The Long & Winding Road - 2004/10

     


    
" In the mirror " by Miwa 


2004/10/31 カロリー

 久しぶりにスーパーにいった。夕食の買い物のためである。気づいたことがあった。日本の食品の多くは、アメリカの同じ食品の3分の2のカロリーしかないということである。

 たとえばベーグル。僕がいつもアメリカで食べていたベーグルは1個300キロカロリー。別になんてことはない、フツーのベーグルである。これが日本のベーグルならば、180キロカロリーくらいである。

 たとえば、ヨーグルト。日本のフツーのヨーグルトは、95キロカロリー前後だと思うが、アメリカで僕のお気に入りだったものは、148キロカロリーであった。

 I hate to be a calorie counting...

 しかしながら、アメリカではよほど気をつけていないと、常に1.5倍のカロリーをとってしまうということになる。

 そこでは油断はできない。

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追伸.

先日の「助けてー韓国と中国のeラーニング」であったが、寺嶋君@京都外国語大学から、貴重な情報をいただきました。ありがとうございました。

 寺嶋君の日記
 http://d.hatena.ne.jp/kostera/20041015



2004/10/30 違和感

 帰国後、はやいものでもう2週間がたった。こちらでの生活をもう一度確立するので、本当に精一杯だったような気がする。早い、早い。

 英語を何とかキープするため、NOVAに通うことにした。また、ジムの契約もすませた。忙しいので、両者とも、あまり頻繁にはいけないが、なんとか継続したいものである。

 帰国した直後、感じた違和感はだんだんと消えてきた。

 「どうして、みんな、こんなに丁寧なんだろう」「どうして、みんな、すぐにごめんなさいを言うんだろう」「建物や部屋のつくりが、なんてコンパクトんだろう」・・・帰国直後に感じた、そうした違和感は消え、いまやそれが僕のアタリマエになってきつつある。

 「おう、そういえば、そうだったなぁ」・・・アタリマエを発見するたびに懐かしい気になって、ホッとする。しかし、同時に、少しだけ寂しい気にもなる。


2004/10/28 号外!祝!「ボストンレッドソックス」優勝

 レッドソックスが、86年ぶりに優勝したとのこと。ボストン在住の「稲葉特派員@NIME」より、情報をいただきました。めでたい、めでたい。今、ボストンの街はエライことになっているらしい。 下記は優勝を祝うWebページたち。この時期に、ボストンにいたかった・・・。きっと稲葉特派員が、街の様子をデジカメなどで撮影し、伝えてくれるでしょう。よろしくね。

 マサチューセッツ工科大学
  http://www.mit.edu/

 NIKEのコマーシャル「JUST DO IT」
 http://www.nike.com/usa/justdoit/v2/index.jhtml


2004/10/28 募集開始!「モバイルコンテンツとインストラクショナルデザイン」公開研究会  

 下記のような研究会を開催することになりました。ふるってご参加ください。

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東京大学大学院 情報学環 ベネッセ先端教育技術学講座
公開研究会「モバイルコンテンツとインストラクショナルデザイン」
のお知らせ
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●テーマ
   「モバイルコンテンツとインストラクショナルデザイン」

●日時
   2004年11月7日(日曜日) 午後2時〜午後5時

●場所
   東京大学 山上会館
   東京都文京区本郷7-3-1
   ◇アクセス
   http://beatiii.jp/contact.html#map
   ◇東京大学への最寄り駅
   東京メトロ 丸ノ内線 本郷三丁目駅(徒歩5分)
   都営大江戸線 本郷三丁目駅(徒歩5分)

●内容
  「携帯やモバイルメディア向けの学習コンテンツ設計は、
  今までと方法を変えなければいけないのだろうか?」とい
  う問いに、インストラクショナルデザインの専門家が答えます。
  また、企業で教材開発に関わった経験者も加わり、モバイル
  時代の学習コンテンツ開発について議論を行います。

●定員
   100名

●参加費
   無料

●講演
  ■基調講演
  「教材開発とインストラクショナルデザイン」
  鈴木 克明(岩手県立大学・教授)
(鈴木先生は、日本におけるインストラクショナルデザイン
  研究の第1人者です。)

 ■パネルディスカッション
  「モバイルになると、学習コンテンツ設計の方法を変えな
  ければいけないのか」
 ◇司会 :
        山内 祐平 (東京大学情報学環・助教授)
  ◇パネリスト:
    鈴木 克明 (岩手県立大学・教授)
    森安 康雄 (ベネッセコーポレーション・バイスプレジデント)
    中原 淳   (メディア教育開発センター・助手)

 ■会場からの質疑

★参加方法:セミナに参加希望の方は、BEAT Webサイト
http://www.beatiii.jp/seminar/index.html
にて、ご登録お願いいたします。
*このお知らせは自由に転送いただいて結構です。
*当講座の概要は、http://www.beatiii.jp/ よりご覧いただけます。

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2004/10/28 お助けください!

 この日記をお読みの方で、下記について文献等をご存じの方は、僕までメールをいただけませんでしょうか。

 1) 韓国大学のeラーニングに関する現状
    →統計データ、具体的な事例などがわかる文献等

 2) 中国大学のeラーニングに関する現状
    →統計データ、具体的な事例などがわかる文献等

 ちょっと、今、頼まれている講演でかなりテンパッテいるものがあり、至急、上記について知りたく思っています。ふだんだったら、図書館にいったりして調べるのですが、ちょっと今時間がありません。 残念ながら、韓国語や中国語は、ちょっと読むことができません。英語だったらOKです。 どうぞよろしくお願いいたします!
 メールアドレスは、下記のとおりです。

