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2001/03/05 ホッ 着任後、はじめての日記になる。このところ会議があったり、作成しなければならない書類があったりで、牛馬のように、あっちこっち動いていた。ようやく研究室の段ボールもなくなった。とりあえずは、ホッって感じ。 とはいえ、まだまだやらねばならぬことは、両手にあまりすぎてしまうくらいあるので、気は抜けない。いやーん、気は抜きたい。 ということで、今日は、Video Jockey のイベントが東京であるので、そこに行って来ようと思う。息抜きになるような映像が見られるかどうかはわからないが、これも研究の一環だ。研究だったら、研究だってーの。
2001/03/06 貧乏くささ 今、僕は官舎に住んでいる。一番最初にここにきたときには、思わず気絶しそうになるほど汚かった。部屋が汚いのはご愛敬としても、ベランダがハトの糞だらけで、それが幾重にも重なり、「地層」をなしていたのには驚いた。
「平和の使者」とか言われているハトだけど、さらに次の日、洗濯槽の下にタマゴを2つ生んでいたときには、殺意がわいた。ベランダの地層を見ながら、ふと大阪のアパートで遭遇した「階段踊り場人糞事件」を思い出した。階段の踊り場に突如出現した人糞もたいがいだが、ハトもたいがいにせーよ。 まぁ、近所のヒトのハナシによると、このあたりは、ハトが吐いて捨てるほど生息しているらしく、どんな対策を行っても、ダメらしい。ネットをはっても、テグスをはっても、どうしようもない。完全に人間様の完敗なのだ。平和の使者だろうが何だろうが、人間、どんなに頑張ってもダメなものはダメ、泣いてもダメ。 まぁ、ハトの件は、NIMEの事務方の非常に心温まる対応によって、何とか清掃してもらうことができ、今は事なきを得ているが(それでも今日もタマゴ、糞あり)、今日になって新たな問題が浮上してきた。 それは何かっていうと、この官舎、部屋があまりにも広いことである。全部で、部屋が3つで40平方メートルというから、元の大阪のアパートの約2倍。ワンルームにしか住んだことのない僕としては、東京ドーム100個分くらいの大きさに感じてしまう。
といぶかる方もいるかもしれないが、この広さが問題である。なにせ、狭いところにモグラのように暮らしてきたから、急に広いところで暮らそうにも、どうにも落ち着かないのだ。簡単にいうと、全く眠れない。こう見えても、僕は神経が敏感なのだ。 結局、今は3部屋のうち2部屋をつぶして、全く使用していない。やっぱり6畳の部屋で過ごしている。貧乏性このうえない。 眠られない夜は続く。
2001/03/09 出張 3月12日、13日と19日、20日は、ともに大阪大学への出張になった。こないだの送別会で、「赤のリストバンド風の腕時計」を記念品としてもらい、研究室を涙ながらに「アディオース」ってな感じで、でたばかりだというのに。
なんて言わないでね。「出戻り」とかさげすまないでね、なんせかんせ、はじめての出張なんだから。 関係ないけど、「出張」ってかっこいいな、響きが。「出張、ドドーン」て感じがするな。あこがれるな。 大阪では、現在進めている2つの研究プロジェクトのミーティングが予定されている。Project XEONとProject EVAだ。前者の方は、先日おこなれた試行実験の結果をもとにしながら、今後のシステム改善を話し合う。後者の方は、研究コンセプトとシステム開発のツメだ。どちらも難航が予想されるな、こりゃ。
