|
2003/01/29 オンラインコミュニティとモデレーション
今日は久しぶりの更新です。何だか最近とみに忙しく、ぜんぜん日記更新できませんでした。で、これはイカンと思い、まずクールリサーチの更新を行いました。今回紹介するのは、オンラインコミュニティに関する本についてです。せっかく書いたのでここにも転載します。というか、違うネタを仕込む時間がない・・・。 このところ、オンラインコミュニティに関する本が出そろってきた感じがありますね。最近出版されているのは、よく一時期出版されていた、社会心理学なんかの「オンラインコミュニティとは何か」とか「どのような性質をもっているか」というようなノリの本ではないように思います。 より実践的に、「オンラインコミュニティをどのようにつくりだすか」「オンラインコミュニティをどのように運営するか」「電子掲示板をどのように管理・運営(モデレーション)するか」のような本ですね。 まずは、一番最近に出版された本です。ボトルメールの事例、関心空間の事例などが紹介されている本です。国内のコミュニティ・ビルダーたちが集まって執筆した本でしょうか。 それまでは、以下の本が定番と言われていました。
技術的な本もでていました。この領域は、Community Computingと言われている領域でもあるのです。主に人工知能系の研究者の方々が研究なさっている領域です。 あと、「コミュニティをマーケティングや集客、技術革新、ライフスタイルの変化にいかせますよー、その事例はこれよ」みたいな本も数多く出版されています。
マネジメントの領域でのコミュニティといえば、この2冊でしょうか。後者は、コミュニティという言葉はついてないですが、ナレッジコミュニティに関する事例なんかが紹介されています。
あと、去年くらいからでしょうか、盛んに「オンライン電子掲示板の管理・運営(モデレーション)」についての文献が、注目されるようになってきました。おそらく、その先鞭をつけたのはイギリス、オープンユニバーシティのビジネススクールのオンラインコースを担当しているSalmonさんだと思います。彼女の主張するモデルは、所々ウーンと唸ってしまいますが、でも、そういうモデレーションのノウハウについて外化したことは、とってもすごいことだと思います。
以下も同じような本です。「健全で、明るいコミュニティ」をどのようにつくりだすかを解説しています。 ところで、以上、コミュニティなら何でもありでっせ、という感じでご紹介しましたが、やはり最後は学習に戻りたいと思います。Community of Learners、つまりは、学習者のコミュニティの基礎的文献です。 2003/01/24 嬉しいこと ここ数日、あっちからホイホイ、こっちからホイホイ、なんだかゴキブリのように、NIME、都内の会議室を走り回っています。何だか、「せーのっ」でタイミングをあわせたみたいに急にいろいろなことが動き出して、びっくりです。そういうものなのでしょうか。もう少し分散してくれてもいいように思うのですが。 そんな中、嬉しいことが2つありました。 1つめ。 最近、オモシロイ研究を見つけました。「リーダーシップはどのように育成するか」ということを探求する本で、結構詳しく、その育成プログラムについて説明している。 「リーダーシップは属性ではない。それは失敗によって学ばれる結果である」というくだりがかなり気に入りました。学習に関心のある人間をくすぐる言葉だね、こりゃー。 なんかリーダーとかっていうと、すぐに「マツシタコウノスケ」とか、「ウェルチ」とか、そういう話になっちゃうんですが、確かに彼らはスゴイし、それはそれでいいんだけど、「フツウの人がリーダーになっていくプロセス」がオモシロイんだと思うんです。学習プログラムの作り方、として読むこともできます。 ちょっと前にそれ関係の本を研究費で注文して、行きと帰りの電車で読んでいます。昨日は、その1節を夢にまで見た。ここまで知的に興奮しているのは珍しいかもしれません。