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2003/02/24 近況 先週はかなり大変な週だった。 月曜日は朝一で会議。お昼を食べながらまた会議。その後、NIME広報ビデオの撮影。都内に移動して、立ち上げ寸前のNPOに関する打ち合わせ。午後6時からexCapusプロジェクトの全体会議。 火曜日から木曜日はひたすらexCampus。 プロジェクトのメンバー全員一丸となって、いよいよむかえた金曜日。記者発表会である。 発表会には、新聞社、雑誌社など、13名の方々が参加してくれた。東京大学の原島学環長、メディア教育開発センター坂元所長のご挨拶のあと、山内さん、中原の順番で発表。途中つまりながらも何とか無事に記者発表会を終えることができた。プロジェクトの皆さん、本当にお疲れさまでした。
この日は、打ち上げなんかをしてダメ人間になりたかったけど、その後、会議が3つ詰まっていて無理だった。ザンネン! 土曜日、日曜日は少しゆっくり休んで、プライベートな時間を過ごすことができた。 土曜日夜には、最近、「eラーニングの常識」という本を上梓した森田正康くん(マサ)らとお食事。言いたい放題、しゃべりまくり、新春大放談状態の5時間を過ごした。とてもよい刺激になった。
しかし、「カルメン」が「ハバネラ」を歌うシーンには思わず涙してしまったぞ(僕はスゴイものを見るとすぐに涙がでる)。あの妖しさで迫られたら、多くのオトコはシオシオのパーになるね・・・僕以外は。 週明けは朝一、多摩センター。ベネッセコーポレーションで会議だ。プレゼンと書類を用意したので、そろそろ寝るか。 オヤスミナサイ・・・そして人生は続く。 2003/02/18 コントローラブル 最近、僕がよく使う言葉に「コントローラブル(Controllable)」というのがある。日本語にすれば、「把握可能な」とか「制御可能な」という意味である。僕がどういうときにこの言葉を使うのか、というと、要するに「何かモノゴトをはじめるときはコントローラブルな範囲からはじめるべきですよ」と言いたくてシカタがないときである。 モノゴトはじまりがゲリラでもいい。でも、そのゲリラは緻密な計算のもとに行われるゲリラでなくてはならぬ。コントローラブルな範囲を超えたゲリラ活動は、自爆と同義である。ゲリラにも勝算がなくてはならぬ。 何かモノゴトを起こすとき、まずは企画者自らがコントローラブルな範囲でサクセスストーリーをつくって、それよりも話を大きくしたければ、そのサクセスストーリーをもとに、ステークホルダーを説得すべきだと思う。それからだって遅くないだろう、たいていは、説得力だって格段に違うはずだ。 まずはコントローラブルな範囲から・・・自ら自戒としたい。 2003/02/13 今はやるしかない 記者発表会を約一週間後に控え、Project exCampusは第一のヤマを向かえている。 いよいよだ、ソースコードとノウハウをすべて公開する、というプロジェクトの記者発表会が2月21日東京大学にて行われる。
これに加えて、本やら論文やら報告書やら会議やら、ネンドマツの異常な忙しさが僕を襲い、なにやら、かにやら、もーえーかげんにせぇ、そんなこと今どうでもえーっちゅうねん!という感じで、かなりキャパを超えてきている。一時は久しぶりにパニックになりかけた。 が・・・exCampusのプロジェクトで、今もなお、何かをカタチにあらわそうと苦闘しているメンバーのことを考えると、パニクっている場合じゃない。 みんな今が一番大変な時期だ。言うだけなら簡単だ、批評するのは誰でもできる。でも、カタチにあらわすのは苦しみが伴う。それも独りでカタチにすればいいわけじゃない。それぞれのメンバーが、他のメンバーの進捗状況や意向をふまえつつ、exCampus.orgというサイト、exCampusというシステムを全員でつくりだしていかねばならない。 Doing things together ! みんな、深夜4時とか5時とかにメールを打っているところを見ると、寝ていない人も多いんだろう。インフルエンザでメンバーのうち2名が倒れた。