2001/03/14 動き 今月のdesign plexは、Web特集である。それも、Flashなどのオーサリングツールを用いた動的なWebの紹介だ。 最近、企業のサイトでも、Flashを用いたサイトは、ものすごく多くなってきた。ソニーのトップページもデザインを変えたし。まぁ、それでユーザビリティが向上したことにはならないんだけど、見ていてオモロイサイトは増えてきたような気がする。 以下、design plexにのっていたサイトの一部を紹介しておく。 こういうサイトを見ていると、このサイトももう少しかっこよく創りたいなーと、溜息混じりに思ってしまう。それにしても、CONNECTED _IDENTITYは、なかなかアイデアものだなぁ。Webでのユーザーのレスポンスが、ソニーのCMになるなんて。
2001/03/15 眼精疲労 いやー、忙しいなー、最近。 昨年から続いているプロジェクトはあるし、NIMEでは来年度に共同研究プロジェクトもやらなあかんし、発注はせなあかんし、書類はかかなあかんし、論文はかかなあかんし。ZAURUSにいれた1日の予定は、もう枠の中におさまらなくって、見えなくなっています。このZAURUS、酷使されてるよなー。アンタは使われ先を間違った。 なんか最近、こういうのを眼精疲労っていうのかなー。急に目が悪くなった気がして、たまーに目がしぶしぶしたりします。これが疲れ目っていうヤツなんですか? もしそうだとしたら、オヤジ臭いナー、困ったな。
2001/03/16 整理整頓 発注していた研究室の備品がぞくぞくと届いてきた。今回の備品は、着任経費というもので、着任に必要なものを買ってよいとのことだったから、まー、カタログを見て、ガシガシといろいろなものを買った。 僕を知っているヒトなら、周知のことだが、僕は整理整頓ができない。できないんだもんねー。開き直ってしまって悪いのだが、本当に僕の大脳には、それをつかさどる部分がないのだと思う。引き出しを開いたら、開きっぱなし。本を読んだら、読みっぱなし。小さい頃は、ズボンにシャツをいれるのが苦手で、「シャツだし男」と呼ばれていた。
まぁ、本人としては、その方が手にのびるところにすべてのモノが存在することになり、非常に都合よいのだが、周囲の他人にとっては、ハタメイワク以外の何者でもないであろう。 今日は、使用前、使用後ということで、着任直後の研究室の写真をとった。研究室の備品をいれる前の状態である。これが2ヶ月後、どんな地獄絵図になるかが楽しみだ。いや、楽しんでいる場合ではないのだが、ハトの糞よりはマシだってーの。
2001/03/17 教育心理学会自主シンポ 避けてきたわけではないのだが、今まで僕は教育心理学会に一度もでたことがない。去年は東京大学駒場キャンパスで実施されたのだが、行こうかなーと思いつつ、結局、プロジェクトの予定がはいってしまって、行くことができなかった。 今年、教育心理学会は、愛知教育大学で行われる。村山先生@静岡大学から、先日、メールをいただき、今年の学会の自主シンポジウムで発表者をやることになった。メンバーは、三宅なほみ先生@中京大学、村山先生@静岡大学、そして僕である。 教育心理学会に一度もでたことがないのに、まして、二人の先生を前にして、僕に何がしゃべられるだろうか。小ネタでは通用しなさそうだし、大ネタはないし。発表原稿締め切りは、今月である。 てなわけで、今日は土曜日なんだけど、原稿を書くために朝からウンウンうなっている。あまりにうなりすぎて、他人が見たら、「コーラックあげよっかー」と声をかけたくなるくらい、唸っている。でも、この日記を今書いているくらいだから、ぜーんぜーん、内容は決まっていない。困ったな。こうなったら、18番の「望郷じょんがら」でも歌っちゃおうかな。 歌って踊れる研究者をめざすしかないか?