 ひゃー助けてー


2004/10/27 逆適応

 帰国に際して予想を大きく裏切ったことがあった。「アメリカの生活」から「日本の生活」への逆適応のムズカシサである。 身体的にも疲労が蓄積しやすく、どうも本調子がでない。精神的にも、どうにもやる気がでないときがある。コンピュータを前にボーッとしてしまうことが、何度となくあった。 留学している間でも、僕は、結構、「日本」とつながった生活をしていた方だと思う。1週間に2回から3回はテレビ会議があったし、カミサンもボストンに3ヶ月滞在していたので、その間は、日本語をよく話した。僕は日本から完全に隔絶された生活をしていたわけでもないのに、そんな僕であっても、辛い。 あと、「どうにも理屈が通らない日本的なナァナァな手続き」や「誰が読むんだかわかんないアホみたいな書類、そしてそれに費やす無駄な時間」などに関しても、過剰に敏感に反応してしまう。 今までだったら、「しゃーねーな」ですましていたことが、今の僕にとっては、「しゃーねーな」とすますことはできない。 どうにもしばらく時間がかかりそうである。それにしても、アメリカにいっても異文化ギャップに苦しみ、日本でも逆適応に苦しむとは・・・・こんなことは想像すらできなかった。

  苦しい。


2004/10/22 近況

 予想していたとおり忙しい日々が続き、なかなか日記を更新できなかった。明日は朝から検査のため、飲食中止になっている・・・ハラ減った。

 夕方、突然の訃報を受ける。言葉にならない。


2004/10/18 初出勤

 昨日は、カミサンとラクーアにでかけ、少しゆっくりすることができた。ここ最近、実は、首が左右に全く曲がらない状況になっていたのだが、マッサージで少し快復した。とはいえ、まだまだ首を曲げようとすると、激痛が走るのだが・・・。 今日はNIMEに初出勤である。午前中、渡米中お世話になった様々な先生、課をまわってご挨拶をした。渡米直前の清水理事長にもご挨拶に伺った。 9ヶ月の間、誰一人として入ることのなかった「中原研究室」には、段ボールにして5箱分くらいの書籍や資料がたまっていた。こちらの方は、おいおい片づけていこうと思う。 それにしても、僕の片面のカベの本棚は、もう満杯である。デフラグをかけたあとの状態で、一寸も、新しい本をいれる隙間がない。 かといって、両サイドのカベを本棚にしてしまうのは気が引ける。地震が怖い。とはいえ、今の状態でも、もし地震が襲えば、僕は、数千冊の書籍に埋もれて「圧死」である。そのことは間違いない。 閑話休題 日本経営協会、その他、いくつかの機関からの原稿依頼とかもあった。〆切が近いものは、遠慮させていただく他はないが、せっかくチャンスを頂いているので、なるべくお答えしようと思う。 初日から非常に忙しい。このあと、会議が2つ入っている。加えて今日は科研の〆切日でもある。 焦ってもダメである。ひとつひとつこなしていくしかない。
  そして人生は続く。

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追伸.
  前にこの日記でも、ご紹介したことのあるスタンフォード大学の安藤さんが、WORLD REACHという会社を何人かの人たちと一緒に立ち上げたそうだ。
 WORLD REACHは、中学生からオトナまで様々な英語学習プログラムを提供しているとのことである。また、ネィティヴチェックのサービスもあるようだ。 なお、WORLD REACHでは、英語教育や、学習環境のデザインをネタにしたオンライン情報誌「月刊WORLD REACH」を発行している。 アメリカの高校生の生活・学習の実態、Childrens museumなどが記事になっていた。30日間はトライアルで閲覧できるそうなので、是非、興味のある方はのぞいてみてはいかがだろうか。

 WORLD REACH
  http://www.world-reach.biz/japan/index.php

 安藤知華さん(日本子ども学会懸賞論文)
  http://www.world-reach.biz/japan/management.php
  http://www.crn.or.jp/KODOMOGAKU/BASE/THINK/THINK06.HTM


2004/10/17 リハビリ

 無事、帰国しました。帰りは、少し熱があって、「やや死にかけ人形」になっていましたが、何とか自宅にたどりつきました。Check in laguageは、結局、2つにわけて60キロにありました・・・。これ、今回はビジネスでの帰国でしたので(Upgrade券が余っているのです)、OKでしたが、Yクラスだったら完全にアウトでした。 やれやれ・・・ようやく着いたっちゅうねん・・・。 昨日、今日と、なるべく外にでるようにして、少しずつリハビリをしています。 数ヶ月しか渡米していなかったせいなのに、今まで自動で行われていたことができなかったり、戸惑いを感じたり、まわりの状況にsensitiveになっているような気がします。ハッキリ言って、とても疲れる。 あと、何かものをしゃべるときは、英語で最初に発想していることに気づく。本当に無意識に。特にカミサンとかと話すときは、そう思わないのですが、街にいったんでると、結構、戸惑います。当然のことですが、ボストンの街の中、公衆の場では英語しか話さなかったからだと思います。あと、お約束だけど、電話とかで「Hello」といってしまったり、ぶつかったりすると、思わず「oops...sorry」とか言ってしまう。嗚呼、これは痛い。 このまま、この状態を「放置プレイ」にしておくと、これ、典型的なイヤなヤツです(笑)。それは是が非でも避けたい。だから、今、必死でリハビリしてる。まぁ、あんまり心配しなくても、一週間で、あとかたもなく消えると思うけど。 来週からとても忙しい。週末に仕上げなければならない原稿もあります。だけど、ちょっと休ませて下さい。とても、今からバリバリと仕事ができる精神状態ではないようです。

