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" In the mirror " by Miwa
2004/07/30 ガイアの夜明け 深夜のワインタイムの楽しみに、「ガイアの夜明け」のビデオを見ている。英語の映画もなるべく見るようにしているが、酔いがまわってくるとさすがに聞き取ることがだんだんと難しくなっている。そんなとき日本のドラマがよい。幸い、近くの日本食スーパー「吉野屋」では、日本のテレビ番組のビデオを1日1$で貸している。
ガイアの夜明けは、「チャレンジングな人、あるいは、復活をかけている人やスポットをあてることで、新しく生まれ変わろうとしているニッポンの様子を紹介する番組」である。この番組がはじまって以来、僕は、なるべくかかさず見てきた。役所広司の一人芝居がまたオモシロい。この演出、かなり凝っていて好きである。 最近面白かったのは、下記の特集。
2004/07/29 ロカ 夜7時・・・近くの日本食レストラン「ロカ」で待ち合わせ。僕のマンションのお部屋を10月から引き継いでくれる武藤さんとカミサンとでお食事をした。 武藤さんは文部科学省に勤務していて、7月に渡米したばかりである。この9月から、ハーバード大学で学ぶ予定。滞在期間は2年だそうだ。ちなみに、彼は僕やカミサンと同じ年である。 武藤さんと食事をするのは2回目、お逢いするのは3度目である。その間、恋愛からオチャケの話まで本当にいろんな話をした。特に、日本の教育については、話が盛り上がり、研究者として僕の考えていること、行政の立場から彼の考えていること、そしてテレビディレクターとしてカミサンの考えていることを、それぞれの立場から気楽に話し合った。とても楽しい。 思弁的な教育談義で終わるのではなく、かといって諦めや嘆きをもって日本を語るわけでもない。僕らが思う「よさ」を実現するためには、何に障害があり、何を変える必要があるのか。そして数年後、今、日本の教育が迎える試練とは何か。話はつきない。 是非、また飲みに行きたい。 2004/07/28 民主党党大会 米国民主党(デモクラティック)の党大会が、ボストンのフリートセンターで開催されている。ボストンの交通は、地下鉄、バスともにテロ警戒態勢にはいっており、少しだけ遅れたりしているところもあるようだ。 毎夜、この大会の様子を見ているが、本当にこちらの政治家のプレゼンテーション能力というのは、スゴイなぁと思った。 中でも、ムムムと思ったのは、クリントン元大統領。レトリックを駆使し、観客を引き込んでいく。
これは彼がブッシュ政権を批判して言った言葉だったが、この瞬間は、アンタ、かっこよかったで。 どこぞの国の強行採決とか、「見ていてあーあ」と思っちゃう政治の舞台は多いけど、正直「見ていてオモシロイ」って思った政治の舞台は、はじめてだった。 2004/07/26 大学全入時代 昨日、大阪大学と大阪外国語大学の統合の話を毎日新聞のサイトで見つけたんだけど、適当にあたりをブラウズしていると、とんでもないニュースを見つけた。 ニュースのリリースは23日だから、ちょっと世の中から遅れているかも知れないけど、誰もが知っているネタだったらゴメン。僕がオオッと思ったのは、「大学全入時代が、当初予想の2009年から2年前倒しになって、2007年になった」というニュースだ。
記事にもあるように、大学全入といっても、希望するすべてのワカモノが大学に入れるわけじゃない。人気のある大学、みんなが行きたいと思う大学には希望者が集中するから、そこには競争が起こる。しかし、そうではない大学は、従来よりも定員割れを起こす可能性が高くなる。 大学の授業料収入というのは、フツウの収入とちょっと違っていて4年がサイクルである。ある年に定員割れをおこすと、その減収が4年間にわたって継続する。ちょうど、ボクシングでいうところのジャブのように、4年間の減収が大学の経営を圧迫し続けることになる。 この問題、高等教育関係者や大学経営者の中では、近い将来必ずこういう事態がくることはわかっていた。2007年まで残り3年。魅力ある大学づくりを行うための、個々の大学の動きがさらに活発化する予感がする。 2004/07/25 大阪大学と大阪外国語大学 大阪大学と大阪外国語大学の両学長が、統合の意向を示したというニュースを耳にした。