2001/03/18 子ども 今、新幹線の中でこの日記を書いている。今日から明日まで、大阪大学へ出張だ。出張の目的は、プロジェクトのミーティングと情報資料収集。シゴトは午後7時くらいまで。今日の夜は、松河くん夫妻、おっと失礼、松河くんと今井さんが、飲み会をオーガナイズしてくれるらしい。楽しみだ。 ところで、子どもというのは、本当にゲンキでいて、空想好きだなーと思ってしまう。今、僕の席の横には、おばぁちゃんとお母さんと幼稚園年長組くらいの女の子が座っていて、大人の二人は疲れ果てて寝ているのに、女の子の方は、決して目をつぶることなく、ひっきりなしに何かよくわからん話を物語っている。イマジネーションという粘土をこねたら、たぶん、子どもになるんだろうなーと思ってしまう。
子どもの歌声は、決して絶えることなく続き、そして僕はやっぱり眠れない。
2001/03/19 ヴァーチャルユニヴァーシティ 僕の勤務するメディア教育センター(National Institute of Multimedia Education : NIME)は、「メディアを用いた高等教育の改善」を組織目標としている。故に、ヴァーチャルユニヴァーシティ(Virtual University)などというコトバをよく耳にするのであるが、それにしても、このコトバ、考えれば考えるほど、よくわからなくなってくるのは僕だけであろうか。 たとえばである。電子掲示板などのWeb Applicationを、大学の授業と組み合わせて使用すると、これは立派なヴァーチャルユニヴァーシティ研究とよばれる。一方で、人工衛星を利用して、世界中の学習者に講義を配信したりしても、ヴァーチャルユニヴァーシティ研究とよばれる。 要するに、何をもってヴァーチャルユニヴァーシティ研究とするか、に研究者間で一定の定義がないのであろう。だから、非常に混乱しているように見受けられる。 僕自身の思い描くヴァーチャルユニヴァーシティは、じゃあ、どうなんだっていう話なんだけど、僕としては、YAHOOとかInfoseekとかTalkcityとかのポータルサイトのコミュニティサーヴィスが、それにぴったりだなーと思っている。 要するに、限りなくボトムアップな運営でいて、しめるところはトップダウンでしめる。パーソナライズされたインタフェースをもち、それでいて、WBT的なコンテンツも十分配備されており、それをもとにしたパブリックなコミュニケーションが行われる。 それらを実現するメディアはあえて問わない。でも、現実的にコストの面からも管理の面からも、インターネットのWebがいいと思う。携帯電話やメールなども、若干それに組み合わせれば、非同期かつプル型メディアというWebの弱点も、ある程度、克服できるのではないかと思っている。 現段階では、僕の研究は、統合化されたヴァーチャルユニヴァーシティポータルサイトを開発・評価するまでには至っていない。現在は、そのポータルにどんな機能を実装したらよいかを、部分的に開発評価している段階だ。いつの日か、そうしたサイトを構築し、多くの学習者を集め、評価研究をやってみたいと思っている。僕のとりあえずの目標は、現段階ではそんなところだ。
2001/03/20 オカンの携帯電話 うちのオカンが携帯電話をもったという。先日、オカンから電話がかかってきて、そんなことを言っていた。聞くところによると、オカンの買った機種は、Docomoの209iだ。僕より多機能の携帯電話をもつとは、なかなかオカンもあなどれん。 ところで、オカンはi-modeサーヴィスも利用することにしたらしい。メールアドレスを申請して、誰かがメールをくれないかなーと待っていたら、いきなりどこの誰かわからん男から、「出会いませんか系のメール」がきたのだという。どうしていいかわからなくなってしまった彼女は、それを妹に相談し、ことなきを得たらしい。もし返信していたら、なかなか面白かったのに、妹も余計なことをしたもんだ。 それにしても、うちのオカンに「出会い系のメール」をうつとは、そのメールをうった男に同情してしまう。アンタ、可哀想なヒトだ。寂しいヒトだ。 閑話休題 ところで、最近、彼女が電話をかけてくるたびに、「電話かけてねー、携帯にねー」と言っているところを見ると、もしや誰からも電話がかかってきていないのかもしれない。うちのオヤジは、数年前に携帯電話を買ったが、誰からもかかってこなかったので、それを妹に譲った経緯がある。ムスコとしては、両親ともに携帯電話を買って、それを妹に譲ってしまう、というのは、なかなか心許ない。しかたないので、今度、意味なし電話をかけようと思う。