ちょっと得した気分というか、嬉しい気分です。 2つめ。 NIMEの田口さん、西森さんと一緒に新・プロジェクトを立ち上げることになりました。内容はまだヒミツですが、どうせやるなら、ドカーンとやってみたいものです。前々から何か一緒に取り組むべきプロジェクトがあればな、と思っていたので、これは嬉しいことですね。 というわけで今日も、とりあえず終わったな。 2003/01/22 ネンドマツ 最近、みるみるうちにスケジュールが埋まっていく。Outlookに空欄がなくなってきた。やっぱりネンドマツって忙しいな・・・。 先日、内田洋行の平山所長のご縁で、オンラインコミュニティのモデレーションを業務にしているイーライフの小谷さん、付属のリサーチセンターのデビット・ウーさんと面談。とってもオモシロかった。特に、オンラインコミュニティのモデレータの養成は、OJTで行っている、という話に非常に納得した。今後、機会があれば連携して何かオモシロイイベントなどさせていただければと思った。
その後、山内さんとNPO立ち上げに関してランチしながら会議。名前をつけるところで詰まってしまったので、もう一度仕切り直し。 夕方、exCampusプロジェクトの全体会議。少しの遅れはあるけれど、だいたい順調にプロジェクトが進行している。メンバーの方々の協力と貢献に、感謝。何だか具合が悪かったので、会議後の飲み会はキャンセル。おうちにかえって、早々に寝る。今、倒れるとアウト。大事をとらなければ。 本日22日。 朝はNIMEでプレスリリースの文面を作成。予算執行関係、各種事務処理。 お昼、田口さんと所長秘書の小山さんとランチ。その後、虎ノ門の日本視聴覚協会へ。美馬さんからブリーフィングを受けたあと、ドイツ・フィンランド視察の件で、文部科学省の方をまじえて会議。 帰ってきて原稿書き。 2003/01/17 ワカモノたち 電車に乗っていたら、
というニュースを電光掲示板で見た。厚生労働省と文部科学省の発表によると、前年同期より3.1ポイント現象で、過去最低ということらしい。 朝日新聞の朝刊によると、県内の就職内定率が一番悪いのは沖縄県。高校生は25.2%、大学生でも26.8%らしい。 この数字は、「内定できなかった人」の数字じゃなくて、「内定した人」の数字だよ・・・マッタクをもってシャレになっていない。その多くが「働くことの希望を失ってしまう前」に、なんとか事態を改善できないものだろうか、と切に思う。 最近では、こんな議論もでてきたようだ。
要するに、ワカモノの職を奪っているのは、中高年と企業だということである。ワカモノは好きこのんで、フリータになっているのではないのに、そうせざるをえない状況が社会によって生み出されている。そして、誰彼のカタルシスのために、「好きこのんでフリータになっている」という言説が流布する。 見事な指摘だな、と思う。 一方で、マガジンハウスの特集企画「Live?」が人気を博している、と聞いた。山手線の電車をギャラリーにして、夢をもって頑張っているワカモノの写真展を開催しているのだという。
僕もいくにんかの写真を見てみたけれど、いい顔してることに間違いはない。このいい顔が、限られたワカモノだけでなく、多くのワカモノに共有されることを願う。 そうじゃなきゃ、ダメだと思う。 2002/01/16 シャンク 何だか、この2〜3日、とっても忙しい。せっかく論文を書こうと思い立ったのに、全然ダメダメである。決意2日目にしてノックアウト。 午前中、いくつかの会議。来年度の研修プログラム「英語WBT」の打ち合わせ、研修開催曜日のスケジュール調整。 よーやく終わったぜ、と思ったら、もうひとつ田口さんのオファーでかかわることになった研修「IT時代の大学経営戦略」のスケジュール調整。日程をFixした。 視聴覚教育教会から3月のフィンランド、ドイツ海外視察(出張)にからんだ書類作成依頼。視察目的は、海外のモバイル端末(携帯電話)を利用した教育現場、教育状況の視察。