 ごめん、ちょいと、ラクーアでも、行ってくるわ。


2004/10/14 さらばMIT

 いつものようにカフェ「1369」で朝食をとり、MITに登校。今日が最後の日になる。いつもは独りで登校していたが、今日は、こちらに出張できている望月君と一緒。 オフィスのドアをあけ、どっかりと椅子に座ったら、はじめてここに案内されたときのことを思い出した。あのときも、僕の目の前の本棚には、ひとつの資料、本さえもなかったが、今もやはり何もない。先日、荷物はすべて持ち帰ってしまった。 スティーブ(ラーマン先生)と10時から面会。彼と話しながら、この数ヶ月間をリフレクションする。 この9ヶ月で何をAccomplishしたのか、そして、これからどのような仕事をしていきたいのか、スティーブは僕に問いかける。しばらく話して、感謝の言葉を述べ、お別れをした。本当にスティーブにはよくしてもらった。 メグや、センベンくん、その他、研究室の他の人たちにも挨拶。センベンくんとは日本でまた会おうと約束をした。 オフィスのあったMIT9号館をでて、ふいにメモリアルドライブ沿いにでてみたくなる。 MITを訪れる多くの観光客の人たちは、マサチューセッツアーベニュー沿いの7号館の前で写真をとるんだけど、本当に景色がよいのは、メモリアルドライブからみた10号館の景色なのだ。

MIT10号館へのマップ

 10号館の反対側にはチャールズ川が流れ、その奥にはプルデンシャルタワーがみえる。僕が一番好きな風景であったりする。 10号館の前にたって、僕は、しばらく考えた。 僕は何を学んだのか。僕の学べなかったことは何だったのか。僕の何が変わったのか。そして、何が変わらなかったのか・・・。今の僕に足りないものは何か。これから学ぶべきものは何か。 次にまたここにくるのは、いつの日のことだろうか・・・そして、それまでに、僕は、どんな仕事を成し遂げているだろうか。 ひとしきり考えたあと、「やるなら、今しかない」と心からそう思った。 --- 最後になるが、僕の9ヶ月を支えてくれたすべての人々に、この場を借りて感謝したい。本当にありがとうございました。

 明日、午前7時45分、僕は日本に帰る。
  ひとつの終わりは、ひとつのはじまりである。
  さて、次は、何をおっぱじめるか。


2004/10/13 いろいろな方から 帰国を明日にひかえ、いろいろな方々からメールをいただいきました。本当にありがとうございます。昨日から少しオネツをだしていて(アホだねぇ・・・僕はいつもこういうところが間が抜けてる・・・子ども時代には、大晦日によく熱をだしていた)、すべてに返事を書けていないのですが、おゆるし下さい。

 明日は、マサチューセッツ工科大学に最後に登校する日です。今日は、はやく寝させていただきますわ・・・おやすみなさい。


2004/10/12 旭インターネット大学院大学 武藤君から下記のような情報を教えてもらった。 それによると、長野市が社会人を対象とした、完全バーチャルのインターネット大学院を開設するため、構造改革特区の申請に踏み切ったという。大学院の名前は、「旭インターネット大学院大学」という。情報学系の研究科で、修士課程、博士課程の学生を募集するのだそうだ。

 旭インターネット大学院大学
  http://www.teragoya.org/

 ホームページをのぞいたところ、将来的には旭インターネット大学もつくるのだとか。「一度も来学せずに卒業することが可能」で、入学試験も事務手続きも、すべてCAI形式のWebですますことができる。もちろん、学習もCAIで行われ、卒業論文を書いて合格すれば卒業できるのだとか。

 今まで日本ではこのような大学、大学院はなかっただけに、いろいろと注目を浴びそうだ。


2004/10/10 見えないもの

 相変わらず、何かと毎日バタバタしている。あまりの荷物の量に、何度パッキングをしてもうまくいかない・・・トホホ。これ、成田からどうやってはこぶんだろう・・・お先真っ暗になる。成田空港・・・・重石のような荷物を両手に途方にくれる自分が目に見える。 そんな作業、途方に暮れながら、最後とばかりいろいろなイベントにいってみた。 10月7日の夜には、ボストン=シンフォニー=オーケストラへ、MITの洋子さん、安福君、ハーバードの桑原さんとでかける。今日の演目は、リスト、ラヴェル、ラフマニノフ。リスト・・・やはりこの人の作品を弾ける人は、超人的だった。コンサートが終わり、ハーバードスクエアのRed houseで軽く一杯。 10月9日・・・深夜トイレにおきたときに、なにげにコンピュータを開き、人のblogを読んでいたら、ある人の日記に「世界でも屈指のパントマイマー」のショーがハーバードスクエアでやっていることを知った。 Webをチェックすると、日曜日が最終公演。しかも、今回の講演は77歳のなる彼の引退公演だという。いそいで、チケットをとって出かけた。

 Marcel Marceauのショー
  http://www.amrep.org/marceau/

 Marcel Marceau財団
  http://www.marceau.org/

 パントマイムとは、見えないものを見えるようにする技術である。パフォーマーの演技によって、空にある<見えないもの>は、歴然と見えるようになる。 しかし、最高にオモシロイのは、観客によって見ているものは異なっているという点にある。パフォーマーの演技に皆が拍手するとき、その拍手の宛先は、人によって異なる。ある人は、パフォーマーのつくる動きに「波」を見る。ある人は、「蝶のはためき」を見る。違うものを見ているのに、同じ瞬間に拍手をしている。オモシロイのはそこだ。隣の人は、何を見ているのだろう。そう考えると、とたんに楽しくなってくる。 パントマイムは一度も見たことがなかった。最後に名演を見ることができてよかった。ある人に感謝する。 --- 今日は、大変ありがたいことに、何人かの人たちが僕のお別れ会(Farewell Party)をしてくれるのだという。開催場所は、うちになっているから、これから掃除だ。調味料や道具など、もう先発隊のカミサンがもってかえってしまったが、煮物でもつくるか。  ・・・

 昨日は愉しかった。I was totally drunk...いやー気づかなかった、けっこう飲んでたんだなぁ。むかつきはないが、アタマいてー。少し「ろれつ」まわってなかったしなぁ・・・飲み過ぎた。でも、とてもステキな時間を過ごすことができました。皆さん、ありがとうございました。

お別れ
   
  

  

アイゼア、僕、武藤さん、桑原さん。昨日は、稲葉さん、三原さんらもいらっしゃる予定だったが、観光地からの交通渋滞にはまったとのこと、残念。桑原さんが、アイゼアの彼女の手相(Palm reading)をみているところ。手相は、万国共通らしい。