2001/03/21 Tune 先日、ニュース23の特集インタビューで、エンヤがでた。聞くところによると、新しいアルバムをだしたらしい。筑紫さんと彼女の会話は、英語のヒアリングを勉強している僕にちょうどいいなぁと思って、聞いていた。 前にも書いたかもしれないけれど、僕はケルト音楽が好きである。聞くと、カラダの奥深いところの「何か」が騒いでしまう。自分の中の「何か」が騒ぐたびに、もしかすると、「僕にはケルトの血が流れているんじゃないか」とか、「ケルト音楽はソーラン節の仲間かもしれない」なんていつも思うんだけれど、どうもそれは違うようである。 エンヤの今回の作品はすべて長調(メジャーコード)であるという。あまりに透明なその歌声は、たとえそのTuneのすべてがメジャーであったとしても、どこか懐かしく、そして切ない。
2001/03/22 Catch All ? 最近、いろいろなところで、初等・中等教育のカリキュラム改革に関する論議が巻き起こっているようです。 ところで、この問題に対する僕の見解ですが、正直言って、どうも決めかねています。正直にいうと、「総合的な学習の時間」がもつ可能性というか、自由度みたいなものには心惹かれています。もともと「総合的な学習の時間」は、school-based
あるいは、teacher-made curriculumなわけで、それがうまくいけば、今まで指導要領に相当程度縛られてきた日本の教育現場が、プレイフルになるような気がします。すべてがプレイフルになるとは思いませんが、その可能性が少なくとも今よりは、多くなるような気がするのですね。 でも、そうはいっても、「オマエは、総合的な学習の時間派なのか、学力低下・基礎基本派なのか?」みたいなことを聞かれると、「なんだかなー」と思ってしまうのですね。まぁもともと僕は派閥とか政治とかは大嫌いですから、「なになに派」と言われると、ちょっと身構えてしまうところもありますが、理由はそれだけではないのですね。つまり、消極的に決めかねているのではなくて、「決めかねてしまう」という判断を積極的に下しているのです。そうなってしまう原因を以下に書くと、こんなカンジになるのでしょうか。 つまり、「総合的な学習の時間 vs 学力低下・基礎基本」という対立図式そのものに、どこかウサン臭さを感じてしまうのですね。 「総合的な学習の時間に全面的な信頼をよせて、あとはこれで日本の教育は救済される」的な考え方も好きではないですし、「学力低下・基礎基本言説を全面的に信じて、これで世の中の問題が解決されるハズ」的な考え方も僕は好みません。ていうか、実際問題、そんなCatch All的な考え方は、確かに誰にとってもわかりやすいから、好まれるのですが、どうも問題の本質を見誤る原因になってしまうような気がします。 問われるべきは、「総合的な学習の時間、あるいは基礎基本で、どんな子どもを育て、彼らに将来どんな社会的活動に従事してもらいたいのか」というような全体を見通せるような社会的なビジョンと合意ではないかと思うのです。それを議論すべきなのではないでしょうか。 おそらく、この論議はしばらく続きそうですね。十分に注意して見守っていきたいと思っています。
2001/03/23 ハトニュース こんばんは、ハトニュースのお時間です。わたくし、ハトニュースのキャスターをつとめる中原・ピジョン・ひとみです。 今日未明、ベランダ管理隊が、ハト官舎のベランダにできたハトの巣、および、ハトのタマゴ2個を発見し、中央ベランダ管理員会に報告しました。ベランダ管理隊の隊長、中原・ピジョン・敏氏は、ハトニュースのインタビューに答えてくれました。
中央ベランダ委員会は、この報告をうけ、全会一致でハトに対して退去勧告を行いましたが、ハトの代表は宗教上の理由により、これを拒否しました。この拒否をうけて、中央ベランダ委員会はやむなくハトの巣強制撤去にのりだした模様です。今回の撤去は、単なる撤去ではなく、洗濯機置き場下に巣とタマゴをのこしたまま、そこを突っ張り棒2本で封鎖するという「みせしめ効果」をねらったものになったようです。 この封鎖を担当した中原・ピジョン・敏氏によると、封鎖後何度かハトの親が巣をおとずれていたようで、巣に二度と帰れないことを知ると、オロロンオロオンと泣いていたようです。 この鳴き声は、地域住民の精神に動揺を与えています。地域住民の代表者、中原・ピジョン・淳氏は、このように語っています。