ドイツ・S社、フィンランドのN社になどに打診中とのこと。 研究公募に応募するため来年度の研究計画作成。その後、2月21日に予定されているプレスリリースの件で所内を走り回る、ネゴ完了。講演依頼一件、丁重にお断りする。 NECユニバーシティの谷垣さん、松岡さん来研、e-Learningに関する意見交換ほか情報交換。思いついたままに、大放談。今後、よいおつきあいをさせていただければと思った。それにしても、企業内ラーニングは規模が違うなー。蓄積された運営ノウハウもスゴイんだろうな、と思った。 あと、松岡さん、谷垣さんの情報で、あの記憶研究のロジャー=シャンクがe-Learning本をだしていることを知った。この本、事例満載でオモシロそうだ。 ロジャー=シャンクといえば、ダイナミックメモリーでアホほど有名。昔、読んだなー、彼の論文・・・と懐かしがっている場合じゃなくて、シャンクおじさん、最近はCognitive Artsという会社の設立、運営にもかかわっているとのこと。
Wengerしかり、Normanしかり、Peaしかり、かつての認知科学者、学習研究者の多くがe-Learningの領域でご活躍の様子、嬉しく、そして頼もしく思う。 「研究か、それとも事業か」とか「研究か、それとも実践か」とか「研究室か、それとも現場か」なんて、いつまでたっても答えのでないショーモない二分法に悩む必要なんてない。 書を持ってマチに出よ! ホントウにエキサイティングでオモシロイことには、二分法なんて似合わない、二分法じゃ片づけられない。 かつて、国際線での食事で「チキン or ビーフ」とスッチーに聞かれて、「Both!(両方)」と答え、「チキンもビーフも食べちゃった猛者」がいたけど、そうだ、「どちらか」なんてモッタイナイ。 キーワードは、Both! ・・・そして人生は続く。 2003/01/15 不覚 「学校へ行こう」は僕の好きな番組である。最近、あんまり見る機会がなかったんだけど、先日、久しぶりに見ました。
「学校に行こう」にはいくつかコーナーがあって、いずれもワカモノの一途さというか、青さというか、そういう甘酸っぱさというのかね、そんな感覚があふれてます。この番組のメインキャストのV6は、大変申し訳ないことに、僕はメンバーの名前すら知らないんだけど、なかなかよい感じでコーナーを盛り上げています。「未成年の主張」のコーナーもオモシロイし、ちょっと前にやっていた「貧乏寮」も楽しかった。 だけど、昨日、久しぶりに見たら、「崖っぷち寮」というコーナーがいい味だしてたね。 このコーーナ、つきあっている彼氏のいるポッチャリ目の女の子たちが主役さ。彼女たちは、交際後ちょっと太っちゃったみたいなんですね。で、「交際当初の体重まで戻るまで彼氏とは逢わない」っていう誓いをたてて、「ダイエット寮」に入寮するんです。で、ひたすらにダイエット合宿をする。3週間に1度くらい計量の日があって、その日までに目標体重を達成しなきゃならない。計量の日には、彼氏がわざわざ寮の前まで来るんだけど、目標体重まで彼女の体重が減っていないと、逢うことはできない。 昨日は不覚にも、このコーナーで涙してしまった。 チサという女の子がいて、その女の子は、目標体重をはたせなくって、彼氏とはあえないわけよ。彼氏は、メガホンで励ましのコトバをかけるんだけど、これが泣ける。 カレシにしてみたらさ、たぶん愚痴のひとつも言いたくなると思うんだよね、わざわざ山奥の寮まで来てるわけだからさ、でも彼女の努力が届かず逢えない、これは責めたくもなる状況だ。 でもさ、このチサのカレシは「オマエは、どうせ無理してるんだろう、無理すんな」って言うんです。で、それを聞いた彼女は泣き崩れてしまう。 ワタクシもその姿をみて号泣。「もらいゲロ」ならぬ「もらい泣き」。プロジェクトX的に泣けるね。 僕がそのカレシの立場だったら「オマエ、えーかげんにせー。ワシがわざわざ時間作って来てんねんから、たとえゲロ吐いても目標体重を達成せぃ!」と言ってしまうところです。たぶん言うな、オレなら。 