eラーニングの学習効果と大学経営戦略を考える 研修主旨: eラーニングを実験から実用化段階に移行するにあたり、直面する問題の中に、「技術」「コスト」「教育効果」の3点があります。安定した技術で確実に、さほどコストをかけずに、目的とした教育効果をあげられる教育をどのように提供できるか、この3変数の関係に配慮して、最適な解を見つける必要があります。 本研修は、eラーニングを単位化している大学の関係者の方々に各大学の実践事例、具体的な稼働状況・データをご紹介いただき、参加者者全員で以下のような事柄に関して、考察することを目的としています。
これらの問いに対して考察を深めることで、eラーニングを活用した教育実践を大学経営戦略のどこに位置づければよいのか、というより大きな問いに対する解が見つかる可能性があるかもしれません。なお、研修では、eラーニングの実施を視野においている関係者と情報を共有し、eラーニングの今後のあり方について議論を深めることが期待されます。
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第5回 東北大学インターネットスクール 日時: 研修講師:
前学長の一声で始まった東北大学のインターネット・スクール(ISTU)は、大学院全研究科の講義をオンライン化する、海外へも展開するという壮大な目標を掲げ、学内に教育情報研究部という新組織をおいてはじまった。開始後2年を経過した現在の具体的実施状況、将来展望などを報告する。
渡部講師からは、立ち上げの経緯、その後の経過などが、プロモーション・ビデオやパワーポイント資料を交えた、詳細な説明があった。トップダウン式に始まっても、すべての教員がそれにしたがって、授業のオンライン化に着手する状況にならないという問題を、いかに克服していくことが今後の課題ということであった。 為川講師は、実際にアプリケーションを使用して授業のオンライン化の実演をされた。比較的簡便にオンライン化できるアプリケーションであるにも関わらず、90分の授業をオンライン化するのに5時間25分程度かかると状況も報告され、オンライン化の手間の問題を明らかにされた。
研修資料: 研修点描
第4回 全学必修の教養教育の効率化 日時: 研修講師:
穂屋下講師、角講師からは2002年度から開始したネット授業について報告が行われた。 佐賀大学のネット授業は独自のLMSである「NetWaker」によって公開されている。授業は、学習者がいつでもどこでも視聴することができるインターネット上のストリーミングビデオとして公開されている。このビデオの作成にあたっては、独自のスタジオでおこなっている。 休憩を挟み、質疑応答の時間では、LMSから学内の組織運営にわたるまで多岐に渡る質問が寄せられた。参加者は熱心にメモをとっていた。
研修資料: 第3回 学生参画型授業の国際展開 日時: 研修講師:
当日の様子: 松田講師は、「eラーニングの導入時・実施時」におけるいくつかの障害を興味深いメタファを用いまとめた。その上で、運営体制や評価に関し手など、実際にeラーニングを実施していくためのTipsについて紹介した。 続いて玉木講師の方から、AMLプロジェクト、A2ENプロジェクトについて概説があった。eラーニングを実施していく際には、産 - 官 - 学のアライアンスが重要であることが述べられた。 休憩を挟み、質疑応答の時間では、多岐に渡る質問が寄せられた。松田講師の方から、AMLプロジェクトで使用している実際のシステムデモ画面、メンタリング手法などについて紹介された。玉木講師からは、AMLプロジェクト内の組織構成、教材コンテンツ作成について詳細な説明があった。
研修資料: 研修点描
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第2回 個別学習による学力の質の保証 日時: 研修講師: 研修概要: 当日の様子: 照屋講師は、玉川大学の理念、eラーニングを実施するにあたっての海外視察の経験、Tamagawa 10-year challengeコンセプトの策定、eラーニング実施初期に関して報告を行った。 続いて飯村講師より、経営学部におけるe-Learningの方針と実施について報告があった。経営学部でのeラーニング実施は、「授業保管型」「授業+アルファ型」「対面授業代用型」「ハイブリッド型」など様々な学習モデルに従って、それぞれ実施されているとのことであった。 最後に橋本講師からeラーニング実施のためのインフラストラクチャ整備、スタッフィング、コスト等について報告があった。玉川大学のeラーニングは、専門組織の組織的なサポートによって維持し続けられていた。 休憩を挟み、質問カードを利用しての質疑応答では、数十名を超える受講者から、多岐に渡る質問が寄せられた。最新の標準化技術やLMSの選定など、テクニカルな話題から組織運営などのヒューマンタッチな話題まで質問項目は多岐にわたっていた。
研修資料: 研修点描
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第1回 eラーニングによる教育と社会サービス: 日時: 研修講師: 研修概要: また、メディア教育開発センターが開設したeラーニング支援サイト「exCampus.org(http://www.excampus.org/)」を紹介する。 このサイトでは、eラーニングシステムのソースコードや、運用ノウハウを無償で公開している。 当日の様子: まず、企画担当である吉田講師(メディア教育開発センター教授)より、日本のeラーニングの概況と、それをふまえた本研修の目的と内容についての説明があった。 次に、山内講師(東京大学助教授)より、東京大学大学院情報学環のeラーニング支援サイト、iii onlineを始めたきかっけや稼働状況、eラーニング成功のためのポイントと、今後の課題が示された。 続いて、中原講師(メディア教育開発センター助手)より、iii onlineから発展したeラーニングシステムであるexCampusについて説明があった。exCampusは、exCampus.org(http://www.excampus.org/)からオープンソースとして公開されている。このサイトでは、exCampusのソースコードに加えて、eラーニングサイトの運用ノウハウも公開されている。 休憩を挟み、質問カードを利用しての質疑応答では、20名を超える受講者から、多岐に渡る質問が寄せられた。著作権やセキュリティに関するもの、また、サイトの具体的な運営方法やコストの明細を教えて欲しいといった質問まで飛び出したが、山内講師、中原講師からは明快な回答が寄せられた。 また既存の大学という枠組みの中で「e-ラーニングは学内の誰がDriveしていくのだろうか」といった問題にまで議論は発展し、残りの4回の研修の中でもこうした点を角度を変えて考えていくことが確認され、第1回の研修は終了した。
研修資料: 研修点描
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第4回 全学必修の教養教育の効率化 第5回 総合大学における全研究科規模のeラーニング 参加申し込み方法: 下記URLからオンラインでお申し込みができます。ふるってご参加ください。 |