  
お別れ
   
  

  

アイゼアの彼女は、この3連休(土曜日、日曜日、コロンバスデー)で、LAから彼に逢いにきたらしい。右の写真は武藤君。勉強が忙しいのに、パーティの準備からつきあってくれた。ありがとう。

  

2004/10/09 exCampusフォーラム

 e-learningに関するシステム構築事業を行っている 東通産業株式会社 様のご厚意で、exCampusに関するフォーラムが立ち上がりました。ご担当者の江原さんには、この場を借りて感謝申し上げます。

 exCampusフォーラム
  http://www.totsusangyo.com/xoops/modules/news/

 この会議室では、exCampusの構築方法に関する情報がやりとりされているようです。どうぞご利用いただければ幸いです。 また上記の会議室にも投稿させていただきましたが、exCampus ver2がいよいよ来週あたりに公開されます。 exCampus ver2では、皆様から寄せられました多数のリクエストをもとに
インタフェースの向上をはかりました。
Excel CSVファイルによる学習者の一括登録機能、各種データの吐き出し機能などを実装するなど、管理ツールを強化しています。またサイトの配色などルック&フィールを変更する機能も実装しました。 是非、ご利用いただければ幸いです。
  なお、exCampus ver2のダウンロードは、下記のWebサイトからどうぞ。

 exCampus
  http://www.excampus.org/

 ちなみに、exCampusをこれまでお使いいただいたことのある学校の数が、20を超えた。最近では、法科大学院の補修用にいくつかに導入されているとのことである。非常に嬉しいことだ。


2004/10/08 長渕剛

 何を隠そう・・・僕は、長渕剛が好きなんです!

  あぁ、ついに言ってしまったよ、今までひた隠しにしてきたのに・・・。 だってさ、長渕ファンだっていうと、なんか宗教臭いっていうのかね、「オトコ」に酔いしれてるみたいな雰囲気あるんじゃないの、と誤解されやすいんだよね。 カラオケで長渕の歌を歌うと、ちょっとひかれるしさ(笑)。

 そういうの、学部時代に合コンとかで経験したんだもん。みんな、ひいてんの、僕が歌うとさ、ていうか、バカヤロウ(笑)。それを見て、僕は決めたね、長渕ファンであることを隠そうとね。まぁ、合コンで「ろくなもんじゃねぇ」を歌う方が悪いかな(笑)、そりゃひくわな・・・僕が悪いよねぇ。「場を読めない子ちゃん」だわな、他のオトコが女の子に言い寄っているときにさ、「ぴーぴーぴー」はねぇだろ、と。 でもさ、昔、これについて書いたことがあるかどうか、もう忘れちゃったけど。高校時代には、随分と、彼の歌をコピーしてクラシックギターで弾いていたんです。僕のギターの師匠は、今、旭川にいてね、大沼君っていうんだけど、彼には随分教えてもらった。

 夜9時くらいかな、もっと遅かったかな・・・。大沼君は、うちのチャイムをピンポーンってならすんだよね、一応は、申し訳ない程度に(笑)。 でも、田舎だからさ、うちの玄関なんて開いてることがある。そうすると、彼は、すぐにドアをあけて、ドンドンと二階に入ってくる、「中ちゃーん、寝てるばあいじゃねーぞ」とかいって。ちなみに、「中ちゃん(ナカチャン)」は僕の高校時代のあだ名です。

 彼は、いっつもうちに来てるから、親も気にしなくなってて、「あー、また来たわ」ってなもんでした。 でね、「おもしれーことねーな」といって、ギターを弾く。練習するんです、マジメに。僕が歌ったり、次は交代で、彼が歌ったりしてね。僕はギターヘタクソだったから、歌う方が多かったかもね。 でも、たまーに、彼が突然演奏をやめる、せっかくこっちが気持ちよく歌ってるのにね。

 「中ちゃん、あのさ、これ、演歌でねーから、こぶしいらんべ」 と怒られるわけです。

 実は、僕、演歌好きなんです。マサオ=センとか、タカシ=ホソカワ、イクゾウ=ヨシ、ジョージ=ヤマモト、ヒロシ=ゴキとかね。で、子ども時代からずっと、彼らのマネしてたから、いつのまにか、どんな曲歌っても、コブシが入ってしまうんです(笑)。

 閑話休題

 高校時代、彼と長渕の曲でライブをやったりしたこともあったんだけどね。大学になって、大沼君と別々の場所で暮らすようになってね。それに加えて、長渕自身が事件を起こしたり・・・。

 確か、あれは大学1年の頃のことだったと思うけど、確か銭湯からの帰り道で、スポーツ新聞で見たんだよなぁ・・・ショックだったなぁ、「長渕逮捕」ってさ。 「ていうか、ありえんだろー、また東スポ、かましやがって」と思いながらで、新聞買ったんだよね・・・そしたら、本当だった・・・ガーン。それからしばらく彼も活動をやめちゃっし、いつのまにか僕も長渕を聞かなくなっていたんだよね。

 で、それから10年・・・ 本当に自分でもなぜかはわからないんだけど、アメリカで暮らすようになって、急に、本当に急に長渕を聞きたくなったんです。本当に、突発性でね。突発性長渕症候群っていう感じ。いきなりテスト中に「耳かき」したくなるもんですね、言うたら。こら、耐えられへんで。 僕は「こらえ性」ってないからさ。聞きたくなったら、ガマンできません。ていうか、僕は、あらゆることに我慢しません。で、カミサンにCDをおくってもらい、昨日、ようやくつきました。ドンブラコ、ドンブラコと日本から。カミサン、ありがとう。 ほんでもって、今、聞いてるわけよ。あのね・・・これは泣く。これはマジで泣けるよ。 いくつかの曲は、なんかね、予想外にすべて歌詞を覚えているんだよね・・・アタマの向こう側から、歌詞がでてくるんだね。10年以上たっているのに・・・。メロディを聴いた瞬間に、すべて思い出す。