優しいね、ブラボー。 僕、メディアリテラシーちょっと足りなすぎるかもしれないけどさ、いいじゃないの。 うーん、若いって素晴らしい。 2003/01/14 ジブリ美術館 ちょっと前のことになるかな、カミサンと三鷹のジブリ美術館に行って来ました。これまで何回か行こう、行こうとは言っていたんだけど、僕が急に仕事が入ったりで、二人の予定があわなかったりで、今まで、のばしのばしになっていたのです。ようやく行けました。 実は、その日も、前後に予定があって、2時間だけしか時間がなかったのですが。急ぎだったけど、何とか全館を回ることができました。楽しかった。
ジブリのキャラクターたちも可愛かったのですが、それ以上に、美術館全体がものすごくうまく演出されているな、という感想をもちました。
最初に1階で映画とかゾーマトロープとかをみせて、これから館内をまわる観客の既存知識、経験を一定の水準に保ち、2階や3階には、それと関連するような展示をともってきて、最後には今日一日を振り返るブツが満載のショップをもってくる。こういう館全体のグランドデザインがキチンと考えられているところがやはりスゴイな、と思いました。 あとね、そういうグランドデザインだけじゃなくって、細部の演出にも、とっても凝っている。たとえば、マンホールのふたは、キャラの顔になっていたりするし、トイレとか火災報知器まで、デキアイのものを使うだけじゃなくって、館の雰囲気にあわせて装飾されているんです。 最近、よく思うのですが、展示でもコンテンツでも何でもいいんだけど、<人が没入できる世界観>をつくりだすっていうことは、要するに細部にもコダワレルことだと思うんです。そうじゃないと、すぐにウソがばれて、世界に没入する感覚ってできないんじゃないかな。
ジブリの作り手たちのアトリエの展示も面白いですね。この展示は、宮崎駿監督の直筆の説明文でナヴィゲートされます。ところどころに、スクラップブックとか絵コンテとかがおいてあって、ここから、あの作品たちが生まれたと思うと、何だか感慨深げになってしまう。 あと、「アニメータとトレーサーは昔はロマンスがよく生まれたけど、最近は分業が進んで・・・」とか、そういうアニメータ業界の裏事情も説明されています。行った人はわかると思うけど、「アイデアに詰まったときにでてくる怪人ジブリブリ」も、館内に何体かいるので、探してみるといいと思います。
最後に付け加えるのならば、館内のスタッフの動きも素晴らしかった。スタッフの笑顔からは、モテナサレテイル感覚を感じました。
と言ったのはディズニーランドの祖、エンターテインメントの王者「ウォルト=ディズニー」です。 どんなにデザインされ、演出された空間があっても、そこを夢一杯にするのも、台無しにするのも、最後は人間なのかもしれません。 ジブリ美術館オススメです。 毎月10日に翌月のチケットが発売されるので、なかなか、気軽に行くことはムズカシイのですが、じっくり1日遊べると思います。
2003/01/12 コーポレートユニバーシティ 先日、東京大学で開かれた某研究会で、コーポレートユニバーシティ(企業内大学)について、飛び入りで少しだけプレゼンしました。 コーポレートユニバーシティについては、実は歴史が長いんだけど、最近、e-LearningとかBlended Learningとか、そういうのがでてきて、1年くらい前からいろんなところ(カンファレンスやメディア)で紹介されるようになったと記憶しています。少なくとも僕が知るところとなったのは、そういう経緯からです。確か、e-Learning系のカンファレンスで、一番最初に聞きました。 そういえば、1ヶ月くらい前のハーバードビジネスレビューの特集が「企業内大学」でしたね。リクルートワークス研究所の雑誌「WORKS」も、その特集を早くから組んでいました。 (どちらも非常にわかりやすく解説してあります。特にリクルートワークス研究所のWORKSは、バックナンバーが、ナント、タダで読めちゃう!)
