午後7時から1時間30分程度
その後、懇親会ありの予定
場所:
東京大学情報学環 暫定建物2F 教室
http://www.beatiii.jp/contact.html
(上記地図の建物の2Fになります)
参加申し込み方法:
9月14日までに atusaka@educetech.org
までメールをいただければ幸いです。
人数は30名程度を予定しています。それを超えた
場合は申し込みを締め切らせていただきますので、
ご了承下さい。
なお、参加費は無料です。
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投稿者 jun : 2005年9月 1日 17:59