 当時聞いてたアルバムといえば、こんなやつね。

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 アルバム「License」・・・これは「親子ゲーム」というドラマをやっていた頃のアルバムだよね。僕が小学生の頃じゃないかと思うんだよね、きっと。
  このアルバムに収録されているシングルカット曲「ろくなもんじゃねぇ」は当時はやりました。それ以外にもね、長い沈黙のあとに迎える別れの瞬間を歌った曲に「Please again」「パークハウス 701 in 1985」があってね、これは名曲だと思います。
 アルバム「JEEP」・・・このアルバムには、「北の国から」で黒板五郎が歌っていた「西新宿の親父の歌」がはいっています。「やるならいましかねぇ」という歌です。
  あとは「友達がいなくなっちゃった」とかは、わかるねぇ、今になって。かつて、学校帰りの屋根裏部屋で「将来の夢」を語っていた友達と僕が、それからひとつ瞬きするだけで、16年たっちゃって、話すことといったら、「ゴルフとゼニと出世話」になってしまうというアイロニーに満ちた歌。
 「JAPAN」・・・このアルバムには、「東京青春朝焼物語」が入っています。これも、どこかのドラマで使われていた気がします。女の子と2人で上京した男の子が、「今日から東京の人になるよ、せっせ、せっせと東京の人になるよ」と歌っています。

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 もちろん、これ以外にも、彼がフォークシンガーと呼ばれていた時代の曲にも名曲はたくさんあります。むしろ、そちらの方も好きですね。 二人で過ごした住み慣れた部屋を引き払うときの寂しさを歌った「二人歩記」、着物の彼女と線香花火をする祭りをうたった「夏祭り」、二人でいても一緒になれている気がしない切なさを歌った「Don't cry my love」・・・・・「交差点」「Time goes around」「勇次」「俺たちのキャスティングミス」「Stay dream」「恋人時代」「夏の恋人」とかね。この時代の長渕は、声がとっても綺麗です、透き通っている。 なんだか、今日は眠れないですね、さっきから、ずっと聞いてるけど、なんかやめられないんだよね。さっき、ルームメイトの武藤君には、「オレ寝るから」といったんだけど、まだ寝れん。武藤君、呆れてるだろうな、きっと。 ていうか、カラオケいきてー。あと8日だな・・・こればっかりはガマンするしかないね。カミサンにカラオケセット送ってもらうわけにもいかんしやな、ていうか、そりゃ、重すぎだべ。 たぶん帰ったら、絶叫してると思います、家の近くのカラオケボックスで。誰か一緒に行きませんか?

---おすすめの長渕剛ベスト1
SINGLES(1)1978-
おすすめの長渕剛ベスト2
SINGLES(2)1983-

おすすめの長渕剛ベスト3
SINGLES(3)1988-1996


2004/10/07 日本の仕事 次第に日本の仕事が増えてきた。

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 まずは科研プロポーザル書き・・・これは大変だ(泣)。 帰国が15日。ほんでもって〆切が18日らしい。競争的資金を獲得できるかどうかは、研究者にとって、とっても重要になっている。そういえば、熊本大学では下記のような措置がとられるとか。

 熊本大学 科研ださないと研究費カット(朝日新聞)
  http://www.asahi.com/national/update/1004/018.html

 オーノー。

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 東京大学大学院 BEAT講座の公開研究会が開催されます。お題は、「ヨーロッパのm-learning最新事情」です。先月アタマに、僕も視察に参加して、イギリス・フィンランドをまわりました。そのときに得た情報をあますところなく出血大公開! 10月9日に東京大学で開催されます!
  是非、ご家族連れでいらっしゃってくださいね!

 お申し込みはこちらから
  http://www.beatiii.jp/seminar/index.html

 東京大学大学院 BEAT講座
  http://www.beatiii.jp/

 あっ、それとBEATのWebサイト、吉田さんと佐藤さんがリニューアルしてくれました。「ケータイの、教育への、利用ケータイは?」というキャッチ、AERA風ですね、僕は好きです。

 

 吉田さんのホームページは、下記のとおりです。彼は、exCampusのデザイナーでもあります。とても信頼できる仕事をなさる方です。

 Primus Design
  http://www.primus-design.com/

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 教育システム情報学会のシンポジウムで、講演をすることになりました。お題は、「サステイナブルなeラーニングサービスを創造する大学組織」です。今年こちらに留学し、田口さんらとインタビューにまわった成果をもとに、講演をする予定です。

第6回eラーニング技術特別委員会シンポジューム
「大学の求めるeラーニング支援環境」
日時:11月8日(月) 14:00-18:00
場所:産能大学 代官山キャンパス 
地図URL:http://www.sanno.ac.jp/map/daikanyama.html 
     
■PART1 講演
「サステイナブルなeラーニングサービスを創造する組織と支援体制」
メディア教育開発センター 助手 中原淳
                     
■PART2 シンポジューム
「大学で使いやすいeラーニング学習環境とは」 

モデレータ:
  岩手県立大学 鈴木教授
  
パネリスト:
  信州大学  不破教授
  名古屋大学 梶田助教授
  産能大学  古賀暁彦氏

 ちなみに、この内容は本にもなります・・・お茶の間に一冊いかがですか。

吉田文・田口真奈・中原淳(編著)(近刊) 大学eラーニングの経営戦略:成功の条件. 東京電機大学出版会, 東京

フライヤーはこちら

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 「eラーニング・プロフェッショナル」の資格認定に関する仕事を少しだけさせていただくことになりました。 僕の講義では、レイヴ&ウェンガーの主張する「学習環境デザイン」の手法と、従来からの「インストラクショナルデザイン」を、何とか整理して、提示できないものかと、思っています。--- 社会人大学院のセミナー。
  数ヶ月にわたって申し込みを募集していましたが、とうとう東京が満杯になります。空席わずかです。
 大阪はまだ若干余裕がございますので、是非、まだお申し込みをしていない方は、下記からどうぞ。 手前味噌かもしれませんが、社会人大学院に関して、経営陣、立ち上げに尽力なさった先生方、民間企業研究者、研究者などが一同に会する機会はまたとないと思います。