学内調整や、統合スケジュールの策定など、まだ詳しいことはこれから決まっていくのだろうけど。 もしこれが実現すれば、新大学は、豊中キャンパス、吹田キャンパスに続いて、3つめのキャンパスで運営ということになるのだろうか。大阪外国語大学は、イナイチ(国道171)の山側だから、場所もそれほど離れていないし、無理ない統合なのだろうな、と思う。 新大学の名前は何になるのか知らないが、この際、インパクトのある名前として「ナニワ大学」にするのはどうだろうか、と一瞬考えた。が、やっぱりやめた方がいいなと2秒で思い直した。 2004/07/24 ニッポン カミサンは今回の渡米が2度目。彼女が大学学部生の頃、ボストンで1年暮らしたことがある。 そのカミサンがよく言うのは、今回の渡米で、以前とは違うなーと感じるのは、ここに住む人々の「日本に対する興味の多寡」であるという。あくまでカミサンの印象でしかないが、以前滞在したときは、日本に対して、興味をよせる人々がより多かった、と彼女はいう。 かつて彼女が滞在していた頃は、「日本は技術の国、その成功の秘訣は何か」「日本の教育は、どのようなものか」など、様々な質問を受けることが多かった。しかし、それから8年たち、現在、こちらの人たちの関心は、日本よりもむしろ、韓国や中国に向けられているのではないかと感じることが多いのだという。 以上は、カミサンの行動範囲の中で感じた彼女自身の経験でしかない。しかし、同様の感覚を、僕ももつことが多い。この数ヶ月ここに暮らして思うのは、アジアの中で元気な国として人々の話題になるのは、日本よりむしろ韓国であり、中国であり、シンガポールであるように思う。人々は、これらの国々に対して、どこか興味をもっているように感じる。日本について話題になることと言えば、「議会で暴れた女性議員がいた」だとか「ロストイントランスレーション」だとか、ちょっと滑稽な話題が多い。 こういう風な話をすると、「だから日本はダメなのだ」とか、「もう日本の未来はない」だとか「悲観的なこと」を、「喜々」として語る人もいる。 しかし、僕は全くそうは思わない。確かに、一見、ひとびとの関心は失われているかのように「見える」のかもしれないが、その多くは帰属の錯誤であるように思われるのだ。 たとえば、こと教育に関していえば、韓国や中国が勢いをもって見えるのは、ドーアの「後発効果」によるということも考えられる。また、日本の子ども達の学力が相対的に低下している、といったときに、その差は必ずしも統計的有意なものではないのにもかかわらず、順位だけが取り上げられていることが多い、という話を、先日ある人から聞いた。本当に、日本がダメになってしまったのか、それとも、他の国にスポットライトがあたっているが故に、相対的にイメージが低下しているのかはわからない。 いずれにしても、まずは冷静になることだと僕は思う。「もう日本はダメだ」という自虐的な思考は、人々に受け入れられやすく、一見、「海外通な会話」に見えるのかも知れないが、それは時に「変えてはいけないもの」と「変えるべきもの」を見誤る可能性がある。 国内でアタリマエだと思っていたシステムが、世界の人々から見れば、特筆すべきシステムであることも多い。こと教育に関していえば、そうしたスバラシイ仕組みが日本にはたくさんあるということに、僕は渡米したあとで気づきはじめた。もちろん、同時に硬直していると思われるシステムもあるように思われる。国内ではアタリマエに思われている、よくデザインされたシステム(a well-designed system)を維持しつつも、どこにイノベーションを起こすのか。冷静な思考からすべてははじまるのだと、僕は思う。 2004/07/23 日本教育工学会若手の飲み会 今年で3年目、恒例になりました「日本教育工学会 若手の飲み会」ですが、今年も実施致します。今年は、望月君が中心になって様々な人々の協力を得て、進めてくれています。 2年前は35名、去年は、約70名。今年もきっと去年を上回るノリで盛り上がると思います。 下記、メールでのCFPを転送致します。お申し込みはWebでも、メールでも可能です。
2004/07/22 叫び オーッ、マイ、ガーッ!! 2004/07/21 近況 こちらで人にあうと、よく聞かれる言葉に「How's going on your research?」ってのがある。要するに、「最近、研究どうよ?」っていう研究者同士のご挨拶みたいなものですね。ほんでもって、この言葉、僕はどうも苦手なんです、ハイ。 教科書的には「なかなか調子いいよ」とか、「エンジョイしてるぜ」とか「最近は忙しいねー」とか適当に答えればいいんだけど、なんかそれじゃ適当すぎるしさ。 でも、どうも英語だとマジメに考えちゃいすぎるせいか、「How」と聞かれた瞬間に、「最近、オレの研究ってどうなんだろう?」と考えちゃうのです。で、その次の瞬間に、「研究って言ったって、どの活動のことよ?」と疑問に思ってしまう・・・。 一口に研究といったって、いろいろなプロジェクトがある。NIMEには、授業がないかわりに、事業というのがあって、僕は研修・セミナーを担当している。僕の場合、「事業」が研究と全く無関係かというと、そんなことはなくって、現在担当しているセミナーも、2年前に書いた本がきっかけになっている。 というわけで、この問いを投げかけられるたびに、しゃべりすぎてしまうことが多い。うーむ、苦手だ。
2004/07/20 身にしみる こちらにきて既に6ヶ月が過ぎた。ある部分は慣れたものの、何の不自由もなく生活できているわけではない。特に、自分の思うように人とコミュニケーションできないことに、ストレスを感じることは多い。 今日は少しショックな出来事があった。ネィティヴスピーカーのほんの些細な表情の変化だけれども、僕は完全に自信を失った。 --- かつて、友人のひとりから、ある発達心理学者の名言を教えてもらった。