そんな過剰な忙しさの中で、メンバーの中には、先日投稿した論文を、今も修正している人もいる。アタマが下がる。 あと一週間、168時間しかない。 かといって、それですべて終わるわけではない。4月1日のサイト公開までは、夏に予定されている本の出版までは、僕らはカタチをつくり続けねばならないのだ。 今はやるしかない。 2003/02/11 Ultimate Lego book 先日、LEGOショップで、オモシロイ本を見つけました。「Ultimate Lego Book」っていう本で、レゴの哲学とか、歴史とかを述べた本。翻訳も東京書籍からでていたそうですが、AMAZONで調べたらあいにくこちらは「現在お取り扱いできません」とのことでした。 ちょっと前にLEGOのプロジェクトやっていたのに、これまであんまりLEGO自体のことは知らなかった、反省しました。 2003/02/09 安ワイン道場 ワインを毎日飲むようになって、しばらくになる。毎日飲んでいるからといって、それほど詳しくなったわけでもなければ、味にうるさくなったわけでもない。ただ毎日楽しんで飲んでいるだけ。 夕食時、テレビを見ながら飲むワインが僕は好きだ。 ただ、それだけである。 ところで、今日は、僕がよくみているワイン関係のサイトで、一押しを紹介しよう。
このサイトは深い。 師範が日々の修行の結果をWebにアップしている稽古日誌。ほぼ毎日の更新でしょ、これ、すごいコトだと思います。
あと、このサイトには哲学もあるんですね。哲学と言っても、僕らフツウの人たち、「ワイン好きの庶民」がどのようにワインを楽しめばよいかっていうことを重視した哲学であり、方法。指南書というカタチでまとめられています。
指南書の中にあるコンテンツで、特にオモシロイのは、「ワイン界の常識にもの申す」です。これは笑いなしでは読めない。
まぁ、「ワイン界の常識」もさることながら、ワインに関してしょーもないこと言うヤツって、たまーにいます。 毎日1万円や2万円のワインを飲んでるプチ・ブルじゃあるまいし、「ワイン好きの庶民」のくせにさ、「このワインはダメだな、昔に僕が飲んだワインはうまかった」とか言って、みんなで飲んでいるワインに文句ばっかりたれるヤツって、いるんだ、これが。
あら、興奮のあまり、お育ちが悪い言葉遣いをしてしまいました、カタジケナイ。 ともかく、ワインが好きならば、その人なりに飲んで楽しめばいいんです、ダメ人間にならない程度に酔っぱらっちゃえばいいのです。 僕はそう思います。 2003/02/07 近況 3日。三省堂にて、現在NIMEで開発しているWBTのインタフェース画面の検討。ビクターの方々もいらっしゃって、今後のことについて検討。 4日。早朝NIMEへ。たまっていた仕事、事務手続きの処理。午後、横浜のHRDカンファレンスへ。何人かの方々と情報交換。なるほど、こういう教育プログラムが開発されているのか。帰りの電車の中で査読。夜、本郷にて会議。 5日。午前、KDDI研究所の方とお互いの活動について報告、ディスカッション。今後、情報交換などを通して、一緒にプロジェクトなどができればと思う。話題は、携帯電話を活用した学習シーンの特定、ツールの開発、第4世代携帯電話について。午後、三鷹市役所が主導する某研究会にてプレゼンテーション。夜、本郷にて松河氏、望月くんとミーティング。ミーティング後、飲んだ、飲んだ、飲み過ぎた。松河、やや撃沈。望月君は無事に報告書を書けただろうか。 6日。午前、某雑誌論文の修正のため、評価実験。松河君、無事にデータとれてご満悦の様子。15時から初任者研修プロジェクトミーティング。午後6時からLOT研究会。今年度のLOT研究会は、これにて終了。今回は、三菱総研の浦嶋氏も飛び入り参加。その後、きっと、お食事と称してまた飲むだろう。 そして人生は続く。 2003/02/06 GO 先日、話題のドラマ「GOOD LUCK」で整備士を演じている柴咲コウが、カワイイと思った。彼女の出演している作品を見ようと思い、「柴咲」つながりで、先日、邦画「GO」のレンタルビデオを借りた。 主演の「窪塚くん」には、ランドリーでちょっと痛い目にあわされていたので、どーしようかな、と思ったけれど、「コウ」の魅力には勝てなかった。 