 NIME公式プレスリリースはこちら
  http://www.nakahara-lab.net/press_release/20040909shakaijin_press.pdf

 リクルート社カレッジマネジメント誌に掲載された広告
  http://www.nakahara-lab.net/press_release/20040906colledge_management.pdf

 お申し込みはこちらから
  http://www.nime.ac.jp/KENSYU/kensyu_h16/010/main.html

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 Project CoP...「コミュニティ・オブ・プラクティス」の概念を活かした企業組織活性化のプロジェクトでした。 先日、最終プレゼンテーションを行い(僕はアメリカからテレビ会議で参加)、無事、第一フェイズのプロジェクト終了。 今回は、僕としても、仕事のやり方、協働の仕方など、学ばせて頂くところが多かったです。最後のプレゼンテーションは、様々な制約の中、そして今あるデータの中から、最もフィージビリティの高いソリューションを提案できたのではないかと思っています。 第二フェイズは、帰国後に開始を予定しています。

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 Project Fish...「モバイルする科学教育」がテーマのプロジェクト。東京大学大学院 BEAT講座のプロジェクトです。 プロジェクト開始は、来年4月ですが、今まで、コアリサーチチームで、文献購読を勧めてきました。 その成果発表、そして「モバイルする科学教育のこれから」を考えるワークショップが、12月11日、東京大学で開催されます。

 東京大学大学院 BEAT講座
  http://www.beatiii.jp/

 こちらの方は、また詳細が決まり次第、お知らせ致します!

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 Project i-bee design。これは八重樫さんが主導している研究プロジェクトです。  どのデザイン要素が、学習の可視化にオヤクダチなのかを、実験で明らかにしようとするもの。これは先日、東京大学で実証実験が終了。よい結果がでました。あとは、某大学にて2度目の実験を現在企画しています。

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 あとまだ、ここには書けないことも一杯ありますが、それは追々お伝え致します。
 以上、中原の近況でした。


2004/10/06 OCW(オープンコースウェア)・ファカルティ・フォーラム

 MITでは、5日、OCW(Open Course Ware:オープンコースウェア)・ファカルティフォーラムというのが開催された。 このフォーラムは、OCWに関与したファカルティたちの定期集会みたいなものだったが、OCWを支えた前学長のチャールズ=ベスト、副学長のロバート=ブラウン、メロン財団のウィリアム=ボーエンらが参加していた。

 会はラーマン先生の挨拶からはじまり、最近CNNで流れたという5分ほどのVをみんなで見た。インサートVの中でファカルティのひとりが言っていた、下記のような言葉が印象的だった。

 OCWは、何もMITのものだけじゃない。わたしの夢は、ハーバードならロースクール、スタンフォードなら工学という風に、きっと、他の機関もOCWの動きに賛同し、参加してくれることにある。

 そのあとで、資金面でOCWを支えたメロン財団のボーエンさんが講演をおこなった。ボーエンさんの言葉の中で印象的だったのは、「MITが教育のOpen sharingのリーダーシップを切っていくことを望む」というものだった。

 次に、前学長チャールズ=ベストさん。OCWで最も優れているのは、何より、シンプルでいて、スバラシイ、そのコンセプトにあると、おっしゃっていた。そして、そのコンセプトをRealityにしたファカルティ、MIT教育工学協議会、OCWチームの労をねぎらっていた。 フォーラム終了後は、10号館ヴァネバー・ブッシュルームにて、レセプションだった。寿司、スナックなど。

 レセプションでは、「食料あるところに必ずいる男」- I君にまた逢ってしまった。聞くところによると、彼も、OCWでコースを公開したことがあるのだという。コースを公開することで追加配分される研究費(20万)が、魅力だったとか。

 --- それにしても、最近、レセプションで夕食をすますことが多いなぁ(喜)。

 そのくらい、この時期、大学が主催するレセプションが多いってことである。 日本じゃ考えられないよなぁ、こういうところは。でも、多少お金はかかっても、OCWに関与してきた人同士が、気楽な気分でインタラクションできれば、そして、それで「明日からまた頑張ろう」と思えれば、それでいいと思っているんだろうね。 ちなみに、これはOCWに関係ないけど、一応書いておきます。

 少なくともMITでは、「旅費」「講師等旅費」「謝金」「校費」というような費用区分 - これは旧国立大学のもの、現在あるかどうかは僕は知らない - は全くありません。個々のファカルティが、研究費を何に使おうが、それが自由。交際費、接待費なども、すべて研究費からカバーされ、決済はカードで行えます。外国からきた研究者を、夜にディナーに招待するとかも全然可能。

 要するに問題は結果だけ。研究成果をあげ、スバラシイ授業さえできれば、それでいいということです。



2004/10/05 Metrosexual (メトロセクシャル)

 先日、ケイトと話していたときに、話題にのぼったのが、この言葉。
彼女によると、「A stylish but straight guy」のことを、こう言うのだという。
 家に帰って、GOOの辞書を引いてみると、こんな風に書いてあった。

Metrosexual(メトロセクシャル)
  
若くて高収入で都市部に住み,女性的ファッション-センスや文化的趣味をもつ(異性愛者の)男性。エステに通う男性など。近年アメリカで,新しい市場層として注目されている。メトロセクシュアル。
〔作家のマーク=シンプソン(Mark Simpson)による造語。都市住民(メトロポリタン)と異性愛者(ヘテロセクシュアル)の合成語。同性愛者(ホモセクシュアル)に加えて異性愛者も女性的な文化嗜好(しこう)を持ち始めたことから〕