でも、その割に定義はあんまりなくて、概念としてまだ確定していないところもある。 有名な事例では、リッツカールトンとか、IBMとか、GEとか、モトローラとか、そういう会社の事例がありますが、結構、やっていることもバラバラだし、その背後にある学習の思想というのかな、学習プログラムの背後でプログラム全体を支えている理論が、微妙に違うように思いました。 (それが何なのかを言い当てるためには、もう少し詳しくプログラム全体を見ていく必要がありますが、何となく、カンが動きました。) とはいえ、e-Learningが有効に機能するというのでしょうか、ある一定の社会的意義をもつフィールドというのは、おそらく社会人大学院のような話と、企業教育だと言われていますね。その意味で、僕、コーポレートユニバーシティ(企業内の教育システム、教育プログラム)については、ウォッチし続ける必要があると思っています。 でも、それ以上にさ、社会人大学院もそうなんですが、僕は、最近「オトナの学び」「アダルトな学び(アヤシイ響き)」に興味をもっています。だから、よいフィールドを見つかったら、是非、研究を進めたいと思っています。 その前に、やること山積み、火がボーボーなんだけど・・・。 2003/01/10 もう片手間ではできない 社会人大学院本、難航していた題名が決まりました。結局、「社会人大学院へ行こう」になりました。「社会人大学院で学べば」とか「必殺仕事人、大学院に行く」とか「社会人大学院生奮闘記」とか、いろいろ案がでていたんだけど、結局モトサヤに収まりました。 大学院... 大学院というと、最近、激変が続いていますね。 朝日新聞の特集「転機の教育」も大学院の激変について、紙幅をさいていました。リクルートの雑誌「カレッジマネジメント」の最新号は、「もう片手間ではできない 大学院募集」です。メディアでも非常に注目されているようです。 法科大学院とかアカウンティングスクールとかは言うにおよばずですが、そういう非常に目新しい改革以外にも、着々と改革の進んでいるところでは進んでいます。静かに静かに改革が進行している。この結果が少しずつ明らかになってくるのは、もう少しあとのことなんでしょう。そして、その結果が出た頃には・・・もう遅いんだろうな・・・。 もう片手間ではできない。 2003/01/09 脱・正月モード お正月でアタマが「おいおい、正月だよ、めでてーなーモード」になっていたのに、今日はいきなり現実に戻された。 お昼、社会人大学院本、最終会議。社会人大学院研究会のメンバーの方々と久しぶりにあう。NHK出版の中嶋さんは、元気そう、またスタバコーヒーをゴチになった。リクルートの渡辺さん、並木さんはとても忙しそう。田口さんとはお昼にカレーを一緒に食べた。山内さんは、体調不良のご様子。かなりお疲れモードだった。 タイトルはまだ難航しているものの、ほぼ原稿も出そろって、あとは3月10日の発売を待つだけ。 3月10日、NHK出版の生活人新書から「社会人大学院へ行こう(仮題)」という本がでますので、是非、ご一読いただければ、嬉しいです。感想等、お寄せいただければとても喜んじゃうわ。 午後、内田洋行の知的生産研究所の平山所長と面談。初等・中等教育から企業内教育まで、いろんな話をしました。 夕方からソシオ・エンジン・アソシエイツの方々と打ち合わせ。議題は、某教育系民間企業との共同研究の可能性についてと、近日中に申請予定のNPOの組織づくりについて。その後、三鷹市のe-Learningプロジェクトについて概要をお聞きして、次回のミーティングのスケジュール調整。 終わったのは午後9時。おうちにかえって、帰り道に買ったオリジン弁当をつつき、その後、原稿書き・・・終わらず。 戻ってきたなー、正月モードから。 明日も忙しい。お昼から、exCampusプロジェクトのコンテンツ会議。夕方はLOT研究会などなど。 そして人生は続く。 2003/01/07 納期がない! いつもいつも気になっていることに、カイシャとガッコウのはざまに立ちはだかる「カベ」みたいなものがあります。 