結局、素直に好感のもてるよい映画だった。この映画のあらすじは・・・書こうと思ったけど、ムズカシイな。差別とかそういう陳腐な言葉であらわしてしまうのも何だし、一口に恋愛モノとも言えないし。 お暇なときに、是非、ご覧下さい。 2003/02/03 マンマ・ミーア 先日、NHKで開かれたある研究会にお邪魔した際、CPの箕輪さんから興味深い話を聞いた。 「マンマミーアはあと6年くらいロングランすると思います。」 ご存じのとおり、マンマ・ミーアは、シオドメの電通四季劇場で上映されているミュージカル。非常に人気で、すぐにチケットをとろうと思っても、なかなかとれない。
箕輪さん曰く、劇団四季のような商業演劇を支えている層は、40歳から50歳の女性であるらしい。で、劇団四季はそういう層の趣向や特徴を考え、きちんとマーケティングをしたうえで、演目をきめ、そういう層に受け入れられる演出をしているとのことである。だからリピータもあらわれる、ロングランできる。 ちなみに、シオドメの電通四季劇場では、ミュージカルを見たお客さんは、ビル内のレストランで食事というコースが定番になっており、収益をあげているとか。
こういう話を聞くと、なんだか、まゆをしかめる人もいるのかもしれないけれど、僕はむしろ、「劇団四季、すごいね、賢いね」と賞賛したくなってしまう。 「お客さんを知る」「お客さんを魅せる」「お客さんに贅沢な1日を体験してもらって満足させることができる」「お客さんをまたつかむ」っていうのは、別々にあってもシカタがないわけで、それがトータルにプログラムされてないと、効果があまりあがらないんでしょうね。 これ、言うのはとっても簡単なんだけど、すごい難しいことだと思うんです。だから、賞賛、拍手喝采。 マンマ・ミーアのチケットは既にとった。 2003/02/01 テレビ50周年 1月後半、先週はかなり忙しかった。 NPOの立ち上げの件、初任者研修プロジェクトの件、exCampusの件、松河氏の論文の件、自分の論文の件、シーメンス社でのプレゼンの件、iTreeの質問紙調査の件、社会人大学院本の最終校正の件、などなど、「件」だらけの月末だった。 おかげさまで、すべての「件」は順調に進んでいる。かなり悩みに悩んでいたNPOの名前も、「Educe Technologies(エデュース・テクノロジーズ)」に決まった。エデュースとは「Education」の語源とのことです。 ところで、話変わるけど、今日はテレビ50周年らしい。 カミサンが、川口のNHKアーカイブセンターでの中継の仕事に週末から行くといっていたので、そのことは前々から知っていたけど、テレビつけると、スゴイな、こんなに大騒ぎだったのか。 さっき南極のハイビジョン中継を見た。世界初、南極から送られてくる「真っ白な雪景色のハイビジョン映像」を見るなり、毛利さんが「シロイですねー」と言っていたのは、思わず笑ってしまった。小ボケがいい味をだしている、と思う。 なんだか朝から懐かしの映像ばっかり見ていたので、思わず自分の好きなものも見たくなって、秘蔵の「ナカハラ家コレクション」から、名作ドキュメンタリーを一本取り出してきて、久しぶりに見た。 1986年のNHK特集「課長はこうして選ばれる」なんだけど、ご存じの方はいらっしゃるだろうか。 このドキュメンタリーは、富士通の課長昇進試験をおったもの。あるお父さんが、家族に支えられながら、厳しい厳しい昇進試験を受けるわけ。家族の前でプレゼンテーション(当時はOHP)をやって、それをビデオでとってもらって、家族で反省会をするんです。家族みんなに応援されて、重石みたいな期待を背負って、上司にも支えられて、ようやく課長が生まれる、そのプロセスは涙なしには見られません。 今度から、そういう名作の多くは、「NHKアーカイブス」で見られるようになるそうで、とてもいいことだと思います。どんどんと過去の名作を公開して欲しいですね。
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NAKAHARA,Jun
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