Goo国語辞典より引用、一部省略

 ケイトはいう。「あの人かなりいいフクのセンスをしているなぁと思ったら、アメリカではかなりの確率でゲイなのよ」。 彼女によれば、悲しいことに「ファッションセンスを持っていること=ゲイ」と図式ができあがってしまうほど、ゲイではないフツーのアメリカ人男性(Straight)はおしゃれに気を遣わない人が多いとか。 たとえば、数年前から着古しているヨレヨレパーカーやトレーナーに、下はジーンズいうのが典型的な格好であろう。MITのキャンパスを見回しても、確かにそう思う。「これ定番、これ常識」って感じ・・・これに関しては僕は全く人のことは言えない。むしろ、ジーンズだぞ、毎日、毎日、NIMEでも、どこでも。 数十名のノーベル賞受賞者を輩出しているMITであるが、オシャレ度はおそらく全米トップ級に低いと推察する。 ただ、最近は、そんな彼らの中にも女性っぽい志向をもち、オシャレに気を遣う人がでてきた。そういう彼らこそが、Metrosexualであり、彼らをターゲットとした市場が形成されつつあるのだという。 これに似た言葉で、そういえば、ちょっと前に「Yuppie」という言葉がもてはやされたことがある。

ヤッピー (yuppie)
  
ヤッピーとは、ヤング・アーバン・プロフェショナルズ(young urban professionals)の略で、大都会ないしその周辺に住み、高学歴で専門職につき、名誉、名声、社会的地位、権力、財産をもつ、上昇志向の25〜45歳ぐらいまでの人をいう。このヤッピーのライフスタイルの特徴は、(1)仕事の後にシェイプ・アップを欠かさない、(2)「フード(食べ物)」、「ファーニシング(インテリア)」、「ファッション」の高級品を好み、特にラルフ・ローレンの世界を信奉する、(3)家庭の中でコンピューターを自由自在に操る、などがある。

http://www.frontstyle.com/dictionary/j_ya.htmlより引用

 うーむ。 「ラルフローレンの世界を信奉する」というのが、どうも想像がつかないんだけども、まぁ、なんとなくわかったような気もするなぁ。 まぁ、メトロヤッピーでも何でもいいんだけど、こういう人って、いつの時代も一定数はいるんだろうなぁ・・・。で、ある時期に適当な名前をつけられて、マスメディアにとりあげられる。

 ふと考えてみると、日本で「ヤッピー」とか「Metrosexual」に対応する言葉ってあるんだろうか・・・あるいは、過去にはあったんだろうか。僕は、すぐには思いつかないんだけど。どなたか教えて。


2004/10/04 ディベート

 先日、民主党出身の大統領候補「ジョン=ケリー」と、現職の「ブッシュ大統領」の大統領選ディベートをテレビで「観戦」しました。 思わず、「観戦」という言葉を使いたくなるほど、言葉のかけあいがオモシロク、あっというまの1時間でした。

 Commission on presidential debate
  http://www.debates.org/

 昨夜のディベートのトランスクリプト
  http://www.debates.org/pages/trans2004a.html

 とっても意外だったのは、これまで「パッとしないシルベスタ=スタローン」だと思っていたケリーが、「一皮むけた」ように感じたことです。なにかカリスマらしきものを感じましたし、ブッシュとの受け答えにしても、巧妙に言葉を選び、印象操作をしていました。 対してブッシュは、威厳も言葉も光るものはありませんでした。あのね、背中丸いんだってーの。シャッキとしなさい、まずは。 今回のディベートで話し合われたのは、「セキュリティ」です。

 ブッシュは、現在が「戦時」であることを強調し、「ケリーはイラク戦争に対して一時は賛成にまわり、のちに反対にまわった。このようなMixed Messageをはく人間、Positionがころころかわる人間は、軍を動かしていけない」といったようなことを、しきりに言っていました。 対してケリーは、「確かに自分は立場を変えた。でも、大統領はとてつもない間違いをおかしているのに、それを認めない。フセインとアルカイダにどんな関係があったのか、第一、大量破壊兵器はどこにあったのか」といったような主旨で、防戦してました。

 このディベートを見た多くの方は、きっと昨夜のディベートでは、ケリーが勝ったと判断するんじゃないかなぁ、と思います。 よく、アメリカの大統領選は、大統領になるためのトレーニングもかねているといいますね。つまり、キビシく長い大統領選を過ごし、ヒトから叩かれることで、大統領候補は、「ホンモノの大統領になっていく」のです。ケリーは、今、大統領になっている途上なのかも知れません。大統領選は、まさに学習そのものなのです。

 ケンブリッジは、多くのバーで大統領選の模様を中継していました。残念ながら、昨日、僕はバーにはいませんでしたが、窓の外からバーを見ると、みんなお酒を片手に、テレビ中継に見入っている様子が印象的でした。 政治について公衆の面前で語ることをよしとはしない日本では考えられない光景ですね。まぁ、そこまでマジメにならずとも、アメリカ人にとって、大統領選は、一種のお祭りのようなものなのかもしれません。 盛り上がりを見せている大統領選。

  ディベートは、あと3回開催されます。1回がVice presidentのもの、2回はケリーとブッシュの一騎打ちです。 予定は下記のとおり。

 Vice presidential debate:
  Tuesday, October 5
 Second presidential debate:
  Friday, October 8

 Third presidential debate:
  Wednesday, October 13

 4年に1度のイベント。この時期にアメリカに居られたことは、とてもラッキーなことだったのかもしれません。次回が、とても楽しみです。



2004/10/03 近況

 帰国まであと13日。

 慌ただしい毎日です。こちらの予定をひとつひとつ消化していく一方で、日本の予定も入ってきています。講演や研究会、勉強会などです。年内だと、12月中盤か、後半くらいにまとまってまだ予定があいていますが、それ以外は、かなり予定がつまってきました。

 ...慌ただしい毎日ですが、ジムにはかかさずいくようにしています。毎日3キロのランニング、200回の腹筋、15分の水泳が僕の定番メニューです。日本にいるときも、アメリカにいても、数年前から、このメニューは変わっていません。

 これらのメニューをこなしているとき、僕は正直に「何も考えていません」。本当にアタマの中はカラです。ロッカールームをでて、ジム、プールにいき、ロッカールームにいつのまにか戻ってきていることに気づかされます。 研究も大切なのですが、そういう時間もやはり僕には必要なようです。MITのジムに行くことができるのも、残り10回程度でしょう。

 最近、少しずつ帰国が楽しみになってきています。が、あとジムに何度いけるか指折り数えるとき、寂しさがひたひたとこころに忍び寄ってくるのを感じます。

 ---追伸.