ある人はこんなことをいっていた。
--- このことは、僕が僕自身で何とかするしかない。たとえ成果がVisibleでなかったとしても、続けるしかない。もはや王道を求めようとも思わない。焦っても仕方がない。むろん、他人と比較しても仕方がない。 そうだ、グダグダ言わず、やるしかない。今日は、これらの言葉が身にしみる・・・。 2004/07/18 学校までつくるか・・・ 来年から本格的にスタートする「携帯電話を活用した科学教育カリキュラム(仮題:Project Fish : Fostering Inquiry based Science learning with Handheld devices)」プロジェクト。 今年は、コアメンバーの間で、1)「科学教育に関する先行研究」を読み込む作業、そして、2)開発コンセプトをひねりだす作業に従事している。 先日、その定期的な研究会が開かれたのだが(テレビ会議)、山口さん@宮崎大学から興味深いことを教えてもらった。 山口さんによれば、トロント大学オンタリオ教育研究所(知らぬ事を許されぬ超有名な教育研究所)には、子どもたちが「Knowledge Forum(知識構築型のCSCLソフトウェア)」での協調学習に、じっくりとこころゆくまで取り組むことのできる、研究実験校があるのだという。 そこでの子ども達の学習が、いわゆる「Slow learning」であるだけでなく、その研究プロセスも、じっくりとこだわって探求を進めていく。そして、数十年の年月をかけた結果、学校までつくってしまう・・・。 もちろん学習科学(Learning science)の研究スタイルは、研究者によって全く異なるといってよい。ミシガンにはミシガンのスタイルがあるし、バークリーにはバークリーのスタイルがあるように僕は思う。 それにしても、学校までつくるとは・・・。 確かに、アメリカやカナダでは、チャータースクールなどの形式で、個人やNPOが学校を設立することは、かなり容易である。もちろん、日本も次第にその傾向が強まってきているが、個々の学習研究者が学校を設立している例は、聞かない。 深く考えさせられてしまった。 2004/07/16 eラーニングで教えるということ 田口さんのご紹介で、NIMEにも一度客員助教授として着任していたことのある、ブレンダの研究室をたずねる機会を得た。ブレンダは、ハーバード大学のすぐ隣にあるレズリー大学に勤務している。
ブレンダは、ハーバード大学教育大学院でPh.D.を取得後、Assistant Professorとして、この大学に着任し、教育学大学院で「Technology in Teaching」のプログラムを教えている。Technology in Teachingプログラムとは、彼女の弁によれば、現職の教員を対象として「How to use technology to teach and learn」を教えるプログラムであるという。 このページで何度も述べているが、米国は徹底した学歴社会・資格社会である。学歴によって給料が異なるのは当然である。そして、教員の世界もやはり学歴。小学校、中学校のほとんどの教員は学士卒であるが、修士になると年間で5000ドル程度、給料があがることがあるのだという。故に、教育学修士に対する需要はかなり高い。 --- レズリー大学の特徴は、「オンキャンパス」「オフキャンパス+eラーニング」「eラーニング」という3つの教育手段で、学生に教育サービスを提供していることにある。 「オンキャンパス」とは、文字通り、マサチューセッツボストンのキャンパスで教える教育形態のこと。伝統的な集合教育である。レズリー大学では、かつては、このプログラムが中心であったが、現在では「オフキャンパス+eラーニング」「eラーニング」という教育形態が主になっているという。 「オフキャンパス+eラーニング」とは、レズリー大学の教員が航空機で自ら全米各地のスクールに出向き、その現地で出前授業をする教育プログラム。全米各地に設けられたスクールは、そのほとんどがレズリー大学がレントしているもので、自前のキャンパスではない。 スクールには、コンピュータラボのコーディネーター、サイトコーディネータなどの専門職員が常駐している。出前授業を行う教員には、往復の航空券、ホテル、レンタカーなどがわたされる。 1授業は2ヶ月をかけ、35時間から40時間(6日)で終了する。対面型の授業以外の時間は、ブラックボード(eラーニングシステム)を用いて、生徒はアサインメントをこなしたり、自分のプロジェクトに従事する。