一般に「学び」とか「学習」とか「教育」というと、ガッコウでのそれを指しますね。人によっては、「勉強」とかいう言葉を思い浮かべるかもしれない。 ところが、人の前で話をする機会があるたびに述べていることですが、「学び」とか「学習」とか「教育」っていうのは、ガッコウの専有物ではないのです。それは、どこにだってある。僕もあなたも学習の結果。ここにも学習はあるし、アソコにもある。 もちろん、カイシャにだってあります。 でも、カイシャでの「学び」、「学習」、「教育」っていうことになると、これまで、教育学者や学習研究者がまじめに問題としてとりあげてきたかっていうと、どうもそうではないようです。 それは「ジンザイイクセイ、ケイエイガクの領域でしょ」「それはシャチョーとかジンジが考えればいいんでないの?」てことになっていたような気がします。 その意味で、カイシャとガッコウの狭間にはカベがあったんですね。「学び」「学習」「教育」という観点から見れば同じような出来事が起きているのに、片方の人たちは、カベの向こうの領域には手をださなかった。 これは「オトナの学び」に興味のある僕にとってはとっても残念に思えます。で、余計に何が起こってるんだろうって、知りたくなる。 今はちょっとすぐに動くことはできませんが、もうしばらくしたら、プロジェクトをひとつ立ち上げようと思っています。一人プロジェクト...久しぶりにやってみたいんです。 今は、暇を見つけて、そのための準備をシコシコとしていますが、なかなか遅々として進まないのも事実です。 まぁ、ゆっくりと時間をかけてやります。開発環境が時代遅れになることもなければ、納期もないからね。 2003/01/04 マージャン部集まる! むかーし、むかーし、旭川東高校という高校に、金曜日ともなるとアタマが「リーチ・一発・ツモ」になっている高校生が何名かいました。そして、そんなマージャンをしたくてしたくてたまらない高校生が、毎週金曜日に集まるオウチがありました。 なんと、恥ずべきことに、我が家です。 我が家、特にワタクシめのお部屋は、週末ともなると、マージャン部の部室と化していました。
先日、僕が北海道に帰省したおり、久しぶりにマージャン部の何人かが、集まって飲みました。 北見で公務員をやっているツチダ君、ホーネンの研究所に勤めているカモ君、僕、そして、僕のカミサンで札幌で会いました。当時のマージャン部のメンバーは4名。メンバーのもう一人のスズキくんは、JR北海道で運転手やってるんですが、その日は、列車を運転中らしく来ることができませんでした。 久しぶりにあって、ちょっぷりみんな「オヤジ風」になっていたけど、ノリは当時のまんまだった。さすがに、ジャンパイこそ持たなかったけど、そのぶん、歌いまくって、次の日は森進一みたいな声になって大変でした。 また来年集合だ、マージャン部! 2003/01/01 礎 2002年は終わりを告げ、いよいよ2003年。 関西で過ごす元旦の昼下がり。とても静か。 一年の計は元旦にありということで、少し2003年の過ごし方について考えてみた。 どこの寺だったか、年末になると、その年を漢字一文字で表現するという儀式があったけど、僕もそれをマネしてみたくなった。ちょっと主旨は違うんだけど、まぁ、いいだろう。 2003年、僕の「一年の計」を漢字一文字であらわすならば、これだろう。
文字通り、この一年は、自分の中に「いしずえ」をつくる期間にしたいと思う。 ファーストステップのための礎が大学院生のある時期ならば、今回築きたいと思うのは、セカンドステップのための礎。数年先の自分のあるべき姿、数年先に社会から求められる自分の姿。その2つの姿を時にオーバーレイしつつ考えることが、今の僕には必要になってきているように思う。仕事のやり方も大幅に見直すことにした。 焦る必要はない。かといって、怠慢になる必要もない。 |
NAKAHARA,Jun
All
Right Reserved. 1996 -