 先日、よく話していたレバノン出身の男の子が研究室をあとにしました。祖国の大学で勤務するそうです。こちらでは、車での通勤がおおいせいか、慣習のせいなのか、はたまた世界中から学生が研究室にやってきて、入れ替わりがものすごく激しいせいかどうかはわかりませんが、そのつどごとに、研究室で「追い出しコンパ」なんかはやりません。本当に音もなく、人がいなくなっていきます。 帰り際、急に彼に呼ばれて「実はオレ明日レバノンにかえるんだ」と言われました。突然のことだったので、とても寂しかった。最後に彼と握手をして、「元気で!」とだけいいました。僕も数日後に、こんな感じで音もなくいなくなるんだろうなぁ・・・と思いつつ。

 僕には時に、MITのこの場所が、交差点のように思えるときがあります。人が行きかい、そしてすれ違う。
 僕の目の前の赤信号・・・その期間、僕はいろいろなことを考えました・・・それは、今、まさに青に変わろうとしているようです。


2004/10/02 申し込み受付中!、ヨーロッパにおけるm-learningの現在


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東京大学大学院 情報学環 ベネッセ先端教育技術学講座
公開研究会「ヨーロッパ・m-learningの現在」のお知らせ
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●日時
2004年10月9日(土曜日) 午後2時〜午後5時
 
●場所
東京大学 本郷キャンパス 工学部 11号館講堂
http://www.u-tokyo.ac.jp/jpn/campus/map/map01/e21-j.html
  
●内容
日本だけではなく、世界で新しいメディアとして人々の間に着
々と普及が進んでいるケータイやPDAなどのモバイルメディア。
イギリス・フィンランドにおける、その教育的な新しい利用形
態や実践について、BEATメンバーが視察しました。
行政、放送メディア、通信キャリア、基盤技術など、m-learn
ingを取り巻く多面的な要素から、ヨーロッパにおけるm-lear
ningの現状をご報告します。

●定員
   100名

●参加費
   無料
 
●講演

 ■イギリス
  ◇「NESTA futurelab」
  ◇「バーミンガム大学 Dr.Sharples研究室」
  ◇「BBC」
  ◇「LSDA(Learning and Skills Development Agency)」

 ■フィンランド
  ◇「ヘルシンキ芸術デザイン大学 Media Lab」
  ◇「NOKIA」
  ※発表者は現在検討中につき、決定次第Webサイトにて
   随時公開します。
 
★参加方法:
  1.Webにて
    http://www.beatiii.jp/seminar/index.html
 2.sato@beatiii.jp あてに、お名前とご所属、
    懇親会への参加希望の有無をお知らせください。
-----*このお知らせは自由に転送いただいて結構です。

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2004/10/01 誕生日

 先日、あるメーリングリスト上で、酒井君@東京大学から、こんなメールをもらいました。

(今、東京では)「東京ラブストーリー」再放送です。
あれから13年も経つんですねぇ・・・。
(省略)ちなみに、永尾完治は23歳の設定だったそうです。
いつの間にか追い越してしまった。嗚呼・・・

酒井(2004) 私信より引用 一部筆者改

 いかにも彼らしい「嗚呼・・・」だなぁ(笑)。

  思わず笑ってしまったけどね。

 彼のいうように、テレビドラマ「東京ラブストーリー」が放映されたのは、今から13年前の1991年。当時は、月曜日には街から女性が消える、というくらいに人気があったという。今でいったら、「冬ソナ」くらいの人気かもしれないね。

 ちなみに、1991年当時、僕は中学3年生。中学だぞ、中学。ムンムンだね、若気。いやーたまらんわ。 まぁ・・・しかし、笑ってばかりもいられないのはさ、主人公の「永尾完治」の物語上の年齢が、23歳ってことです。

 当時中学生だったころの僕らは、永尾完治を含めて、この物語の人たちを、「とってもオトナー」に思っていたはず。いわゆるトレンディドラマの金字塔みたいなドラマですから、このドラマは。

 きっと、オトナになったら、こんな感じでオシャレに恋をするんだべか・・・とかさ、そんな類のことを思ってたはずなんだよ。彼らは「憧れのオトナ」であったはず・・・。 しかし、その「オトナ」を知らんうちに、追い越していたとは!

 完治よりも6歳も年上さんになっていたとは!

 嗚呼・・・合掌 年を取ったんだなぁ・・・なんだかいつもはそう思わないんだけど、そういう比較対象があると、改めて認識せざるを得なくなりますね。 そういえばさ、この1年くらい、あんまり具合よくないんだよなぁ、カラダの調子がさ。ひとつ治れば、ひとつが悪いって言われる。もう、大学院時代みたいに生活してたら、ダメってことなんだろうか。ひーひー言っているのかな・・・カラダも。 嗚呼・・・酒控えよう・・・あと、コーヒーとかも飲み過ぎなんだろうか・・・。食は完璧だと思うんだけどなぁ。でも、ストレスちょっと多いかなぁ。

 10月1日は、僕の29歳の誕生日
 1つ年をとる日にふさわしい、思わず背後に鋭いアドバイスを感じさせる、素敵なメールをありがとう・・・酒井君。


 NAKAHARA,Jun
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