具体的に例をだそう。 今、たとえばブレンダの授業がラスベガスで8月1日(金曜日)から始まったとする。授業は、8月1日の金曜日午後5時から10時、土曜日午前8時 - 午後5時、日曜日午前8時 - 午後5時に集中して3日間行われる。次の授業は1ヶ月後のやはり金曜日から日曜日にかけての3日間だ。この間、生徒はアサインメントに従事する。もし質問があった際には、ブレンダにemailやBBSなどの手段で連絡をとる。9月の2回目のクールが終了すれば、コースは終わる。そのあとは、タームペーパーを提出し、単位をゲットするというかたちになる。 最後の「eラーニングプログラム」とは、オンラインだけの学習で、つまりは対面型の授業を一度も経験することなく、修士号を取得することができるプログラムである。 ちなみに、「オフキャンパス+eラーニング」と「eラーニング」では、費用は後者の方が高い。ブレンダによれば、「eラーニングプログラムにかける準備は、オフキャンパスプログラムの4倍くらいにはなる。また、eラーニングで一度に教えられるのは15人が限度。よって、結局、コストが高くなってしまう」とのことであった。 一般に、「eラーニングはコストが安い」と言われることが多いが、この「一般的な常識」は、あくまで営利大学の場合や企業内教育の一部にしか当てはまらないということが、よくわかる。 ちなみに、「オフキャンパス+eラーニング」の場合、1授業あたりの授業料は1500ドル。マスターを取得するには、それを11授業の単位を履修する必要があるので、合計16500ドル。それに教材費を足して、だいたい18000ドル程度の費用が必要であるという。先に述べたように、修士号を取得すれば、給与が年間5000ドルあがるとすると、4年間でもとをとれる計算である。受講者は22歳から60歳までの現職教員。平均年齢は30歳台の女性とのことであった。 --- さて、ブレンダは現在「オフキャンパス+eラーニング」と「eラーニング」のプログラムの中から、6つ程度の授業を担当している。 大学にも研究室をもっているが、そちらに赴くことはそれほど多くない。滞在先のスクールか、自宅で仕事をこなす。 それでは実際にどのようにして、eラーニングで授業を行うか。これに関して、彼女はルールを決めているという。着任した頃は、一日中、コンピュータに向かっていたらしいが、さすがに疲労困憊してしまったからである(I used to be always online. but extremely exhausted)。 彼女のルールは、1)オフィスアワー(オンラインにいる時間)を決めること、2)学生からもらったメールには1日以内に返答すること、3)緊急の場合は、携帯電話ですぐに連絡をとること、などであるという。 それでも、学生からは一日に数多くの問い合わせがくる。彼女が、学生に「掲示板には、最低1つの新規投稿と、2つ以上のコメントを行うこと」を科しているせいもある。質問やディスカッションなど、とても忙しい。ただしテクニカルな問題には、彼女は答えない。Blackboard社とレズリー大学との契約により(アウトソーシング)、24時間のテクニカルサポートがあるので、そちらを利用する。 気になるサラリーであるが、eラーニングを担当しようと、しまいと変わらず一律とのことであった。 --- ブレンダは、こうした通常授業の他に、何人かの講師(非常勤)の「メンター」として、授業を担当している。レズリー大学の場合、ファカルティは、このように間接的に授業をもつ。この場合は、授業を行うのは個々の講師であるが、その授業運営に責任を持たなければならない。非常勤講師は、2ヶ月(賞味6日間)の授業を担当し、2200ドルから3200ドルの給与が支払われる。 ブレンダのおかげで、彼女の担当する非常勤講師のグレッグに電話で話を聞くことができた。グレッグは、今、「Emerging technology」という授業を非常勤で教えている。学校内で新しいテクノロジーをどのように教育に役立てるかを実習を通して学ぶのだという。授業は「Redhat Linux」のインストールからはじまる。 グレッグからはこんな話がきけた。 ---
--- このあと、ブレンダに、彼のBlackBoardの授業Webサイトを見せてもらった。ログインしてまず気づくことは、授業で生徒が守るべきルールとして、様々なドキュメントが用意されていることにある。また、生徒の学習環境を把握するクエスチョネアが用意されていることが印象的だった。 ブレンダによると、「オンラインで授業を行う際には、すべてのルールを明示しておくことが重要。問題がおきたときに収集がつかなくなるから。あと、生徒がどんなコンピュータを使っているか、どんな接続環境にあるか、どこに住んでいて、時差はどれくらいかなど、彼/彼女のプロフィールを把握しておかないと、問題になりやすい」とのことであった。これに関しては、先日ヒアリングにおとずれたNY大学のインストラクショナル・デザイナーのアンも同じ指摘をしていた。 --- 最後にeラーニングでの授業を担当していて、印象的だった出来事は何かをブレンダに聞いた。ブレンダからはこんな話が聞けた。
--- もちろん、よい話だけではないようだ。当然、オンラインならではの苦労も彼女自身味わっている。 今、彼女はつかの間の休日を楽しんでいる。もう1ヶ月もすれば、レズリー大学に新しい学生達が「やってくる」。次年度には、どんな出来事が生まれるだろうか。 |
NAKAHARA,Jun
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