地域住民のこのような動揺をうけて、中央ベランダ委員会は、いったん封鎖を解除し、ハトのタマゴをとりだしました。ハトの親は、「ウゴウゴ」と泣いて喜んでいる模様です。 以上、ハトニュースをお送りしました。
2001/03/28 ノリノリな日々 着任後一ヶ月がたとうとしていますが、研究的にようやくノリノリ状態になってきました。さすがに着任一週間くらいは、全く研究できなくて、超ブルーになったりもしましたが、何とか時間も確保できるようになりましたし、研究センターの勝手や慣習もわかってきました。メディア教育開発センターというコミュニティへの参加の過程が、僕の一ヶ月の学習の成果そのものです。 先ほど、阪大の先輩にして、センターの同僚の田口さんが、研究室にいらっしゃって、いろいろと研究の話をしておりましたが、お昼をすましてちょうど眠たい時間だというのに、それだけで二人ともゲンキになりました。彼女は帰り際に「なんかゲンキになった」とおっしゃっていたので、たぶんそうなのでしょう。 思うに、研究者というヒトタチは、本当に心底、研究が好きなのです。モノを考えたり、時にはたくらんだりするのが、好きで好きでシカタがないのです。時には、事務書類にまみれることもあると思うのですが、それはそれでイタシカタナイです。 もしかしたら、そうじゃないひともいるかもしれないけれど、僕はそういうヒトを研究者と呼びたいし、自分もそうありたい。心からそう思います。
2001/03/29 幸福な肩こり 昨日、研究ノリノリだぜーと思っていたけれど、ノリノリになりすぎて、パンク寸前になっています。要するに、着任によってたまっていた研究関係のお仕事が全部まわってきた、という感じです。パッチをあてまくってサーバーはつくらなあかんし、プロポーザルはかかなあかんし、国際会議の原稿はあるし、シンポの原稿は書き直さなければならんし、レビュー論文は、つまっているし。 のりのり のりのり のりのり のりのり のりのり のりのりぃ あまりにやることが多くって、肩こりがひどくって、思わず「頭痛が痛い」ってな感じです。でもなー、そうはいっても、事務書類とかそういうので、「頭痛が痛い」になるのより、百倍幸せだよなー。幸福な肩こりだよなー。 やるべきことは、明るく楽しくやるしかない。 しあわせ しあわせ しあわせ しあわせ しあわせぇー
2001/03/31 東京ゲームショーと千疋屋 今日は、研修のために上京している浦島氏@三菱総研と、荒地さん@NHKエデュケーショナルで、東京ゲームショー2001春にいってきました。詳しいレポートは、エッセイのコーナーでするとして、なかなかおもしろかったです。「ゲーム=遊び」とかいう固定観点、ステレオタイプでモノをみていると、痛い目にあいます、絶対に。よく学会とかで、「ゲームライクな学習環境を開発しました」っていうと、「なんだ、ゲームか、遊びじゃないか」なんていう人がいますが、確かにトンデモゲームもあるけれど、話はそう簡単じゃないと僕は思います。 ていうか、ゲームテクノロジーというのは、コンピュータテクノロジーの常に最先端です。ユーザビリティからネットワークテクノロジーまで、「誰でもできる」ことを要求されるゲームという分野は、パーソナルコンピュータの百倍くらい厳しい世界ですね。ユーザーの欲望は常に肥大化するし、常にそれを対処していくことを求められるんですね。ゲームは常に進化しているのです。学習の原理として、非常に興味深い点もあります。てなわけで、僕らはゲーム業界から学ぶところは非常に多いと思うんですね。 東京ゲームショーをみた後は、放送大学の今西さんのおうちで開かれた「新酒会」におじゃましました。今西さんの奥さまは、ナント、蔵本のお嬢様とのことで、この時期に新酒を入手できるそうです。僕は最近あまりお酒は飲めませんが、「ニゴリ酒」、大変おいしゅうございました。この場を借りて、今西さんご夫妻に感謝いたします。 あとね、新酒会では、デザートに千疋屋のフルーツがでたんですが(NHKエデュケーショナルの小林さんがお土産に買ってきてくれたもの)、これがアホほど甘くておいしかった。実は、僕は「スッカイモノ」は苦手で、フルーツは普段あんまり食べないのですが、この千疋屋のフルーツだけは、次々と食べ続けないではいられなかった。それほど、おいしかったのです。 いやーフルーツあなどれんね、ゲームと同じさ。 |